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2010年1月31日 (日)

0265- 100130 和田玲先生の授業DVDを見て

達セミで宣伝しているのを見て、ジャパンライムのDVDを購入いたしました。
和田先生の授業を見ての感想。流れがすばらしいということ。自分の授業とよく似ているなあということ。そしてもちろん自分が和田先生の授業まで到達していない点も多々ありました。

和田先生の授業の特徴は

1)バックワードデザイン
2)変化のあるくりかえし
3)コーチング
4)趣旨説明

ですね。

和田先生のすばらしい授業の背景には和田先生の熱心さがあるようです。勝手に推測しますが、ICCの「コーチング」をもとにしたよどみない授業展開と、元筑駒の久保野雅史先生がよくやられているリプロダクション活動、中嶋洋一先生のバックワードデザイン、向山洋一先生のTOSS的授業マネジメント手法がミックスされて、達セミの経験を通してうまく融合しているような印象をもちました。(あくまで私の主観です)

まず1)のバックワードデザインですが、これは、授業の最終目的活動を行わせるのにその前段階に必要な活動をいくつかにわけて前もって順番に配置しておくというものです。和田先生はレッスン最後に「英語での要約リプロダクション活動」をもってこられていました。Passageを3ブロックにわけ、(1)導入 (2)具体例 (3)結論 としていましたが、まず、授業前に教師がこれをもとに要約文をつくってしまいます。ここがみそ。その要約文を授業で今度は生徒が話して要約するわけです。しかし、この要約活動を実現するためには、クリアすべき問題があります。それは最低限必要な表現や文を暗唱している必要です。ではどうするか。やるべきことは要約活動の前に必要な文の暗唱活動です。要約文の完成版が5つの文から成り立っていれば、その5つの文の暗唱をさせるわけですね。

ここで使われるのは2)の変化のある繰り返しのテクニックでした。この言葉は向山洋一先生が使っている用語です。あることを生徒に習熟させる場合、おなじように繰り返していたのでは生徒はあきてしまいます。目的をその都度設定したり、相手をかえたりしてあきずに繰り返しをさせるのがこのテクニックになります。和田先生は、

  動&植 (at 海底) = ×予 豊 & 独  と漢字を用いて生徒に音読をさせました。
  (おそらく教材は自著の5ステップアクティブリーディングと思われます)

  Animals and plants at the bottom of the ocean is unexpectedly abundant and unusual.

当然、うしろから消しながら全体に何度も読ませましたし、パートナー同士でも暗唱確認をさせていました。みごとに何度も手をかえ生徒に読ませるのに成功されていました。この漢字→英語復元法は、高教研東北大会(岩手大会)において田尻悟郎先生も用いていた技術で、これは使えるなと思いました。これは一見基本例文の暗唱活動にみえますが、この活動は、次の、最終活動である英語要約活動への橋渡し活動になっているわけです。なんとはなしにその文を選んでいる訳ではないのです。次の活動のための5つの文の暗唱活動なわけです。私はなんとはなしにリプロダクションさせる文を選んでましたが、このDVDを見ることにより、よりはっきりどの文を選ぶべきなのかを理解できたのは収穫でした。

また和田先生の授業の特徴の3つめはコーチングの視点がある点。例えば、活動の趣旨をはっきりさせる点。これは活動前に何をするか、どうであればよいのか、はっきり生徒に伝えます。また、教室に「勝負」がある点。競い合いがあることで、活動にめりはりがでてきます。部活動がおもしろいのはすぐ結果がでる点です。これは教室でも使えること。競い合う相手は、となりにいるペアだけでなく、教室全員や、特定の個人、または少し前の自分の記録などです。バツゲームがあるのも、勝負感を増幅させています。「いまのは練習。次が本番。」などの言葉により、授業の中で、「試合」を設定し、それに勝つための「練習」という感じで音読や暗唱を繰り返しされているのもさすがだなあと思いました。のりこえるべき目標がはっきりしていた方が活動にとってはプラスです。そして最後に練習を通じて「成果があがったこと」を確認させている点。生徒は達成感があると、さらにやる気を出し、次もうまくやろうと思うようです。

和田先生のように、速いスピードで音読させるのは私もよくやる手です。(これは東京のICCの教員セミナーで教わった手法と似ています。彼らは「速音読」と名付けていました。)コーチの語源は、「目的地まで連れて行く」だそうです。目標をたて、そこまで連れて行くのに事前活動を組み立てていくのが大事で、和田先生はそれをしっかり実践なさっているので大変好感を持ちました。説明、指示の出し方も明瞭です。このあたりは、TOSSの授業原則などを研究なされているかもしれません。勝手な推測ですみません。)

そして何より感心したのが、にこやかに授業をし、常に生徒に対して、肯定的なメッセージ、メタメッセージを送っていた点です。これは生徒は安心して活動に取り組めるな、居心地がよさそうだなと思いました。生徒をほめるためには活動の成果を発表させたときが一番です。十分に趣旨説明した上で、その活動じたいが楽しく、そして知らないうちに繰り返していた活動であれば、または、ユニークな生徒の視点を発表させていたAnticipation活動のときなら生徒をほめるのが自然におこなえます。その点和田先生のほめ方は適切かつ実に自然。見ているこちらまで先生の授業を受けたなくなってしまいます。

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疑問点が2つあります。

1)試験作りはどのような視点で行っているのか?
  私は和訳問題は教科書に関しては出していません。

2)国公立2次試験対策とどうトレーニング系の授業を融合するのか?

  トレーニング系の反対の授業は予備校系の授業です。
  予備校系の授業は行っているのか。やるとすればどの時期で?

ご本人がこのブログをみてはいないとは思うのですが、知りたいなあと
思います。

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