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2010年12月 2日 (木)

0302- 101202 制限用法という文法用語について

文法用語が何を意味するのかよくわからないものがある。例えば関係詞の制限(限定)用法とか、非制限(非限定)用法とかがそれ。なんのことかさっぱりわからない。こういうのは、こちらで作って生徒に示してしまうに限る。

僕は「絞り込み用法」と、「追加説明用法」と教えている。このはるかにわかりやすいと思います。

カンマがつかない関係詞は、「多くのものから特定のものを選び出す」のが基本的な機能。「多くのものから絞り込み、選び出す」から限定用法という。Apple is a company which makes computers. なら 「アップルはコンピュータを作っている会社だ」という訳でいいが、companyの冠詞が aなのに注意。 (the とすると、コンピュータを作る会社は唯一一社ということになってしまう。)コンピュータを作っている会社はたくさんあるけど、そのうちの一社だということで、コンピュータを作っている会社を絞り込み、アップルという会社を選び出している文なのだ。 また、次の文も例に挙げておこう。Look. There are some women in the room. The woman who has black hair is my aunt. この文は、ある部屋に女性が複数おり、その中で黒い髪を持っている「唯一」の女性が私のおばである。という意味の文。やはり絞り込まれている。

一方カンマがつく関係詞の場合、先行詞は固有名詞のように、すでに特定されているものやもともとひとつしかないものになる。多くのものから選びだす必要がなくなるのだ。よって、単純に追加説明するだけの機能しかない。選びだす機能がないから、非限定用法という。my father who × my father, who... ○  Tokyo Tower which...×  Tokyo Tower , which...○

追加説明用法(非限定用法)の場合は、その置かれる位置によって情報の主眼がかわることも知っておく必要がある。My father , who is interested in protecting the environment , walks to the office everyday. この場合 , whoは主語の次にある。この位置にある場合、単なる追加説明であり、情報の主眼はあくまで My father walks to the office everyday.にある。 , who....は単なるおまけ情報扱いになる。

ところが、カンマ+関係詞....が文尾にあると、一転してここが重要情報にして、読者に最も伝えたい情報にかわる。 He went to the concert with Kate , which made me very jealous. この場合の , which...以下は話のオチを伝えているわけで、なくてなならない重要情報である。

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コメント

ご無沙汰しております。ここ最近の先生のエントリーに手を合わせるばかりです。いつもご教授ありがとうございます。久留米大学附設高校の大藪先生という方の授業見学に行き,その後呑みに出かけましたが,まさに今日のエントリーの話しを一緒にしたばかりで,本当にあやしゅうこそ物狂おしき感慨に浸った今朝でありました。寒くなって参りました。ご自愛を・・・。

田中 十督拝

投稿: 田中 十督 | 2010年12月 3日 (金) 09時42分

My father, who is interested in protecting the environment, walks to the office every day. で先生はwho以下をおまけといってますが、このおまけは何のためのおまけなのでしょうか? 会社に歩いて行っていることを言うのにおまけはいりますか? おまけと通勤方法の関係は何でしょう? 難しい!まあ、言葉はほとんど意味なく使うこともありますが。    

投稿: gollyyolly | 2010年12月19日 (日) 22時29分

1文しか扱わない弊害でしょうが、追加情報という言葉が悪ければ、情報の焦点があたってないという言い方がいいかなと思います。walks to the office.で終わっている文のあとは、当然、会社まで歩くという中で起こったできごと等や、歩くことにまつわることが述べられていくでしょう。 一方,He walks to the office, because he is....なら、環境問題についての文が最後に来ますからので,この後の展開は環境問題についての文章が展開されねばなりません。これを「文の結束性coherency」といいます。

投稿: エンゾ | 2010年12月21日 (火) 20時20分

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