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2011年12月23日 (金)

0384 セミナー、研修会からまなべること

セミナー、研修会に行って自分がなるほどと思う事って自分では気づいていないことが多いと思います。自覚はしていてもその大切さに気づいていない。あるいは自覚もできていない。それを学ぼうとして達セミなどに行くわけです。これが第一段階。

そしてマネしようと思ってもなかなかできないのが、講師の説明のうまさ、活動の手順のスムーズさ、説明と活動の割合の絶妙さです。ワークショップなどに行ってこれに感動したという人も少なくないのではないでしょうか。これはすぐマネできるわざではないので、自分のものにするのには一苦労します。これが第二段階。

そんなのは自分で頑張って積み上げいくもので人から教えてもらうものじゃないのでは? という疑問がでてきそうですが、「ここができていないため」残念な結果になっている授業も多いのではと思います。文法の説明などがそう。延々説明しても「人間が」(あえて生徒がとは書きません)何もせず聞いていられる時間はかぎられています。すぱっときれる説明(このなかにはどういうときにその文法を使うと便利かも入れます)をしてあとはくり返しを通じてマスターさせていきます。人間が集中しているときって、実は時間の概念を忘れるほどの集中力をしめします。授業がうまいひとの共通点は、発問、説明、活動、(笑い)のバランスが絶妙にとれていて、(最後は生徒とのインタラクションのたまもの)集中すべきときに集中させつづけます。そしてぶれない(ように見える)。よく授業はインタラクションといいますが、無理にインタラクションしようとしてもうまくいきません。結局それは教師の授業力のたまものと言えます。カナダで出あった授業の達人!と思える方に聞いてみました。コツは何ですかと?答えはズバリ、Teacher's control. 話し方に気を配る、発問の中身の検討、何をどこまで説明するか、適切な活動の実施と評価、活動の手順の確認、目的の共有、適切な資料の配付、シラバスの中での位置づけ etc. すべて行っていて初めて生徒も満足できる授業になりうる。とのことでした。情報発信者としては情報の中身、与える時期の精選、そして情報の発信のしかたにすごく気を配る必要がありそうです。ファシリテーターとしては活動をどれほど楽しくできるか、ルールの徹底、どう評価するかという部分に気を配る必要があるでしょう。情報の受け手としての教師は生徒の発信する情報を適切に評価し、ほめたり、個人あるいはクラス全体にフィードバックするなどしてミスの芽をつんでいく必要があるでしょう。

いきなりすべては難しいかもでしょう。でも誰しも完全無欠の教師はいません。「未完成から完成へ」向けて一歩一歩歩みをやめないことはすごく大切。達セミなどはこのうち、「ファシリテーターとしての教師」の部分をよく学べると思います。このように自分が強化したいのがどの部分か、意識できる状態は、生徒が自分がどの部分が弱いか判断して、勉強の手立てをたてる状態と同じ。これは「メタ認知」が働いている状態になります。

最終段階として大事なのが、自分(あるいは生徒、学校全体)が望む結果を得るためにどの時期にどの活動をさせていくか計画をたてることだと思います。どの時期までにどういう力をつけさせたいか個人であるいは英語科全体で考えることが重要になるでしょう。

万一このブログを見ている方で、英語教師のためのセミナーの講師の方や、研究会の主催者の方がいれば、今後はセミナー受講者に全体計画を共有してもらって、「ここの時期にこういう力をつけさせたいのでこの活動をします。一回では無理なので帯時間のようにしてくりかえし〜をしていきます。」という話をしていただければと思うのです。できれば参加者に、A4 1枚程度で簡単に「生徒にいつの時期にどうなって欲しいか」を作ってもらった上での参加も面白いかもしれません。シラバスレベルでの気づきが得られるのはすごく大きいことだからです。

*Can-do リストもありますが、限界もあります。大学の先生が主導しているせいか、「はっきり数字がでてきて、検証できるものしかリストに含めない」ようです。数字がでないと検証できない(研究にならない)からだそうです。研究対象になりにくいものの中にも重要なものもあるんですけどね。たとえば英文解釈。ベネッセの人と話していたら、解釈力があがったとかは検証しにくいから評価になりにくいとのこと。うーんそこが入試では大きいのですが。とりあえずWPMがあがったとか、パラグラフの主旨を速くつかめたとかの「結果」で評価するしかないとのこと。認知のCan-do リストがあってもよいと思うのですが。限界があるのを知った上でつきあっていくことになるでしょう。

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