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2012年6月30日 (土)

0429- 120630 高校1年生で生活習慣を確立させる

「受験時に自分の生徒は泣かせない」

高校1年生の6月までに家庭学習をしっかり組み込んだ生活習慣を確立できなければ、夏休みの学習が十分に行われず、したがって、秋の模試からはダンダンダンと成績がさがっていくことは前のエントリーでも述べました。下がるだけならまだしも、学習習慣の欠如は3年の夏・秋まで続くとベネッセの調査でわかっています。

したがって、1年生で最優先で指導すべきことは、生活習慣の確立です。具体的には.....

(家庭でやるべきこと)
1)夜寝る時間と起きる時間を固定する
2)2時間は確実に勉強する時間をとる。
 (難関大を目指す生徒は平日3〜4時間)
3)朝食はしっかり食べさせる。

 河合塾調べによりますと、1時間の学習ではのってきたところで
 終わってしまい、2時間以上だと疲れるとのこと。2時間1サイクル
 がいいかもしれません。

 また、同じ勉強をするのでも、4時間×2で勉強するより、2時間×
 4で勉強した方が得点はあがるとのこと。ただ、1時間×8にしたら
 逆に点数はさがりました。

 夜遅くまでおきておらず0時前に就寝している生徒のほうが成績上位
 者が多かったようです。寝る時間を固定すると起きる時間も決まり、
 結果、生活によいリズムが出ます。起きる時間が決まれば、朝起きて
 勉強することもできますし、しっかり朝食をとって午前中の授業に
 出られます。

(学校側でやること)
3)遅刻を3回したら保護者を呼び指導する。
4)課題を出さなかったら、部活に出さず居残りさせて提出させる。
5)小テストで0点とかなら居残りか、追加課題を出す。
6)教員で情報を共有し,授業中寝る生徒の保護者を呼び指導。
 (寝せないしかけは当然すべき!)
7)大会等で公欠だった生徒の授業の補充をする。

 保護者は部活をやらせたい反面、どんどん模試の成績や考査の席次が下がることを本気で心配されています。

 肝心の学校で遅刻を許していると意志の弱い生徒は生活習慣が確立されません。よってここは本来厳しく指導すべきと考えます。

 課題未提出ー居残りについては、部活動の顧問の先生との関係もあるでしょうが、学年団意見を一致させ、強く訴えるべきと考えます。やはり未提出を許していると学力は絶対伸びません。生徒としっかり関係を築き、しっかり面倒をみていきたいですね。提出物をまともに出さなければ赤点をつける旨を生徒、保護者、部顧問に最初に宣言しておくことがポイントだと思います。
  
 *学校によっては難しいでしょうが、部活動をしていても全員19時には
 学校の敷地を出る。(自主練と称したものも許さない)

 *部活をしていても土、日いずれかは学習のための時間にあける。

 生活習慣がゆるーいところでは学習の習慣は確立できないでしょう。自分の目標を明確に持つ生徒なら、上記のルールは不要でしょう。それでも、1・2年生は自分が何をしたいのか、まだまだ考えていないあるいは迷っている生徒が多いのも現状です。必ずしも学習動機が高い生徒ばかりではありません。

 キャリアガイダンスを通して、進路目標を明確化し、3年間の見通しをもった、can-doをはっきりさせたおもしろい授業を通して学習の楽しさを教えるとともに、1・2年での生活指導が必要です。

 上記の指導はぎすぎすした雰囲気の中で行うものではありません。十分その必要性を説明した上で生徒と保護者に約束してもらうことです。守れなかったら..... 教員は笑顔で、でも、本気で取り組むだけです。本気の教員の話しはきっと聞いてくれる。私の勤務校はそういう生徒たちが来ていると信じています。

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2012年6月28日 (木)

0428- 120628 本日の地震

本日、いわき沖で震度4(マグニチュード5)の地震がありました。震源は広野の沖。けっこう近くでした。海沿いの妻の学校ではドン!とつきあげる感じがあり、結構やばいと思った人も多かったとのこと。本校でも総合学習の時間中だったのですが、一瞬やばいかもと思いました。すぐおさまりましたが。

木村達哉先生や、アルクのかたや、教師塾で知り合いになった先生方には再び福島やいわきに来ていただいて講演をと思っているのですが、躊躇している理由はまさしくこれです。

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0427- 120628 総合的な学習の時間の話し

本日総合的な学習の時間で、大学学部学科研究の総まとめ、プレゼンテーションを行いました。どの生徒もいきいきと自分がなぜこの大学に行きたいか、どんなことに興味があるか話してくれました。

大学の学部学科についてまとめるといっても、結局これは自分との対話作業なくしてはありえません。何をしたいのか。何が好きなのか。何に向いているのか。これはけっこうきつい作業です。迷いながら、自分の特徴,限界を考え、取捨選択をしなくてはならないからです。でもこの作業無しには受験勉強に本腰を入れることはできません。

何人かに聞くと、いろいろ調べて知らないことがわかってよかったとのこと。それと案外みんなきちんと調べていて、また皆やりたいことがはっきりしていて自分も刺激になったという声も聞かれました。やってよかったなあと思いました。

僕が個人的におもしろい思ったのが、「上下水道」が大好きな生徒の話。ふつう、水道が大好きで、上下水に興味をもっていきいきと話す高校生ってなかなかいませんよね。でも、彼女はちがった。本当に好きなんです。僕はこういう個性を感じられる話しが実は大好きです。人がおもしろさが発見できないと思われるモノでも、独自の視点でおもしろさを発見できるってかなりステキな事だからです。誰でも話すようなことは面白くありません。でも、その人の個性がでていれば、ぐっと話しにひきつけられます。こういうプレゼンが多くて本当に僕は楽しかったのです。


クラスのみんなには、自分の行きたい道を歩いて欲しいと思います。学力の壁はあるけれど、できれば乗り越えていって欲しい。5組がんばれ! 心からそう願った総合的な学習の時間でした。

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0426- 120628 動名詞ふたたび

何回か言及している動名詞ですが、もう一度整理しておきたいと思います。

動名詞のイメージは、まとめると現在・過去 および 具体 ではないでしょうか。
未来があやふやな感じに対して,現在・過去は確かなこと=具体になります。

今していることしか楽しめません。enjoy Ving

同じく、今していることしか止められません。stop Ving

今している、あるいはすでに始めている努力をすてさるのが give up Ving

現在、過去から一歩進んで、心の中でかなり具体的になっていることも動名詞で表します。look forward to Ving かなり具体的に考えてきており、イメージがすでに固まっています。だから楽しみにできます。

avoid Ving 経験を通して、いやなことだとわかっていることが身に迫ってくるのを避けます。

escape being Vpp 車にひかれるのを免れた みたいな、かなり具体的に身に迫ったことから免れるの意味です。ちなみに、うしろは受け身の動名詞になることが多い様です。

put off Ving もうすでに心の中で、ある時期に行おうと具体的に固まっていたことを何らかの原因で離れた時期に置く=延期するイメージです。ボーナスで車を買うことに決めていたけど、ボーナスが減ったので延期したという感じでしょうか。

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2012年6月25日 (月)

0425- 120625 始まりと終わりがある - a -の使い方

前回の記事では、動作動詞は始まりと終わりがはっきりしているという内容でした。実はこれは冠詞にも言えること。 class「授業」は、はっきりした固体ではないのに、なぜaをつけられるか。考えたことがありますか? そう、始まりと終わりがはっきりしているから。ひとつ、ふたつと数えられます。speechも同様。始まりと終わりがはっきりありますね。give a speech 。また、風邪などの症状は、最初と終わりがあります。だから aをつける。have (a) fever, have (a) cough。 また、かぜ自体も、症状がでたら、それをワンセットと考え、have a coldといいます。ただし症状が出る前なら、catch cold と冠詞をつけない言い方もあるのです。ところが、始まりと終わりがはっきりしているのに数えられないものもあります。それは、breakfastとか、lunch, dinnerです。熱や、せきと違って、これらの食事の内容は千差万別です。aは、唯一絶対のイメージがうかぶときにしか使えません。 lunchといったって、サンドイッチやらおにぎりやら, 豪華なもの、質素なモノとありますので、皆が同じイメージがうかぶかといったらうかびません。でも、 形容詞がついたとたんに具体的なイメージがどんどんわいてくるのです。そうすると aがつけられるということになります。

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2012年6月24日 (日)

0424- 120624 動作動詞と状態動詞

若いけれど力のある人は確実にいます。石崎陽一先生もその一人。

石崎先生の5月10日の動作動詞と状態動詞の説明にはなるほど〜と思いました。http://isyoichi.seesaa.net/index-3.html

確かにrain や snowも 進行形にできるから動作動詞と言えるけど、動作って言えるの?とは思いますよね。石崎先生は、始まりと終わりがはっきりわかる動詞とおっしゃっています。わかりやすいですね。しかもこれをネタに、時制やアスペクトについても話しを広げていくあたりさすがです。

いい授業を作るには、よい発問が必要です。発問とは生徒の思考に疑問というか、さざ波を起こさせるためのもの。よい発問はそれ自体で終わるのではなく、必ず次につながるモノです。


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2012年6月23日 (土)

0423 - 120623 動名詞の意味上の主語

動名詞の意味上の主語か?現在分詞か?

大修館・英語教育の佐藤誠司先生のコラムはいつも読ませていただいている。目からうろこの情報も多く、大切に保存している。7月号は動名詞についてであった。ちょうどこのコラムを読んだことと、生徒から意味上の主語について質問を受けた時期が重なったため、このエントリーを書いてみた。

生徒から動名詞の意味上の主語についての質問を受けた。以下の文

の( )は分詞の被修飾語とはとれないだろうかという質問だ。

Cancer can be detected simply by (dogs) examining the smell of a person's breath. 

この問いに答える前に、センターからの英文を見てみよう。

1 This shrinkage is caused by (moisture within the wood ) escaping into the atmosphere. 
この文では、(   )は動名詞の意味上の主語としか言えない。現在分詞では意味が通じない。意味の上からわかる例である。

先ほどの文に戻ろう。

2 Cancer can be detected simply by (dogs) examining the smell of a person's breath. 

文2の(   )はまぎらわしいが、よく考えればやはり動名詞の意味上の主語だろう。理由としては examiningがもし分詞だとすると、which examine the smell of a person's breathと関係詞の制限用法で書き換え可能になる。examineと現在形のため、これは「人の息の匂いを調査するための(のが専門の)犬」という意味になる。(他にも犬がいて、人の息のにおいを調査しない犬がいるということが前提)ところが本文では、「どんな犬でも、たいした訓練をせずにそのするどい嗅覚でガンを探知する」という文がこの文の前に出てくる。よって、ここは動名詞の意味上の主語ととるのがよいと思う。

3 The dog was attracted by the smell of (a man ) roasting meat.
 
文3は、両方に解釈が可能だ。「その犬は肉を焼いている男の匂いにひきつけられた。」あくまで肉というより、「男の匂い」のほうにひきつけられている。なくはないが、こういうシチュエーションは少ないかも。一方、「その犬は、男が肉を焼いている匂いにひきつけられた」とも解釈ができます。普通は後者の意味になるだろうと思われます。つまり動名詞の意味上の主語という解釈のほうが常識に照らし合わせて自然かもしれません。

4 there was almost an accident because of (the sports car) ignoring the traffic signal.

文4のパターンでは( )は動名詞の意味上の主語でも、分詞の被修飾語でもどちらでもよさそうだ。分詞を関係詞の制限用法で書き換えて、the sports car which ignored the traffic signalとしても十分通じる。(スポーツカーは何台も通っているが、信号無視したのがそのとき一台だったと考えることができる)

文1の場合は、日本語訳からも分詞ではおかしいことがわかった。
文2では、分詞としても日本語的には不自然さをあまり感じないが、文脈によって、おかしいことがわかった。
文3は、どちらでもよいが、動名詞の意味上の主語ととらえる方が常識に照らし合わせて自然。
文4は、どちらともとれる。

いろいろ見ていくと、入試で前置詞+名詞+Vingを含む文の訳出を求められる場合は、まず名詞は動名詞の意味上の主語として「〜が」としておくほうが無難な気がする。それがテスティングポイントだろうし。

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2012年6月22日 (金)

0422- 120622 英検の利用について

英語学習の短期的目標を作ろう ー英検の活用

長かった、体の不調がようやくおさまり、なんとか元気がでてきました。周囲の方にご心配をおかけしてしまいました。Facebookでコメントを下さった方、ありがとうございました。


進学校ではあまり英検の指導に力を入れていないところが多いと思います。自分は地域の進学校に勤務していますが、そんな私は今英検にがぜん注目しております。その理由、モチベーションをあげる意味で短中期的な目標を持ちやすいからだ。模試の偏差値をあげることも目標ではあるが、受験の時期によって偏差値はだいぶ上下してしまう。模試によっても偏差値は違ってくる。それに対して、英検は厳密な語いコントロールによって、レベルは一定に保たれているからレベルアップを実感しやすい。

英検は地元の学校などで気軽に受験できるのに加え、年3回チャンスがある。受験のための勉強本も豊富に書店に出ているのでやろうと思った時の敷居が低いのもよい。

Writingの伸びや、Readingのスピードなどは厳密にはGTECを併用しつつ、普段の勉強には英検取得をも意識させ、語い学習、文法学習,リスニング、リーディング,スピーキングなどで生徒のモチベーションアップにつなげるのはるのはありだと思う。授業でやれなければ、希望者に英検の問題集を買わせて、放課後に指導するというのでもよいかもしれないし、希望をとって、自分の学校を1次試験の準会場にしてしまうのもよいかもしれない。(教員の確保は必要)また、全英語教員で2次試験の面接のトレーニングをしてあげる。するとスピーキングの練習をするのが普通になる。部活のからみで受けられない生徒もいるので、授業時間に類問をやらせ、「君は○級合格レベルね。」と承認してあげるのもよいと思う。(校内合格というシステム!定期的に実施し、次の実施日も前もって知らせておく。)

「英語の実力をあげるために英語の勉強をせよ」で終始するのではなく、英語を勉強させる、使わせる目的があった方がよいと思う。ネイティブと交流するために必要とか、目の前の資格試験に合格するため勉強するというのでなければ、EFL環境でモチベーションを保つのは難しいだろう。モチベーションが自力で見いだせない生徒の(こういう生徒が増えてきている)、英語学習のための強力な後押しになるのではないか。(国際的に活躍したい!東大に入りたい!医者になりたい!などの強力なモチベーションがある生徒は別だ)

勉強をするときと違い、生徒は部活動を実に一生懸命やる。これは、仲間とのつながりを得られるということの他に、勝負性があり、かつ自己の伸びを練習を通じて実感できるからだ。自分が伸びることにより周囲から認められ、自己肯定できるのである。もし、練習だけやらせて「相手に勝つ、コンテストで上位に入る」等,上達、伸びを実感できる機会をもうけなければ誰が部活動をやるだろうかと思う。

級ごとに別れた検定試験に受かるかどうかというのも一種の勝負。上達を意識できるチャンス。高校の勉強だけで精一杯。とても英検までは.....という先生方も多いと思うのだが、英語学習のモチベーションで悩まれている高校それも進学校においても、おおいにその役割を見直されてよいと思う。非常にバランスのよい、良質の問題であるのに加えて、2級に受かればセンター試験でもけっこうな得点をとれる。2次試験でも有利になる上、現在ではどの学校でもセンター私大を受ける生徒もかなりの数に上ると思うので、生徒にとってもメリットは十分ある。高校3年の6月までに2級を。(せめて全員準2級レベル達成!)という目標はよいかもしれない。

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