0661-210102 and をばかにしない指導 伊藤和夫先生
本日の課外。解釈力の低い生徒の弱点ポイント。
節のあとにandがでてくる文。
Most people feel uncomfortable when telling a lie and send signals about their lies through their body languages.
この文の解釈のポイントは、when..の支配領域がどこまでか。andはsendと何をつないでいるかというところ。
解釈力が低い生徒はwhen....の支配の範囲(いわゆるMの挿入)とandがつなぐものこの2つがからむと、とたんに読めなくなる。「whenからlanguagesまでがカタマリ」などとしてしまう。英文解釈の急所のひとつだ。自分はというと、高校時代は全部「そして」ですませていたので、生徒のことは言えない。
andは文法的にひとしいものしかつなげないということをしっかり練習したい。and がつなぐものはsendとfeel. sendは品詞的にも形的にも feelとしかつなげない。ここをおさえておくと、初見の文を読んでも分かるようになる。学力の「転化」が起きると思う。
理解ができたらすかさずやらせてみる。
We can use light to see very small things that make us sick and to study distant stars.
to seeの前でスラッシュを切ることは当然として、
発問しながら導く。
発問しながら導く。
andが何と何をつないでいる?
andの直後に注目だよ。
andの直後に注目だよ。
to studyという不定詞と to seeという不定詞がつながるね。
thatのうしろが不完全文だから関係代名詞節ということもおさえつつ、光を使うのはまずなんのため?2つあるよと発問。
理解できたあとは
1)「和訳から英語に直させるために」音読させたい。
2)「意味やイメージを保持した状態で」音読させたい。
最初の文なら、目がきょどっている状態を思い浮かべて音読できるかだし、2つめの文なら、顕微鏡と望遠鏡を使っている様子を思い浮かべながら音読できるかが大事になってくる。ある意味和訳を忘れさせて意味だけ、イメージだけ残すための音読となる。これだと高速処理できる。ただその前には自力で読解し、訳が言えないといけない。それができてから音読を通して訳を忘れ、英文をイメージ化する作業に入る。こういう文が増えると、和訳しなくともイメージが浮かぶようになる。
解釈のまま終わるとスピードが遅すぎで使い物にならないので、音読をさせるのだが、漫然と音読しても意味がない。時間は常にないけど、できれば一文でいいからリバース訳までさせたい。
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