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2012年3月17日 (土)

0418- 120317 油断させない、がんばらせる

中学生が高校生になり、7月頃に最初に受ける試験は、よほどレベルの高い中高一貫校でない限り、進研模試になると思う。全国40万人が受けるものだから母集団としては非常に大きい。全国の中での自分の位置を知らせる働きをもつ模試である。

ところが、高1の7月はまだ中学の学力資産で受験できてしまうのだ。かくして、たいして勉強しなくとも偏差値が上になるため油断する高校生を量産してしまう。

そして11月の模試ではショックをうけることになる。このころになると中学の資産は使い果たし,高校での努力の成果が問われることになるからだ。たかをくくっていた生徒はショックをうけるため、ノーベンバーショックなどとも言われる。

さらに、高校1年生の4,5,6月で勉強の習慣がつかなかった生徒は高校3年生の秋まで勉強が遅れてしまう傾向にあることが、ベネッセの調べで分かっている。これは、自分だったら勉強をはじめればなんとかなるという過信、思い込みから、努力をすることをやめてしまうためである。1学期に学習する習慣がつかなかった生徒は高1の夏を遊んで過ごしてしまうため、ますます努力した生徒との差が広がる。

そしてなかだるみの2年生を迎える。1年生ほどには燃えておらず、3年生ほどには切迫感はない。そういった生徒も、大学の判定結果が出るため、2年の終わりにはさすがにまずいと思い始めるのだが、そのころには地道に勉強してきた生徒に基礎力において巨大な差をつけれらてしまっている。目の前の勉強及び、高1の内容の復習もしなければならないので、容易には偏差値があがらないのだ。あせりはするがどう勉強していいか、どこから手をつけるかわからない。まさに基礎こそ大事。

したがって指導の最大のポイントは高1の4,5,6月にあると思う。例年ずるずる成績が下がっていく田舎の高校では、最初の模試の結果は−10から−15ぐらいに思えという指導が必要だ。そして授業の目標を明確にする。

また、大学のことを一切知らない生徒たちであるので、大学の学部学科について調べること、自分の人生の計画を立てさせることがものすごく重要なのは言うまでもない。自分は医者になると決めている生徒は他の生徒より迷いがない。迷いがないぶん勉強に集中できる傾向にある。医学部に限らず、人はあいまいなもののために努力はできない。進路目標の明確化がどうしても必要だ。このため、進路指導のシステムが必要になるのだ。

人は先々のことより目先のことを重視する傾向がある。受験に切迫感がもてない状態はなるべく早く解消されるほうがいいのだが、難しい。ではその中で勉強させることが必要になってくる。マラソンランナーがあの電柱まで走ろうなどと思うように、中期、短期の目標をもたせる。それが、授業中の小テストであったりする。小テスト何回か分が統一テスト。統一テスト何回か分が定期考査というシステムがあったほうがいい。できたらほめる。できた、上達したという感覚が人の原動力になったりする。(部活動がその良い例だ)

また授業では小テストで点がとれるように、しておかなくてはならない。そして活動自体をおもしろいとおもわせなくてはならない。このおもしろいは、interesting,であり、inspiring であり、challenging であり、amusingである要素を含む。できないことができるようになっていくよう、そしてそれが実感できるよう仕組んでいく,それがsatisfiedという感覚を産む。そのためにはいつまでにどのような力をつけさせたいかという見通しと、そのためにはどういうタスクをどういう順番でさせるといいかということに明るくなくてはならない。また、できないですませない、笑いながら、できるまでやらせる、提出するまでしつこく指導する意志の強さも必要だ。

最後に、勉強が遅れてしまったが、やり直したいと思っている生徒の救済策がひつようだ。塾に行く生徒もいるが、解法や公式や単語を覚えるのは結局自分でやるべき孤独な作業となる。添削や、ゲリラ課外,朝自習、などで再チャレンジを手助けしたいなあと考えている。

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2012年3月16日 (金)

0417- 120316 音読筆写のやりかた

あるかたから音読筆写のやり方についてメールがありました。いい機会ですのでここでもとりあげておきたいと思います。

音読筆写ですが、1語1語言いながらでよいと思います。自分もそうしてます。目にフレーズとして英語のかたまりが飛び込んで来る場合でも、結局1度に言ったり、書けるのは1語ということになります。

音読筆写の目的は何度も音と文字を書くことで、音と文字の映像を頭に残すことです。
5回、6回、7回とやってかまいません。目から入力したものを口から出力し、耳から再入力します。
その入出力のくり返しになるため有効だと考えられています。

音読筆写を有効活用するためのtipsを書いておきます。

音読筆写のその後に、顔をあげて、その文を言ってみること。たんに言うだけでなく、その文が読まれる時の気持ちになって感情をこめて言うことがたいせつです。ジェスチャーもつけてみましょう。これが私が教わった方法です。

また、頭の中に「フレッシュな音と文字の映像」が残っているうちに、単語をかえて身近なことを言ってみます。This is a pen.なら、 This is my pen. It is a presnt from my friend.などです。自分で作った自分に関する文なら忘れにくくなります。この場合なら顔をあげて、気持ちをこめてうれしそうに言ってみましょう。一人英会話ですね。

そしてこの自分の文も口頭だけで終わらせるのではなく、紙にむかって5~6回音読筆写してください。

まとまった文章を音読筆写で覚える場合、上のやり方で一文ずつ覚えたあとは、ひたすら出力です。This is a pen. なら、T i a p . などと、一文字だけを残した文を用意します。覚えた「音と文字の映像」を思い起こしながらどんどん言ってみます。忘れることは僕でもよくあることです。忘れたらまた覚える。このくりかえしになります。

さらにすすむと、キーワードだけ、「 pen 」としるしたものを用意し,This is a pen.を再生できるようにします。キーワードを使った英文復活方法ですね。キーワード復活法の場合、もとの英文の要旨さえあっていれば、違う表現でもよいくらいの楽な気持ちで練習してみます。逆に言い方のバリエーションも増えていいと思います。無理なら、前述の一文字法だけでもいいと思います。

つまりおなじ事をしているとあきてしまうので、手を変え品をかえ、同じ英文を「出力」できるようにしていきます。そして、覚えた文を使って、単語を入れ替えて一人英会話の練習を私は車の中でしています。今度ネイティブにあったら使ってやろう、今度英文を書くことがあれば使ってやろうと思いながらです。

音読筆写はインプット(入力)のためのものです。そのあとは、くり返しアウトプットをしなければ頭に残りません。人が自宅の電話番号を覚えているのは、くり返し入力したからでなく、くり返し思い出した(アウトプット)したからだそうです。使おうとしてアウトプットをしなければインプットする動機も非常に弱くなり、覚えられないということになります。

ですから(いつか あるいは 明日)使ってやろう、使うぞという気持ちで一人英会話に励んでみて下さい。まとまった英文を覚えるなら、ひと月~3週間はつきあうつもりでやるといいかもしれません。
くりかえし、くりかえし、覚えたと思ってもまたくりかえしです。

お互いがんばりましょう。(^_^)

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2012年3月14日 (水)

0416- 120314 高校へ合格した人へ

 本日高校入試の合格発表がありました。1期の32名,2期の288名が合格しました。まずはおめでとうございます。
 その一方、大学入試ですが、前期試験の結果がどんどん出てきています。笑う者あり、また泣く者あり。泣く者も、うれし涙の者もいれば,悔し涙の者もいます。
 新1年生がこのブログを読んでいるとは思いませんが、どうすれば3年後に自分の目標を達成できるか書きたいと思います。
 
 まず、塾に頼っていた人。大学入試でおなじ事をしたらまず伸びません。なぜか。多くの人がはまるワナその1は、塾に「頼りすぎる」と自学力が伸びなくなるからです。自学力とはではなにか? 塾では先生がすらすら問題を解いて見せますよね。ところが、それでは自分が解いたことにはなりません。自分が解法をなんどもなんども復習して覚えて、それを新しい問題にあてはめて解いていません。「白紙の紙」に覚えたことを何も見ないで書きだせるぐらい復習しているのならOKです。ところが、塾に「頼る」人は、この地道な作業をやりたがらない傾向が見られます。塾に行けば大丈夫と高校受験の体験でかんちがいしているのです。高校受験など、知識が極めて限られている場合には役に立つでしょう。しかし大学受験はその100倍ぐらい知識を覚えていかないとたちうちできません。はっきり言って、「自学力」のない人は大学入試それも難関大入試に合格するのは無理なのです。わからないことはすべて塾の先生に頼りますか?週2程度なら頼っているうちにどんどん授業は先に行きます。重要なのは自分がどこがわからないのか、または覚えていないのかを把握して、わからなければ参考書で調べたり,学校の先生に聞くこと。そのほうが早いですし、お金がかかりません。覚えていなければ覚えるまで白紙の紙に書き出していくことなのです。

私の真意は塾に行くなということではありません。「頼るな」と言っています。塾は自分の学習スタイル,学習スケジュールを最大限にうまくいくようにするために「利用すべき」ものであり、考えることなしに全面的によりかかってしまうべきではありません。戦うのはあくまで自分。の気構えが必要です。

 おちいるワナ2。授業を大切にしない生徒,学校の先生にくらいついて質問攻めにしない生徒はまず伸びません。もちろん全員というわけではありません。しかしほぼどの先生に聞いても、学校の授業や定期考査を大切にしない生徒は、基礎力がついていない傾向にあるとおっしゃってます。逆に基礎力がついていれば、学校の考査などは簡単にクリアできるレベルになります。授業が学校の要。そして受験は学校が要。学習のほとんどを占めるのは間違いなく学校の授業です。ここをやらずして塾に行ったところであまり効果は期待できません。ただし補習の意味あいであれば話は別です。

 塾の中には「学校でやっていることはやらないで塾でやることをやれ」と要求するとんでもないところがあります。はっきり言って、学校で要求される勉強をやり、塾で要求されることをまじめにやっていると間違いなく膨大な時間がかかり、つぶれます。かくして学校の授業をなおざりにする生徒もでてきますが、結局、受験には失敗するケースがあとを経ちません。受験の中心は学校であり授業ですから、このような塾は望ましくありません。もちろん、学校でできることを難なくクリアした上でやる分にはかまいません。ただ模試で成績があがらない場合は次のことをまずチェックします。

 復習にどれだけ時間を割いてますか? 課題はやりっぱなしにしないで復習してますか? 模試や考査の反省ノートを作ってますか? 公式や解法を完全に白紙に書き出せるまで覚え込んでますか? ある考査の範囲を超えてくり返し前に戻って覚え直すことを計画の中に入れていますか? それらをしてなおかつ成績が伸びな生徒はいません。真剣に自分の力をどうやって伸ばすか考えている人だからです。その部分は必ず担任、教科担任の先生と確認してください。したがって家庭学習時間が2時間ない人が何をしてもきついです。

 模試がとれ、学校の考査がとれない生徒は、受験で泣く可能性が非常に高いのです。レベルが高くなればなるほど基礎的なことができていなければ、失点して損をするのは当然だからです。(実力がある生徒はなんなく考査で高得点をとります)

 逆に学校の考査で点がとれ、模試の成績が伸びない生徒は、まちがいなく復習をないがしろにしている生徒です。たとえば2ヶ月前にやって解けなかった問題を多くの生徒は解けないと言います。ところが、4〜5日前にやって解けなかった問題を今解けるかというとこれまた多くの生徒が解けないと言います。つまり問題をやった、あるいは板書をうつしたのはいいのですが、「覚えていない」のです。公式や文法や解法や単語を。模試の成績を伸ばしたければある一定以上の範囲を「覚える」必要があります。模試や考査や小テストのたびに、反省ノートを作り,できないところを洗い出し,覚える作業をする必要があります。1、2年生のうちは部活動もあり忙しいためか、この復習のパワーに気づきません。気づいていてもやろうとしません。これはけっこうな時間がかかります。家庭学習時間が2時間を切るようならば有名大はあきらめたほうがいいかもしれません。あきらめないという人もいるでしょうが、浪人は覚悟したほうがいいでしょう。

 面談では上のような話はくりかえしします。でも「変われない」人も中にはいます。中学時代の感覚を早く捨て,「自学の力を手に入れる」ことができた人のみが、最終的に大学入試で勝利をおさめていきます。

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2012年3月 8日 (木)

0415- 120308 Facebookとブログ

ずっと続けてきたブログですが、今後続けるか迷っています。これはFacebookのほうがおもしろくなってきたため。Facebookは「ともだち」の反応がすぐあるけど、ブログはそれが全くとは言わないけれどほとんどない。忘備録の役割もきちんと果たす上に、友人とのコミュニケーションが何かととりやすいFacebookのほうに移行するのも悪くはないかなと思うのです。趣味の写真もFacebookならすぐアップロードできます。仲間とコラボするなら、Facebook+サイボウズの組み合わせは非常によいですし。ブログを閉じるかどうかもう少し考えて見ます。

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0414- 120308 美しい音,美しい文

ライティングの最終授業で述べたこと。良い文章というのは、音読した時にリズムが非常に美しい文章。そういう文章はまちがいなくよい文章だと言える。そういう文を数多く、音読し,暗唱しなさい。そうすれば、そういう文章が書けるようになるよ。

そんな話をした。

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0413- 120308 美と精神性と用 電子辞書はipadに勝てるか

CASIOさんは電子教科書でipadに対抗する気があるんだろうか。今日ずっと電子辞書XD-D4700 を使っていて思ったのは,これだけのコンテンツがつまっているものは、アップルには安く売れないだろうなということ。そう学校で使う場合コンテンツが強みなのだ。それが最初からある程度そろっている。ハードは別にして最も電子教科書に近いところにあるといっていい。CASIO,SHARPなどのメーカーはアップルに電子教科書の市場を持って行かれるのを指をくわえて見ている必要はないと思うのだが。ホント、惜しい。

アップルにあって、日本の家電メーカーにないもの。デザイン。それも用をそなえたデザイン。人間が使うということを考えた使い勝手の良さ。しかしこれって、日本刀をはじめ、南部鉄のやかんとか、輪島塗の器とか、美しく、精神性があり、使い勝手がよいものは日本は昔からあったはずなのだ。そのデザイン,精神性を家電メーカーはひきついでないだけではないのか?Macbookairのうすさにインスピレーションを与えたのは日本刀ではないかという説もある。日本人が日本の精神性,美しさ,デザイン、使い勝手のよさをないがしろにしているから売れなくなるんではないか。そんな気がする。ジョブズの美に関する感性を満足させない製品はだめ出しされた。案外日本の家電メーカーに必要なのは、そういう美の感性がするどい、そして目的のためには抜け目がない、総合Producerなのではないか。

CASIOさんの電子辞書にしても、ほんとものはいいのだ。電子教科書、電子ブックに新たなアプローチが日本のメーカーからあっていい。美、精神性,用 すべてそなえた心が震えるような製品を期待している。

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2012年3月 7日 (水)

0412- 120307 CASIO EX-word XD-D4700を英語教育の視点から見ると

CASIO EX-word XD-D4700が良い。電子辞書の話です。複数の英和辞典,和英辞典,英英辞典。これいいよね。オーレックスが入っているのもGood. それにユメタン0、1,2,3が音声付きで入っているのだ。ここまでなら普通だが、音声の速度が変えられる!! これは非常によい。短時間で1まわりの学習を終えられる。それに!ユメタンのフレーズの中で知らない単語が出てきても、ジャンプ機能で英和辞書にすぐ飛べるのだ!すげー。わかったらユメタンにすぐ戻って学習を続けられる。単語のフレーズの中にまでジャンプ機能をつけたのは CASIO グッジョブと言わざるを得ないでしょうね。SDカードでリスニングのためのCDのデータを取り込めるか今確認中。そして音声速度が変えられたらすごい。これ一台で ipodがいらなくなります。

不満を少し。手書き認識機能の認識精度が悪く使えない。(ただしこれはこの辞書の本質とは言えない)また、音声速度の変更を0.1倍速刻みにしてもらえたら最高。また、テキストデータをブルートゥース経由でパソコンからぱっと転送できればいいですね。もちろん、ジャンプ機能ですぐ単語を調べられるとよい。あと、音声認識でぱっと検索できる機能、発音のよしあしを判定して,良い発音の仕方を学べるソフトも必要。iphoneのようにタッチスクリーンで操作が簡単にできるといいですね。
最後に,英語の類語辞典は高校生向けの学習電子辞書レベルにはいりません。かわりに、英語の類語「使い分け」辞典と、語源辞典を載せて下さい。exact, と preciseは何が違うのかわかったり、describeの語源は,下に+書く とか、分かればラテン、ギリシャ起源の言葉の学習がはかどります。CASIOさんよろしくです。

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0411- 120307 英作文の授業

今年度の英作文の授業が(ほぼ)終わった。

授業の方針にしたのは以下の通り
・基本的な英文のパターンを音読筆写で頭に刻み込み、単語をかえて出力することで定着を目指す
・基本的な冠詞の使い方をマスターさせる。
・入試問題をところどころ差し挟み、入試を意識させる。
・身近な例文を取り上げ、頭に残りやすくする。
・自分の知らない表現でも、知っている表現に置き換えてなんとか表現する方法を教える。
・100%間違いない表現を覚え,英語貯金を殖やしてもらう。
 
今日アンケートをとってみたら、最もコメントが多かったのは音読筆写だった。音読筆写が英文を覚える際、かなり役だったという声が大きかったのには勇気づけられた。頭に残りやすいため、復習が楽になったり、模試で作文の授業で使った英文を思い出せたりできたとのこと。やはり頭にパターンをすりこませること、そして単語をかえてパターンプラクティスをすること。例文は身近なもので、最後には自分で文を作らせること。これこそが重要だと感じる。教科書の例文は通常、左ページに書かれてある。昔はこれをやっかいだな。と考えていた。こんなにあっても生徒が覚えられるわけないだろうという感じでやっかいもの扱いだったのだ。ところが、教科書は正しい例文の集まりだ。「指導の入り口」にはもってこいだ。ポイントを確認したあとは、音読筆写をかけて、パターンをすりこませるために使うのだ。当然そのあとは単語を変えてパターンプラクティスをして、時間があれば自分で英文を作らせる。正しい例文の音読筆写→パターンプラクティス→自分の文の流れを重視した。音読筆写自体はICCの教員セミナーで習ったもの。ICCのセミナーはマジでよい。

また、ものすごく多くの生徒が興味関心を示してくれたことは、複数の言い方を教える際,どれが入試に役立つか,どれが丁寧な表現になるかということである。入試に役立つという点で言えば、よりシンプルで、生徒達でも十分思いつけるような例を示すことを心がけた。No sooner had S Vpp than S 過去形などと言うより、As soon as ...で書いた方がシンプルだし、in order for A to V....というより、so that Scan V で書いた方がいい。最初は核となるような表現を覚えれば十分だ。使い方が難しいものは徐々にマスターすればいい。No sooner had S Vpp than S 過去形 だって、単に「SがVしたとたん、SがVした」ということではない。自分が予測できないことが、ある行動につづいて突如起こった という文脈の中でしか使えない。より丁寧な表現ということなら、やはり仮定法のwould等を使った表現を知らねばなるまい。You should....というと友人にしか使えず、目上の人には、It would be better .....などの表現がよいかもしれないということだ。社会的に適切な表現も作文指導ではなくてはならない点である。

次に多かったのは、和文和訳についてのコメントである。例を挙げよう。「彼はラグビーに夢中である」を書くとき,「夢中」という表現が思い浮かばないとき、どう考えるか、手ほどきした。「いつも〜のことばかり考えている is always thinking about ....」「〜以外考えていない think of nothing but....」などと言い換えることで表現自体を放棄してあきらめないようにしようという指導である。もちろん、「夢中=be crazy about」という表現を覚えれば手っ取り早く表現ができるので、これも覚えさせる。そして覚えさせるなら、自分で文を作らせてみることだ。この和文和訳は教師塾および、予備校の先生の授業がもとになっている。これも自分の中でうまく消化し、授業に反映できたポイントであった。また自分で文を作らせると忘れないという指導は代ゼミの佐藤慎二先生から教わったことだ。わかるとできるは全く違う。それはそうだ。自分で言いたいことが言えるようになるから楽しいのだ。

さて、冠詞の指導も授業の評価で生徒の言及が多かったポイントである。木村達哉先生の教師塾で勉強させていただいてから、いかに自分の指導に冠詞指導が抜け落ちているかを悟ることができた。教師塾が終わるとすぐに本屋で冠詞の専門書を3冊買い,むさぼるように読んだ。今まで欠落していたピースがかちっと音を立ててはまるような感覚を味わった。教師塾での木村先生の冠詞を指導する姿と、勉強したことが非常にうまく結びつき,授業に反映できたと思う。自信をもって、こうだと冠詞について言えるようになったのは非常に大きな収穫であったし、それを評価してもらえるのは教師冥利につきるというものだ。冠詞指導でもう一つ重要なことは、冠詞指導は何も作文の授業でやらなくてもいいということだ。文法の授業の果てには作文指導があると思えば,文法指導と同時にやってしまえばいいのだ。つまりたたきこむのは1年からということになる。3年生でいくら添削をやって、冠詞を教えようとしても添削だけでは限界がある。冠詞だけは本当に苦労するのだ。

和文英作の場合は、やはり生徒が苦労するのが、主語と述語を決定するということだ。また、名詞表現と修飾表現というパートに分けるということが苦手である。さらに時制の決定方法も彼らにとっては難しい。板書をするとしたらここが重要なので、ここはしっかり板書するようにした。

検定教科書でも使い方次第でかなり濃いことができるのが分かった。教科書はあくまでベース基地。それをネタにしてかなり多くのことをすることができのだ。検定教科書をそのままたんたんと進めるのではなんの知的興奮もなく、寝る生徒を量産するが、どんどん身近な例文を出して英作させたり、(恋愛ネタがよい)生徒が間違えやすい部分をわざと書いて、誤文訂正を求めたりするととたんにいきいきしてくる。音読筆写にしても、和文和訳にしても知的興奮を与えるための方法論である。こういう表現よりこういう表現のほうがいいよという情報は生徒のくいつきも非常によい。生徒は学びたいのだ。そして自分でできるようになりたいのだ。一人でも考えながらなんとか文を作る方法を授業に関して、生徒のアンケートを読んでいるとある程度成功できたのかなと思う。これまで教えてきた生徒には大変申し訳ないが、自分の授業力としては今が最も良いかもしれない。(それでも十分ではないが)(English Journalや、English Expessを自分でも音読筆写で暗唱している影響もあるし、全部自分で苦闘して消化してきたものが入っていると思う。)

後悔しているのが、ディスコースがあるまとまった量の英文を書かせることができなかったことだ。(いわゆる自由英作文)1年の時はピアライティングで、仲間内で回し読みさせて、コメントをつけさせていた。(Fisst Draftや Second Draft , Final Draftまで書かせた)のだが、時間がなかった。3年次にはまた考えていきたいと思う。

最後になるが、ついてきてくれた生徒に感謝。お前らよくがんばった!2組,3組,4組。君達の熱気が伝わるいい授業でした。僕も気持ちよく授業させていただきました。だから感謝!


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2012年3月 5日 (月)

0410- 120305 Long long time ago....

検定教科書について考えている。はっきり言って、Lesson 1は昔話にして欲しい。それも皆が知っているやつ。日本昔話でもいいし、グリム童話でも、イソップ童話でもいい。でもおすすめはグリム童話。中身は結構ダークだけど最後はハッピーエンド。

童話はあらすじを誰もが知っているので、英文の理解にはあまりこまらないし、逆にイメージから英文理解を助けてくれます。ストーリーがしっかりしてますからおもしろいし、暗唱がものすごくしやすいわけです。

この英文に、中学で習った基本文法をがっつりいれておくわけです。後置修飾、準動詞,比較,助動詞,時制などを。総復習させられるし、レシテーションさせれば、プレゼンテーションの練習もさせられます。一石二鳥。

どこかやらないかなあ。どこもやらないなら次に1年をもったときには Lesson 0としてやらせてみたいと思ってます。

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0409- 120306 K原書店

先日、K原書店の書籍の編集部(長?)の方の訪問を受けました。営業部以外の方の訪問を受けたのは初めて。アポをとってわざわざ東京から福島へ来て下さったのでした。今後の教材の在り方等について意見が聞きたいとのことでした。英語教育について、語い力増強について、また、NextStageの語法パートのマインドマッピングの教材を示しながら1時間半ほどお話させていただきました。熱いものを持っている方で、話が弾みました。(^_^) 

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2012年3月 3日 (土)

0408- 120303 SSHについて

本校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校になっている。来年度の話が昨日の科会ででた。やはりというか、英語を使って数学、物理を英語教員が教えることになりそうだ。いわゆる教科連携を求められている。中学あたりの既習事項を教えるのかと思っていたらどうもちがうらしい。本当に教科の内容を英語で教えて行くとのこと。どのような形態が可能かこれからの研究しだいになる。欧米の教科書の入手など必要になるかもしれない。個人的には Time for kidsの科学本などを1年生でやっていると2年生からはスムーズに入れるかもしれない。どちらにせよ専門用語などのリスト集が必要かも。

SSHで英語で科学,数学を教える、生徒に英語でプレゼンテーションできるようにさせる。単なる英語で授業を完全に超えているなあと思います。だって日本語で教えていたら数学や物理の先生の授業と何が違うの?ということになってしまいます。これができれば、はっきりいって新指導要領は軽くクリアしてしまうんではないかと。

最近ちょっとしたことは Facebookに書いてしまっている。友達とつながりが感じられるのがSNSの良いところ。Twitterは現在はサボり気味です。

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