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2017年4月18日 (火)

アクティブラーニング ー 変化のあるくりかえし+AをさせたければBをさせよ

生徒の活動のさせ方にも工夫が必要です。Aということをさせるのに、ひたすらAをさせると、生徒は飽きます。変化のある繰り返しが必要になります。またこれは、「AをさせたければBをさせよ」という黄金律とも相性がいいのです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

小学生(私の息子)に対して、担任の先生は次のような課題を出しました。

「隣の人とじゃんけんして、グーで勝ったら7点。パーで勝ったら5点。チョキで勝ったら3点。
10回じゃんけんして、自分の得点を友だちと競おう。」

かなりうまい課題です。これを、「7+5+3+.....を計算しなさい」とやったら全く面白くありません。友だちと競い合うためには足し算をしなければなりません。これはおもしろい。「AをさせたければBをさせよ」というのは例えばこのようなことなのです。意図せず、結果的にはその行動をとらずにはいられなくなる。「ゴールをずらしてしまう。友人にゲームで勝つことをゴールにする。」ここが活動を楽しむポイントです。また、じゃんけんという誰にでも分かる活動ですから、迷う心配もありません。活動のゲーム化、ゲーミフィケーションとも言えます。

「変化のある繰り返し」は繰り返すというつまらない行動に変化を生み出し、あきさせずに繰り返し練習させる方法です。上の課題だと、まずじゃんけんの回数を4回、5回、6回とふやしていくことが考えられます。また、ペアになっている友人を変えてもいいでしょう。あるいは、勝ち点の数を大きなものに変更するのもありです。こうやっているうちに、あきずに繰り返すことが結果的にできています。あるじゃんけんで勝ったら、得点を3倍にできるとすればかけ算の練習にもつながります。

では英語だと、「AをさせたければBをさせよ」はどこで使えるでしょうか。英語を話させたいのなら、ワードカウンターがオススメです。西先生という方が考案しました。発話した語数を数えるだけのシンプルな活動からスタートします。 I went to Canada last year. なら6語と数えます。Last year I went to Canada to study English. なら9語です。お互い、1〜200ぐらいの数が書かれた用紙を持ち、何語話したか記録していきます。今日は何語話せた。次の日は20語増えた。そのような数の増え具合で、知らないうちに発話数や流ちょうさを伸ばすことができます。流ちょうに話せるようになったら、話しの組立て方に気をつけさせることも可能です。

英文を楽しく深く読ませたいのなら、主張はどこか、理由はどこか、対比はどことどこであるか、言い換え部分はどこか、具体例の追加はどこか、どの段落はどのような働きをしているか、どの段落にどのようなタイトルを付けるべきか ペアやグループで話しをさせるのもありです。活動をしているうちに英文の内容は終わります。

「変化のある繰り返し」は、単語の練習でも使えます。最初の一巡は発音だけ。二巡目は発音に載せて、意味を生徒に答えさせる。三巡目は単語を順番に意味を言わせる。四巡目は単語をアトランダムに指して意味を言わせていく。五巡目は教師が意味を言って、生徒はそれを聞いて英語を言う。列を指定して言わせる。何秒で言えたか列で競い合う。というのも変化のある繰り返しです。少しずつ難易度を高める方法です。

音読や、パターンプラクティスも「変化のある繰り返し」が有効な部分です。すこしずつ焦点をかえて練習させます。音声のストレスに焦点をあてる音読。英語を読み→和訳させる。和訳を見て→英語に直させる。 He lives in Iwaki. なら、He li   in Iw    . と2語だけ残してそれをもとに英文で言わせる。H   l   i   I    .  1語残して言わせる。 彼住 in 磐城。と漢字→英語変換の練習で言わせる。バリエーションは豊富にありますね。気がついたら10回、20回音読していたというのがベストですね。この暗唱の作業を経ないと、KP法などでアウトプットしようと思ってもうまくいきません。覚えていないものはアウトプットできないからでうs。活動は空虚なものになってしまいます。

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