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2022年7月24日 (日)

英語教師の心得ーBritish Columbia Universityの研修から

授業のポイント カナダ研修 2014 7−8月

2014年の夏に、文部科学省の海外派遣事業で、カナダ、ブリティッシュコロンビア大学でESLを学ばせていただきました。
そこで学んだものを下に書いておきます。


○ Students must be the center of the learning.
  教員が話しすぎるのはだめ。生徒が学習の中心。

  →逆をすれば良い。生徒にポイントを説明させてみる。

○ Instructions should be as concrete and clear as possible.
  指示は可能か限り具体的に。

  指示の4原則  
  →誰とやるのか。自分1人でやるのかがわかる。
  →何が具体的にできればいいのか。実際にやってみせる。
  →何分でできればいいのかがわかる。

  →以上の3つを教師が言った後、生徒にも言わせてみる。

○ If you set some tasks, you should tell your students the time
 for the work is limited.
  タスクを課したら、何分でやるのかリミットを伝える。
  
  →締め切りがわかり、限定されると頭が動き出す。


○ You should explain to them what they have to do before
 you break class into groups.
  指示はグループに分ける前に行う。

  →指示するときは、
   ○お腹をこちらに向けなさい。
   ○ペンを置きなさい。 
     と指示を出して、生徒が実際にそうさせる。


○ You should let your students learn some useful strategies
 to accomplish the task.
  コツ・方法など体系的なuseful strategiesを教える。

  例:Strategy 1. 抽象と具体.  [どちらが具体?]    
            He is very smart.
      He can solve difficult math problems quickly.
           
           Strategy 2. 「抽象」でてきた語彙が解らずとも
          「具体」から予想が可能となる。
                               smartの意味が具体から予想可能。

    Strategy 3 「抽象」になる場合、形容詞、助動詞が多い。
     He is very [smart].
              This [ must ] be a very useful strategy.
      
           Strategy 3. 固有名詞、数字が出てくるとSpecificが多い。

 
○ You should give your students the tasks they can finish
 only if they use certain kind of strategies or expressions.
        今何を練習させているかをはっきり伝える。
   そのために特定のstrategiesや表現を使わせる。

  →練習のフェーズでは、
    ○メカニカルな練習
    ○レスメカニカルな練習
    ○フリーの練習が必要
      上2つの練習であれば、ターゲットセンテンスを
      繰り返し反復して使わせる必要がある。
      最後のタスクでは、必ずしもターゲットの文を
      使わせなくても良い。

     今、生徒の文法がめちゃくちゃになっている理由は、
     上2つの練習が足りないから。

○ Give your students pre-tasks to make the main tasks
 easier.
   本タスクが難しければ、いくつかのpre-tasksに分解して
   やらせることが必要。

   時間がかかりすぎている場合は、難し過ぎるから。

     ①指示が十分に通っていないか

     ②必要な知識、スキルが揃っていない場合

      が考えられる。

      事前に生徒に指示内容を言わせたり
      プレタスクを行い
知識やスキルを積み上げる。


○ You should show your students goals and ways of
 assessment of today’s class.
   生徒にゴールと評価方法について伝えること

  →これが授業で最も重要で難しいところ。
   assessmentの方法を最初に決めておき、生徒に伝え、
   生徒が自分でモニターできるようにしておくこと。

  


○ The basic rules for Cooperative learning are ;
  Students sit face to face.
  Every student have his/her own job.
  Group members have to cooperate each other to finish
  the given tasks.
  Only one person should not dominate the group too much.
  協働学習のポイントは
   ・向かい合って座る
   ・各々がやるべき仕事を持っている
   ・全員で協力してタスクを完成させること
   ・1人だけがグループを支配しすぎ(発言しすぎ)てはならない
   
   →最後の3つは特に重要。

○ 8 to 1 rule; You should give your students eight
 affirmative statements if you give them one negative
 statement.
 It is important to make good rapport with your students.
 ネガティブなことを1ついう前に、8つポジティブなことを
 言って誉めておくべき。ラポートができる前に叱ってはならない。
 

  →叱るのではなく、ルールにあっていないから困ることを述べる。
  クラスルールは最初に決めておくのが肝心である。

○ The jobs of teacher are;

   to show goal and assessment of activities ,
   to teach them some knowledge,
   to show them some strategies,
   to let them display what they learned,
   to organize activities,
   to facilitate them accomplish their tasks,
   to encourage them by giving them affirmative statements,
   to make them do something repeatedly,
   to evaluate them appropriately


  →1番目と最後が最も重要かも。


○ The basic idea for “pair work” is “Think-Pair-Share”.
  ペアワークの根本は個人で考え、ペアで練習、全体にシェア。

  →Think-(pair-pair-pair)-shareでも良い。
   ペアを何人か変えて練習させてもよい。


○ Reading and Writing help your students improve their
 speaking ability.
   Writeしたものしか、Speakできない。
   Writeするには十分Readし体に取り込まないといけない。

  →多読する。書くがスピークの基本を支える。保証する。

○ Encourage them to read as many books as possible
 that are written in easy English.
   やさしい英語で書かれた本をできるだけ多く読ませる。

  →これはとても重要。絵本スタートが良い。
   概念を日本語抜きで掴める。


○ Use English comprehensible for your students in your class.
  理解可能な英語を使う。 

  →必ずしも、指示の英語だけというわけでなく、内容があることで
   理解可能なインプットをする。

  →新出語句が出てきたときは、例 huge
    1)実物や写真をみせる      
    2)いくつか具体例を出す  Pyramid
    3)いい替えをする           very,very big
            4)  ジェスチャーで知らせる

助動詞、might , may , can

mayとmight
mightが過去の意味で使われることはほとんどない。

1「〜かもしれない」推測
2「してもよい」許可


1 推測
might may can

3つの中ではcanが一番可能性が高く、mightが一番低い。


can「現実の状況や事実をふまえ」〜の可能性がある。(50%よりは高い)
mayは「主観にもとづいて」〜かもしれない。(50%程度の確信)
mightは仮定の気持ちを含む。「そうでない可能性は高いがひよっとしたらありえるかもしれない(30%程度)」

*%は学問上絶対的なものではありません。学習上有益なため書いています。

1 推測

*may(might)+ 一般動詞(動作動詞)未来に関する推測となる。
*be動詞や状態動詞の場合      現在の推測となる。

Shy may (come) to the party tonight. ( may+動作動詞=未来の推測 50% )
She might (come) to the party tonight. (might+動作動詞=未来の推測 30%)


上の2つでは、そうなるだろうと思っているのはmayの方。まありえるかもしれないけどそうならないかもなあと思っているのがmightなので、彼女がパーティにこなくても、がっかりしたり驚かないのは、mightの方と言えます。

2 許可

してもよい「許可」という場合は mayしか使いません。mightは現在および未来の「推測」が主戦場となります。
許可については、mayはどちらかと言うと、canと併用されることが多く、mightは使われない。

mayは「主観」。(とくに障がいもないので)「〜してもよろしい」と尊大に響く可能性がある。
A:May I come in?  B: Yes. (You may)

canは「客観的事実」(そうできる状況がそろっているので)「〜してもいいですよ・できますよ」
A: Can I park my car here?   B: Sure. 

2022年7月23日 (土)

教育の働き方改革ー結果も出しつつ、無駄を省く


現在の教員の働き方が問題になっていますが、持ち帰りの仕事は確かにあります。家で教材を作っている。その分は残業にカウントされてはいいません。

僕は昭和世代なので、無理な働き方をしてきましたが、上の世代、同世代が、部活やクラス経営で無理な働き方をして、家族が壊れたり、自身の健康が壊れるということも結構見聞きしてきました。

もう、これからの先生方には無理だと思います。少子化の中、教員が集まらない。その結果、子供たちの教育がますますダメになっていく。だから今までの昭和的働き方はもう無理なのです。

ではどうするか。

1)30人に一人の割合で教員を配置する。
2)週に一度は、校務、教材作成、研修に充てられる曜日を作る。
3)雑務をサポートする人員、仕組みを入れる。
4)進路指導に係る多大な雑務の解消

1)については、クラスサイズを減らしたからと言って学力が上がるエビデンスはありません。しかし、「授業をしていない時間」が増えればどうでしょうか。教材研究に充てられる時間が格段に増えるでしょう。結果、一定の成果が出せると思います。ここは検証されるべきでしょう。成果については、国で、一定の期間で身につけるべき知識スキルを問う実力テストを実施する。中学3年生の秋、高校1年生の終わり、高校2年生の終わり、高校3年生の秋。ここで確認する。

2)研修を制度化するなら、上記1をもとにして....
 ①週1で仕事研修日を作り勤務時間中にできる方向にする。
  *学校におけるオンライン研修を認める。
 ②土日の研修であれば、年間5日程度の研修日の振替休暇作る
  *研究紀要をまとめ研修発表会を年に一度皆で行う.
 ③年齢や教科をバラして4名1チームにし授業見学をお互い行う。
  *学んだこと、改善したことを発表会で発表し合う。
 ④学校にて小研修を頻繁に行う。
  *研修中最も学ぶ人間は「講師」である。

3)印刷業務は骨の折れる仕事だが、サポートスタッフがいるだけで心強い。また文部科学省や県教委、自治体から降り掛かってくるアンケート、調査だが、生徒一人ひとりにまず個別の番号を割り振り、Google Formsで一括してとり、集計結果を都道府県のデータベースに登録するだけにしたい。文科省はそれを自動集計する仕組みを作る。模試のデータも一生使う、個別番号を用いる。教育データを生かすのであればそれしかない。

4)求人票や大学などからの指定校推薦の要件は、現在進路指導部で紙からエクセルにデータを入力しており、これが多大な負担となっている。
  よって以下のように変える。
企業や大学は、厚生労働省や文科省のデータベースに指定の学校ごと、個別の番号をつけて、期限までに登録。学校は期限になったらアクセスし、ダウンロード。印刷したりして用いる。あるいは...
求人票は書かれてある場所ごとに情報がはっきり分かれている。OCR処理をかけ文字化する。これでエクセルデータに落とし込むことが可能だ。すでにそのようなことを行う企業が存在する。(が県教委の許可が降りない)指定校推薦などの要件も、フォーマットさえ同じであればOCR化が可能であり、処理時間が短時間で済む。なぜこれをしないのか。企業や大学、専門学校からくるデータを入力するたびに無駄な時間だなあと思う。これを教材研究に向けることができればと何度も思っている。いい加減気づこう。無駄なことに時間を「一生懸命」使っていることに。

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