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2011年10月 8日 (土)

0370 -0111008 文法教材を作る時のポイント

プリントを作る時、私が気をつけていることがあります。それは、前にやった問題が次の問題のヒントになっているよう配列すること。また、つまり変化をつけたくり返しを目指しています。

たとえば1年4月は疑問文、否定文の作り方から入りますが、次のようにします。

理解: 一般動詞は walk + do,  walk + does,  walk + didのように2つに分解できる。

問題1 次の動詞を分解しなさい。
 1) walks   2) walk  3) go   4)  went   5) know   6) knew
  7) cooked  8) watches 

問題2 下線部を分解し、疑問文にしなさい。
 1) You know her name.
 2) Jim walks to the office everyday.
  3) Tom went to Kyoto last Sunday.
              .................

問題3 下線部を分解し、否定文にしなさい。
  1)  I know her address. etc.

問題4 まちがいを直しなさい。
 1) Is he brother know the fact?  etc.

「理解」と問題1は、問題2と問題3をやるためにどうしても必要な段階となります。問題4をやるためには、その前の段階を踏む必要がある。問1でやった動詞の数だけ、問2,3,4では問題を作っている。このように直前にある問題と次の問題は関連性がある方が、より効果は高いようです。なぜならある段階の問いでつまづいたのなら、前の段階の問いに戻ればよいからです。ある難しいタスクがあるとして、いきなりやらせることが難しいのであれば、タスクを分解し、トレーニングのためのステップを設定すべきであると考えます。

「変化のあるくり返し」ということがとても大切で、動詞のところは変えず、目的語や主語は変化させているのです。また、ポイントは同じなのに、視点を変化させて(疑問文、否定文、まちがい直し)くり返しトレーニングを行わせています。

このあとに、並べかえ問題、和文英訳問題を持ってきてもよいでしょう。逆に、この和文を英訳させたいと思うものがあれば、それをゴールとし、事前のタスクでそれができるようにしくんでおくことが必要となります。

例えば、最後にやらせたい問題にあわせ、使う単語、構文を前の段階の問いのどこかに伏線として、仕組んでおくほうが良いということになります。まじめにやればゴールが達成できるよろこびを味わえるわけです。

教材の配列順とともに気をつけたいのは生徒の知的レベルです。本人たちのレベルより明らかに易しめの教材を使い続けると、飽きてくる上に、予習しなくなり、授業をばかにするようになります。(高すぎるのもダメ 知的レベル+i ぐらいがちょうどよい) 「理解の歩幅」は大きすぎても小さすぎてもだめなのです。このようなことを避けるためにも、「できそうで、できない問題を1〜2問忍ばせておくことも重要です。 「こんなのもできないの?」と言われることはプライドが高い生徒にはこたえるわけです。ある予備校の先生がおっしゃっていたことがあります。「偏差値60ぐらいの生徒が一番やっかいだ。力はないがプライドが高く、素直に指導に従わないことが多い。その場合、できそうでできない問題を出して一度あれっ?と思わせる」とのことでした。(疑問文の場合は、「どこに彼が住んでいると思う?」 Where do you think he lives?あたりが、それに相当するかも)

生徒には、Do you know where he lives? と Where do you think he lives?の2種類のWh疑問文の作り方があると確認します。(Do you know 型, do you think型)where he livesを2分割して、( Where ) do you think ( he lives )?にするんだよと教えます。

養老先生も「バカの壁」とおっしゃってますが、「自分は知っているんだ」と思い込んでいる状態は一番ものごとを受け付けない状態だと思います。素直が一番です。ただし、「実は知らなかったな」と生徒に素直に授業を受けてもらうだけの教材を作る力量と、生徒の力量を見定める力がこちらにも求められています。

最後に、同僚との関係で完全にオリジナルの問題を作れないと思っている方がいるかもしれないが、その乗り越え方はカンタンだ。私は教科書の例文には☆(白星印)をつけ、教科書の問題には★(黒星印)をつけている。自作プリントと言えど、教科書の問題は必ずいれている。ただし問題を付け足したりして(付け足した問題は無印で、テストには出さないことを生徒と確認している)問題の配列を思いっきり前述のやり方に沿って変えている。問題数が多くはなるが、生徒はこっちの方がいいと言ってくれるので、問題はない。

プリントには原則書き込みを禁止し、ノートの左側に貼らせ、右側には答えを書かせている。右と左には必ず英語、日本語がある状態にし、英→日、日→英の訓練がしやすいようにしている。ノートはB5のプリントをはっても余白ができるようにA4を買わせるようにしている。

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