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2011年12月27日 (火)

0387- 111227 ユメブンをいただいて

アルクの新刊ユメブンですが、木村先生の共著者の駒場東邦・佐藤仁志先生より直接いただきました。丁寧な手紙付きで、かぶんのお褒めの言葉までいただいて恐縮しています。佐藤先生本当にありがとうございました。

さて、この本のコンセプトは最初のインプット以外はすべてアウトプットになっていることでしょう。知識というのは入れるのではなく、くり返し「出す」と定着に向かっていきます。自宅の電話番号を覚えているのは、くり返しインプットした結果ではなく、くり返しアウトプットした結果、脳が重要な情報とみとめ長期記憶の中に入ることになったからです。この本はまずこのアウトプットの原則に則しています。

次に、Step 1 からファイナルステップに向けて、同じ項目を少しずつ単語を変えながら進んで行っている点が、無理なく定着を促します。ドリルの「歩幅」が大きくもなく、小さくもなく、ちょうどいいのです。これを「変化のあるくり返し」といいます。穴埋め、誤文訂正、疑問文への変換、語順、英作文とルールの認識からメカニカルなドリルを経て、英作文へと進んでいきます。また、この過程で少なからぬ表現、音声を体に取り込むことにもなり、文法というより英語の総合力をあげるのに適した構成になっています。

この本は、Forest, Be, Dual Scope, Breakthroughなどが構造的に抱えている問題にメスを入れてます。それは問題数、問題の種類が少なすぎて定着にいたらないということ。そして問題の出し方についても定着をうながすトレーニング順序を考えていないという点。文法力は単にワークブックやネクステの問題をやればいいというのではなく、音読筆写を中心とした、もっと根本的な学習の在り方を考えないとダメであるということ、文法学習はRLSWの学習の起点になりうるということを提起した点で、ユメブンは画期的といえるでしょう。

すでに文法参考書の教科書を使っていて、自分で教材を作るとすれば、ユメブンの構成が大いに参考になるでしょう。その場合ファイナルステップの英作文を意識して、それを達成するために前のステップに、そこで使う表現をまぶしておくという伏線構造を忘れないようにしたいですね。

よくExplicitな文法知識なしの学校の授業もありますが、その場合、結局生徒は塾かどこかで補充しています。やはりExplicitな文法指導は必要不可欠だと思います。ユメブンの1も楽しみ。

木村先生、佐藤先生、石崎先生、すてきな本をありがとうございます。

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