2018年4月18日 (水)

180418 融合

授業がスタートしました。

出だしの4時間(実質2日間)で、I live in ○○. からスタートして、一気に形容詞句、副詞句、名詞句、それに分詞構文や、Speaking only one language can be compared to living in a room with no windows. あたりの文を頭で判断しながら意味を取るところまで駆け抜けました。このやり方で中学3年生でも大学入試レベルまで短時間で理解できると思います。

本校は進学校でもなんでもありません。就職も、専門学校希望の生徒もすごく多い学校です。でも、ポイントさえ押さえれば彼等でもできます。「自分で判断しながら読むシステム」が彼等の頭の中に構築されつつあります。

リエゾンや、脱落の音の化学変化の仕組み、Top of the Worldを使った音声変化も学んでいます。スリーヒントクイズ形式での英問英答までしこんでおります。

鉄板の単語の指導方法も指導済み。結果が楽しみ。

今年は自分がやりたいと思ったことを今まで100%できています。がっかりすることもあるでしょうけど、妥協はしたくないですね。

予備校的な指導、通訳トレーニング的指導法、発問・指示・説明のやり方, speakingを含めたCLIL的指導法、今年は自分の中ですべて融合している感じがしています。それを目の前の生徒に適合した形で出せています。英語教師として自分史上最高のものを提供できる環境があり、とても楽しんでいます。今年はさらに自分の学びも深め、生徒に提供できればと思います。(密かに生徒自身に授業をさせられないか狙っています)

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2018年4月 7日 (土)

180407 教師修行で役だったものースリーヒントクイズー英英定義類推活動

教師修行の中で最も役だったものを紹介したい。

それは教科書の単語を使ってのスリーヒントクイズ作り。

スリーヒントクイズとは、
1) It is a robot. 

2)  It lives with a boy who is very lazy.
3)  The favorite food of the robot is dorayaki.

のように抽象的なものから順に具体的になるようにヒントを配列したクイズである。
答えはどらえもん。

これを教科書の単語で行う。
ヒントが3つもいらない場合はひとつでもよい。臨機応変に。
huge:  If something is huge, it is very big.
         例Look at the pyramid!   It's huge! 
 
vehicle:  It is used to carry people and things to distant places.
            It has at least one engine.
            例A car, a ship and an airplane
よく使っているのはLongmanと Cobuild。Oxfordの子ども向けの辞書もいい。
定義が長いときには適当に切って使えばよい。

重要なのは、1レッスンで50の新出単語があるとして、10レッスンで500の単語の言い換えを作り、わかりやすい例文を考えねばならない(あるいは辞書から抜き出す)ことである。これはかなり効いた。どんな単語でもわかりやすく説明できる基礎ができたのだ。

スリーヒントとしてはいるが、3と言う数字はとりくみやすい「枠組み」である。そしてこれは絶対ではない。増やしてもいいし、へらしてもいい。そういう柔軟性がある基準としての3なのだ。

英語で授業をしようと文部科学省が述べているが、どうするとできるようになるのかということはなかなかわからない。私見だが
1)英語で指示をさっと出せること
2)教科書に出てきた単語をわかりやすく言い換えできること
3)内容についての英語による発問がレベルをかえてできること
4)クイックレスポンスやサイトトランスレーションなど通訳トレーニングを使えること

あたりが最も重要になる。
特に2)ができると、教師としては精神的にかなりラクになる。
さて肝心の英英定義類推タスクだが、これは1レッスン分作って、最初に生徒にやらせてしまう。最初はペアワークで単語の意味を類推させる。ヒントと例文があればかなりできると思う。時間がないとき、生徒がなれたときには宿題にしてもよい。

とはいっても和訳を類推するんであれば生徒の頭の中はもやもやしたままだ。この訳でいいのかなというのは絶対でてくる。そのとき、すかさず、「辞書を引いていいよ。」と言うと、勝手にどんどん調べ出す。「 もやもやがAha! なるほど!!」に変わる瞬間である。人は1度困ってからでないと、ある行動はとらないのだ。(AさせたければBさせよである)
単語には多義語もある。 その場合、3つぐらいなら語義ごと、ヒントと例文を載せる。
それは、教科書の文脈では語義はどれが使われているか、類推させるチャンス到来でもある。もちろんハンドアウトのスペースや時間がないときは、教科書の文脈の語義でよい。この辺も臨機応変に。

もっとも、ごく基本の単語は、英英定義で説明するとかえって難しくなってしまうものもあるのも事実だ。そういうときの対処方法は説明に使われている単語の中で、未習のものには*日本語注をつけてしまうこと。「何がなんでも英語で」というのは現実的ではないのだ。

要は生徒への英語のエクスポージャーの量を増やし、文脈の中で語いの語義を類推させ、生徒に言い換えのストラテジーを伝える。(なおかつ教員は自分の英語力強化ができる)これができれば日本語を利用してもOKだ。柔軟に指導したいものだ。
また英英定義活動のためには、電子辞書があるとよい。Longmanが入っているからだ。電子辞書の会社さんには、Oxfordの子ども向けの英英辞書(イラストつき辞書含む)もぜひ載せて欲しいと思っている。スピーキング、ライティングに効くからだ。
案外難しいのは、日本の食べ物とか文化習慣。知っているようで知らないことも多い。
こたつ、お好み焼きー教員でも結構難しい。 お年玉、七夕ーなんとかなるか。

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2018年4月 6日 (金)

180406 9つの転機と新しい出会い

今の自分を作っているもの

英語教師としての自分には大きな転機は7回ありました。
1度目は、SIMとの出会い。同時通訳方式は衝撃的で、格段に英語が読め、聞けるようになり、話せるようになりました。少し高い教材でしたが、自分は20本近い英文を暗唱できました。英語力を伸ばすシステムを手に入れることができたので、4万円近い金額は完全に元がとれています。ダン上野先生に本当に感謝しています。

2つめの転機は大学のESSでスピーチセミナーに入ったこと。自分はたいしたスピーカーにはなれませんでしたが、のちのちこれが大きく自分を助けてくれることになります。なんと、市の中学生向けのスピーチコンテストで審査委員長を頼まれ、何度か審査に携わったのです。何が幸いするかわからないなあと思ったものです。また、化学グランドコンテストのプレゼン指導でもこれが活きることになりました。研究の良さや、生徒の頑張りもあり、全国2位に入ることができました。これらはやはり大学の時にスピーチについて、一通り作り方を学んでいたことがプラスに働いたからです。ジョブスは、コネクティングドッツとスタンフォード大のコメンスメントスピーチで話してましたが、これは本当だなあと思ったのでした。


3度目の転機は、田尻悟郎先生、中嶋洋一先生との出会いです。著書を通じての出会いでしたが、緻密だけど、温かなその指導に衝撃をうけたのを今でも覚えています。お二人の本は今でも私のバイブルとなっています。田尻先生のは温かな感じがするのに対して、中嶋先生の指導は道場的です。自然に背筋が伸びるような文言の嵐。それでも読むのをやめられません。
4度目の転機は、文科省の海外派遣研修に参加できたこと。2ヶ月間ではありましたが、バンクーバーの Queen Elizabeth Secondary Schoolと、British Columbia Universityで英語指導法の最前線を研修できたことは本当にラッキーでした。ここでは、そのまま指導ができるようにペアワーク、グループワークを、英語で行うメソドロジーを学ぶことができました。なりよりありがたかったのが、必ず 振り返りの時間がとられていたこと。学んだことをDebriefingして、頭に残すことができました。このとき、安木先生、向後先生といったすごい方達と知り合うことができました。安木先生は後に大学教授に、向後先生は文科省へ、その後大学教授になられました。日本にもすごいかたたちがたくさんいるということも学べ、関東英語授業研究会や、達人セミナー、APET、代ゼミの教員セミナーなど、たくさんのセミナーに参加し始めたのもこのころです。それまでは自己流もいいところでした。この機会を与えてくださったのは、勤務校の当時教頭先生でした、東先生でした。先生と、研修に行かせていただいた、文部科学省、福島県には感謝してもしきれません。これに出ていなかったら、今でも自分はくすぶっていたはず。
5度目の転機は、達人セミナー主催、谷口幸夫先生との出会いでした。もうすごいの一言。さまざまな方が先生の磁力にひきつけられて集まってきます。誰も先生のマネはできないでしょう。達人セミナーには今まで本当に多くのことを学ばせていただいています。かといって敷居は高くない。中嶋先生は「明日すぐ使える技術」を批判されていますが、私はありだと思います。それを自分の指導にどう組み込むかは学んだもの次第です。哲学がないと、たしかにそのやり方に引きづらる可能性はあると思いますが、自分にないものを手軽に学べることは本当に大切だと思います。特に、ペアワーク、グループワークは、かなり多くのことをここから学べます。たくさんの「達人の方」に出会えて本当に幸せです。谷口先生の講師を選ぶ、目利きのすごさには感嘆し、感謝しかありません。
6度目の転機は、木村達哉先生との出会い。教師塾を主催され、先生方の授業をみてくださっていました。恥をかくのを覚悟して、模擬授業してみたところ、おほめの言葉をいただき、感激しました。また自分の授業に足りない部分も見えてきました。それからのおつきあいです。2012年の2月には、まだ余震や原発の不安もある中、福島の勤務校までわざわざ生徒のためにワークショップにきてくだったのを今でも覚えています。言葉で批判する人は多いのですが、行動出来る人は本当に少ないです。先生は、その後も手弁当で福島で毎年複数回のセミナーを開いてくださっています。感謝しかありません。先生のセミナーで模擬授業をしたのをきっかけに大勢の方と知り合うことができました。先生の授業からは通訳トレーニングの大切や、覚悟を持ってできるまでやらせることの大切さを学ばせていただきました。
7度目の転機は、前勤務校。進学校ということで、いわゆる受験指導的な英語指導を学ばせていただきました。予備校の先生方のご指導を間近で見る機会も多く、これまた勉強になりました。予備校の先生方は大学受験の結果と、受講者数と常に戦っています。当然言葉や、教材は磨かれていきます。ここでは、教材の選択の仕方と、3年間にどう教材を配置して生徒にやらせるかという点から大いに学びがありました。特に文脈を利用した問題の解き方や、文法の指導では一通りの指導法を確立できたことが大きいです。


8度目の転機は、2つの検定教科書の執筆に関わったこと。自分の書いたものが出版されるのは怖くて怖くてしょうがなかったです。思い込みもすべて排除する必要がありました。ひとつは教科書の教師用指導書の文法セクションの解説の執筆。もうひとつは教科書の英文そのものの執筆です。どうすれば教育的効果が得られるか。何度も書き直す中で自分で学べたことも多かったように思います。これは文法やライティングの指導に活かすことができたように思います。2つの教科書会社さんには本当に感謝しています。

9度目の転機は、2017年の夏に、英国・クリフトン科学財団主催の、日英ヤングサイエンティストワークショップに生徒を連れて参加できたことです。プレワークショップとして、立教英国学院さんに泊まらせてもらい、そこからロンドンへ。UCL(ロンドン大学)を始め、王立科学院や、様々な科学にゆかりのあるところを研修できました。本ワークショップでは、研修場所をケンブリッジに移して行われました。生徒達は、イギリスの高校生たちとチームを組み、ケンブリッジ大の各ラボで3日間研究をし、最後に英語で内容をプレゼンするという困難な課題にチャレンジしました。また、震災関連プレゼンの機会もあり、福島県の水素エネルギー利用という観点から生徒が英語でプレゼンを行いました。福島はエネルギーで苦しみましたが、またエネルギーで世界に貢献できる。そういうことを伝えてきました。この体験は私にも決定的な影響を与えました。英語を論理的に話せるのは当然である。という思いを強くしました。生徒達にも英語面や、進路についてよい影響が出たようです。絶対忘れることができない夏になりました。


そして今、10度目の転機は現任校との出会い。いわゆる進学校ではありません。それでも英語を学びたい生徒は確実にいます。発問や指示説明の言葉をさらに磨いて、生徒の心にすっと入るものにしなければいけません。語い指導もしかり。ある意味、今まで学んだことを全部出さないといけない、やりがいがある環境にあります。3月にはケンブリッジ大学のCLILセミナーに出たばかりなので、CLIL的なこともやってみたい。自分は欲張りだなあと思います。どれだけやれるか。がっかりすることも感激することもあるでしょう。でも新しい挑戦が始まります。やるだけやってみようと思っています。

すべての経験はムダではありませんでした。今ようやく点でつながり始めている。そんな気がしています。

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2018年1月 5日 (金)

習慣化を促すもの ー認知的努力がいらないフレームの作成について

多くの人が英語学習を習慣化できない。それはなぜか。面倒くさいから。面倒を引き起こしているのは、「考える」ということ。人は考えて行動していると誰しも思いがちですが、実際は無意識の行動は9割程度なのです。めんどうくさいことは人はしない。しかし、習慣なら認知的努力はいらない。だったらそれを英語教育に応用できないか。

考えなくて済むぐらいに、一切迷わないぐらいに「行動手順」が明確であり(行動手順のフレーム化・パッケージ化)、実際手軽にできること。これが練習を習慣化するコツと言えましょう。  

  
意見表明のフレーム化が PREP。 自分の意見をPoint主張、Reason 理由、Example具体例、Point再主張に落とし込むこと。 また、英語ヒントのフレームで言い換え力もゲットします。 ヒント1He was born in the United States about 90 years ago.  ヒント2He has a girl friend.    ヒント3He has big ears.   答えミッキーマウス  教員はこのようなヒント化した語いの問題を100個作ってみる。すると、自信を持って英語で言い換えできるようになります。

一文レベルの読解のフレームは、前から読むシステム。文型と、句・節のとらえ方がミソです。例えば、Vingなら動名詞、現在分詞、分詞構文の3つの可能性がありますが、文頭にある場合、Sの前ならほぼ分詞構文。Sの働きをしているのなら動名詞。などと理解のフレームは比較的簡単にゲットできます。前置詞句も、不定詞も、前から訳すからこそ、意味が限定できます。 たとえば、 in my pocketは「ポケットの中の」か「ポケットの中に」か意味が決定できるは、前の部分を訳しているからこそ。I have a coin / in my pocket. なら、私はコインを持っている。なので、自動的に「ポケットの中に」となります。  The coin / in my pocket なら、「そのコイン(どんな)ポケットの中の」と自動的に意味が決定されていきます。to study Englishでは意味のとりようがないですが、I went to America / to study English.  も、I decided / to study English.も前の部分を訳すことによりはじめて、to不定詞句の意味が特定されていきます。 このような頭の使い方を生徒は知りません。教員が教える必要があるわけです。 

文脈レベルの読解のフレームですと、「言い換え、対比逆接、原因結果、(理由や具体例の)追加」+譲歩でほぼ理解が可能となります。特に言い換えのフレームが大切になります。 

語い獲得のフレームは特に学習者にとって興味があることと思います。やることは簡単。1週間で覚えるべき単語のリストを50から100語に設定します。あとは、単語と意味を交互に2回ずつ音読するだけ。例 「huge巨大な huge 巨大な」 「right 右の・正しい・ふさわしい・権利
right右の・正しい・ふさわしい・権利 」多義語の場合、3〜4つまでは一緒に音読します。リストにある単語を一日10分ずつ音読です。ぐるぐるリストの単語を最初から最後まで時間いっぱい音読します。それも1週間。1日5周するとして、1週間で35周。覚えてきたらじょじょに意味を隠して、意味を言ってみます。それでも 「huge 巨大な huge巨大な」とすらすら言えたら勝ち。フレームはやる手順が明確で、簡単に実行できることでないといけません。でないと習慣化できないのです。(意志の弱い人には特に)最後にやるべきことは、hugeと聞いた瞬間に何か巨大なものを思い浮かべること。和訳を飛ばしてダイレクトにイメージとつなげてあげると速読に役立つようになります。 

辞書をひかない多読は上記で述べたことをパッケージとしてまるまる行うものです。そのメリットは2つ。自動化と習慣化です。英語の本を読んでいて、辞書をひかないとわからないものが多数ある場合は、レベルを下げて読みます。ほぼすらすら読めるものを大量に読むわけです。じゃ1回の学びはうすすぎて何も学べないんじゃないかと思うのは早計です。語いにしても100語あるうち1語か2語ですが、何かしらは学んでいるんです。大量に読む内にどんどん早く読めるようになります。なぜか、読解や語いの理解を自動化しているからです。多義語の場合は意味の選択も。さらに言うと、手順が明確で、簡単にできることですから、続けやすいんです。つまり習慣化されやすい。逆にあせって難しい文に手を出すと習慣化されにくいことになり、多読のメリットがそがれます。

どうせ学校では、多読と別に教科書やその他の英文も読むことになります。これはこれで、使い道があります。上記フレームのゲットのためのトレーニング、および、暗唱して自分の表現力養成のための血肉にするわけです。そのために大量の音読がありますが、すべては暗唱し、表現力ゲットのため。 

では暗唱のフレームはあるでしょうか。これがあるんです。迷わずできて、簡単にできるもの。ひとつは、日英フレーズ訳、ひとつは2文字暗記法、ひとつは漢字ー英語変換法、最後はとっておきの方法がありますがこれは言いません。日英フレーズ法は有名なので残り二つを。In spite of the fact, they believed what he said. なら、In  sp  of th  fa    , th    be    wh  he  sa  . これだけ。ただ、意味を考えながら、制限時間内に言っていきます。次に漢字に変換したものを再度英語に変換します。 関係無 the 事実、彼ら 信 [ what 彼 言 ] さらに、この漢字変換の場合、PREPなどの様式に落とし込んだ上でやらせるとさらに面白いことになります。当然練習の時間を与えたらタイムアタックして自動化を図ります。リテリングはそのあとの話し。インテイクもされていないのにいきなりリテリングはありえまえせん。特に高校レベルの難しい文章では。

 
手順が明確で、手軽に取り組めるもの。これが習慣化を生み出す。習慣化されれば先の展開もありますが、それがなければ先の展開もない。意志の強さを武器に出来る人はすればいい。意志が弱い大多数の人でも取り組めること。英語学習のフレーム化。それこを僕がやりたいこと。

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2017年3月29日 (水)

G5 アプリ

物書堂の G5のアプリの出来、とても良さそうですね。一応G5には協力者として名前が載っております。主にどんなことを載せて欲しいかや、レイアウト、フォントのことまで意見を述べさせていただきました。

また、修飾語のMはやめて、はっきり形容詞句、副詞句と書いたほうがいいと述べさせていただきました。

もちろん私の意見が採用されたわけではないでしょうが、英語を学ぶ人なら誰でもお世話になる Geniusのために何かすることができたのは光栄です。

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2016年9月10日 (土)

ジグソー 十年前の報告書をひっぱりだして 

平成16年、十年前に書いた文科省カナダ研集の報告書の一部を載せます。ジグソーについての報告書になっています。この研修では、向後秀明先生、安木真一先生と苦楽をともにしました。今でも情報を交換し合っています(飲み会とも言う)日本にもすごい先生がいると感動したのを今でも覚えています。自分がさまざまな勉強会に参加しだしたきっかけと なりました。このころは、授業で悩みもんもんとしていた時期。研修にいってからは、迷いがだいぶへりました。方向性が見えてきたのです。推薦していただいた当時の教頭先生にも心から感謝しています。

さてジクソーです。

[4技能を統合した活動例]
Jigsaw Reading – Review (Individual – Group – Whole Class )
   読解後に行う活動で、簡単に4技能を統合できる活動を紹介します。1クラスを(ABCDEFグループ)に分けます。これをホームグループと呼びま す。各ホームグループにはレッスン内容に関連した別テキスト(インターネットまたは他の教科書で探す)を渡し,生徒に読むように指示します。その際、生徒 は簡単なメモをとらせます。その後ホームグループを解体し,新グループを作ります。(GHIJKLMグループ)新しいグループのメンバーは各ホームグルー プから一人ずつ集めて作るのですが、一人一人ホームグループで読んできた文の内容をメモを頼り に英語で再生してもらうのです。最後にグループの代表者が全体に発表し、より正確に発表できたグループが勝ちとなります。ポイントは教師がデモンストレー ションし,グループ移動の際の混乱を少なくする点にあるでしょう。グループを解体せずメンバーを他グループに派遣、スパイさせてきて、英語で報告させるバ リエーションもあります。また、Readingでなく、教師が話した話や示された絵をその場で覚え、グループに戻ってReproductionをさせる活 動(Show and Tellに近い)もあり得ます。これにより「読む(聞く)→話す→聞く→書く」の流れが実現されます。使用語彙や表現の問題がありますので、読解活動が一 通り終わり、語彙や表現がIntakeされたところで行うのがベストです。また、グループタスクですので、一人一人責任が任せられます。遊べません。グ ループが負けるからです。「生徒は教師よりももっと大きな責任を生徒同士で感じている」のです。

グループワークでは、必ずやるものとやらないものが出てきます。一人だけが発言ということも少なくありません。何が望ましく、望ましくないか、常に「規準」を伝える必要があります。

さらに言うと、一人一人がまずはストーリーリテリングの方法論になれていないうちに行うと失敗します。このような統合的活動で必要なのは、それができるよ うにまずはスキルを保証してあげることです。難易度の高いものは下位技能に分解して訓練してあげることが大事だと思います。

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2016年1月11日 (月)

アクティブラーニングを考える

以下に私の考えを述べたいと思います。

アクティブラーニングとはグループワーク、ペアワークなどの手法ではなく、「学習者の脳の状態」を指すのではないでしょうか。

英語学習におけるアクティブラーニングの状態とは、学習者が主体的に覚えよう、できるようになろう、使えるようになろうと集中して練習している状態だと思うのです。

覚えようと集中している。覚えたものをクイックレスポンスでアウトプットしようとしている。リエゾンを言えるようにくりかえし集中して練習する。リピーティングやシャドウイングで英語の音声リズムや発音を自分のものにする。和訳する。訳さなくてもわかるように音読を重ねる。和訳を見て英語に即座に直せるようにする。単語の意味をいえる。英文法のルールを使って即座に文を生み出せる。 これらのことをやって、つまり一定の音声、英文が体に入ってからがスピーキングやライティングや、ディクトグロス、キーワードリプロダクションにいけると思います。
個人的な練習なくしてアウトプットも自己表現もない。アクティブラーニング=即グループワーク、ペアワーク、スピーキング活動、ディベート活動ではないのではないかと思うのです。もちろん一部はかぶっていますが。
グループワークなどを使ったアウトプットは、意見交換の楽しさ、相手を認める承認の働き、自己尊重感の育成も果たしますのでやるべきと思いますが、語いのクイックレスポンス、文法習得や暗唱、暗写、シャドウイングなどいろいろな「アクティブ」な活動を通して行われる最終活動であるべきと思います。(あるいは最初にやらせてできないと実感させ、練習を挟んでできるようになったと実感させるのもありです)
アクティブラーニングとは手法ではなく、生徒が主体的になってマスターしようとしている心や脳の状態のことではないかと思うのです。したがって、沈思黙考だってアクティブラーニングです。豆テストをひんぱんに入れて覚えなきゃというのもアクティブラーニングです。(擬似的かもしれませんが)教員がすべきなのは、生徒のやる気をどうアクティブな状態にもっていくか、これだけです。そういった指導上のしかけと子ども達への声かけ、評価、練習体系全体が、アクティブラーニングを構成すると思います。達人と言われる人達は練習をゲーム仕立てにしたり、競争させたりして楽しませて繰り返させています。あるいは、すぐれた発問などを通して問題点について考えさせたりしています。それがうまいのだと思います。したがってアクティブラーニング自体を目指してもあまり意味がないのではないかと思います。

学習者をアクティブにするのは、裏側ではあくまで Teacher's Skillであり、Teacher's Controlだと思います。その結果思いもよらないものがでてくるわけで結果としてアクティブになるわけです。語いや文法トレーニングをたのしくアクティブに構成する。発問で頭を使わせる。自分の意見表明で、最終的に英語のやりとりを活発に行わせる。アクティブラーニング。この言葉の意味をみなさんはどうお考えになるでしょうか。

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2014年12月25日 (木)

ジーニアス第5版

大修館の英和辞書ジーニアス英和辞典第5版。私もほんとうにささやかながら協力させていただきました。営業の方から頼まれて「こうしたらもっと使い勝手がよくなるかも」という意見を書かせていただきました。ジーニアスは英語学習者にとって一度は通る道。自分がほんの少しでもお役に立てたならこれほど光栄なことはありません。

ジーニアスの最大の売りは詳しい語法解説。ただ、G4までは専門用語も多く、専門家にとってはよくても、高校生には理解しづらい説明になっていました。G5の語法担当は柏野先生ですが、詳しい語法解説はそのままに、説明はものすごく理解しやすくなっています。最大の武器を磨いたということでしょう。

また文型表記もよくなっています。SVOMではなく、SVO(副詞句)になっています。Mは修飾語句の意味ですが、副詞句なのか、形容詞句なのかがよくわかりませんでした。今回このように明示されたのは学習者にとって大変分かりやすいことと思います。

さらに前置詞や、コロケーション等様々な工夫が見られます。また機会をみて書きたいと思います。もともとよい辞書がさらによくなりました。読むのが楽しみです。

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2014年12月16日 (火)

参考書のわかりやすさは何がポイントか

ある教材会社さんが学校に来て、文法の教材について意見を求められました。次のようなお話しをさせていただきました。まずエディトリアルデザイン。そこの会社の文法の参考書は内容はいいのですが、読み手にとって整理しやすい形に説明文や英文がレイアウトされていませんでした。それで階層構造をはっきりさせてもっとシンプルな法則に従ってレイアウトを変えてはいかがですかと話しをしました。学習者の脳が行う整理を「レイアウト」の方でひきうけてしまえばわかりやすくなります。2点目はイントロダクション。各章ごとにその文法項目の紹介をするイントロダクションがあってから、本格的に説明がはじまるのですが、イントロダクションからいきなり文法用語のオンパレード。イントロダクションから用語を駆使して真面目に説明し出すとやはり拒否反応がでてしまいます。イントロダクションは「ひきこむ」という意味。なんのために、どのような状況で使うのか、イメージさせて、おもしろい!そうか!と思わせるようなイントロダクションであって欲しいと言わせていただきました。3点目はイラストの使い方。例えば関係詞の限定用法といってもピンと来ません。そこで、たくさんある中から、「これだ」というものを絞り込むということをイラストで説明させてしまえばわかりやすくなります。非限定用法はやはり、my father等一人を想定させるものや、スカイツリーなどの固有名詞を出して、限定する必要のないものに解説を付け加える働きがありますとやはりビジュアルで説明できればわかりやすくなります。色の使い方。うまくすれば、学習者の視線をうまく誘導できます。色の使い方にも意図があって欲しいと思います。フォントの種類、大きさ、色、紙質、紙の色まですべては学習しやすいようにデザインされているかですね。準教科書のほうはどの会社も差が付きにくい。参考書のわかりやすさはインパクトは大きいです。わかりやすさは何によって生み出されるか。ちょっとしたことの積み重ねによるものだと思うのです。

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2014年3月18日 (火)

アルクの原稿の補足

アルク、「英語の先生応援マガジン」の巻末原稿の年4回の連載を分不相応ながら引き受けました。第1回目のテーマは「あっさりだけど、頭が動いて、Reproductionにつながる発問をしよう」です。実は「推論発問」という考え方を知っておくと原稿の意味がよりはっきりわかると思います。

Oヘンリーの小説に、金庫破りの男の話があります。"Valentine, you're not bad guy at heart. Stop breaking safes open and live a better life." That is what the prison officer said when Jimmy Valentine left the prison.

Jimmy went back to his house to get his tools for breaking safes open. Two weeks after that, a safe in Jefferson City was robbed. ( Orbit Reading)
Q1 Did the prison officer's words change Jimmy?
Q2 Do you think Jimmy broke the safe in Jefferson City?
などが推論発問として考えられます。(YesかNoかで答えられますので、質問としては簡単なものです。しかし、必ずそのあとに根拠を聞くところがポイントです)
Q3 Do you think Jimmy is a good guy or bad guy? と質問しておいて根拠を探させるのも面白いです。(この英文だけ見せて)。そして最後にもう一度、Do you think he is a good guy or a bad guy? と質問するのも面白いですね。
Q1 Q2の答えは本文のどこにも明示されていませんが、答えるにあたっての根拠は本文のどこかにあるはずです。証拠探しをさせるのが推論発問です。頭が働くから、単なる事実発問より面白くなるのです。チャレンジングであればあるほどいいのですが、実は、僕はもっと、事実発問に近いタイプの推論発問もよくします。 極端な話しをすると、She was 11 years old when she became a target of a radical group, Taliban.という文がある場合、Was she a child then? Was she an adult? という発問でもOK。11 years oldとあるので、答えは当然She was a child then. ですが、ちょっとしたことでも発問のしかたを変えるだけで頭がいきいき働きます。答えるためには本文で証拠探しをしなければなりませんから。頭がちょっとでも動けば英問英答としてはもうけものと思います。(11歳というのはマララさんがタリバンに撃たれた歳です。子どもなのになぜタリバンに狙われたのか….と、興味を持たせながら話しを続けていくことができます。She was just a child when Taliban tried to kill her. Why did they try to kill a child? )
英文のReproductionがゴールにある場合、本格的な推論発問だけでなく、事実発問に近い推論発問も適宜入れてあげると、Reproductionに役立つ発問ができると思うのです。 それがアルクの1回目の原稿の主旨です。誌面に限りがあるのでここで補足原稿を書きました。

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