2015年8月22日 (土)

関係詞whatを使った慣用表現

Reading is to our mind what exercise is to our body. は、

心にとっての読書は、体にとっての運動と同様の関係だ。
と訳せるがなぜこうなるのだろう。構造はどうなっているのか。
A is to B  what C is to D.
BにとってのAは、DにとってのCみたいなものだ。
これはもともとA is [ what C is <to D>] to B.だった
Aが主語、whatで始まる関係詞節が補語、to Bが副詞句。
直訳すれば、「AはBにとって、DにとってCであるものだ」となる。
ちなみにwhat C is to Dには誰でも知っている自明のことが来る
わかりやすい例を持ち出しておいて、「それと同様に、BにとってAは切っても切れない重要な存在なのだ」と伝える構文なのだ。
Reading is to our mind what exercise is to our body.
心にとっての読書は、体にとっての運動と同様の関係だ。
この構文は下線部のところを伝えたい構文だったと言える。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月12日 (土)

0372- 111112 接触節 zero 関係詞 その2

ブログのアクセス解析をみると、接触節で検索して下さる方が多い。そこでもうすこし、役立つ情報を載せておきたいと思う。

「日本語で関係詞節を簡単に作る方法」だ。

ひっくり返しパターン

「私が持っているCD」なら、CDが名詞で、「私が持っている」がCDの説明語句になる。説明語句の中に「〜が」という主語を表す語が入っている。このような時は、ひっくり返しパターンとなる。 I bought a CD yesterday. → the CD I bought yesterday 「CD / 私が昨日買った」 I have a dog. → the dog I have 「犬 /私が飼っている」 つまり名詞の説明の語句の中に「〜が」や「〜は」という主語を示す語が入っていれば、ひっくり返すだけで終わりなのだ。(もちろん、冠詞の問題には注意。a CD....や、a dog...とやってしまうと、買ったCDの数や飼っている犬の数が変わってしまうのだ。)OSVのひっくり返しパターンこそ接触節だ。このやり方の良い点はわかりやすいということ。悪い点は、関係詞の根本的理解は先送りしてしまっている点だ。高校で目的格をやればよいと先送りしている方はぜひ接触節の前のエントリーを見ていただきたい。関係詞の理解はそう難しくはない。2分で終わる話だ。

関係詞付きパターン

「私をかんだ犬」→「犬 /私をかんだ」のように、名詞を説明している部分に「主語」が見当たらない場合がある。このようなときは「who / which 」を必ずつけるのである。 the dog which bit me
ただし、日本語は省略がある。「昨日買ったパソコン」という言い方を許さず、「昨日僕が買ったパソコン」と言い直しをさせることが重要だ。

2つのパターンの理解ができたら、あとは教師の側でどんどん練習問題を解かせることが大事になる。説明は短く。練習問題=出力は多めにだ。 

練習問題は単調にならないように、和訳、英訳、誤文訂正などとりまぜて作る。

まず、日本語の語順変換だけやらせる。
1)ピカソが描いた絵→絵/ピカソが描いた 
2)レオナルドが描いた絵 →絵 /レオナルドが描いた 

次に、「が、は」のチェックだ。
ひっくり返しパターンか、関係詞必ず書くパターンか生徒同志でチェックさせ言わせていく。

三段階目で a picture / Picasso painted と英訳させる。一時にひとつだけのことをさせることがコツとなる。

ひっくり返しパターンであれば、the man she talked to や、the book she talked to me about、the movie I am interested in など連続して教えることがなんなくできてしまう。中学だからと制限する必要はどこにもない。先取りでやれることはどんどんやらせるべきだ。

ひとこと最後に言っておきたいのは、2文を関係詞を使って連結させる問題をそろそろみなさんやめましょうということだ。 生徒にとってつまらないだけでなく、コミュニケーション上、何の役に立っていない。それどころか害になることもある。The woman works for a bank. The man is going to marry her. The man is going to marry the woman who works for a bank. などと、とんでもない間違いをするのがおちだ。制限用法の本質を教えず、機械的に文を作ろうとするとまずい典型例だ。

さきほどのピカソの絵であれば、実は、マチスの絵や、ダビンチの絵、ゴッホの絵を並べておいたイラストとともに使い、This is a picture Picasso painted. とやるとよい。似たようなものの中から「これだ」と選び出すのが「制限」用法(私は選び出し用法と呼んでいる)のキモだからだ。教師がいくつかそういうモデルを示してから、文を作らせるとよい。関係詞のそういう機能を全く無視して、2文連結のような機械的な変換訓練をすることはすごく危険なのだ。

This is the picture Picasso painted. が×なのは、「ピカソが生涯描いた絵が唯一一枚ということはないから×だよ」と冠詞の説明をしながら言ってもよいと思う。ただし、より限定された期間「何年何月にピカソが描いた絵」とかを述べる場合にはthe pictureは○になるだろう。

関係詞の制限用法のトレーニングをさせる場合は、たくさんの似たようなモノ、人の中から、限定してあげるというタスクが必要不可欠だ。その場合、ビジュアルで表現しやすいものを用意するといい。

ただし、先行詞につける冠詞の問題は案外難しい。よって教師側でコントロールする必要がありそうだ。

先行詞にaを付ける場合には、相手にとって初めて話題になるようなことをとりあげ、かつ、たくさんいる・あるもののうちの一つというモノを選んだ方がいいだろう。There are several pictures on the wall. This is a picture Picasso painted. It is called Guernica. などの流れが想定される。

先行詞にtheがつく場合は、唯一性が強調される場合である。唯一性を強調したければ初出であってもtheを使うことがある。( She was in bed when she heard a strange sound. She put down the book she had been reading and listened.)そのことから考えれば、「唯一性」がキーワードになるようなものを選んであげればよいだろう。There are several women in the room. The woman who has black hair is my aunt. これなら部屋には何人か女性がいて、そのうち黒髪の女性は一人ということになる。(The girl who wears glasses is my sister. 等が可能)そういう絵を用意して、一人に限定してあげるタスクを考えられる。

この2つのタスクを前後でやり、片方は a , もう片方には theがついたけど、どうして?と聞くのもいいかもしれない。タスクや例文は案外注意深く選択しないといけないのだ。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月26日 (月)

0366- 110926 連鎖関係詞

教え方はかんたん。

板書1 I think that [the boy] is kind.

板書2 I think that  [ who ] is kind.

板書3 the boy [ who ] I think (that) φ is kind
                        主格
          ×whom(もともと主語の位置にあったのでwho)

連鎖関係詞などと言うと難しい感じがしますが、「単にthat節の中にある名詞を関係代名詞に直して、that節の外に出しているだけだよ」と説明すると結構納得してくれます。このパターンになるのは、特に think that... believe that....が多い感じがします。

 訳す場合は、「私が親切だと思う男の子」となります。

 理解できたら生徒に自分で作らせてみるのが一番。

 また、連鎖関係詞では、よく「whoが答えで、whomはダメ。」と覚えている生徒がいますが、これは違いますね。以下の場合はwhoだと×になります。
  I think that the man loved [ the woman ].

    I think that the man loved [ whom ]

    the woman [ whom } I think he loved φ

  私が、彼が愛していたと思う女性

  もっとも、whomはwhoと違って、普通は書かれないわけですが。that節の一体どこの名詞が関係詞にかわったのか常に意識させたいですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月25日 (日)

0365- 110925 関係形容詞 what

「what little money he hasのwhatは関係形容詞。関係形容詞とは「all the 名詞 SV」という意味になる。whatはmoneyを修飾している。」

上は典型的な関係形容詞の説明なのですが、生徒は今まで学んできた複合関係詞whatと何が違うのかよくわからない可能性が高いと思います。

ではもっとわかる説明の仕方としては...次を提案したいと思います。

<まず既存の知識を確認する>

[what he has]は「彼が持っているもの」という意味である。でも、これでは彼が何をもっているのか、さっぱりわからない。

<補足説明が関係形容詞のキモ>

そこで、whatのとなりに具体的なものの名詞を置いて説明することにした。[ what (money) he has ] これで彼が持っているものが「金」であることがはっきりする。

<中学で学習したこと関連づけ、さらに理解させる>

実はこのような現象は中学英語でもみられる。What do you like? では一体何のジャンルで好きを聞いているのかがわからないが、What color do you like?  What movie do you like? なら具体的になる。このwhatは疑問詞(疑問形容詞)であるが、やはりwhatのうしろに名詞を置くのはwhatの内容を具体化するため。

<関係形容詞は関係代名詞whatの応用にすぎない。>

また、関係形容詞のwhatだから、「すべての〜」となるわけではない。whatにはもともと the thing / the things と「全ての」という意味が含まれている。(the+複数形はグループの構成員全員という意味がある )  what she wantsなら「彼女のほしいすべてのもの」がもともとの意味となる。

よって what money he hasは「彼が持っているすべての金」という意味になる。(「全て」を強調したい場合、all the money he has と表現する) そこにlittle「わずかばかりの」をつけて、what little money he has「彼のなけなしの金」という表現になった。

NextStageでも what he earns という表現が出てくるが、what little money he has  とは関連づけられていない。もったいないと思う。 what money he earnsならより具体化されるというだけなのだ。 what little money he earnsなら「彼がかせぐわずかばかりのすべてのお金」となる。little moneyをとっぱらえば、what he earnsに戻るだけだ。

<関係形容詞と使うのはmoneyだけ?>

このような「具体的名詞を横に置く」ものは、money以外にも使われる。what ability he has
「彼の持つ全ての能力」 等。 what little I know 「わずかばかりの私が知っていること」

「関係形容詞が名詞を修飾」というより、関係代名詞のとなりに名詞が挿入されたのだと考えればもっと理解が楽になる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月29日 (土)

0312- 110129 関係詞の訳し方,非制限用法

私が入っているメーリングリストに次のような質問が載りました。

I have a friend who knows how to make a cake.の訳は
1) 私は友人が一人いて,彼はケーキの作り方を知っている。
2) 私はケーキの作り方を知っている友人が一人いる。

どちらがよいでしょうか。


以下に私の回答の投稿を載せておきたいと思います。
///////////////
やりとりを興味深く見ておりました。

自分なりに考えてみたところ,
どちらでもよいという結論に達しました。(^_^)

理由1 非制限用法であっても、制限用法と同じような訳をする場合がある。訳の仕方うんぬんではカタがつかないこともある。
理由2 重要なのは,「多数のものから選び出し」と言う点と「特定の一つのものを説明」という機能です。
    訳にだけ関心が向いていると、本質を見失う可能性があります。

I have a friend who knows how to make a cake.
は、つきつめて考えれば,2つの訳があり得ます。
 1)「僕には多数の友達がいる。その中の一人がケーキの作り方を知っている。」
 2)「僕にはケーキの作り方を知っている唯一の友達がいる。」となります。

 2)は意外かもしれませんが、a/an の役割は、談話的には、「初出のもの」につけ、意味論的には「多数のもののうち一つ」
 の場合につけます。「初出のもの」ですが、唯一ひとつしかなくても、初出であれば,theでなくaを用いることから、
 1)と2)の解釈が成り立ちます。別の言い方をすれば、「冠詞+名詞」が唯一性を表していても,それが談話の中で始めて言及され
 る場合(初出)には、a/anが用いられるということです。 (Eastwood 1994)
  
  例 I have a woman that I married in Chicago before I went into the army.
   軍隊に入る前にシカゴで結婚した女がいるんだ。(結婚相手は一人)

 そこで考えてみましょう。
 訳A「僕には友人が一人いて,彼/彼女はケーキの作り方を知っている」これはまさしく2)にあてはまるのではないでしょうか。
 訳B「僕にはケーキが作る方法を知っている友人が一人いる。」この訳は1)も2)もあてはまる気がします。

  つまり、ディスコースが明確でない限り,どちらの訳でも日本語としてはOKになるわけです。これは1文レベルでしか演習しないことの最大の弊害と言えます。これは教科書,参考書の業者の方に心から言いたいことです。

  お尋ねだったのは、「1文」だけで、文脈がない状態でした。ゆえに、最初に「どちらでもよい」と申し上げました。
文脈さえあれば、訳A,Bの訳し分けは意味があることでしょう。このように先行詞にaがついている場合は特に難しいです。
  ただし、訳は「機能」がわかっている前提のもとでのみ有効だということだと思います。

  ネイティブの場合は,I have a Japanese friend named Takashi, who is very good at making a cake.
と、名前などをあげ、friendを特定する安全策をとっておいてから、 , who...を使うかなとも思います。
  したがって関係詞の前に、「特定される」人,ものを必ず、非制限用法の前に置くので、非制限用法と自動的に判別できるので
  はないでしょうか。

さらに蛇足だとは思いますが,手持ちの資料から3つ、情報をアップさせていただきます。

《情報1》非制限用法は確かに補足説明なのですが、その位置によって役割がかわります。

1) S , who/which...... , V....などのように、文中央に埋め込まれているときは「単なる追加情報」になります。
2) SV..... , who/which..... と文の最後にあるときは、「重要なオチを表す追加情報」になり、ここに情報の重点が移っていきます。(ミントン 2004)

《情報2》 非制限用法の先行詞に a +名詞がある場合

カンマがついた関係代名詞の先行詞には、特定的な名詞句が用いられるのが普通です。例「the / my +名詞」「固有名詞」「代名詞」など。 ただし、先行詞が「a(an) +名詞」の場合には、それが「特定性」を表す時に限り,関係代名詞を非制限的に用いることができます。
  例 He bought a new car, which goes like the wind.

「特定性」とはどういう意味でしょう? 例をあげます。 上の文では、恐らく彼が買ったのは「1台」それのみでしょう。aがついていても「多数ある中の1台」ではなく、上述した「初出・唯一性」を表す a です。「唯一1台」の意味です。訳「君には始めて言うけどさ,彼って新車を買ったんだ。それは風みたいに速いんだぜ」

ゆえに、非制限用法で,I have a friend, who knows how to make a cake. といった場合,a は「初出・唯一性」の a になります。意味は「始めて言うけど、僕には友達が一人だけいる。そして彼/彼女はなんとケーキの作り方を知っているんだ」になります。この文は、普通の感覚すると、非常におかしいです。まず友達が唯一人しかいない人がいないとは言いませんが,奇妙な感じを僕は受けます。もうひとつ奇異な感じを受けるのは,この場合,「ケーキをの作り方を知っている」が文の最後という位置ゆえに、単なる追加情報の域を超えて,重点情報になっていることです。ケーキの作り方ぐらいけっこうな人数の人が知っていると思います。とりたてて、とりあげるべき情報とも思えません。how to make a (nice) cake.とか形容詞を入れた方がいいかもしれませんね。ただ僕なら、この文は制限用法のみで使います。


《情報3》 先行詞の範囲

1) They have two children who are still at school.
2) They have two children , who are still at school.

  厳密に言えば
 1)は、childrenが先行詞。学校を卒業した子どももいるが、まだ学校に通っている子どももいて、それは「二人だ」
 2)は、two childrenが先行詞。 childrenではない。子どもの数は2人のみ。 (Huddleston and Pullum 2002)                                                                   先生方のお役に立てれば幸いです。                                                            

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 4日 (土)

0303- 101204 関係詞 whatについて

関係詞 whatの理解は、だいたい、接続詞thatとの違いを教え、(whatのうしろは不完全文)、慣用句を教えて終わりになる。ここでは関係詞 whatの慣用句をとりあげたい。

まず必ず生徒に教えるのが、「今の彼」「昔の彼」「20年前の彼」である。
「今の彼」は what he is
「昔の彼」は what he used to be
「20年前の彼は what he was twenty years ago となる。

used to be と、wasの使い分けに関しては、「〜年前」と具体的にピンポイントで述べる場合には過去形のwasを使い、「昔」、とぼかす場合には used to be を使うことが多いようだ。used to ...は過去形と違い,過去を表す語句と一緒に使わなくてよいのだ。(もちろん使ってダメとういことはない)

次のポイントは,what little money he hadあたりか。
He lost [ what he had ]だとなくしたものが本なのか,バッグなのか、お金なのかよくわからない。そこで、whatのうしろに具体的な名詞を付け加えることにした。[ what money he had ]  これで「彼が持っていた金」ということがはっきりした。このように名詞がうしろにつくwhatは関係形容詞と言う。そしてここがミソなのだが、訳としてはなぜか「彼が持っていた金すべて」となるのだ。これにはワケがある。whatを分解すると、the thing that..か the things that...となる。the things と名詞に the とSがつくと、構成メンバー全員というニュアンスになる。(例 the Beatles , the Isonos ) つまり、whatには最初から「すべて」という意味が内包されているのだ。これに littleをつけ、「わずかながら、有り金すべて」という訳ができあがるのである。したがって I will buy him what he wants.とすると、お金がいくらあっても足りないということになりかねない。「ほしがっているもの全部」というニュアンスだからだ。これを避けるためには、I will buy him something he wants. とするか、Iwill buy him what he wants best.とする。ちなみに whatever he wantsの場合,anything that he wantsであり、everything that he wantsではないので、欲しいもの全部という意味ではなく,金額が多い少ないにかかわらず、「欲しいものはどのような種類のものでも(制限なく)」という意味になる。

試験には出ないが重要な表現も取り上げよう。

what it takes to be ..... で、「....の資質」となる。直訳すれば,「...になるのに必要なもの」だ。例えば、what it takes to be a doctorなら「医者としての資質」となる。

また、what .... is all about で、「....の本質」となる。 If you understand what math is all about, you will find it interesting. もし数学の本質を理解すれば,数学がおもしろいと思うだろう。

最後に、something that...と whatのちがいについて。
まだ確定していないことには、whatはつかえないのだ。

There might be something we can do for her. 「彼女のために私たちができることがあるかもしれない」 whatは、the thing that...か、the things that...と 必ず theがついていた。先行詞は、確定したものなのだ。

参考 日本人の英文法 T.D. ミントン  超関係代名詞マニュアル 佐藤ヒロシ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 2日 (木)

0302- 101202 制限用法という文法用語について

文法用語が何を意味するのかよくわからないものがある。例えば関係詞の制限(限定)用法とか、非制限(非限定)用法とかがそれ。なんのことかさっぱりわからない。こういうのは、こちらで作って生徒に示してしまうに限る。

僕は「絞り込み用法」と、「追加説明用法」と教えている。このはるかにわかりやすいと思います。

カンマがつかない関係詞は、「多くのものから特定のものを選び出す」のが基本的な機能。「多くのものから絞り込み、選び出す」から限定用法という。Apple is a company which makes computers. なら 「アップルはコンピュータを作っている会社だ」という訳でいいが、companyの冠詞が aなのに注意。 (the とすると、コンピュータを作る会社は唯一一社ということになってしまう。)コンピュータを作っている会社はたくさんあるけど、そのうちの一社だということで、コンピュータを作っている会社を絞り込み、アップルという会社を選び出している文なのだ。 また、次の文も例に挙げておこう。Look. There are some women in the room. The woman who has black hair is my aunt. この文は、ある部屋に女性が複数おり、その中で黒い髪を持っている「唯一」の女性が私のおばである。という意味の文。やはり絞り込まれている。

一方カンマがつく関係詞の場合、先行詞は固有名詞のように、すでに特定されているものやもともとひとつしかないものになる。多くのものから選びだす必要がなくなるのだ。よって、単純に追加説明するだけの機能しかない。選びだす機能がないから、非限定用法という。my father who × my father, who... ○  Tokyo Tower which...×  Tokyo Tower , which...○

追加説明用法(非限定用法)の場合は、その置かれる位置によって情報の主眼がかわることも知っておく必要がある。My father , who is interested in protecting the environment , walks to the office everyday. この場合 , whoは主語の次にある。この位置にある場合、単なる追加説明であり、情報の主眼はあくまで My father walks to the office everyday.にある。 , who....は単なるおまけ情報扱いになる。

ところが、カンマ+関係詞....が文尾にあると、一転してここが重要情報にして、読者に最も伝えたい情報にかわる。 He went to the concert with Kate , which made me very jealous. この場合の , which...以下は話のオチを伝えているわけで、なくてなならない重要情報である。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010年10月31日 (日)

0295- 101031 接触節 zero関係詞について

 中学で関係詞を学ぶときは接触節から学び、つぎに、whoなどの関係詞を学んでいる。whom, whoseは学びません。接触節とは,the man I loveのように、名詞句、名詞句、動詞が連続している構造のものだ。私はこれを、「名、名、動詞は関係詞〜♪」と教えている。

 接触節を中学で学ばせるのはよい。これは現代英語でもよく見られるものだ。しかし問題は、現象としての接触節に慣れさせるのには成功しても、それが関係詞の理解に必ずしもつながっていない点である。

 今日、授業で関係詞を教えると、生徒はあぜんとするほど、主格,目的格に無頓着なのだ。who, whom, whoseの区別ができないのだ。whoは直後に動詞がくるからなんとかなるだろうがwhom, whoseはお手上げだ。これは関係詞節内の構造わかっていないためである。つまり理解がなされないまま、高校に来てしまっているのだ。(そんな彼らでも接触節という言葉は知っていたりする。)

 接触節のとらえ方は2つある。1つめは関係詞の省略ととらえる見方だ。thatやwhomなどが省略されているという考え方だ。2つめは、ゼロ関係詞なので、もともと最初からそこには関係詞は存在しないというものだ。学者の間では後者の見方が主流だ。しかし、学習英文法は必ずしも,学術的な正しさを追い求めるというものでもないだろう。私自身は,第一の方法で指導するだろう。ゼロ関係詞を最初は関係詞の省略と教えるだろう。なれてきたら、ゼロ関係詞の話をするだろう。高校1年(少なくとも中学のリハビリが完成する)までは、省略でよいと思う。なぜなら、その方が主語や目的語を関係詞に変換するという根本がつかめるからだ。

逆に中学や塾では、whomが教科書にでてこないため、接触節という現象にのみ目を向けて,構造に目を向けさせてないようだ。低学力の生徒のため、めんどくさい説明を省いているのもあるかもしれないし,あるいはさくさくアクティビティを進めるためなのかもしれないが、生徒は高校1年でwhom、which、whoseのところでつまづくのだ。使い分けが分からず,高校に入ってくるのだ。そして、非制限用法(thatは使えない)、前置詞つきの関係詞のところ(やはりthatは使えない)で生徒の混乱は極まるのだ。(そうならないようにもちろん手は打つ)

仮に接触節という現象のみをとりあげ、根本の理解を避けて通ることで、関係詞の目的格の指導が十分できないのだとしたら、あとあとの指導のつながりを考えていない点でNew Horizonも罪な教科書である。いや教科書のせいにはするまい。それでも、きちんとした指導者なら教えるだろうから。

教えることはたったこれだけ。

a man (     ) I know him   →himをwhomに変換。目的格himやthemの例を出し,目的格whomのmはhimやthemのmと教える。→whomを(  )の位置に入れる。→目的語の位置に単語がなくなったということを明示するため、φのマークを入れておく。 a man whom I know φ  次にwhoseであるが、the book (      ) I like its cover  → the book (     ) I like whose cover → the book (whose cover) I like φ  名詞(SやOなど)1語が節からなくなっているという事を理解させることがあとあとの関係副詞や,関係詞の非制限用法などの指導につながっていく。点の指導ではなく、線としてつながるような指導が大事だ。中高一貫校の先生や、しっかりした中学の先生なら実践しているはずだ。こういった根本的なことをしっかり理解させた上で、いくらでも、アクティビティをやればよいのだ。関係詞のアクティビティはこういった一連の作業の自動化にあるはずだ。 

●接触節について  以下は大阪教育大学 小寺茂明先生の資料を参考にしています。

節の主語は人称代名詞が9割と圧倒的多数。節の中は2〜4語と非常に短いのが特徴。関係詞という説明開始の合図がなくとも直感的に理解できるほど短く,節の中の情報量は少ない。ぎりぎりまで情報をそぎおとした感じがする。音声的には何らポーズは置かれず読まれる。逆に,音声的になんら特徴がないということは、構造はシンプルでなくては理解しにくいことになる。節の主語は,代名詞か,名詞1語程度できわめて軽いモノが多い。これは、先行詞との一体感がでるためと考えられる。リズムも口調もよくなるわけである。

●関係詞節の位置による情報構造の違いについて

 関係詞節が主節の動詞の前(中間位置)にあるのと、主節の動詞のうしろ(文末位置)にあるのでは意味が異なるという。関係詞節が中間位置にあると、旧情報と結びつき,文末位置にあると、新情報を導入すると言う。

(中間位置)

 The computer I have  /  is a Macintosh .
             (旧情報)     (新情報)

(文末位置)

 I have a friend / who works for a bookstore.
      (旧情報)     (新情報)

英文では文末重点という考えがある、情報量が多い(つまり新情報が多い)場合,文末に置くのだ。一方,旧情報は文の先のほうに置く。接触節はその構造から比較的情報量的には少ない、つまり旧情報に属するものが来る。ゆえに文の先頭で出てきやすいのだ。一方,構造が複雑で、新しい情報が多くなる文末には,接触節はあまり適さないということになる。接触節はできるだけ短いこと,そして分かりやすい構造であることが求められるが、そのような構造は文末位置より、中間位置でとりやすいのである。

接触節 ゼロ関係詞 part 2は以下のエントリーへ

http://blue-enzo.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/0372--e532.html             

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年9月20日 (土)

0169- 080920  関係副詞を効果的に理解させるー2 「前置詞+関係詞........」のパターン

前回のエントリーでは前置詞で終わるパターンでした。
今回は「前置詞+関係詞」のパターンです。

最初に断っておきたいことは、英語のフォーマルさ。
左は一番フォーマル。右が一番インフォーマル。

in which  >>>>>  where   >  which............ in.   

○前置詞+whichはかなり堅い言い方。論文など堅い書き言葉のみ。
○関係副詞や、which.......前置詞はかなりくだけた会話や軽い書き言葉でOK

なので、This is the hotel at which she stayed last week.はかなり不自然。

さて、文法の授業ではなるべくこういう普通の文を使って、うしろにあった前置詞を前にもってくる操作をしながら教えたいところです。で、あえてやっちゃいます。生徒がこの操作や、関係副詞に慣れてきたところで、実は、上のようなフォーマルさが出てくるから注意して。とやります。いっぺんにいろいろ言われてもなかなかルールは浸透しません。

....................................................................................................................................................................................

「前置詞くんは寂しがりや」「遠距離恋愛はきらい」

これをみんなで声に出していわせます。
結構笑い声も聞こえます。

ここで板書。

This is the hotel that she stayed at (  ) last week.

「at のうしろにthe hotelがないよ。どこに行ったの?」
「そう、thatになって前にあるよね。」
  板書;that=the hotel

「前置詞君は名詞さんがおらんと寂しくてしょうがない。」
「遠距離恋愛をやめて、that=the hotelを追いかけてきたよ。」

板書; This is the hotel at which she stayed (    )(    ) last week.
「あれ?なんか変わってない?
「そうthatがwhichにかわっちゃたね」

ルール;
「実は、関係代名詞のthatは万能のように思えるかもしれんけど
 カンマと、前置詞くんとは一緒に使えないルールがあるんだ」

もちろん理由はありますがそこまでは教えません。一応のべておくと、カンマのあるなしは、音声では伝えきれないからです。関係代名詞なのか、指示代名詞なのか音声上は判断が付かないため、カンマthatは廃れました。 また、前置詞+thatがないのは、thatがwhoやwhomと違って格変化をしなくなったかららしい。これによりthatが示すものが不明確になり、この用法は廃れました。the woman that he spoke to と最後に前置詞をおくことになっていきました。

「じゃ前置詞君の遠距離恋愛解消してごらん。次やってごらん。」

This is the hotel that she stayed at last week. 
 *ただしフォーマルさの話はいったん棚上げにします。

This is the hotel at which she stayed last week. 

あとはこの練習をくり返します。

もう1点気をつけたいことがあります。
それは, 群動詞の一部の前置詞や副詞を前にもってくることは×なこと。
なんでもかんでも前にもってはこれないことの確認をする必要はあります。

例   × the party to which he is looking forward
  ○ the party (which) he is looking forward to

      × the little sister of (whom) he is taking care
      ○the little sister (whom) he is taking care of

 参考 TDミントン「日本人の英文法3」

        

| | コメント (0) | トラックバック (0)

0168- 080920  関係副詞を効果的に理解させるー1「関係詞........前置詞」のパターン

関係副詞を教える時、必ず教える文がある。まず次の文を黒板に書き、この文が正しいかどうか考えさせる。わからなければヒントを出す。ヒント1 that=the house  ヒント2 関係詞とその後の語句を足すと完全な文になる。

This is the house that she lives.

すると生徒達は、inが足りないと結論を出す。

次においうちをかける
This is the movie that she is interested.   that=the movie
生徒はやはりinが足りないと言う。

That is the lake that she went last week.   that=the lake
今度はtoが足りないと気付く。

That is the hotel that she stayed.  that=the hotel
今度は atが足りないと気付く。

少しずつ違うが同じルールでわかる英文を連続で出すことで
気づきを生徒に持たせるようにする。

ここでの目的は、

1)関係代名詞は名詞の代わりをしていること
2)その名詞をまずあるべきところに戻させること。
3)前置詞がないといけない場合があることに気付かせること。
4)そしてその前置詞は固定ではなく、in, at, to, on, with ということ。

  に気付かせることにあります。

ここでしっかりルール化し、板書する。

1)関係代名詞は名詞の代わり。
2)関係代名詞とその後の語句を足すと完全な文。

そして「自分で作ってご覧」と追い打ちをかける。
自分で作ることができれば定着につながる。   

              以降次回

| | コメント (2) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧