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2012年3月17日 (土)

0418- 120317 油断させない、がんばらせる

中学生が高校生になり、7月頃に最初に受ける試験は、よほどレベルの高い中高一貫校でない限り、進研模試になると思う。全国40万人が受けるものだから母集団としては非常に大きい。全国の中での自分の位置を知らせる働きをもつ模試である。

ところが、高1の7月はまだ中学の学力資産で受験できてしまうのだ。かくして、たいして勉強しなくとも偏差値が上になるため油断する高校生を量産してしまう。

そして11月の模試ではショックをうけることになる。このころになると中学の資産は使い果たし,高校での努力の成果が問われることになるからだ。たかをくくっていた生徒はショックをうけるため、ノーベンバーショックなどとも言われる。

さらに、高校1年生の4,5,6月で勉強の習慣がつかなかった生徒は高校3年生の秋まで勉強が遅れてしまう傾向にあることが、ベネッセの調べで分かっている。これは、自分だったら勉強をはじめればなんとかなるという過信、思い込みから、努力をすることをやめてしまうためである。1学期に学習する習慣がつかなかった生徒は高1の夏を遊んで過ごしてしまうため、ますます努力した生徒との差が広がる。

そしてなかだるみの2年生を迎える。1年生ほどには燃えておらず、3年生ほどには切迫感はない。そういった生徒も、大学の判定結果が出るため、2年の終わりにはさすがにまずいと思い始めるのだが、そのころには地道に勉強してきた生徒に基礎力において巨大な差をつけれらてしまっている。目の前の勉強及び、高1の内容の復習もしなければならないので、容易には偏差値があがらないのだ。あせりはするがどう勉強していいか、どこから手をつけるかわからない。まさに基礎こそ大事。

したがって指導の最大のポイントは高1の4,5,6月にあると思う。例年ずるずる成績が下がっていく田舎の高校では、最初の模試の結果は−10から−15ぐらいに思えという指導が必要だ。そして授業の目標を明確にする。

また、大学のことを一切知らない生徒たちであるので、大学の学部学科について調べること、自分の人生の計画を立てさせることがものすごく重要なのは言うまでもない。自分は医者になると決めている生徒は他の生徒より迷いがない。迷いがないぶん勉強に集中できる傾向にある。医学部に限らず、人はあいまいなもののために努力はできない。進路目標の明確化がどうしても必要だ。このため、進路指導のシステムが必要になるのだ。

人は先々のことより目先のことを重視する傾向がある。受験に切迫感がもてない状態はなるべく早く解消されるほうがいいのだが、難しい。ではその中で勉強させることが必要になってくる。マラソンランナーがあの電柱まで走ろうなどと思うように、中期、短期の目標をもたせる。それが、授業中の小テストであったりする。小テスト何回か分が統一テスト。統一テスト何回か分が定期考査というシステムがあったほうがいい。できたらほめる。できた、上達したという感覚が人の原動力になったりする。(部活動がその良い例だ)

また授業では小テストで点がとれるように、しておかなくてはならない。そして活動自体をおもしろいとおもわせなくてはならない。このおもしろいは、interesting,であり、inspiring であり、challenging であり、amusingである要素を含む。できないことができるようになっていくよう、そしてそれが実感できるよう仕組んでいく,それがsatisfiedという感覚を産む。そのためにはいつまでにどのような力をつけさせたいかという見通しと、そのためにはどういうタスクをどういう順番でさせるといいかということに明るくなくてはならない。また、できないですませない、笑いながら、できるまでやらせる、提出するまでしつこく指導する意志の強さも必要だ。

最後に、勉強が遅れてしまったが、やり直したいと思っている生徒の救済策がひつようだ。塾に行く生徒もいるが、解法や公式や単語を覚えるのは結局自分でやるべき孤独な作業となる。添削や、ゲリラ課外,朝自習、などで再チャレンジを手助けしたいなあと考えている。

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コメント

こんにちは!いつもブログを楽しみに拝見しています。3年以上前、尾道で社会人にTOEIC受験対策を教えていたときから、授業の参考にさせていただいていました。震災の後は、先生のブログに遠い熊本にいるこちらが励まされてきました。
この春から縁あって再び子どもと成人に英語を教えることになり、ますます更新を楽しみにしております。
先日、お使いのメディアをFacebookに絞るかも、という記事をアップされていたので、少々心配です。私は逆にFacebookよりも、たくさんの方と思いがけない出会いができるブログの愛読者なので。。。
ぼちぼちでも続けていただけると嬉しいです!
まだまだ寒の戻りが多いですのでどうぞご自愛ください。

投稿: olive | 2012年3月24日 (土) 14時42分

ブログを読んで下さりありがとうございます。少しでも反応があればやはり続けようと思っておりました。oliveさんのような方がいるかぎりできるだけ気ままに続けていきたいと思います。

投稿: エンゾ | 2012年3月24日 (土) 15時11分

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