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2019年3月13日 (水)

スローラーナーと as....as構文

スローラーナーの指導について考えることが多いです。 今回は比較as...as..構文について。

中学までは 「形容詞の前後にas...asをつけるんだよ」でほとんどすみます。しかし高校の英作文では決してそうはいかなくなります。もう少し複雑な文が出てくるからです。 「彼女は彼と同じくらいテニスが得意だ」といった場合、生徒はとまどいます。そしてよくておそらく下のような文を書きます。

She is (as) good (as) at playing tennis(he).

これは生徒がas...as..構文の本質を理解できていないからに他なりません。

本質は「2文連結」です。 理解の一歩目は同じ構文が並んでいることを理解させること。
She is good at playing tennis = He is good at playing tennis.
最初のasは副詞で「同じくらい」の意味。 She is (as) good at playing tennisと形容詞goodの前につける。 「彼女は同じくらいテニスをするのが得意だ」 2つめのasは接続詞。「と比べて」ぐらいで訳す。接続詞なので2つめの文の先頭に必ず置く。 (as) he is good at playing tennis.

そして大事なことは、2つめの文の中で、1つめの文に一度でてきた情報と同じ情報はカットすること。うざいから。この場合、カットすべき情報はgood at playing tennisになります。 isは?と思うかもしれませんが、実は主語 heだけ残っていることは少なく、as he is.とbe動詞までは残すことが多いのです。

*as himとすることもありますが、2文連結ということの理解促進のため、as he isの方で指導を進めたほうがよいと思います。

○She is (as) good at playing tennis / (as) he is.
 彼女は同じくらいテニスが得意だ  彼と比べて。

本質をつかんだ生徒は、応用が利くようになります。 「7月は東京は沖縄とおなじくらい暑い」が書けます。

In July / it is hot in Tokyo = it is hot in Okinawa.

形容詞hotの前に副詞の as「同じくらい」を置く。 In July it is (as) hot in Tokyo 「7月は 東京は同じくらい暑い」 2つめの文の先頭に接続詞asをつける。 (as) it is hot in Okinawa. 1つめの文と2つめの文でかぶった情報はカット。この場合 2つめの文の it is hotがかぶっており、要らない。inもかぶっているではないかと思うかもしれませんが、inまで抜くと、Okinawaが2つめの文のSなのかどうか判断を迫られ、相手に余計な認知負担をかけることになるので、inは残します。  

   In July / it is (as) hot in Tokyo / (as)( it is hot ) in Okinawa.
 ○ In July / it is (as) hot in Tokyo / (as) in Okinawa.

2番目の文は気候を書く場合、It is 形容詞と itを使って書くという知識が活用できていないと書けません。また、7月、東京,沖縄ともに、日本語にすると主語っぽく響きますが、前置詞が必要であることも知識としてないといけません。 もし自分が書かせるならば、前もってこのあたりは練習してから書かせることになるでしょう。It is hot in Tokyoなど。


最後に、as...asの間にある形容詞や副詞はもとの意味を失います。as tall as...は決して「同じくらい背が高い」ではありません。身長140cmの小学生同士を比べたら、「同じくらい背が高い」とは言えないでしょう。「同じくらいの背丈だ」とするとよいと思います。同じように as big as...なら「同じくらいの大きさだ」as long as...なら「同じくらいの長さだ」とする必要があります。もちろん、ナイル川との比較なら、「同じくらい長い」でもいいんでしょうが、「同じくらいの長さだ」とすると、目の前のあまり長くないひもにも as long as...が使えます。使用範囲の汎用性があり、メリットがあります。

だとすると先に書いた、「as good at...」も「同じくらい得意だ」ではダメかもしれません。もし、「彼」が初心者なら彼女もダメダメということになります。「同じくらいの腕前だ」ぐらいがいいかも。もちろん「彼」がジョコビッチ並なら、「同じくらいうまい」でもいいですが、「同じくらいの腕前だ」の方が汎用性が広いですね。


さて、これらをいきなり、中学で教えた方がいいだとか、高校の困難校で教えた方がいいとも言えません。目の前の生徒がどうか判断し、いけると思ったら指導すればいいと思います。

しかし、たとえShe is as tall as he is.のような簡単なレベルでも、以下のようなステップを踏むことは難しくないでしょう。

She is tall = He is tall. 
She is (as) tall (as) he is tall.
She is (as) tall (as) he is.

そしてこのようなステップの先に、 「彼女は彼と同じくらいテニスが得意だ」 「7月は東京は沖縄とおなじくらい暑い」  が書けるようになります。

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