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2011年11月12日 (土)

0372- 111112 接触節 zero 関係詞 その2

ブログのアクセス解析をみると、接触節で検索して下さる方が多い。そこでもうすこし、役立つ情報を載せておきたいと思う。

「日本語で関係詞節を簡単に作る方法」だ。

ひっくり返しパターン

「私が持っているCD」なら、CDが名詞で、「私が持っている」がCDの説明語句になる。説明語句の中に「〜が」という主語を表す語が入っている。このような時は、ひっくり返しパターンとなる。 I bought a CD yesterday. → the CD I bought yesterday 「CD / 私が昨日買った」 I have a dog. → the dog I have 「犬 /私が飼っている」 つまり名詞の説明の語句の中に「〜が」や「〜は」という主語を示す語が入っていれば、ひっくり返すだけで終わりなのだ。(もちろん、冠詞の問題には注意。a CD....や、a dog...とやってしまうと、買ったCDの数や飼っている犬の数が変わってしまうのだ。)OSVのひっくり返しパターンこそ接触節だ。このやり方の良い点はわかりやすいということ。悪い点は、関係詞の根本的理解は先送りしてしまっている点だ。高校で目的格をやればよいと先送りしている方はぜひ接触節の前のエントリーを見ていただきたい。関係詞の理解はそう難しくはない。2分で終わる話だ。

関係詞付きパターン

「私をかんだ犬」→「犬 /私をかんだ」のように、名詞を説明している部分に「主語」が見当たらない場合がある。このようなときは「who / which 」を必ずつけるのである。 the dog which bit me
ただし、日本語は省略がある。「昨日買ったパソコン」という言い方を許さず、「昨日僕が買ったパソコン」と言い直しをさせることが重要だ。

2つのパターンの理解ができたら、あとは教師の側でどんどん練習問題を解かせることが大事になる。説明は短く。練習問題=出力は多めにだ。 

練習問題は単調にならないように、和訳、英訳、誤文訂正などとりまぜて作る。

まず、日本語の語順変換だけやらせる。
1)ピカソが描いた絵→絵/ピカソが描いた 
2)レオナルドが描いた絵 →絵 /レオナルドが描いた 

次に、「が、は」のチェックだ。
ひっくり返しパターンか、関係詞必ず書くパターンか生徒同志でチェックさせ言わせていく。

三段階目で a picture / Picasso painted と英訳させる。一時にひとつだけのことをさせることがコツとなる。

ひっくり返しパターンであれば、the man she talked to や、the book she talked to me about、the movie I am interested in など連続して教えることがなんなくできてしまう。中学だからと制限する必要はどこにもない。先取りでやれることはどんどんやらせるべきだ。

ひとこと最後に言っておきたいのは、2文を関係詞を使って連結させる問題をそろそろみなさんやめましょうということだ。 生徒にとってつまらないだけでなく、コミュニケーション上、何の役に立っていない。それどころか害になることもある。The woman works for a bank. The man is going to marry her. The man is going to marry the woman who works for a bank. などと、とんでもない間違いをするのがおちだ。制限用法の本質を教えず、機械的に文を作ろうとするとまずい典型例だ。

さきほどのピカソの絵であれば、実は、マチスの絵や、ダビンチの絵、ゴッホの絵を並べておいたイラストとともに使い、This is a picture Picasso painted. とやるとよい。似たようなものの中から「これだ」と選び出すのが「制限」用法(私は選び出し用法と呼んでいる)のキモだからだ。教師がいくつかそういうモデルを示してから、文を作らせるとよい。関係詞のそういう機能を全く無視して、2文連結のような機械的な変換訓練をすることはすごく危険なのだ。

This is the picture Picasso painted. が×なのは、「ピカソが生涯描いた絵が唯一一枚ということはないから×だよ」と冠詞の説明をしながら言ってもよいと思う。ただし、より限定された期間「何年何月にピカソが描いた絵」とかを述べる場合にはthe pictureは○になるだろう。

関係詞の制限用法のトレーニングをさせる場合は、たくさんの似たようなモノ、人の中から、限定してあげるというタスクが必要不可欠だ。その場合、ビジュアルで表現しやすいものを用意するといい。

ただし、先行詞につける冠詞の問題は案外難しい。よって教師側でコントロールする必要がありそうだ。

先行詞にaを付ける場合には、相手にとって初めて話題になるようなことをとりあげ、かつ、たくさんいる・あるもののうちの一つというモノを選んだ方がいいだろう。There are several pictures on the wall. This is a picture Picasso painted. It is called Guernica. などの流れが想定される。

先行詞にtheがつく場合は、唯一性が強調される場合である。唯一性を強調したければ初出であってもtheを使うことがある。( She was in bed when she heard a strange sound. She put down the book she had been reading and listened.)そのことから考えれば、「唯一性」がキーワードになるようなものを選んであげればよいだろう。There are several women in the room. The woman who has black hair is my aunt. これなら部屋には何人か女性がいて、そのうち黒髪の女性は一人ということになる。(The girl who wears glasses is my sister. 等が可能)そういう絵を用意して、一人に限定してあげるタスクを考えられる。

この2つのタスクを前後でやり、片方は a , もう片方には theがついたけど、どうして?と聞くのもいいかもしれない。タスクや例文は案外注意深く選択しないといけないのだ。


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