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2011年6月11日 (土)

0333 110611 講演会で感じたこと

本校で林真理子氏の講演があった。氏の仕事論、人生論の話であった。最初は面白いが、どうもケーハクかなという感想をもった。しかし、よくよく内容を考えて見ると、かなりすごいものが潜んでいると思い返したのである。内容をここにまとめておきたい。氏の話から学んだこと、感じたことは3つある。

1 人の不幸、コンプレックスはものごとを深く考え、行動する原動力になる

  氏は強烈なコンプレックスをかかえて生きてきた方である。「なんでこんな田舎に生まれたのだろう、ここは私がいるべき場所ではない。」自分の不幸を考え、幾晩も涙したと言う。氏がすごいところは、ここで終わらなかったということだろう。「不幸」を常に感じているが故に自分がどうしたいのか、どうあるべきなのかを常に強烈に考えた。そしてこの時間は無駄にはならなかった。その後の人生を生きる上での強烈なエンジンになっていったからである。コンプレックス、不幸をはねのけようともがいて、考えて、考えた経験が今の氏のコアの部分を形成しているといっても過言ではないだろう。物書きにとっては、順風満帆な何不自由ない生活より、はるかに「よい?」生活環境だったと言える。本当に何が幸いするかわからない。いわきをはじめ、東日本では地震、津波、原発と苦しみの連鎖の中にあるが、その中で悩み、考えたことはけっして今後の人生でムダになるものではない。逆に「考えず」にこの経験を済ますこと、行動を全くともなわないことこそもったいないのだ。氏の講演からは勝手にそのようなメッセージを感じた。さて、コンプレックスの果てに氏が描いた願望は一見ケーハクなものである。都会のきらびやかなところで自分が活躍している姿がそれであった。「人のために自分の人生を生きよう」とか、そんな感動的な話ではない。ここは確かに講演会としてはものたりない部分でもあったが、しかし、氏の語った理想の自分の姿はかり具体的であり、ビジュアル化しやすい目標であった。「動機」が何であれ、絶対成功してやるという強烈なエンジンを手に入れていたわけである。実はこれってビジネス書では成功する人間の特徴としていの一番に書かれてあることなのだ。成功する人間は、凡庸な人間とはやはり違うのである。

2 行動 と 自己実現

 氏の講演を聴いていると、あきない。これは話術が長けているせいもあるが、非常に経験が豊かで、エピソードにことかかないことが大きい。これは、氏の行動力のすごさを示している。氏は行動の人である。若い頃は南海キャンディーズのしずちゃんに似ていたと述べる氏は、入社試験では面接すらまともにしてもらえず、(コンプレックス、不幸であるが故にネガティブオーラを出しまくっていたのかもしれない。)すべて落ちたそうだ。注目すべきはその数である。100社!である。めげてもめげてもトライする力。そのあと、知人に教えてもらったコピーライターの仕事に就き、糸井重里氏の事務所をへるも、コピーライターとしては挫折。自分が向いているのは物書きだと見定め、背水の陣をしいての執筆のはてに処女作が大ヒットした。その後TVマスコミで仕事をする。この状況に危機感をいだき、執筆活動に専念し、今の成功を収めている。ネットに逃げ込み、世間との関わりを絶っているひきこもりとは対照的な人生を送っている。失敗しようが、なにをしようが、理想の人生をもとめて、行動、行動、また行動である。スティーブジョブスがスタンフォード大の卒業祝賀スピーチで言っていることをおもいだした。「そのときはなんのためになるかわからなくても、あとから思い返したときに、点と点が線になってつながってくることがあるのだと。」氏の経歴を見ると、そのどれもが必要不可欠で、どれかが欠ければ今の氏がなかったように思われる。自分の究極の目標をもつこと。そして今やりたいこと、やるべきことを全力でやっていく、そしてトライを恐れない。

行動力だけではない。判断力もすぐれていた。氏は華やかなマスメディアの中で自分を見失わなかった。自分の特性をしっかり見定めている。CMやTVで売るのではなく、「物書き」こそが自分がもっとも自分のもとめる理想に近いものと判断をくだし、TVと決別し、小説で自己実現していく。氏は賢い。一流になるためには、自分のもっとも好きなこと、強みで勝負すべきだと知っていた。一流になるにははんぱなことではなれない。一流を維持する努力もすごい。氏の執筆量、仕事量のすさまじさはすごいものがある。しかし、自分が得意とし、好きなことなら耐えらるのだ。人生で一番すきなことを見つけられて仕事にできれば、それだけで人生の8割ぐらいは幸せになったも同然なのだ。

3 ひととのつながりを大事にすること

氏はエンジンゼロ1という日本の著名人の会の代表副幹事をしている。また次の代表幹事になることも内定しているそうである。氏が講演で語っていないことであるが、どのような人物ならそうなれるだろう?すくなくとも日本の著名人に認めてもらう必要がある。私は、人とのつながりを大切にする人ではないかと思う。氏と交流のある、秋元氏はどんな小さな約束も守ってくれるそうである。また氏もそういう人間でなければ、逆に幹事としては認められないだろう。人と交流し、人とのつながりを大切にする。ネットの世界はたしかに便利だが、リアルを大切にできない人間が成功するとは思われない。現代日本にはなんと、一人焼き肉なるものが存在するらしい。人間関係の不得手、ここに極まれりという感じではあるが、氏が言うにはネットには本当に大切な情報はないのである。成功したければ人とどんどん会うこと。その関係を大事にすることであろう。

林さんが伝えたかったことは、生きる力=なにがなんでもと奮起して人生をつかんでいく力をもてといいたかったのかもしれません。これって下流の宴のテーマでもあるような気がします。

 

最後になりますが、忙しい中、本校のために時間を割いていただき本当にありがとうございました。

P.S. 観察をし、観察をもとに考察をすごくする人であるという印象も持ちました。それでなければおもしろい話は書けないでしょう。

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