英文法の教え方

2021年3月20日 (土)

0693-210320 WH疑問文の指導法について

高校でもWH疑問文が不得意な生徒が多い。

以下岡田英司先生の「荒れ・しらけと闘う! 英語授業の鉄則&活動アイディア」明治図書からインスパイアされてます。

 

先生:どのくらいの数ってなんていう?

生徒:How many

先生:どのくらいの数の本なら?

生徒:How many books

先生:どのくらいの数の車なら?

生徒:How many cars

先生:How manyのうしろには何がくる?

生徒(名詞の)複数形!

先生:君はもっているの? 疑問文なら?

生徒:do you have?

先生:彼女はもっているの? 疑問文なら?

生徒:does she have?

先生:どのくらいの数の本を 君は持っているの? なら?

生徒:How many books    +   do you have ?

先生:どのくらいの数の車を 彼女は持っているの? なら?

生徒:How many cars     + does she have?


こういうやり方もあるんだなあと目から鱗滝が落ちました。
一度に作るのが難しいのなら,分割して、それを繰り返し練習させる。

①How many .... の練習
②それに以前練習させていた、do you have? (does he / she have )?  をくっつけるだけ。



これは、What 名詞+do you like (does she like)? の練習にもつながるではないですか。

先生:どんな映画は?

生徒:What movie

先生:どんな色 なら?

生徒:What color

先生:君は好きなの? 疑問文なら?

生徒:do you like?

先生:彼女は好きなの? なら?

生徒:does she like?

先生:どんな色を 君は好きなの?

生徒:  What color   do you like?

ここで大事な考えは、TOSSで教えてくれている「変化のある繰り返し」です。少しずつ変数の部分を(ここでは名詞ですね)を変えながら、くりかえさせる。あとは、do, does, didを使った疑問文とつなげる作戦です。ワーキングメモリーが小さい生徒にはこの方が有効だと思われます。

なので、He has two cars. の下線部が答えとなるような疑問文を作りなさい。という問題は先にやらないほうがいいです。

「どのくらいの数の〜」はなんていうの? 
「どのくらいの数の本は」ってなんていうの? 
「君はもっているの?」はなんて言うの?
「あわせてみるとどうなる?」

中学の先生方(下手すると高校の先生も)はぜひこういう問題をテストで出してあげて、自信をつけさせてあげてください。
それから、 He has two cars.の下線部が答えになる疑問文を言ってみようでいいかなと思います。 

単独の疑問詞より先に、what+名詞やwhich+名詞, how many+複数形など名詞がうしろにつく疑問詞を先に片付けた方がいいですね。
*whatは目の前に選択肢がない場合、whichは目の前に複数の選択肢がある場合に使うと生徒には教えるとよいと思います。

また、How many...の訳は「何冊」とか、「何台」とするのではなく、「どのくらいの〜」としておくと、how単独の「どのように」と対比ができてよいと思います。単体で教えるというより、あとの項目とのむすびつきを考えて教える。

 

 

 

2019年8月26日 (月)

0631-190826 when, if の副詞節、名詞節

名詞節なら未来のことでも現在形を使うし、副詞節なら現在形で代用というのはよくある文法の問題だ。

 

生徒が混乱するところでもある。
どう指導するか。


生徒は、whenが〜するとき、 ifがもし〜なら  という副詞節の「意味」はよく分かっている。

そのため既習事項の確認から入るのがよい。


< when I was nine >,  I visited Kyoto.   

 < If it is fine tomorrow>, we will go on a picnic.  

 問題はそのあとだ。SVOを導入しているととてもラクである。なぜかというと、

 

 [ when いつ〜するか ]

 [ if 〜かどうか ]       はほぼ、 動詞の 目的語の位置に置かれるからです。

つまりOの位置だ。 正確に言うと、名詞が置かれる位置S, C, O に置かれるのです (ifはS,Cの位置には置けない)

 

I  know....ときて、 when...ならほぼ間違いなく「いつ〜か」となります。

I don't know ('m not sure)ときて、if....ならほぼ間違いなく「〜かどうか」となります。


一方、主語の前とかは間違いなく <副詞節>となる。その場合、未来のことも現在形で代用です。


それでもダメなら力業があります。邪道かもしれないけど、私は以下のように教えています。



「か」がついたら名詞節 というヤツだ。

 

I know ... [ when he will come.]  

私は知っている  いつ彼がくる[ か ]

I don't know .... [ if he will comes ].

私は知らない  彼がくるかどう[ か ]は。

   

  節の訳の最後に 「か」がついたら名詞節

 

では次の問題はどうでしょう。

 

 A   Do you know when he will come?

 B   No, but I will tell you ...when he (will come / comes ).  

      確か「か」がついたら名詞節=willが必要でした。

  Bさんは、No=「いつくるかはわからない」と言っているのだから、when以下は
       [いつ〜か]とは言えません。つまり「か」が入っていない方、「〜するとき」を選ぶことになります。
       副詞節なので未来のことでも現在形だ。comes で正解になります。



もっともここにいたるまでには、名詞節と副詞節の判断をしっかりさせるべきと考えます。

SCOの位置にあれば、名詞節。それ以外の位置は副詞節 と教えてもいいし、

「か」がついたら名詞節と教えてもいい。むしろダブルで教えた方がいいです。


次の下線部は「か」がつく名詞節か、あるいは副詞節か

 

I know ... when he will come.

When he comes, ... I 'll call you.  

If our team wins, I'll treat you. 

I'm not sure ... if our team will win. 

 和訳する場合、必ず、前から順に訳させる。「私は分かりません」とあれば、「もし〜」にはならない「〜かどうか」に自動的に決まるからだ

 同じように、「私には知っている」と訳せたら次にくる節は「いつ〜か」であり、「〜する時に」ではない。自動的に決まる。



ルール:「か」がつかないなら副詞節→ 副詞節、未来のことでも現在形。

ルール:「か」がついたら名詞節   → 名詞節、未来のことはwillだよ。

 

あるいは

 

ルール:S,C,Oの位置以外なら副詞節→ 副詞節、未来のことでも現在形。

ルール:S,C,Oの位置なら名詞節   → 名詞節、未来のことはwillだよ。

 

でもよい。記号は <    >で副詞節、  [     ]で名詞節で統一する。

 

when と ifを足がかりにして、時の副詞節を作る接続詞と、条件の接続詞を導入していくのは言うまでもありません。

< Before, after, as soon as +S+V >

<unless  +S+V > 

 

 

 

2019年3月13日 (水)

スローラーナーと as....as構文

スローラーナーの指導について考えることが多いです。 今回は比較as...as..構文について。

中学までは 「形容詞の前後にas...asをつけるんだよ」でほとんどすみます。しかし高校の英作文では決してそうはいかなくなります。もう少し複雑な文が出てくるからです。 「彼女は彼と同じくらいテニスが得意だ」といった場合、生徒はとまどいます。そしてよくておそらく下のような文を書きます。

She is (as) good (as) at playing tennis(he).

これは生徒がas...as..構文の本質を理解できていないからに他なりません。

本質は「2文連結」です。 理解の一歩目は同じ構文が並んでいることを理解させること。
She is good at playing tennis = He is good at playing tennis.
最初のasは副詞で「同じくらい」の意味。 She is (as) good at playing tennisと形容詞goodの前につける。 「彼女は同じくらいテニスをするのが得意だ」 2つめのasは接続詞。「と比べて」ぐらいで訳す。接続詞なので2つめの文の先頭に必ず置く。 (as) he is good at playing tennis.

そして大事なことは、2つめの文の中で、1つめの文に一度でてきた情報と同じ情報はカットすること。うざいから。この場合、カットすべき情報はgood at playing tennisになります。 isは?と思うかもしれませんが、実は主語 heだけ残っていることは少なく、as he is.とbe動詞までは残すことが多いのです。

*as himとすることもありますが、2文連結ということの理解促進のため、as he isの方で指導を進めたほうがよいと思います。

○She is (as) good at playing tennis / (as) he is.
 彼女は同じくらいテニスが得意だ  彼と比べて。

本質をつかんだ生徒は、応用が利くようになります。 「7月は東京は沖縄とおなじくらい暑い」が書けます。

In July / it is hot in Tokyo = it is hot in Okinawa.

形容詞hotの前に副詞の as「同じくらい」を置く。 In July it is (as) hot in Tokyo 「7月は 東京は同じくらい暑い」 2つめの文の先頭に接続詞asをつける。 (as) it is hot in Okinawa. 1つめの文と2つめの文でかぶった情報はカット。この場合 2つめの文の it is hotがかぶっており、要らない。inもかぶっているではないかと思うかもしれませんが、inまで抜くと、Okinawaが2つめの文のSなのかどうか判断を迫られ、相手に余計な認知負担をかけることになるので、inは残します。  

   In July / it is (as) hot in Tokyo / (as)( it is hot ) in Okinawa.
 ○ In July / it is (as) hot in Tokyo / (as) in Okinawa.

2番目の文は気候を書く場合、It is 形容詞と itを使って書くという知識が活用できていないと書けません。また、7月、東京,沖縄ともに、日本語にすると主語っぽく響きますが、前置詞が必要であることも知識としてないといけません。 もし自分が書かせるならば、前もってこのあたりは練習してから書かせることになるでしょう。It is hot in Tokyoなど。


最後に、as...asの間にある形容詞や副詞はもとの意味を失います。as tall as...は決して「同じくらい背が高い」ではありません。身長140cmの小学生同士を比べたら、「同じくらい背が高い」とは言えないでしょう。「同じくらいの背丈だ」とするとよいと思います。同じように as big as...なら「同じくらいの大きさだ」as long as...なら「同じくらいの長さだ」とする必要があります。もちろん、ナイル川との比較なら、「同じくらい長い」でもいいんでしょうが、「同じくらいの長さだ」とすると、目の前のあまり長くないひもにも as long as...が使えます。使用範囲の汎用性があり、メリットがあります。

だとすると先に書いた、「as good at...」も「同じくらい得意だ」ではダメかもしれません。もし、「彼」が初心者なら彼女もダメダメということになります。「同じくらいの腕前だ」ぐらいがいいかも。もちろん「彼」がジョコビッチ並なら、「同じくらいうまい」でもいいですが、「同じくらいの腕前だ」の方が汎用性が広いですね。


さて、これらをいきなり、中学で教えた方がいいだとか、高校の困難校で教えた方がいいとも言えません。目の前の生徒がどうか判断し、いけると思ったら指導すればいいと思います。

しかし、たとえShe is as tall as he is.のような簡単なレベルでも、以下のようなステップを踏むことは難しくないでしょう。

She is tall = He is tall. 
She is (as) tall (as) he is tall.
She is (as) tall (as) he is.

そしてこのようなステップの先に、 「彼女は彼と同じくらいテニスが得意だ」 「7月は東京は沖縄とおなじくらい暑い」  が書けるようになります。

2018年12月24日 (月)

controlled からless controlledへ

○教師が車の絵を見せ, 文を言わせる→ very controlled
   I'm going to buy ( a car ).
○夏の計画の絵を見せる。話しあって、誰と誰の計画が同じ
か述べる。  →controlled.
○トピック選ぶ 
 holidays studying English free time , things to buy など。
       →less controlled
       →Information Gapがあるのでgroupworkで
       →Personalizedされているのでより取り組む

Active Learningでもてはやされるのは、最後の活動ですね。伝統的に日本で行われてきたのは一番最初の活動。
日本は真ん中の活動がなく、Small Stepsになっていないんじゃないかと思います。

2018年4月 6日 (金)

180406 Grammar in Use 著者サイン本ゲット!

ケンブリッジ大学出版から出ている、世界で最も有名な文法の練習本、Grammar in Use の著者、マーフィ先生のサイン本を抽選会でゲットしました。超うれしいです。宝物にします。3月に行われた、神田外語学院の、ケンブリッジ大学CLILセミナーでの一コマでした。このセミナーもめちゃくちゃ参考になりました。今後もしあれば、必ず出るつもりです。すばらしいセミナー、ありがとうございました。

2018年4月 4日 (水)

180404 文法について

勤務先が変わりました。ここでも自分なりに楽しみながら、持続可能なやり方でやっていこうと思います。限界を超えてがんばりすぎると、精神的にも、体的にもろくなことはありません。

勤務先の方はみなさん前向き。すばらしいです。

今度の勤務先はいわゆる進学校ではありませんが、文法を教えることがもちろんあります。進学校の時より、言葉を鋭くして、「文法が超苦手な生徒に刺さる言葉や例を選ぶ」ことが必要となります。検定教科書の指導書を書かせていただいたときも大変でしたが、ある意味、さらに鍛えられる予感がしています。

しかし、いろいろな学校で採用されている、「うすもの」の文法・語法問題集を使うのですが、この解説が、ぜんぜん頭に入ってこない。全く魅力的ではありません。無味乾燥とはこのことを言うのだなあとぼんやり思いました。

「現在形は、現在の習慣、物理学上の真実、現在の状態について述べる時に使う。」とか、

そのとーりなんですが、文法が超苦手な高校生のいったいだれが面白いと思うのでしょうか。こういう、イメージのわかない解説を読む度に、むりやりこういう解説を聞かされ、4択問題に終始する生徒が全国にたくさんいると思うと、かわいそうになります。もちろん著者のかたも言い分もあるでしょう。スペースの関係もあることは承知していますが、文法の解説、説明だけは本当に旧石器時代!から進化していなんじゃないかとさえ思ってしまいます。

手前味噌で恐縮ですが、これなら自分が書いたほうがよっぽど、イメージがわき、「生徒の心にささるもの」になるなあと思います。

上記の現在形ですが、自分ならこう書きます。

現在形=岩をイメージしてみましょう。
がちがちにかたまっていて、ずっと変化がなさそうなことを述べるのが現在形の役割です。
1)物理学上の真実。水が100度で沸騰するとか、ずっとそうだったしこれからも変わらないことに現在形を使います。
2)習慣。習慣って、ずっと同じことを続けていて、今後も変化しそうにないことですね。
毎朝さんぽするとか、バスに乗って学校に行くとかは現在形。
これが全部ではないですが、超苦手とする生徒にはあれもこれも分類して与えるのは厳禁。根本をしっかり押さえるイメージさえ持てれば、あとは、音読筆写トレーニングの出番です。
わかりやすいイメージ+具体的なトレーニング。これが大事と思います。

2016年9月10日 (土)

文法項目の使用動機を指導しよう。

受動態というのはスピーキングやライティングでもよく使われる。教師は形式の指導はするが、使用動機についての指導はほとんどしていないのではないか。

窓硝子ががしゃんと割れたとして、意識は窓硝子にある場合、

Keiko broke the window. がいいか
The window was broken by Keiko. がいいか。

当然、情報の流れからすれば、後者となる。

つまり、談話の流れという観点から文法を指導するようにしたい。

by....をことさらつければ、ここが最も言いたいことになる。英語は文末にくる情報を強調するからだ。by...をつけないことも多い。これは誰によってされたか知らない場合、言ってもあまり意味がない場合があるからだ。

Do you remember John?  Last month he was killed in the car accident. 
Look! That is Kinkakuji Temple. It looks beautiful, isn't it?   It was built about 600 years ago.

文法の練習は形式面の練習が不可欠だ。ただ、それだけでいいわけではない。形式面の練習がある程度終わったら、僕は例文は少なくとも2文で構成される必要があると思う。2文あれば、文脈(情報構造が必要な)ができるからだ。

2016年1月 6日 (水)

文法書のあるべき姿

多くの文法書は分けるということはしても、どう使うかは教えてくれない。常々思っていることとしては、「2文あれば文脈になる」ということ。つまり、文法書であっても、使い方を示すべき。そのためには文脈を示すため2文は必要と思う。

2012年1月19日 (木)

0401- 120119 小数点のついた数字は単数が複数か

ちょうどライティングの教科書に出てきましたので、確認のために書いておきます。

結論:1は常に単数。1以外のすべての数字は0も含めて複数。

0 meters / kilograms
0.1 meters / kilograms
0.5 meters / kilograms

1 meter / kilogram

1.1 meters / kilograms
1.5 meters / kilograms

1以上は分かる気がします。
でも、1未満はどうでしょうか。

0.1 (10分割した上で、1個を取り出した)
0.5(10分割した上で、5個を取り出した)

この「分割」という考えが強いため複数なのでしょうか。
英語の中では1は「分割されない数字」=完全な数字なので単数なのかも知れません。

よくわからないのは、0が複数扱いという点。うーむ.......。
たしかに 0degrees って言いますからね........。謎だ。

2011年12月28日 (水)

388- 111228 2文主義で行こう

一文レベルのドリルばかりですと、本来使うべき文脈、コンテキストが見えないことがあります。

Have you ever seen the movie? だけより、

Have you ever seen the Korean TV drama ?
Yes, I have seen it twice. Have you?
Yes, I have seen it many times.

などのほうがより文がいきいきしています。
なぜその文法項目を使うのか、どんな状況で使うのかが分かるからです。
それとやはり時流などを盛り込んだり身近な文だといいようです。

もちろん、1文レベルのドリルは重要です。効率もあります。僕の提案は、導入時一番最初と、一番最後に英作文などをやらせる場合、書かせる文以外で最低でも一文追加しておいて、二文(あるいは三文)にすると文脈が生まれてきてなぜ今文法の勉強をしているかより鮮明に生徒に伝わるってことなんです。ドリルの最後は2文(3文)主義で行きましょうということです。

追加する文には同じ文法項目を埋め込んで置いてもいいですし、既習の文法項目や表現を埋めておくのもありです。(^_^) そしてテストでは、

下線部に入る適切な文を考えて入れなさい。
Have you ever seen a Korean TV drama Winter's Sonata?
            Have you?
Yes, I have seen it many times.

なんてのも面白いですね。文脈を得ると、文法が化石からフレッシュなものに生まれ変わるというお話でした。

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