0348- 110710 水平思考
ラテラルシンキングと言う言葉がある。日本語に訳すと水平思考である。水平思考は自由に志向し、解答は一つではない。どんどん発想をひろげていく。その意味で、ロジカルシンキング論理的思考とは別なものだ。論理的思考はつきつめることによって、結論は一つに帰結する。
オレンジが13個ある。これを3人で分けるには? 思いつく限りの方法を書いてみよう。
あるカーブは魔のカーブと呼ばれていた。事故が多発していたからだ。見通しはよい。ガードレール、センターラインもきちんと入った普通の道路であった。だがある方法で事故は激減した。どうしただろう。(論理的思考なら、道幅を広くしたとか、カーブミラーを設置したとか、警察官を置いたとなるだろうがいずれも違います)
解答編
1 ①オレンジを4個ずつわけ、のこりを3分の1等分した②はかりを使って同じ重量にするようにした ここまでは論理的思考 水平思考では、③オレンジジュースにして分配した④たねを植え、オレンジを実らせて収穫し、分配した。などがある。
2 要は速度を落とさせればよい。ガードレールをとり、センターラインを消した。危ないと思ったドライバーが速度を落とした。
ラテラルシンキングのメリットは自由な発想により、時間とお金と労力を省けることだと実感できたでしょう。なるべく楽をして成果を手に入れるワケです。
ラテラルシンキングでは、「不必要な設定条件=常識の枠」をはずして考えて見ることがものすごく重要になる。みかんの例でいうと「今すぐ分配せよ」とは一言も書かれていない。たねからみかんの木を育てて、それを分配するという投資家のような選択肢もありになる。不必要な設定条件をはずして自由に考えるためには、「結局何が達成されればよいか」という本質をつきつめること。「要は〜すればよい」というのがそれ。代替方法がないかどうかどんどん自由に考えるのだ。これがコツ。例えば自動車王のヘンリーフォード。馬車が全盛の時代でこう考えた。速い馬車が求められている→本質(要は速さがあればよい)→だったら馬車じゃなくてもよいのじゃないか? このように常識枠(メンタルブロック)を崩して考えることがとても大切だ。
現代社会では答えがないさまざまな問題にぶつかる。ビジネスマンであれ、公務員であれ、研修者であれ、問題に直面したら、まずは水平思考で考え、ある程度解決法が見いだせたら、それが実施できるかどうか、論理的思考で煮詰めていく。結局の所採用できる案はひとつである。
ラテラルシンキングをやさしく解説した本
「ずるい考え方」ゼロから始めるラテラルシンキング入門 あさ出版 木村尚義 はおすすめ。とくにCrownの2をこれから採用しようとしている先生方はLesson 4の前に一読の価値があると思う。
前のエントリーでも書きましたが、文法教育についてラテラルシンキングをあてはめてみると、文法指導の本質は「教え込んだ知識はすぐ忘れ去られる。生徒自身が気がついたことは獲得されやすい。気付くための十分なトレーニングを配置する」すると、教えることの中心は「知識の伝達」に時間を割くよりも、必要なトレーニングを必要な順番通りに与え、自分で気付かせるよう仕向けること、その結果自分で操作できるようにすることであることがわかります。教材会社で残念ながらそのような教材を出しているところがありません。せいぜいひとつの項目について2〜3問がせいぜいです。どこまで網羅するかという問題と文法に使える時間の制約の問題がありますが、実際の英語では使われないものは思いっきりOptionに回し、重要なところはパターンプラクティスさせる工夫が必要ではないでしょうか。


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