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2019年8月26日 (月)

0631-190826 when, if の副詞節、名詞節

名詞節なら未来のことでも現在形を使うし、副詞節なら現在形で代用というのはよくある文法の問題だ。

 

生徒が混乱するところでもある。
どう指導するか。


生徒は、whenが〜するとき、 ifがもし〜なら  という副詞節の「意味」はよく分かっている。

そのため既習事項の確認から入るのがよい。


< when I was nine >,  I visited Kyoto.   

 < If it is fine tomorrow>, we will go on a picnic.  

 問題はそのあとだ。SVOを導入しているととてもラクである。なぜかというと、

 

 [ when いつ〜するか ]

 [ if 〜かどうか ]       はほぼ、 動詞の 目的語の位置に置かれるからです。

つまりOの位置だ。 正確に言うと、名詞が置かれる位置S, C, O に置かれるのです (ifはS,Cの位置には置けない)

 

I  know....ときて、 when...ならほぼ間違いなく「いつ〜か」となります。

I don't know ('m not sure)ときて、if....ならほぼ間違いなく「〜かどうか」となります。


一方、主語の前とかは間違いなく <副詞節>となる。その場合、未来のことも現在形で代用です。


それでもダメなら力業があります。邪道かもしれないけど、私は以下のように教えています。



「か」がついたら名詞節 というヤツだ。

 

I know ... [ when he will come.]  

私は知っている  いつ彼がくる[ か ]

I don't know .... [ if he will comes ].

私は知らない  彼がくるかどう[ か ]は。

   

  節の訳の最後に 「か」がついたら名詞節

 

では次の問題はどうでしょう。

 

 A   Do you know when he will come?

 B   No, but I will tell you ...when he (will come / comes ).  

      確か「か」がついたら名詞節=willが必要でした。

  Bさんは、No=「いつくるかはわからない」と言っているのだから、when以下は
       [いつ〜か]とは言えません。つまり「か」が入っていない方、「〜するとき」を選ぶことになります。
       副詞節なので未来のことでも現在形だ。comes で正解になります。



もっともここにいたるまでには、名詞節と副詞節の判断をしっかりさせるべきと考えます。

SCOの位置にあれば、名詞節。それ以外の位置は副詞節 と教えてもいいし、

「か」がついたら名詞節と教えてもいい。むしろダブルで教えた方がいいです。


次の下線部は「か」がつく名詞節か、あるいは副詞節か

 

I know ... when he will come.

When he comes, ... I 'll call you.  

If our team wins, I'll treat you. 

I'm not sure ... if our team will win. 

 和訳する場合、必ず、前から順に訳させる。「私は分かりません」とあれば、「もし〜」にはならない「〜かどうか」に自動的に決まるからだ

 同じように、「私には知っている」と訳せたら次にくる節は「いつ〜か」であり、「〜する時に」ではない。自動的に決まる。



ルール:「か」がつかないなら副詞節→ 副詞節、未来のことでも現在形。

ルール:「か」がついたら名詞節   → 名詞節、未来のことはwillだよ。

 

あるいは

 

ルール:S,C,Oの位置以外なら副詞節→ 副詞節、未来のことでも現在形。

ルール:S,C,Oの位置なら名詞節   → 名詞節、未来のことはwillだよ。

 

でもよい。記号は <    >で副詞節、  [     ]で名詞節で統一する。

 

when と ifを足がかりにして、時の副詞節を作る接続詞と、条件の接続詞を導入していくのは言うまでもありません。

< Before, after, as soon as +S+V >

<unless  +S+V > 

 

 

 

2019年8月25日 (日)

0630-190825 現在完了進行形と現在形の違い

I have been weeding for two hours. 
I have been studying English for 10 years. 

現在完了進行形はいくつか捉え方があります。2時間草むしりしているんだ。まだ途中。

10年英語を勉強している。まだ途中。

そして、腰に手をあてて、フーッと言いながら、草むしりしてたんだ。完了の気持ち。これら全部現在完了進行形で言えます。

最後のやつは頭の中にイメージや気持ちが残っていて、そう言ってしまうタイプ。つまり、動作が進行中かどうかは本来関係ありません。現在完了形と現在完了進行形の違いは、前者がそのあとどうかというのに視点があるのに対し、後者は行為そのものに重点が置かれます。子供に対して、親が言うセリフで、

What have you done today?       は君は今日何を成し遂げたか成果を問うなかなかな言い方なのに対して、
What have you been doing today?    は今日何してたの?と行為自体を尋ねる普通の言い方になります。

It has been raining since this morning.  どういった状況で使えるでしょうか。まだ雨が降っていて止みそうにもない時に使えます。
また、雨が降り止んだ直後にも使えます。ただし、まだ曇っていてまだ降り続きそうなときに使うようです。完全に太陽が出て晴れてきたときには、It has rained ....とかが使えるでしょうね。

2019年8月24日 (土)

0629-190824 使役動詞ふたたび

ずいぶん前の投稿で使役動詞について書きました。でも、案外広まっていないと感じましたのでもう一度書きます。

英語では Causative Verbsと言います。これで検索するといろいろ出てきます。


MAKE = FORCE OR REQUIRE SOMEONE TO TAKE AN ACTION


Grammatical structure:

  • MAKE + PERSON + VERB (base form)

Examples:

Cognitive Checking  Question  

 Did Billy want to pay for the window he broke?  
   Did she want to watch the sci-fi shows? 
   Did the students want to rewrite their papers?  

   


HAVE = GIVE SOMEONE ELSE THE RESPONSIBILITY TO DO SOMETHING


Grammatical structure:

  • HAVE + PERSON + VERB (base form)
  • HAVE + THING + PAST PARTICIPLE OF VERB

Examples of grammatical structure #1:

  • I’ll have my assistant call you to reschedule the appointment.
  • The businessman had his secretary make copies of the report.

 

要するに、

①makeは嫌がっているのに強制的に何かをさせる。

②haveはやってもらうのが自然というか責任がある場合。例えば、お金を払って雇用関係にあるとか,サービスを受ける関係にあるとか、部活のマネージャー(caretaker)に時間を計ってもらうとかですね。

③letはやりたいと思っていることを自由にさせてあげる。ダチョウ倶楽部の「どうぞどうぞ」僕はダチョウ倶楽部構文と呼んでます。


ここまではどの先生方でも説明をされますね。でもそのあとが大事なのです。



実は、自分がやるのではなく、他者にやってもらいたい時には、


tell 人 to V  

ask 人 to V

want 人 to V  

get 人 to V   

 のように、to Vを使うのが圧倒的多数。

でも、make, have, letは、to Vでなく、Vの原形。どうしてか。


○ to Vがある時には、「手間/時間がかかるとき」

○ Vの時には、「手間/時間がかからないとき」


一方で、get 人 to V などは、説得して〜してもらう なので、手間や時間がかかっています。
permit 人 to Vも、許可が出るまで少し間があく感じ。
force人toVも無理にやらせるけど、抵抗があって、苦戦している感じ。

だから to Vが必要になるのです。


makeは嫌がっているのを問答無用にさせるわけなので、タイムラグなし。
haveも、やってもらって当然な感じなので、タイムラグなし。
letは、そもそも相手がやりたがっているのをさせてあげるのだからタイムラグなし。
だから  toがいらないのです。


ちなみに17世紀ぐらいまでは makeも to Vのパターンでしたが、だんだん toなしになってきたという経緯があります。
受け身にすると、もともとあった to が顔を出すのですね。

僕は、「動詞と動詞のごっつんこを防ぐ、クッションの to 」と教えています。下の文ではwas madeとwatchがとなり同士になることをtoが防いでますね。
She was made ... to watch every episode of the sci-fi show.  

新しい文法項目を導入する場合は、それだけでは「理解が表層だけ」になりがちです。必ず既習事項(ここでは toVを使うパタン)と比べてあげてください。すると、既習事項と新出の文法事項が頭の中で有機的に連結されるのです。


気をつけないといけないのは、人間以外が主語になった、無生物主語+make+人+Vのパターンの場合です。この場合、makeには「むりやりやらせる」という強制感はなくなります。無生物の主語の部分が原因、それ以降が「結果」を表す文になるのです。


無生物主語(〜のせいで).............原因

make+人+V(人はVする)...........結果 

   と「原因と結果」を表す文になります。

 例 The accident made us think of how dangerous nuclear power plants were.

    The accident (その事故のせいで)原因

    made us  /  think of / how dangerous nuclear power plants were. (私たちは考えるようになった /いかに原発が危険か)結果

 

    助動詞が動詞につくと、(もし〜すれば)(○は〜するだろう)と意味をとるとよくなります。

    This medicine (この薬を飲めば)

    will make you feel better.  (君は気分がよくなるだろう)

 

 

もうひとつ上げておきましょう。


have + something + done  のパターンです。

使役:(当然のごとく)〜を.....してもらう

受身:(被害)〜を....されてしまう       の意味になります。

  I had it (my bike) repaired.  なら、おそらく「(自転車屋に)自転車を修理してもらった」になります。

  I had my bag stolen. なら、「バッグを盗まれてしまった」となります。

                *後者はネイティブによっては「盗んでもらったと意味でおかしい」と受け取る人がいるのも確か。
                 その場合は、My bag was stolen. でOK。

  なので、

have + something + done  のパターンは使役の意味さえ押さえておくといいかもしれません。

使役:(当然のごとく)〜を.....してもらう


さて、だいじなのは、これらを一度に生徒に教えてはいけないということです。いくつかのブロックに分けて指導すべきでしょう。最終的には生徒が他の生徒に学んだ知識をマップに落とし込んで説明できるととてもよいと思います。もちろん大事なのは理解したあとの練習です。

メカニカルな練習からレスメカニカルな練習に向かうようにしましょう。


メカニカルな練習

1)訳しなさい

 After Billy broke the neighbor’s window, his parents made him pay for it.

2)いやがっている(しぶしぶ)のに強制的にさせるという意味にしなさい。

 His parents ( made / had ) him pay for the window he broke. 

 

レスメカニカルな練習

1)続きを書きなさい。(私は皿洗いがきらいです)

   My panrets made me ....................................

2)  自分のことについて文を書きなさい。

  (       )made me (                               )

 

実際は 使役のmakeだけでも10〜20個ぐらい練習しないとマスターできないでしょう。定着しないのは、

マスターすると自分にどんな得があるかわかっていない(やる気がない)

変化のある繰り返しが足りないせいです。(圧倒的に練習の分量が足りない)   からです。



beとか、Forestとか、高校の現場では文法参考書のworkbookがありますが、定着のためには全く分量が足りていません。あれは、練習した人が、定着を確認してやるべきものです。あの問題を解いたから身につくのであればこんな楽なことはありません。現実はもっと厳しいものです。
時間がないというのなら、大事なところに絞って練習すべきです。教師はカットする勇気を持たねばなりません。

2019年8月23日 (金)

0628-190823 パターンプラクティスのやり方

2019の ELEC同友会サマーワークショップで パターンプラクティスの正しいやり方を学んできたので紹介しようと思います。

パターンプラクティスって、意味が伴わない、機械的な練習方法でしょ。時代遅れなんじゃないの?と思う方もいらっしゃると思いますが、英語の語順操作などを「自動化」段階の練習にはうってつけの方法なんです。

児童英語の世界では、身の回りの名詞、形容詞などを覚えた後、それらを組み合わせて大量のコロケーションを覚えさせられます。ピクチャーカードを使って。play tennis, go to shcool, watch the baseball game, write a letter to... , read a book etc. それに、主語の I や、He, Sheなどを使って、文を作らせます。次の段階はCan youや Do you, Did you... Have you...などを付け足して文を作っていきます。こういう大量の練習の積み重ね、語彙、表現をマスターしていくことの積み重ねの上に、より自由なアウトプット表現活動が待っています。これも広義のパターンプラクティスと言えるでしょう。

さてワークショップで習ったパターンプラクティスのやり方です。

   先生                        生徒

  • I play tennis.                     I play tennis. 
  • (She) 鈴木さん...       She plays tennis.
  • Class...                             She plays tennis.
  • (He)  髙木さん...                 He plays tennis.
  • Class ...                            He plays tennis.
  • (疑問)会田さん...               Does he play tennis?
  • Class...                             Does he play tennis?
  • (what sports) 佐々木さん.... What sports does he play?
  • Class...                            What sports does he play?
  • (like) 横田さん...                what sports does he like?
  • Class...                             what sports does he like?
  • (baseball)富田くん...           He likes baseball.
  • Class...                             He likes baseball.

    1 基本文をまず言わせて
    2 変えるところを言ってから、生徒を指名して言わせます。
    3 生徒が言った文をクラス全体で言わせます。

      変える部分は1回につき1箇所です。


    メリットは1分程度の帯活動で毎時間できます。短時間でも濃い活動です。
    また、慣れれば教員や友人が要りません。1人パターンプラクティスもできます。
    指名されるまで、前に言っていたことを覚えておく必要があり、サボれません。ワーキングメモリーも鍛えます。

パターンプラクティスに向くのは、疑問文、三単現のS、時制、不定詞、動名詞。

向かないのは、比較級や、関係詞や分詞などの後置修飾。複数の要素がからむのは向かないです。

利用できるところはしつくして、利用できないときは他のやり方で工夫する。それでいいと思います。


 ところが、スローラーナー中のスローラーナーは上記の活動でさえ難しい人がいます。疑問文の作り方のシステムが分かっていない人たちです。
 少し観察して、疑問文作りがうまくいかないようであれば、その事前サポート活動に移行します。

 

 Be動詞の疑問文は主語とbeVをひっくり返せばいいですので、比較的分かります。
 問題は一般動詞ですね。

  私がよくやる手は

 playsは、playのうしろにdoesのカードがかくれていて、おしりのsだけ見えている。だから、playとdoesに分解する。

 Playは、sがないので、playのうしろにはdoのカードがかくれている。playとdoに分解する。

 playedは、playとdidに分解する。

   分解した上で、do, does, didのカードを先頭に出す。 これだけです。

 

 ある活動がうまくいかないのは理由があるので、ひとつ前の、サポート活動に戻ることが必要になります。

 

 

2019年8月22日 (木)

0627-190822 アウトプット重視の危うさ

Speaking, Writing, とアウトプット重視の指導が多くなっている気がする。(一部高校では、未だに和訳を渡さず、和訳重視のところもあると聞いているが)

アウトプットに見合うだけの大量のインプットをどれほど行なっているのだろうか?長期記憶に入っている英文や表現が少なければ、アウトプットも貧相なものにならざるを得ない。もちろん、できない自分を認識させるという、メタ認知的な使い方もあるけど、それにしても、これだけアウトプットしなければというプレッシャーを感じて、そういう授業にしている方も多いんじゃないだろうか。

はっきり言って、時間のムダであると思います。

アウトプット自体を否定しているのではなく、アウトプットを支える、事前のサポート活動が十分でないままやっても、得るものが少ない、という意見です。

世界標準の英語指導を体験したくて、ケンブリッジの国際英語指導者資格、CELT-Sを受講しました。そこで習ったのは、以外にも、メカニカルなドリルを重視する姿勢でした。アウトプットをさせたい。でもうまくいかない。だったらどうするのか。を徹底して考えさせられました。文法/構文指導でも、Controlled activities, →Less controlled activities → Freer Talkと順を追って、「はしごかけ」をするのだと習いました。スモールステップですね。

サポート活動のために勧めたいのは、文法なら、パターンプラクティス。単位時間あたりの練習量をぐっと増やせます。英文テキスト`では、リプロダクション。リテリングではなく、リプロダクション。リテリングは、本文とは別の表現を使い、臨機応変に内容を説明していく方法。本文と同じでなくていいですね。一方、リプロダクションは、基本、本文と同じ構文を使って再生していく手法。スローラーナーにはどちらが向いているか。マスターできている構文の少なさを考えれば、またS-Vの定着率の低さを考えれば、リプロダクション一択になります。もちろんできる生徒はリテリングでいいんです。ただ、目の前の構文をしっかりマスターさせることがスローラーナーにはもっと重要なんだと思います。

アクティブラーニングの講座はものすごく流行っています。でも思うのは、アクティブになるためには知識が必要ということなんです。また、教師の仕掛けや発問も多すぎると、生徒が本当に主体的に学ぶのか疑問に思うわけです。語学って一人でトレーニングできますよね。個で練習したものをペアワークや、グループワークで出すならいいと思うんです。(ペアワークで練習させるのもいいけど、いつもそうだと、1人で練習できなくなrってしまう) そういう仕掛けが大事だと思います。つまり英語教師としては、個人でやれるトレーニング方法を教える。これは英文解釈の仕方も含みます。その上で、ペアワークや、グループワークで、インプットしてきたものを使わせる機会を与える。こうじゃないと、なんとなくペアワーク/グループワークの危険性を回避できません。

私の知り合いにも、アクティブラーニング型の授業をなさっている先生方で、うまくいっている先生方がいます。例外なく、抜かりなくインプット活動〜練習活動をされています。サポート活動なくしてアウトプット活動なし。当たり前のことを実践されています。

アウトプットの前に十分、サポート活動(インプット活動)をしていますか? そのアウトプット活動、上滑りしてませんか?

 

 

2019年8月16日 (金)

0626-190816 英語教師の100本ノック スリーヒントクイズ

今日は自分がやってきた教師修行の中で最も役だったことを書こうと思います。
このブログを見てくださっている方に少しでもお役に立てればと思ったからです。

それは、100以上のスリーヒントクイズを作るというもの。

スリーヒントクイズとは

これは、ある単語があり、それを抽象度を下げながらヒントを与え、相手にその単語が何か答えてもらうというもの。例えば、Vehicle(ビークル:乗り物)を例にとりましょう。スリーヒントクイズでは次のようになります。

1)   It is a kind of machine.

2)   It is used to carry people and things to different places.

3)   It has at least one engine: a car, a ship, an airplane.

最初に大きな枠組みを述べます。ものなのか、食べ物なのか、人なのか、日本人なのか、男なのか女なのか次に役割があればそれを、またはもう少し具体的な特徴を述べます。最後に誰でも分かるようなヒントを述べるのです。

こういうスリーヒントクイズを100本作れれば、教師修行の入り口に立てます。



何をネタで作るか

それは、帯学習と教科書で異なります。帯学習であればなんでもいいです。旬のニュースネタでも構わないんです。

例としてオリンピックをあげましょう。

1)It is a big sports event.

2) A lot of *athletes from many countries join the event.

3)The sports event is held every four years. 

    別ヒントとして、It has a flag.  You can see five rings on it. をつけてもいいです。

 

必ずスリーヒントなの?

スリーヒントとありますが、実はツーヒントでも、フォーヒントでもいいんです。(笑)生徒があっそうか!となるヒントが作れるならば。そこは臨機応変にいきましょう。

 

ヒントの中に未知語が入ってしまいますどうすればいいでしょうか

さて上では athletes, flag,  every four years という語句を使いましたが、スリーヒントクイズでは基本全ての単語が生徒にとって既習語でないといけません。でもどうしても無理な場合もあります。その場合には、アスタリスクをつけて、「運動選手」「旗」「4年ごとに」とでも注をつけるので大丈夫です。口頭で言うクイズであればathletes:運動選手 flag:旗 every four years:4年ごとに と日本語を付け加えればいいです。

通常の授業ではどうしますか?

これは「新出単語をスリーヒントクイズ化」すればいいです。1レッスンで30の単語があるとして、3レッスンで90個。ほぼ3レッスンで100本ノックが達成できます。そう生徒に100本ノックを出すという意味以外で、教師自身が100本ノックを受けるんですね。

クイズ作りが本当に授業に役立ちます。実は、教師が授業中にする発話は基本Teacher Talkと呼ばれるもの。これは 基本、以下のうち①と②がとても多いんです。つまり、「生徒が知っている語彙の中で、抽象と具体を行ったりきたり自在にできる」人がTeacher Talkがうまい人の条件なんです。

①抽象的なわかりずらいものを、具体的なものに言い換えます
②あるいは共通点がある複数の具体的なものに抽象概念を与えます。( apples, oragens, bananas → fruits )  
③あるいは対比させて分からせようとします。The opposite word of happy is unhappy or sad.  
④あるいは因果関係を述べます。I caught a cold, because it was very cold last night.  

形容詞や動詞の推測をヘルプするあれこれの技

名詞はまだいいとして、形容詞はどうすればいいでしょうか。こんな時は、①対比 や ② if 型定義  ③ 例文 が使えます。コウビルドはIf型の定義を数多く載せています。こういうのを参考にして、自分で作っちゃいましょう。次は定義+例文のヒントです。

定義 If chocolate is your favorite food,  you like it very much.   
例文 My favorite movie is Star Wars 2.  I see it many times.  

例文ですが、2文あれば、文脈ができます。是非2文使うことを勧めます。

 

難しめな動詞もありますね。depriveなんかどうでしょうか。色々定義が辞書には載ってますが、わかりずらいなあという場合には、いっそ定義を飛ばして、例文だけで推測させてみてはどうでしょうか。臨機応変で! 最終目的は生徒が一番推測しやすいものを考えること。逆にスリーヒントクイズだからと定義にこだわり、結果、訳のわからないものを読ませられるのでは「悲劇」なんです。分かるから面白い。もう少しでわかりそうだからモヤモヤする。わかった時にあそうか!となる。学びの喜びが生まれるのです。形だけとり入れても面白くなくなるのは、最終目的は生徒が一番推測しやすいものを考えることという目的を忘れているからなんです。これさえあって入ればなんでもOKです。


例文 There is a tall building next to my house.  
   The building deprives us of sunshine.  We are not happy.  

さらにある訳語を思いつかせたい場合、日本語ヒントを添えます。
skeptical:  If you are skeptical about something, you don't think that it is true.  
                He developed a new theory, but many scientists are skeptical about it.  「(       )的な」

「懐疑的な」が答えですが、生徒のレベルとして懐疑的という言葉を知っているというのが前提ですね。まあ「疑っている」ということが言えればいいんですけどね。


多義語はどうしますか?

 方法は2つ。
  1)本文の意味に合わせたヒント作りにする

  2)2つか3つの意味のヒントをそれぞれ作る。  
    大変でもオススメは2)です。2をやった上で、本文でどの意味か判断させることが大事です。

ヒントに使う英語はどこから持って来ればいいの?

僕は、ロングマン、コウビルドあたりを使っています。ただし定義は長い文で書かれていることが多いので、適切な長さにぶった切ります。長い定義を読むことは生徒は苦手です。一方、一つのヒントを短くすることでわかりやすくなると同時に、大雑把なヒントから具体的なヒントへと作りやすくなるわけです。

クイズを作った後はどうするの?

僕は、1レッスン分の新出単語をスリーヒントクイズ化してプリントを作成し、生徒に配ります。そしてペアワークで意味を推測させるのです。ああでもないこうでもないと話し合いが始まります。生徒のレベルによっては、選択肢を設けてもいいですね。上記Vehicleであれば、1)車 2)乗り物 3)飛行機 とクイズの後に載せます。 こうすればハードルはぐっと下がります。ハードルを下げないすむ生徒たちなら選択肢は設けません。その場合、生徒の方にも「本当にこの訳でいいの」とモヤモヤが残ります。このモヤモヤを作るのが実は狙いだったりします。最後に生徒に辞書引いていいよというと、勝手にガンガン引き出します。確かめたくてしょうがないからです。推測が当たっていた場合には嬉しくなります。「ああそうだったのか」という場合には「アハ体験」が待っています。このように単語を印象に残すわけです。単純にインプット量を増やしたいのもあります。

最初に全部の単語をやってしまうわけ

単語さえある程度わかっていれば、次の段階でレッスンを通して英文を読ませることが可能になるからです。(難しい構文のところは先生がやさしい英語で書き換えてもいいでしょうね。) 単語さえわかって入ればまとまった量を自力で読む練習が次のステップでできるのです。リスニングさせてもいいでしょうね。もちろん、クイズを解いたからと行って、すぐに全部の単語が長期記憶の倉庫に入るわけではありませんが、何をするにしても、あ、やったことがあるという状態はとてもありがたいのです。もちろん、各パートにおいて、発音やその他はだめ押しの練習はしないといけません。

 

色々書きましたが、お役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

2019年8月 8日 (木)

CELT-S取得

ケンブリッジ大認定の国際英語指導資格を取得いたしました。1年かかりましたが、なんとかなりました。

2019年8月 7日 (水)

PDCAではなくウーダループ

文科省では、PDCA、PDCAとお題目のように言いますが,PDCAを強調するからいろいろな取り組みに教員が尻込みするのかもと思います。

そもそもPDCAは工場の生産効率を高めるためのもの。様々な条件がしっかり決まっている中、ある変数をかえてやってみるもの. どんどん条件が変わっていき、変数が無限にある教育現場ではなじまない。さらに、Planをしっかり立てないといけないということで、みな実際にやる前から負担感がある。だからやらない。というかやれない。

そこで、OODA(ウーダ)ループ。しっかり現状を見て判断、いいと思ったものをまずはやってみる。現状を見て直しみる。「子どもが疲れているのを見て、しょうがやきにしょうと思い、出して見たら、喜ばれた。来週も出したいけど、来週はもっと暑くなるので、味付け少し濃いめにしょう」という感じに近いそう。試してみるまでの時間が圧倒的に短い。まわりでうまくいっている人はみんなこれに近いことをしているような気がします。

PDCAですと、とりあえず計画したとおりにやってみようとなりがち。スピード感がものすごく遅くなります。

評価の研究と、パフォーマンステスト3つのQuestionでいいからまずはやってみるかと教育課程講習会の帰りに学年の英語の主任の先生と話してみました。

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