« 2018年12月 | トップページ | 2019年4月 »

2019年3月29日 (金)

春の課外について

新3年生の課外を2日間引き受けました。

やったことは、品詞と句のトレーニング。それとマインドマップを使った復習。
これに節の判断方法と文型の判断方法を混ぜれば、とりあえずですが、英文を読む準備は出来ます。

うちの学校はとりたてて進学校ではありません。でも、人生を切り開きたい生徒は一定数います。
そういう生徒の指導には

1)品詞の理解

2)名詞句、形容詞句、副詞句の判断方法

3)文型の判断方法の習得が欠かせません。

がとても効きます。もちろん、理解したあとの音読はとても大事。自分が高校生の時には、意味や映像を思い浮かべながら音読することで、英文と意味をとろとろに混ざり合うまでにしました。あの感覚は、繰り返したものにしか分かりません。中途半端な音読ではなく、暗唱するぐらいの音読です。

ここで毎日見ているものを紹介。机の透明な部分に挟んで毎日見ています。

ダメな指導

 


1)正解であることを納得させるだけに終始する

  授業

  ・「ウだよね。なぜかというと....

  ・「行間を読み、文脈から明らかだよね」

  ・「ニュアンスから考えて...

    →「先生はできるが自分はできない」

   →「いったいどこまで覚えればいいの?」

 

3)教師だけが目標をわかっている

 「とにかく音読は大事だ。音読しよう。」×

  →活動の意味がわからず意欲がわかない

 

4)何ができればいいのか基準が不明瞭。

 「リテリングしよう」× 

 

5)説明が長い ・ 指示が不明瞭

 教員は説明がうまいという思い込みないか。

 教員の指示がわかりにくい。

 

*わかった、自力でできた!の欲を満たしてあげてないとどんどんやる気はしぼむ。


よい指導


1)自分で解答への道筋をたどれる

   →ルール化して生徒に明示する

   →統一された応用範囲の広い判断基準

   →明快で使い勝手がよい解答手順を付与

2)限定された知識を与える

   →あとからあとから知識が加えられると

    どこまでやればいいのかわからない

    「今日学ぶことは3つだけ。これだけ覚
     えよう。」線引きしてここまでは教え
     る線を決定。「一時に一事を教える」

    「ルールは20ある。今学期は10を

     学ぶよ。」

    →「これなら自分もできる!」

    →「これとこれだなようし覚えよう」

 3)教師と生徒が目標を共有している。

  「今日の目標は○○です。まず□をできるよ  

   ようにします。□ができると○○ができる

   ようになります。」

   

  →理由がわかり、意欲的にとりくめる」

 

4)何ができればいいのか基準を明示してあげる。

   「20秒で全ての単語の意味を言えれば

    合格ね」

   「キーワードと絵で本文を復活させます。

    1分で何語話せるかな」

   「速く2回音読できた方が勝ち。ただしリエゾンに気をつけて言えるかな。」

5)説明はスパッと短く、変化のある繰り返しを使う。

 飽きさせないように難易度を変え、繰り返
 すことで、気づかせる指導。指示は2度。2度
 目は「生徒自身に」言わせる。

*わかった経験、自力でできた!成功体験が多くあると、わかりたい、できるようになりたいという欲はどんどん大きくなる。

   「もうちょっと先があるんだけど、知りた
    い? できるようになりたい?」

 

6)ペア活動や、グループ活動で情報をやりとりすることで、自分がどれほど分かっているか振り返ることができる授業

7)生徒同士が教え合う授業

8)生徒がマインドマップを描くことで自分の学びを振り返ることができる授業

9)動きをつけることで、生徒を エナジャイズする授業 (マルチプルインテリジェンス理論から)

10) 常に理解を試す発問で生徒をゆさぶる授業。(自分の授業は発問、指示、指示内容の確認の発問、短い説明、活動)から成り立っています。


教えない授業、生徒自ら学びに向かう授業というのもあるけど、そこにいたるまでに、「できなかった、自信がない自分」を脱却できるよう、自力で出来る方法を教え、小さな階段を上がれたら思いっきり一緒に喜ぶ教員でありたい。

 

 

 

2019年3月14日 (木)

スローラーナーの指導についての研究

四月より、京都外国語大学 安木真一教授の御指導のもと、他の高校の先生方とともに、スローラーナーの指導について研究することとなりました。自分なりのやり方だけでなく、さらにいろいろな方のやり方を学び、成果発表へとつなげていきたいと考えています。まずは本校生徒、地域の生徒たちに還元できればと考えています。

2019年3月13日 (水)

スローラーナーと as....as構文

スローラーナーの指導について考えることが多いです。 今回は比較as...as..構文について。

中学までは 「形容詞の前後にas...asをつけるんだよ」でほとんどすみます。しかし高校の英作文では決してそうはいかなくなります。もう少し複雑な文が出てくるからです。 「彼女は彼と同じくらいテニスが得意だ」といった場合、生徒はとまどいます。そしてよくておそらく下のような文を書きます。

She is (as) good (as) at playing tennis(he).

これは生徒がas...as..構文の本質を理解できていないからに他なりません。

本質は「2文連結」です。 理解の一歩目は同じ構文が並んでいることを理解させること。
She is good at playing tennis = He is good at playing tennis.
最初のasは副詞で「同じくらい」の意味。 She is (as) good at playing tennisと形容詞goodの前につける。 「彼女は同じくらいテニスをするのが得意だ」 2つめのasは接続詞。「と比べて」ぐらいで訳す。接続詞なので2つめの文の先頭に必ず置く。 (as) he is good at playing tennis.

そして大事なことは、2つめの文の中で、1つめの文に一度でてきた情報と同じ情報はカットすること。うざいから。この場合、カットすべき情報はgood at playing tennisになります。 isは?と思うかもしれませんが、実は主語 heだけ残っていることは少なく、as he is.とbe動詞までは残すことが多いのです。

*as himとすることもありますが、2文連結ということの理解促進のため、as he isの方で指導を進めたほうがよいと思います。

○She is (as) good at playing tennis / (as) he is.
 彼女は同じくらいテニスが得意だ  彼と比べて。

本質をつかんだ生徒は、応用が利くようになります。 「7月は東京は沖縄とおなじくらい暑い」が書けます。

In July / it is hot in Tokyo = it is hot in Okinawa.

形容詞hotの前に副詞の as「同じくらい」を置く。 In July it is (as) hot in Tokyo 「7月は 東京は同じくらい暑い」 2つめの文の先頭に接続詞asをつける。 (as) it is hot in Okinawa. 1つめの文と2つめの文でかぶった情報はカット。この場合 2つめの文の it is hotがかぶっており、要らない。inもかぶっているではないかと思うかもしれませんが、inまで抜くと、Okinawaが2つめの文のSなのかどうか判断を迫られ、相手に余計な認知負担をかけることになるので、inは残します。  

   In July / it is (as) hot in Tokyo / (as)( it is hot ) in Okinawa.
 ○ In July / it is (as) hot in Tokyo / (as) in Okinawa.

2番目の文は気候を書く場合、It is 形容詞と itを使って書くという知識が活用できていないと書けません。また、7月、東京,沖縄ともに、日本語にすると主語っぽく響きますが、前置詞が必要であることも知識としてないといけません。 もし自分が書かせるならば、前もってこのあたりは練習してから書かせることになるでしょう。It is hot in Tokyoなど。


最後に、as...asの間にある形容詞や副詞はもとの意味を失います。as tall as...は決して「同じくらい背が高い」ではありません。身長140cmの小学生同士を比べたら、「同じくらい背が高い」とは言えないでしょう。「同じくらいの背丈だ」とするとよいと思います。同じように as big as...なら「同じくらいの大きさだ」as long as...なら「同じくらいの長さだ」とする必要があります。もちろん、ナイル川との比較なら、「同じくらい長い」でもいいんでしょうが、「同じくらいの長さだ」とすると、目の前のあまり長くないひもにも as long as...が使えます。使用範囲の汎用性があり、メリットがあります。

だとすると先に書いた、「as good at...」も「同じくらい得意だ」ではダメかもしれません。もし、「彼」が初心者なら彼女もダメダメということになります。「同じくらいの腕前だ」ぐらいがいいかも。もちろん「彼」がジョコビッチ並なら、「同じくらいうまい」でもいいですが、「同じくらいの腕前だ」の方が汎用性が広いですね。


さて、これらをいきなり、中学で教えた方がいいだとか、高校の困難校で教えた方がいいとも言えません。目の前の生徒がどうか判断し、いけると思ったら指導すればいいと思います。

しかし、たとえShe is as tall as he is.のような簡単なレベルでも、以下のようなステップを踏むことは難しくないでしょう。

She is tall = He is tall. 
She is (as) tall (as) he is tall.
She is (as) tall (as) he is.

そしてこのようなステップの先に、 「彼女は彼と同じくらいテニスが得意だ」 「7月は東京は沖縄とおなじくらい暑い」  が書けるようになります。

2019年3月10日 (日)

平成33年度入試より大変革

1、推薦、AO入試合格者には確実に勉強させる

   高校とタイアップしての入学前指導の充実(明記)

2、推薦、AO入試について、必ず試験を課す
   推薦入試であってもゼロ試験入試はダメ。知識はしっかり問うこと。

3、AO, 推薦入試共に、1ヶ月程度後ろにずれる。
   AO9月→11月合格
   推薦 11月→12月合格

4、調査書、志願理由書、総合的な学習などの入試での活用の明文化
 

5 調査書の記入がかなり複雑に。

  詳しくは文科省 昨年10月22日付の通知にて。


推薦、AOについては長らく放置しておりましたなあ。
結局勉強させる方向に舵をようやく切ったということになると思います。

2019年3月 9日 (土)

英検指導に効くライティング

基本形はPREP

基本的に求められていることはシンプルです。PREPの形で話をすればいいんです。Pとはポイント(主張)。Rは理由。Eは例やデータあるいは専門家の意見。Pは(再主張)。

「電子辞書がいいか、紙の辞書がいいか」というテーマで、PREP形式についてはこちらに2013年に記事を書いてますのでご笑覧下さい。
EがRと勘違いしている生徒への指導
さて、ここで実は問題が生じます。生徒は「R:理由」がうまく作り出せないのです。なぜなら理由は抽象度が高いため。一方、具体的な事実はすぐに思いつきます。たとえば、「スティーブジョブズは偉大だ」というプレゼンをするとしましょう。多くの人が「iPhoneを作ったから」という「R:理由」をあげます。でもこれは本当は「E:事実」なんです。PREPでいうなら Eの部分。Rではないんです。ではどうやってEからRを思いつけばいいか。これは「だから何?」と生徒に発問すればいいんです。すると「iPhoneは生活の仕方を便利に変えた」「コミュニケーションの在り方を変えた」などと答えがでてきます。この少し抽象的なものがR(理由)です。
もうひとつ例をあげましょう。「日本の春はすばらしい」ということを述べるために「理由」をあげさせると、「花や桜がきれいだから。」と生徒は言います。でもこれも「E:事実・具体例」です。そこで講師は「だから何?」と言うのでしたね。**「日本の景色が春にはものすごく美しくなり、気分がうきうきする」がR:理由となります。具体例として、どの場所の桜が綺麗か、何万人の人が桜を求めて訪れるかなど固有名詞や数字を入れるとEがさらに強固となり、RとEとでPを強力に支えることになります。これがロジックです。

**気をつけたい点が1点。日本社会では、理由として「花がきれいだから」でいいでしょという同調圧力が働きます。データ等を出し始めると「なんなのあの人」となりがちです。(笑)こういうことになれていない中学生の最初のうちは、「花が綺麗だから」でよしとし、中学3年生あたりでじょじょにRとEの書き分けを指導し、高校2〜3年生は数字的なデータ等も出していくという発達段階に応じた指導も必要になってくるかと思います。肝心の英検は「花が綺麗だから。桜やいろいろな花が楽しめる」の2文が言えて書ければ合格にぐっと近づくとは思いますが、そこから先のことも指導者は考えておきたいところです。


生徒がEを先に思いついた場合、教師はRを思いつけるように、「だから何」という質問をしなければなりません。なれてきたら生徒自身に「だから何?」という質問をさせるといいですね。
そもそも適切なRが思いつかい場合の指導
次にそもそも生徒がRが思いつかない場合どうするかに話しを絞りましょう。Rは無限にあると思うでしょうが、そもそもRは限られているんです。以下のようないくつかの観点から選んで書けばいいんです。

1)安全か危険か 
2)健康によいか悪いか 
3)お金がかからないかかかるか
4)環境に良いか悪いか 
5)学習に効果的か、そうでないか 
6)人間関係をよくするか、しないか(促進するかしないか)
7)清潔か、汚いか 
8)静かか、うるさいか(にぎやかというプラスの面もあります) 
9)人気があるかないか 
10)人に役立つか、役立たないか
11)効率がいいか、悪いか(時間や労力がかからない)
12)リラックスするか、いらいらするか
13) 人道的に正しいか正しくないか

 
これらは、人類にとって普遍的な価値観とも言え、誰が聞いても理由としてはっきりします。場合によりふやしてもいいでしょう。自分でカスタマイズできるということを生徒に伝えましょう。これらをいくつかの英語表現とともに生徒に覚えさせる。 例えば、1)なら It's dangerous for elementary school children to use smartphones. They might be involved in crimes.など。 2)であれば It makes you healthy.  などです。どうでしょうか。いくつかの型をもつだけでぐっと理由が探しやすくなりますよね。

Rが思いついてもEが思いつかない場合は
「日本の春はすばらしい」のように生徒にとって身近なテーマの場合は、RもEも比較的思いつきやすいでしょう。でも、話しが抽象的なテーマなら、具体例を思いつくのにも苦労します。でもこれも解決は簡単。 2回 whyを繰り返せばいいだけです。例えば、P Smoking should be banned. (なぜ?)R It is not good for your health.  (なぜ?)E: It contains a lot of harmful substances. They cause a lot of serious diseases. とつなげることができます。

Eを思いつきたい場合の役に立つアイテムは Whyを2回くり返すこと。シンプルですよね。
今日からやってみましょう。

ブレインストーミングで、いろいろな意見がでてきた場合のまとめ方。「日本の秋はすばらしい」というテーマの場合、理由として「栗がおいしい、柿がおいしい、モミジがきれい。青い空がきれいなどいろいろでてきます。これを教師は整理する方法を教えなければいけません。
これを上位概念、下位概念で整理します


栗や、柿は(上位概念:秋は食べ物がものすごくおいしくなる)でまとめ、その下位概念として栗や、柿をぶらさげるわけです。


モミジや空は(上位概念:日本は秋の景色が美しい)にまとめ、その下位概念としてモミジや空の例をぶらさげるわけです。クラゲチャートというのがありますが、まさにあのイメージ。
このような整理の仕方も合わせて指導したいところです。

最後に、どんなにすごいExampleでもReasonをサポートしないものはぬきましょう。同じく、どんなによく思えるReasonでもPointをサポートしないなら抜きましょう。生徒は文の結束性を無視してなんでもいれてしまうことがあります。センター試験の、どれがいらない文?と言うタスクは案外使えるんです。 ポイントとして、よっぽどのことがない限り、読み手の予想を裏切らないように書くのがとても大切だということです。P Smoking should be banned. (なぜ?)R It is not good for your health.  (なぜ?)E: It contains a lot of harmful substances. They cause a lot of serious diseases.は読み手の予想通りに情報の出し方になっています。さらに言うと、ことなる理由や具体例を1つのパラグラフになるべく入れないようにした方がいいと思います。ちゃんと2つめの別のRーEのラインを意識して書かせる。このためには2つの別のR−Eをごちゃまぜにしておき、それぞれ整理させるタスクが考えられます。それぞれのラインは当然Pをサポートするものでなくてはならないのは言うまでもありません。そうでないなら排除します。こうやって抽象ー具体のラインを整理することで文の結束性(まとまり)を生みます。

P.S. 生徒の日本語での知的レベルは英語で表現できるよりはるかに上なので難しい表現を使いたがります。でもこれはアウト。よく生徒に話すのは「小学校2年生に話すつもりで説明してごらん」です。「ウオルトディズニーの業績」といいたいのに書けない場合、辞書で調べる方法もありますが、やさしく言い換える方法もあります。What Walt Disney Did でもいいんです。人によってはこれを「和文和訳」と呼んでいます。ただし、和文和訳したところで、基本例文や、イディオムが頭になければ書けないのは言うまでもないことです。こういうことは徹底したい。戻りますが、(業績)achievementが書けなくとも、やさしい言い方で言えるように英英定義にもこだわらせたいところです。新出単語を英英定義,例文、(プラスイラスト)で説明し、意味をあてさせることからとりいれることもできますね。
 
***英検だけにとらわれて、E-mailの文の書き方や、ディスクリプション、何かの紹介などやらせないのはよくありません。英検Firstではありません。教員も生徒も民間試験に とらわられすぎないようにすることはとても大切だということを述べ筆を置きます。

« 2018年12月 | トップページ | 2019年4月 »

2025年3月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ