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2012年3月 7日 (水)

0411- 120307 英作文の授業

今年度の英作文の授業が(ほぼ)終わった。

授業の方針にしたのは以下の通り
・基本的な英文のパターンを音読筆写で頭に刻み込み、単語をかえて出力することで定着を目指す
・基本的な冠詞の使い方をマスターさせる。
・入試問題をところどころ差し挟み、入試を意識させる。
・身近な例文を取り上げ、頭に残りやすくする。
・自分の知らない表現でも、知っている表現に置き換えてなんとか表現する方法を教える。
・100%間違いない表現を覚え,英語貯金を殖やしてもらう。
 
今日アンケートをとってみたら、最もコメントが多かったのは音読筆写だった。音読筆写が英文を覚える際、かなり役だったという声が大きかったのには勇気づけられた。頭に残りやすいため、復習が楽になったり、模試で作文の授業で使った英文を思い出せたりできたとのこと。やはり頭にパターンをすりこませること、そして単語をかえてパターンプラクティスをすること。例文は身近なもので、最後には自分で文を作らせること。これこそが重要だと感じる。教科書の例文は通常、左ページに書かれてある。昔はこれをやっかいだな。と考えていた。こんなにあっても生徒が覚えられるわけないだろうという感じでやっかいもの扱いだったのだ。ところが、教科書は正しい例文の集まりだ。「指導の入り口」にはもってこいだ。ポイントを確認したあとは、音読筆写をかけて、パターンをすりこませるために使うのだ。当然そのあとは単語を変えてパターンプラクティスをして、時間があれば自分で英文を作らせる。正しい例文の音読筆写→パターンプラクティス→自分の文の流れを重視した。音読筆写自体はICCの教員セミナーで習ったもの。ICCのセミナーはマジでよい。

また、ものすごく多くの生徒が興味関心を示してくれたことは、複数の言い方を教える際,どれが入試に役立つか,どれが丁寧な表現になるかということである。入試に役立つという点で言えば、よりシンプルで、生徒達でも十分思いつけるような例を示すことを心がけた。No sooner had S Vpp than S 過去形などと言うより、As soon as ...で書いた方がシンプルだし、in order for A to V....というより、so that Scan V で書いた方がいい。最初は核となるような表現を覚えれば十分だ。使い方が難しいものは徐々にマスターすればいい。No sooner had S Vpp than S 過去形 だって、単に「SがVしたとたん、SがVした」ということではない。自分が予測できないことが、ある行動につづいて突如起こった という文脈の中でしか使えない。より丁寧な表現ということなら、やはり仮定法のwould等を使った表現を知らねばなるまい。You should....というと友人にしか使えず、目上の人には、It would be better .....などの表現がよいかもしれないということだ。社会的に適切な表現も作文指導ではなくてはならない点である。

次に多かったのは、和文和訳についてのコメントである。例を挙げよう。「彼はラグビーに夢中である」を書くとき,「夢中」という表現が思い浮かばないとき、どう考えるか、手ほどきした。「いつも〜のことばかり考えている is always thinking about ....」「〜以外考えていない think of nothing but....」などと言い換えることで表現自体を放棄してあきらめないようにしようという指導である。もちろん、「夢中=be crazy about」という表現を覚えれば手っ取り早く表現ができるので、これも覚えさせる。そして覚えさせるなら、自分で文を作らせてみることだ。この和文和訳は教師塾および、予備校の先生の授業がもとになっている。これも自分の中でうまく消化し、授業に反映できたポイントであった。また自分で文を作らせると忘れないという指導は代ゼミの佐藤慎二先生から教わったことだ。わかるとできるは全く違う。それはそうだ。自分で言いたいことが言えるようになるから楽しいのだ。

さて、冠詞の指導も授業の評価で生徒の言及が多かったポイントである。木村達哉先生の教師塾で勉強させていただいてから、いかに自分の指導に冠詞指導が抜け落ちているかを悟ることができた。教師塾が終わるとすぐに本屋で冠詞の専門書を3冊買い,むさぼるように読んだ。今まで欠落していたピースがかちっと音を立ててはまるような感覚を味わった。教師塾での木村先生の冠詞を指導する姿と、勉強したことが非常にうまく結びつき,授業に反映できたと思う。自信をもって、こうだと冠詞について言えるようになったのは非常に大きな収穫であったし、それを評価してもらえるのは教師冥利につきるというものだ。冠詞指導でもう一つ重要なことは、冠詞指導は何も作文の授業でやらなくてもいいということだ。文法の授業の果てには作文指導があると思えば,文法指導と同時にやってしまえばいいのだ。つまりたたきこむのは1年からということになる。3年生でいくら添削をやって、冠詞を教えようとしても添削だけでは限界がある。冠詞だけは本当に苦労するのだ。

和文英作の場合は、やはり生徒が苦労するのが、主語と述語を決定するということだ。また、名詞表現と修飾表現というパートに分けるということが苦手である。さらに時制の決定方法も彼らにとっては難しい。板書をするとしたらここが重要なので、ここはしっかり板書するようにした。

検定教科書でも使い方次第でかなり濃いことができるのが分かった。教科書はあくまでベース基地。それをネタにしてかなり多くのことをすることができのだ。検定教科書をそのままたんたんと進めるのではなんの知的興奮もなく、寝る生徒を量産するが、どんどん身近な例文を出して英作させたり、(恋愛ネタがよい)生徒が間違えやすい部分をわざと書いて、誤文訂正を求めたりするととたんにいきいきしてくる。音読筆写にしても、和文和訳にしても知的興奮を与えるための方法論である。こういう表現よりこういう表現のほうがいいよという情報は生徒のくいつきも非常によい。生徒は学びたいのだ。そして自分でできるようになりたいのだ。一人でも考えながらなんとか文を作る方法を授業に関して、生徒のアンケートを読んでいるとある程度成功できたのかなと思う。これまで教えてきた生徒には大変申し訳ないが、自分の授業力としては今が最も良いかもしれない。(それでも十分ではないが)(English Journalや、English Expessを自分でも音読筆写で暗唱している影響もあるし、全部自分で苦闘して消化してきたものが入っていると思う。)

後悔しているのが、ディスコースがあるまとまった量の英文を書かせることができなかったことだ。(いわゆる自由英作文)1年の時はピアライティングで、仲間内で回し読みさせて、コメントをつけさせていた。(Fisst Draftや Second Draft , Final Draftまで書かせた)のだが、時間がなかった。3年次にはまた考えていきたいと思う。

最後になるが、ついてきてくれた生徒に感謝。お前らよくがんばった!2組,3組,4組。君達の熱気が伝わるいい授業でした。僕も気持ちよく授業させていただきました。だから感謝!


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