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2014年12月29日 (月)

0518 -141229 仮定法未来という用語の罪

If 過去形ー仮定法過去
If過去形は最もスタンダードな仮定法の形で高校で習うものだが、案外理解されていないのではないだろうか。実はこの形には動詞の種類によって主に次のような2つの役割がある。
1)過去形のところに状態動詞(be, have, knowなど)が来て、現在の事実と逆のことを述べる。If I were you, I would ask them for a help.  *提案の表現になることもある。

2)過去形のところに動作動詞が来て未来のありそうもないことを仮定する。
 If I became Prime Minister, I would abolish the law. 

 学校教育ではなぜか、2)が抜け落ちている。仮定法過去に「可能性がかなり低い未来を述べる用法がある」ことを知らない学生が多い。仮定法過去は、1)現在  2)未来  両方述べる言い方なのだ。ここですでに「仮定法未来」という用語が破綻していることがわかるだろう。

If shouldとIf were
to...
では学校で仮定法未来と習った、If shouldと、If were to... はどうであろうか。
If shouldは仮定法未来と言われているが、帰結節(主節)はほぼ、命令文か、willが使われることを考えれば、仮定法ではなく、直説法ととらえるべきである。つまり、「起こりうる未来」なのだ。
であれば、If現在形はどうか。If shouldは起こりうる可能性は20〜30%、If現在は起こりうる可能性は60〜70%とのことである。(英語語法レファレンスより)shouldを使っているのには意味がある。shouldは「偶然性」を意味する。確実に起こることではなく、自分の意志によって起こることでもなく、偶然に起こるようなことについて述べる。これにより、起こる可能性が下がるのである。
If were to.... は、if過去形とほぼ同じ
if were to..の帰結説は動詞や助動詞の過去形がくるため、純粋な仮定法である。ここが ほぼ直説法(ありうる未来)であるIf shouldと最も違う点である。If 過去形は未来を表すことがあると述べたがその可能性は、
   were to... <  過去形  である。
理由は、were to...は現実世界に根ざしていない完全な空想世界のことを述べることができるからだ。このようにいうと仮定法自体が空想の世界のことを述べる表現ではないかと言われるかもしれないが、If過去形のほうは「現実世界のできごとをもと」に英文を作っているのだ。 If I became Prime Minister, I would abolish the law.  現実世界に話者が「これはひどい。廃止すべき。」という法律がある。これを立脚点として、「もし自分が総理なら」と仮定法を述べている。これが現実に根ざした仮定法である。ところが、If were to... は、現実に根ざしたことをもとに英文を作らなくてよい。「もし仮に明日地球が滅亡するとしたら、どうする?」どこにも現実との接点がない。つまり起こる可能性が0%の未来を述べられるのだ。ところが、ネイティブによっては、起こる可能性は5%程度だという人もいる。「綿貫・ピーターセン」によれば、「were toは想像世界からの発言であるから、話し手は全く実現不可能な家庭から実現の可能性のある仮定まで自由奔放な発想ができる」とのことだ。これが意味していることは大きい。つまり、If were to... は「西から太陽が昇ったら」とか「明日地球が滅亡したら」という100%ありえない仮定を述べるだけではなく、If過去形とほぼ同じように(If過去形より起こる可能性はさがるが)使えるのだ。
つまり、未来については次のように使えるということになる。

were to 0〜5%
過去形  10%
.....................
should  20〜30%
現在形  60〜70%
上二つは、話者がまずありえないだろうと思っている未来に使い、下のふたつはありえるかもと思っている未来のことに使うということになる。

指導するとしたら

まずは「現在と過去の事実に反すること」を述べる言い方を学ばせる。この場合は状態動詞である。
次に「これからの可能性について」述べる言い方を学ばせる。「were toのうしろ」と「過去形」のところには動作動詞をもってくる。話者がありえないと思っていることには were to/過去形を使い、/ 少しありうると思うことにはshouldを、/ 大いにありうることには現在形を用いて練習させる。

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