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2010年3月 7日 (日)

0272- 10305 寺島隆吉先生と記号付けプリント

寺島隆吉先生が退官されることを達人セミナーのメーリングリストにて知った。寺島先生と言えば記号付けプリント。二十数年前駆け出しだった私はわらにもすがる思いで、記号付けプリントについて書かれた本をむさぼり読んだものである。生徒の評判もすごくよかった。

システムはシンプルである。名詞には線、動詞に○、前置詞、接続詞は□でかこんである英文を用意する。生徒はその記号がつけられた英文の下に意味を書いていく。意味の知らない単語は辞書でしらべて書き込んでいく。それが終わると、さらにその下に、「きれいな日本語訳ー意訳」を書き込むスペースがある。すべて出来たら、教師のところにきて添削を受ける。OKなら次のプリント、だめならもう一度やり直しである。

学習単位はグループである。もちろん学習自体は個人で行うが、わからないところはどんどん友人に聞きなさいと勧める。一通りプリントを終わってしまった生徒を指名して教師の代わり、小先生にする。

音読のさせ方もおもしろく、リエゾンなど音の変化および、強弱を●で示したものを記したプリントを作り、徹底して読ませた。

SVOCなどは書き込ませていない。しかしそれでも生徒は「読める」のでおもしろくなり、夢中になった。

今考えると、記号付けプリントのやり方は、

1)学習のやり方をしっかり生徒に示していた。
2)ゴールがはっきり見え、やる気を喚起するやり方だった。
3)助け合いをベースにした自学のシステムが確立していた。
4)音読に徹底してこだわり、英文の暗写を促した。
5)教師による生徒個人へのアクノレッジメント(認め)があった。
  生徒は自分の努力や伸びたことについて教師からの「○」と
  励ましの言葉が欲しいのだ。

以上5点においてきわめてすぐれた実践であった。

僕がこのやり方をやめてしまったのは、2つ理由がある。1つめはプリントの作成が追いつかず、プリント管理も苦手だったからに他ならない。このやり方は生徒の進度の違いを許容する。生徒Aがプリント1をやっているときに、生徒Bはプリント5をやっていてもよいのだ。つまり、授業ごとにすべてのプリントを人数分持ち歩かなければならない。2つめの理由はプリントを終えるごとに生徒が僕の前にずらっとならんでしまう。○つけで忙殺されたのもきつかった。僕にもうちょっとの創意工夫と覚悟があれば、つづけていただろうが、当時の僕にはその覚悟が足りなかった。せっかく生徒がやる気になっていたのだからできない理由をさがすのではなく、続けるためにどうすべきか知恵を絞るべきであったのが悔やまれる。

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