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2018年1月 5日 (金)

習慣化を促すもの ー認知的努力がいらないフレームの作成について

多くの人が英語学習を習慣化できない。それはなぜか。面倒くさいから。面倒を引き起こしているのは、「考える」ということ。人は考えて行動していると誰しも思いがちですが、実際は無意識の行動は9割程度なのです。めんどうくさいことは人はしない。しかし、習慣なら認知的努力はいらない。だったらそれを英語教育に応用できないか。

考えなくて済むぐらいに、一切迷わないぐらいに「行動手順」が明確であり(行動手順のフレーム化・パッケージ化)、実際手軽にできること。これが練習を習慣化するコツと言えましょう。  

  
意見表明のフレーム化が PREP。 自分の意見をPoint主張、Reason 理由、Example具体例、Point再主張に落とし込むこと。 また、英語ヒントのフレームで言い換え力もゲットします。 ヒント1He was born in the United States about 90 years ago.  ヒント2He has a girl friend.    ヒント3He has big ears.   答えミッキーマウス  教員はこのようなヒント化した語いの問題を100個作ってみる。すると、自信を持って英語で言い換えできるようになります。

一文レベルの読解のフレームは、前から読むシステム。文型と、句・節のとらえ方がミソです。例えば、Vingなら動名詞、現在分詞、分詞構文の3つの可能性がありますが、文頭にある場合、Sの前ならほぼ分詞構文。Sの働きをしているのなら動名詞。などと理解のフレームは比較的簡単にゲットできます。前置詞句も、不定詞も、前から訳すからこそ、意味が限定できます。 たとえば、 in my pocketは「ポケットの中の」か「ポケットの中に」か意味が決定できるは、前の部分を訳しているからこそ。I have a coin / in my pocket. なら、私はコインを持っている。なので、自動的に「ポケットの中に」となります。  The coin / in my pocket なら、「そのコイン(どんな)ポケットの中の」と自動的に意味が決定されていきます。to study Englishでは意味のとりようがないですが、I went to America / to study English.  も、I decided / to study English.も前の部分を訳すことによりはじめて、to不定詞句の意味が特定されていきます。 このような頭の使い方を生徒は知りません。教員が教える必要があるわけです。 

文脈レベルの読解のフレームですと、「言い換え、対比逆接、原因結果、(理由や具体例の)追加」+譲歩でほぼ理解が可能となります。特に言い換えのフレームが大切になります。 

語い獲得のフレームは特に学習者にとって興味があることと思います。やることは簡単。1週間で覚えるべき単語のリストを50から100語に設定します。あとは、単語と意味を交互に2回ずつ音読するだけ。例 「huge巨大な huge 巨大な」 「right 右の・正しい・ふさわしい・権利
right右の・正しい・ふさわしい・権利 」多義語の場合、3〜4つまでは一緒に音読します。リストにある単語を一日10分ずつ音読です。ぐるぐるリストの単語を最初から最後まで時間いっぱい音読します。それも1週間。1日5周するとして、1週間で35周。覚えてきたらじょじょに意味を隠して、意味を言ってみます。それでも 「huge 巨大な huge巨大な」とすらすら言えたら勝ち。フレームはやる手順が明確で、簡単に実行できることでないといけません。でないと習慣化できないのです。(意志の弱い人には特に)最後にやるべきことは、hugeと聞いた瞬間に何か巨大なものを思い浮かべること。和訳を飛ばしてダイレクトにイメージとつなげてあげると速読に役立つようになります。 

辞書をひかない多読は上記で述べたことをパッケージとしてまるまる行うものです。そのメリットは2つ。自動化と習慣化です。英語の本を読んでいて、辞書をひかないとわからないものが多数ある場合は、レベルを下げて読みます。ほぼすらすら読めるものを大量に読むわけです。じゃ1回の学びはうすすぎて何も学べないんじゃないかと思うのは早計です。語いにしても100語あるうち1語か2語ですが、何かしらは学んでいるんです。大量に読む内にどんどん早く読めるようになります。なぜか、読解や語いの理解を自動化しているからです。多義語の場合は意味の選択も。さらに言うと、手順が明確で、簡単にできることですから、続けやすいんです。つまり習慣化されやすい。逆にあせって難しい文に手を出すと習慣化されにくいことになり、多読のメリットがそがれます。

どうせ学校では、多読と別に教科書やその他の英文も読むことになります。これはこれで、使い道があります。上記フレームのゲットのためのトレーニング、および、暗唱して自分の表現力養成のための血肉にするわけです。そのために大量の音読がありますが、すべては暗唱し、表現力ゲットのため。 

では暗唱のフレームはあるでしょうか。これがあるんです。迷わずできて、簡単にできるもの。ひとつは、日英フレーズ訳、ひとつは2文字暗記法、ひとつは漢字ー英語変換法、最後はとっておきの方法がありますがこれは言いません。日英フレーズ法は有名なので残り二つを。In spite of the fact, they believed what he said. なら、In  sp  of th  fa    , th    be    wh  he  sa  . これだけ。ただ、意味を考えながら、制限時間内に言っていきます。次に漢字に変換したものを再度英語に変換します。 関係無 the 事実、彼ら 信 [ what 彼 言 ] さらに、この漢字変換の場合、PREPなどの様式に落とし込んだ上でやらせるとさらに面白いことになります。当然練習の時間を与えたらタイムアタックして自動化を図ります。リテリングはそのあとの話し。インテイクもされていないのにいきなりリテリングはありえまえせん。特に高校レベルの難しい文章では。

 
手順が明確で、手軽に取り組めるもの。これが習慣化を生み出す。習慣化されれば先の展開もありますが、それがなければ先の展開もない。意志の強さを武器に出来る人はすればいい。意志が弱い大多数の人でも取り組めること。英語学習のフレーム化。それこを僕がやりたいこと。

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