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2010年3月 7日 (日)

0273 - 100305 読解のゴール

前回のつづき。

寺島メソッドの最大のポイントは、誤解を恐れずに言うと、「自学を 生み出すシステムの構築」であろう。一人学習ができるようになれば、教師の助け無しにどんどん学習がすすむことになる。その構築のためには「何をもって ゴールとするか」を先に決めなくてはならない。

読みのゴールは、初見の文をどう読ませるかその手順のシステムをマスターさせることにあると考える。

フレーズレベルのゴールは
次のことが一人でできること。

(1)SVの 発見
(2)動詞がどのような意味になるのか判断
(3)係り結びを見破ること
(4)句の範囲判断 と役割判断
(5)節の範囲判断と役割判断
(6)節の中の句や節
(7)andがつなぐ部分の特定
(8)挿入、倒置、省略

特に (1)(4)(5)は、句と節の理解が関わる部分であり、この部分をどう自動認識させるメソッドなしに英文は読めないだろう。また、(2)(3)では、例えばmakeがててきたら、うしろにVの原形や形容詞を予期するなどの文型がらみのanticipation活動も必要となる。よってトレーニング の主な部分は、文型の認識速度を上げるトレーニングと、「句と節の範囲決定と認識速度をあげるトレーニングになるだろう。それを教科書、模試などでくり返し確認させることとなる。

そのためには具体的に何をするか
1)スラッシュリーディングの徹底
2)スラッシュリスニングの徹底
3)句節の範囲と意味を決めるルールの明文化
4)さらに音読により、英文の取り込みをはかることで、似たような語彙レベル、構文レベルのものなら自動認識が進むようにする訓練も必要であると思う。



1パラグラフレベルのゴールは、
日本語や英語で要約できること。

そのためには

(1)どこまでが(a) 抽象(主張)で、(b)具体的な言い換えか判断
(2)どこまでが譲歩か 譲歩ー逆接ー主張を判断
(3)原因ー結果の関係
(4)ポイントの部分をすぐ見つける

力がないとダメ。
具体的には
1)ディスコースマーカーを覚える必要がある。
2)日本語の文章で切り分け作業をさせて、なれさせ、
3)次に英文の切り分けに進む。
4)スキャニングの力をつける。

究極は、英文を読んだとたんに「訳」ではなく意味や映像が思い浮かぶ状態。また、「本当にそうか?」とクリティカルに読み進められる状態。

さらに欲を言えば、自分の見解を英語で発表できる状態。

 

教師がゴールを設定し、その達成のために指導をパターン化し、それを生徒に徹底させる。教材はそのトレーニングに適した素材を集め、適切な順に配置する。

または、英語1、2のテキストを俯瞰し、どのレッスンでどの技能を伸ばすか計画を立案する。あるいはどの時期に英文解釈の問題集をやらせるか決める。教科書のあるレッスンで、自分たちが立てた目標が達成できそうもないなら、別な素材を使うのも一つの選択であろう。ゴールは? 生徒に身につけさせたいルールは? そのためにどのような素材でどのようなトレーニング方法でやらせる? いつの時期に? これが本来の意味のシラバスとなる。ページを割り振ったものがシラバスではないのである。

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