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2009年11月29日 (日)

0248- 091129 湧き水

ときどき行く地元のそば屋さんがある。そこで出るお茶がものすごく美味しい。よい水を使っているのかと尋ねてみると、やはり山の湧き水を使っているとのこと。本当に親切な店主さんで、湧き水が出る場所の地図を書いていただいただけでなく、ポリタンクと、「明日汲みに行くから」とお店にある湧き水もわけていただいてしまった。(やっぱりそばは水ですよね)

家に戻ってあらためて水だけで飲んでみるとやはりものすごくうまい!さらっとのどに溶けていく感じがする。体にしみわたるかんじがする水だ。私たち夫婦はこれまで飲む水は選んできたほうだと思う。3年ほど「日田天領水」を買い続けていたし、自宅にはNGKのC-1(浄水器)をつけてある。さらに、ガラス製の水差しには高知県竹虎さんの竹炭まで入れてある。そのうまさは....

湧き水+竹炭> 湧き水>竹炭+浄水器>日田天領水

  (あくまで主観にすぎませんが....)

いわきには遠野、小川と湧水がでるところがある。遠野は山奥にあるカフェでいただいた水が甘いのでびっくりして「何か入れているのか」と尋ねてみたら山の湧き水を簡易濾過して使っているとのこと。山の滋養が溶けているようでほんとうに美味しい水だった。

今回手に入れた湧き水はそのような甘さはないのだが、超スッキリしているのだ。雑味がまるでない。なのにいやみがなく、体にすっと溶けていく。そば屋のご主人の話では六甲山の湧き水と成分的には一緒だそうだ。またこれでご飯を炊くと米の味がワンランク上がるのだそうだ。楽しみ。

この湧き水がでるのは、私の実家からそう離れていないところなので、毎週汲みにいくことができる。さっそく来週には行く予定である。美味しい水だと、水やお茶を飲むのが本当に楽しみになるのである。


 

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2009年11月28日 (土)

0247- 091128 ウィスパリング通訳活動

県の英語教科指導員になったとき、通訳トレーニングを授業に取り入れることを研究していたことがある。(それで報告書も書いている)そんな中、学んだ、授業に取り入れられる通訳トレーニング活動を紹介したい。

ワークシートに日本語と英語を載せ、生徒に日→英、英→日変換活動をさせているとだんだんマンネリになってくる。そんなときにもう少し負荷を上げ、かつおもしろい活動がある。それがウィスパリング通訳活動である。十分英日、日英変換練習をしたあとの仕上げの活動として使える。

やり方はカンタン。ペアと教科書があればいい。一人が教科書の英文を見て、それをスラッシュごとに「頭の中で」区切り、そのスラッシュごとの訳を声に出して言う。もうひとりがそのスラッシュごとの和訳を聞いて、何もみずにその場ですぐに英語に変換していく。耳元でウィスパーするように行うので、ウィスパリング通訳活動なのである。

ハンドアウトに日本語と英語がのせておけば、ふつう教科書には何も生徒は書き込まない。それがねらい目である。漢文で言えば、レ点も何も打っていない「白文」を区切り区切り声に出して読ませて、それを聴きながらもうひとりが現代語訳するようなものだ。スラッシュごとに訳させるので、しっかり前段階の練習をしておけば案外負荷は高くない。生徒には通訳になったつもりでやれと言っておくとやる気もでる。適当なところまでやらせたら、役割をチェインジさせる。

評価もシンプル。ストップウオッチで時間制限をすると宣言しておき、ペアでどこまで読めたか、英文先頭からの語数でABC評価すると言っておくのだ。ペアの足をひっぱりたくないばかりに生徒は真剣に取り組む。

力がつくし、楽しい。生徒には好評だった活動である。

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2009年11月21日 (土)

0246- 011120 There is the....はあるか?

答え:あります。

情報構造の面から、よく、新情報を文頭に出すのはさけ、旧情報を文頭にもってくると言われています。The book is on the desk. これはOK    The bookが話者と聞き手が分かっている旧情報だから文頭に出してもいいわけですね。A book is on the desk. これは×。相手が知らない情報=新情報が文頭に来ているからダメと言われています。これはThere is a book on the desk. と言うべきというわけです。「There's X の位置に新情報を持ってくる。」このルール自体は正しいように思います。

では、There is your book (the book) on the desk.は間違いでしょうか。実は、正しいのです。ここで、the(所有格を含めます)と新情報の2つの考え方を学ばねばなりません。There is your book ( the book )on the desk.では、your book ( the book )は、お互いがどの本か納得していることを指しています。では旧情報ではないか?と思いますよね。ところが状況によって新情報になってしまうんです。それは次のような状況。

A) Do you know where my book is?   
B)  Ah, there's your book (the book ) on the desk.

わかりましたでしょうか。そう、そのものの存在を相手が失念していた場合、それは相手にとっての「新情報」になるのです。「その本」自体の存在はお互い知っています。だからyour book とかthe bookでいいのです。相手に忘れていたことを思い出させるとき、それは相手にとっての「新情報」になります。だから、There's X の位置に the bookとか、your bookとか、「これ!」と特定できるものを置けるわけです。上の例ですと、少し前まで「その本について」話者と聞き手が話をしていたかもしれません。その後、別の話題に移ったり、何か他の作業をして、どこに置いたか失念してしまったんです。そういうシチュエーションでなら、There's the.....はありなわけです。「ほら、君のあの本は、あの机にあるじゃない」って感じですね。また、There's a book on the desk.なら、a bookは(相手が未知のこと)ゆえに自動的に相手にとっての新情報になります。「(君の知らない)ある本がね、その机の上にあるんだよ」

1年ぐらい前にメーリングリストでThere's the...の話題がでたことがあったのですが、今ひとつピンと来ませんでした。お互いが知っていること(既知のこと)であっても、相手が忘れていたこと、あるいはそこにあるのを(いるのを)知らなかったということなら新情報になりえます。これは*目からうろこでした。

*目からうろこ..... Unless they pointed it out, I did't realize what I took for granted was wrong.

私が最近読んだ本には、次のような例がでていました。

A) I'm hungry. Is there anything to eat?
B) Well, there's the leftover apple pie from last night.

A) I guess everybody is here now.
(みんないるようだな)
B) No, there's still John and Mary.
(いいえ、まだジョンとメアリーが来てません)

*動詞が areではなく、isになっているのは、これが、存在文ではなく、リスト文であるからだそうです。

また、このような失念していたという状況がおこりずらいときにはThere's the....は不適格となります。

 

 

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2009年11月20日 (金)

0245- 091119  九州からの電話

田中十督先生から電話があった。関西大学の田尻悟郎先生の「英語授業改革論」が届いたとのこと。超感激しているのが伝わってくる電話で、僕までうれしくなってしまった。いいね、十督先生。ほんと頑張ってます。絶対また一緒に飲んで話ししたいね。こういう前向きな人と出会えるのがチームキムタツのいいところ。メーリングリストを越えてリアルな人と人のつながりを作ってしまった木村先生にもほんと感謝、感謝です。

ところで、九州、関西、関東と忘年会の飲み会が続くとのこと。いいなあ。東北はないもんなあ。
(遠い目)

閑話休題、今流行のツイッターに登録したんですけどいまいち使い方がわかりません。(^_^;)どうすればいいんでしょうか?このブログを読んでいる方で教えてやってもいいぞという人がいらっしゃいましたら、どうか教えて下さいまし。

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2009年11月18日 (水)

0244- 091118 現在完了形の、完了・経験・継続用法の考えは是か非か?

木村達哉先生に刺激され、マークピーターセン先生の、「心にとどく英語」「マークピーターセン英語塾」を読んでいます。そこで現在完了形について「むむむ.....」という記述があったのでブログで紹介したいと思います。

引用

Kunihiko has collected Billikens for ten years.の文について(なぜビリケンかと言えば、マークピーターセン先生がナンセンスな文をとりあげて説明されたため)

上の文は、ビリケンの10年間の収集がこれで完了しているから「完了」と言えば「完了」です。また「結果」でもあり、この10年間続けてやってきたことだから、当然「継続」にもなります。また言うまでもないですが、この10年間の収集は彼にとって「経験」にもなっているはずです。..........ところで日本の文法書の「完了・結果」や「経験」「継続」などのような抽象的なカテゴリーは何のためにあるのでしょうか。おそらく、単純に、「同じ現在完了形といったって、場合によっては『〜た』とか、『〜たことがある』とか和訳の仕方がいろいろあるよ」と伝えるためなのでしょうが、それほど実用的な説明の仕方には思えません。

引用終わり

ピーターセン先生は、「和訳」にこだわると、失敗するぞということを伝えてくれています。たとえば、He collected Billikens for ten years. と過去形にしたときも「〜た」「〜したことがある」「してきた」と訳せることがあります。現在完了形のニュアンスを正確に伝えるのに「訳や用法」にこだわると、かえって正確な理解の妨げになるとお考えのようです。ちなみに collectedでは「今では集めていない」のニュアンスになり、has collectedだと「過去に集め始めて今でも集めている」のニュアンスになります。

have + Vppは「〜した状態」を「今も持っているんだよ」となどと現在完了形の基本をおさえ、過去形としっかり区別して教えているつもりです。しかし、どこかで私も「完了、継続、経験用法」というセグメントに縛られてきたように思います。(ちなみに、最近研究者の間では、『経験』と言わず、『存在』と言うことが増えていると安藤貞雄先生の「英文法講義」に出ています)昔は私も「[ever]があるから『〜したことがあるか?』と訳すんだ。経験の用法だぞ」などと教えてきましたし、今でもそれは生徒の理解がなかなか伴わない場合、便宜上必要なことだよなとさえ思ってきましたので、マークピーターセン先生から「have+Vppを『〜用法』などと分けるのは単なる和訳の都合でしょ。英語とはなんの関係もないよ」とばっさり斬られたような気がして、「これはやられたな(^_^;)」と今更ながら思いました。もっとも研究者たちはいくつかの用法に現在完了形を分類しています。どの参考書を見ても、完了、継続、経験に分けています。もちろん研究者たちは「そこにあるものを分類するのが仕事」です。ただそのような分類に縛られてしまうと学習者はかえってものごとの本質が見えなくなってしまうこともあるように思います。私自身は分類は完全に否定はしませんが、本質の理解をさせることがまず先のような気がします。

  *everは「今までに一度でも」の意味だから、肯定文では普通使われない。

 

だったらどうするのかですが、ever, already, since.., ...timesが訳を決めるという指導というより、「過去に行ったことが今と関連がある」ということをドリルで徹底して確認させるとよいと思います。

その上でもう少し細かく見ていきます。①完了と結果は「行為が完了し、それが現在にも影響を及ぼしている」ことを意味します。②経験は「何かをした結果、その経験を生々しく今でも持っている」ことを表します。③継続は「過去に終わったことでなく、今でもその状況が続いている」ことを表します。①②③は結局すべて現在がどうなのかということにものすごく焦点がおかれています。重要なのは訳ではなく、過去形と対比しつつ、その概念をつかませることですね。(訳の上からは過去形とは区別がつきませんから)ただ単に○○用法にしたがって訳しているだけよりも、概念をつかんでいるほうが英作文の時に圧倒的に有利になりますからね。

ちなみに完了形の指導は次のように導入しています。

今おなかがいっぱいなのはどっち?

He has had lunch.
He had lunch then.

今でもまだ歩けないのはどっち?

He has broken his leg.
He broke his leg last month.

今でもサッカーをしているのはどっち?

He has played soccer for five years.
He played soccer for five years.

今も離婚していないのはどっち?

They've been married for 15 years.
They were married for 15 years.

今でも生々しく記憶、体験が残っているのはどっち?

I have been to Okinawa before.
I went to Okinawa two years ago.

まとめますと

現在完了は

1)「今に影響がある」という表現。
2)過去を明示する語句がない。

  *(今に視点があるので過去を明示する語句がつづくはずがない)

という基本をおさえて、あとは、過去形と対比する形でがんがんドリルをしたり英作文をさせればいいと思います。たしかに「alreadyやsinceなどで用法が決まる」という指導法もありますが、会話や英作文というアウトプットを考えたときに、上記の1)2)の考え方をおさえて数多くドリルさせたほうがよほど役に立つのではないかと思います。

タイトルの「現在完了形の、完了・経験・継続用法の考えは是か非か」ですが、基本をおさえずalreadyやsince, forから和訳を導き出すだけなら「非」だと考えます。基本をおさえた上で指導するのであれば「是」としたいと思います。

追記 理由を書き忘れました。初学者にとってはやはり、理解のフレームワークがあることが大事。それが不完全であっても。完了、経験、継続のフレームワークは中学でやってくるだろうからそれを最大限に活かすことが学習効率をあげることになると思います。

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2009年11月17日 (火)

0243- 091117  ふせんと測量野帳

手帳を買う季節になってきました。手帳を使った仕事hackもいろいろなところで目にします。実は社会人は、手帳と、メモ帳と、パソコンをうまくつかいこなす必要があると思います。

メモ帳はアイディアの断片を書き留めるもの。常に携帯して、考えついたこと、本で読んで印象に残ったことを書き留めていきます。また, To Do もここに書き出してしまいます。アイディアは青いペンで書いていきます。それに対してTo Doは赤いペンで書きます。これによりどちらがどちらなのか一目瞭然です。(^_^)v 僕はコクヨの測量野帳(方眼)を愛用。

さらに書き方にも一工夫。最近読んだ、3本線ノート術。これは使えます。やり方は簡単。
測量野帳に3本の線をひくだけ。

一本目は一番左はしから2cmぐらいあけて垂直に線をひきます。この線の左側にはポイントとなるキーワードや日付などを書き込んでおきます。

2本目の線は測量野帳の上の端から2cmのところに水平にひきます。この線の上にはタイトルを書いておきます。例えば「前置詞forについて」などです。

最後の線は右端から3cmぐらいのところにひいておきます。この垂直線の左側には一番大きなスペースがあります。ここに思いついたことをどんどん書いていきます。もちろんこの時点では思考は整理されていません。そしてひととおりアイディア出しが終わった後で、この垂直線の右側にその文章のエッセンスを抽出して書いていきます。ここで思考を整理します。この方式はなかなか僕の思考にマッチしています。

長文を書く人はよくアウトラインプロセッサーを使ったりしますよね。章を入れ替えたり、文章の順番を入れ替えるのに大変便利です。しかし使っていて思ったのですが、アウトラインプロセッサーは文章の順番を入れ替えることはできても文章自体の推敲には向かないのです。初稿から重要な点を抜き出して、内容を整理し、再構成するということには不向きです。

一方、マインドマッピングソフトはある意味、KJ法ですから分断されたアイディア出しにはよいのですが、それをもとにまとめながら文章を書いていくという作業には不向きです。別にワープロが必要になり、作業が分断されます。

そこでメモ帳の最大活用です。アイディア出しは「ふせん」で行います。ふせんにどんどん項目を書きだしていきます。それをグルーピングしてみます。そしてそれを見ながら測量野帳に、(1本目の線の右側のスペースに)初稿を書いていきます。調べたこともここに追加して書いていくので少しスペースを開けながら書きます。それが終わったら、自分が本当に言いたかったことは何か整理し、3本目の線の右側にポイントとして書きだしていきます。そしてこのポイントとして書きだしたことをもとに、ページを新しくして、第2稿を書きます。あとはそのくり返し。なんのソフトもいりません。いるのはふせんと測量野帳だけ。そしていつでもどこでも出来る上に、思考と作業の分断が全くありません。アイディア出しと物書きがスムーズに連携されて行えます。(測量野帳は1冊150円。80ページありますから極めてリーズナブル)

つまり僕にとって必要だったのは、
アウトラインプロセッサーでもマッピングソフトでもなく、

1)「自分のアイディアの断片をとにかく吐き出し」
2)「それを見ながら不完全ながら初稿を書き」
3)「それを見ながらポイントをまとめていき」
4)「そのポイントをもとに第2稿」を書き起こしていくこと
5)「あとはそのくりかえし」

というシステムだったのです。そしてこの作業を気持ちよくスムーズに行うシステムが3本線ノート術だったわけです。(コーネル大学ノート術にも似ております)このやり方を使い、ふせんと、測量野帳があれば、自分の場合OKなのです。

そして最近Macでも3本線ノート術ではないですが、同じようなフィーリングで物書きが出来るソフトを発見してしまいました。試用していますがかなり気持ちよく使えています。原稿作成スピードが間違いなく数段アップした感じです。これはまた後日に。

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2009年11月16日 (月)

0242- 091116  勉強すること

If something is boring after two minutes, try it for four. If still boring, then eight. Then
sixteen. Then thirty-two. Eventually one discovers that it is not boring at all. - John Cage
二分間してみて、退屈に感じたら、四分間してみろ。それでだめなら八分間してみろ。さらに一
六分間してみろ。つぎに三二分間だ。そうすれば結果的に、あなたはそれが退屈でないと、知
るだろう。(J・ケイジ)

人の習性として、なんとなくやる気になれないことは取り組まないというものがある。しかし、案外その世界のおもしろさを知らないだけかもしれない。深く入ればその世界の面白さがわかってくる。これは英語でも勉強でも人生でも同じことかもしれない。退屈だ、退屈だと言っている人はどれだけ本気にものごとにとりくんだか。工夫をしたか。人生は短い。退屈でない人生を絶対僕は送りたい。

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2009年11月13日 (金)

0241- 091113 単語と熟語

最近、田中十督先生のブログ 脱線グリッシュ がおもしろい。最近のエントリーの中に単語の覚え方と熟語の覚え方があったので僕も書いてみることにする。

僕はユメタンがでるまで百式英単語方式で教科書の単語を覚えさせていた。(3年のとき)つまり、「artificial 人工の、artificial 人工の」と2回ずつ英日音読させる方式だ。週に50語程度教科書から抜き出して、毎回数分間時間をとり、上記のように音読させ、その後、友人と5問ずつ問題を出し合ってから着席させていた。単語プリントには竹岡先生のように語源などの情報もそえておく。するとただ繰り返すよりわすれにくくなる。単語を覚えるときは起立させておく。問題を出し終えたら着席するようにしておくと、どのペアが残っているか活動状況が一目瞭然だ。50語というと2レッスン分ぐらい単語がある。1レッスン分などとけちくさいことはいわずにどんどん単語は先に先にと学習させていた。なにも今週がそのレッスンだからと言って、語彙の練習は足踏みする必要はないのである。がんがん進ませてよいと思う。東北大会でも田尻先生も単語プリントを配っていたとおっしゃていましたよ。プリントにしておいて何度も繰り返し音読させた方が語彙力はつきますものね。(辞書を引かせるのは意味的にひっかかるところとか、多義語で悩むところのみとのことでした)十督先生は、ユメタン方式で、日本語→英語に直させていたとのことですが、これもいい方法ですねえ。まねしよっと。

語源指導ですが、一つ例をあげましょう。commitなら次のようにプリントに記載しました。(竹岡先生のマネをさせていただきました)

 com   mit
すべて 送る  


commit a crimeは、もともとcommit oneself to a crime 「犯罪に自らを送り込む....犯罪を犯す」と考えればよく、commit powers to a governorは、「権力を全部知事に送る....委ねる」と考えればいいことになります。「犯す」と、「委ねる」一見なんの脈絡もなかった語義に共通点が見えただけでぐっと身近になったと思います。根本的な意味「すべて/送る」が分かれば多義語を束ねるカギを手にしたことになります。これは知っていた方がとくでしょう?

まとめると、普段の授業時は、

教科書から50単語ぐらいを抜き出して(1週間同じ単語繰り返し法+語源学習+日→英変換学習)
すればかなり覚えられるのではないかなと思います。それに、最近読んだ「英語力が飛躍するレッスン」で著者の今井康人先生は、同じ単語をいろいろなタスクを通してスパイラルに覚える方式をご紹介されていましたが、これもいいですね。英文を音読するうちに単語も身に付く方法です。

熟語学習に関しては、本を書いてみたいと思い、今原稿を書きためています。(こうやって宣言して自分を追い込みます)熟語の学習が進む中で前置詞と副詞、基本動詞の意味も同時にマスターできるよう構想しています。しかもあまり苦痛なく。マインドマップも使っていきたいと思っています。アウトプットステージも生徒に意識させるつもりです。やるからにはいいものを作りたいと思います。

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2009年11月11日 (水)

0240- 091111 東北大会の感想

以下は田尻先生の講演を聴いたことをもとに私が考えたことです。田尻先生の意見と私の感想が混じっていることをあらかじめご了承下さい。また、誤解を与えるような表現があるとすればすべて私の日本語能力の問題であることを明記しておきます。

 勉強は部活動にたとえると、練習と試合に例えられる。学校では当然ながら「練習」の部分が重視される。目の前の問題を解くということだ。ところが、多くの場合、そこで終わってしまい、「試合」の部分までいかない。「試合」とは学んだことを応用して新しい文を読めたり、英文を書けたり、ALTと話せるようになったりすることを言う。自分でコントロールできることが増えたという感じがしない限り、自己伸長感や達成感は生まれにくく、ゆえに練習に身が入ることも日を追ってなくなっていくだろう。練習ばかりあり、試合がないのでは、なんのために部活動をしているのかわからなくなるのは当然であり、これは英語の学習にもあてはまることである。松本涼一先生に教えてもらった言葉がある。彼の師匠筋にあたる畑中豊先生がおっしゃっていたことだ。「英語の勉強に関して充実している生徒、自己伸長感がある生徒は『先生、なんで英語を勉強するんですか』という疑問を絶対持たない。また持たせないような授業をする必要がある。」

 学んだことを応用して、初見の英文を読めたり、リスニングできたり、英文を書けるようになったりすることまでいかないと、生徒の中に達成感が得られない。自己伸長感が得られるとおもしろくなり、生徒は勉強を自ら勉強をしだす。自律した学習者を生み出す必要条件は、自己伸長感であると言える。教材が暗唱できたときでも自己伸長感は得られるが、初見の文が読めたときとか、自己表現できたとき(英作文)などの方が強く達成感が得られるとのことだ。

 田尻先生の話を聞いて思うのは、教科書をこなすのではなく、マスターしてほしいルールやできるようになって欲しいことの達成率を見ることが重要だということだ。田尻先生はパソコンのエクセルに課題ごと点数を入れ、最高100%になるよう達成率を出していた。これを生徒にも見せ、達成率100%を目指す生徒も結構いるとのことだ。(どう見せるかはお話を聞く時間がありませんでした)ただ、これは部活動をしている生徒達の方がこだわるのではないかと思う。自分の達成度はなかなか見えにくいが、記録達成というものは成果の「見える化」であり、やる気につながると思う。もちろんできなければ再テストを実施する。しかし、達成できたときの喜びも大きい。生徒の中には100%にこだわる生徒もたくさんいるという。成績もとれて自分の伸びも感じられるというようになれば生徒は少しずつ走り出す。

 田尻先生は言う「現状ではほとんどの授業が暗記のレベルで終わっている。音読をして、暗唱し、キーワードと絵をもとにStory Retellingを生徒にさせるのはよいのだが、そこが終着点になってしまっている。そのあとで、応用編がほしい。」つまり、読んだものをもとにして(内容や単語、構文をもとにして)、自分の意見を書かせてみる。それを覚えさせてALTのもとに行き、インタビューを受ける。暗唱したということで10点。即興で質問に答えられれば3点などと決めておく。あるいは、本文の内容に関連する他の教科書の読み物を読ませてみる。定期テストで本文の内容に関連した初見の英文を出題してみる。学んだことを他に応用できてはじめて生徒に学力がついたといえる。文法であれば、どんどんパターンプラクティスをさせ学んだことを使って初めて読む英文の構造をとらえられたり、ライティングで和文英訳や自由英作までさせられれば達成感は非常に高まる。理解→習熟(暗記と代用ドリル)→応用の流れが重要である。

 リーディングやライティング、スピーキング、文法などで、これこれができるようになってほしい、このルールだけは絶対マスターさせたいという達成項目をしっかり教師が自分の中に持たねばならない。教科書はそのための素材を提供している。その素材をフルに使うことで達成項目をひとつずつつぶしていくのである。できなければ再テストは当たり前と言える。またそのためには、学校の学習の中で自己伸長感を作り出し、(伸びをみとめてあげられるのは教師なのだ)家庭学習をやろうという気にさせることが絶対必要だ。

 「教師を好きになり、この教師のためになんとかしてやろう、がんばろうという気持ちが芽生えたときに教室は一体となり、がんばり出すのだ」ということも先生はおっしゃっていた。活動が厳しくても、再テスト再テストで鬼と呼ばれようと、一人一人の伸びに喜びを表し、達成感が得られる授業をしてくれる教師を子ども達は信頼するのだということを肝に銘じておきたい。

 おすすめ→ 「英語授業改革論」 田尻悟郎著 教育出版

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2009年11月 9日 (月)

0239- 091109 Omni Graffle 活用法

スキャンスナップなどで、記入して提出することが必要な書類をスキャン。それをOmni Graffleで読み込む。レイヤーを使い、文字を入力。プリントアウトする。

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0238- 091109 松本涼一先生の取り組み

 福島にはスゴイ先生がいる。中学で教えていらっしゃる、畑中豊、松本涼一両先生の師弟コンビだ。達人セミナーでもおなじみのお二人はとにかく授業がすばらしい。このうち松本先生とは何かと縁があり、達セミでご一緒させていただいたり、高教研の地区研究会に講師として招いたりして、知り合いになることができた。ばりばりのマックユーザーでもあり、お互い気が合う?方だと思っている。

 その松本先生がSTEP英検情報の11.12月号に記事を載せている。彼は中嶋洋一先生の弟子。中嶋先生主催の求道塾の塾生だ。この記事は求道塾の塾生がリレー形式で今書いているのだが、彼もその一人というわけだ。内容は読んでいただくことにして、ポイントだけを書いておくことにする。

 僕がこの記事から受けた印象は、「人をやる気にさせるのにはどうしたらよいか」という視点。そのために、1)目標をはっきりさせ、2)何をすれば評価されるかはっきりさせ 3)学習者支援の方法を考え、(ペア学習、グループ学習=仲間からの支援)しっかり評価し(場合によってはやり直しさせる) 4)評価のあり方を追求している。

 1)は実は4)とつながっている。評価すべき、つまり生徒がマスターすべきポイントを教師がしっかりもてれば自動的に評価の仕方も決まってくる。そうすれば何を試験に出さねばならないかも決まってくるから、事前予告問題も作れるし、目標があるから指導がぶれずにすむ。その目標を達成するためにはどのようか活動、あるいは活動の組み合わせがベストかも考えることができる。

 カナダ研修にいかせていただいて思ったことは、「教師は教えるポイントをもってなんぼ」ということ。向こうのセカンダリースクールの教師達はauthorized textbookをほとんど使わず、必要な本からコピーして使っていた。これは何を意味するかというと、教えるべき項目が各自もうできあがっているのである。生徒がマスターすべき項目がわかっているから、いろいろな本からつまみぐい的によいところをコピーして持ってきているわけである。やるべきことが明確だから、課題の出し方も明確である。スピーチの授業などは、「今までに習ったこの表現とこの表現を入れ、かつ、内容的にはこの内容も入れて、600字以内で発表」となっていた。かなり具体的である。当然、アイコンタクト、話の速さ、声の大きさなども点数に入ると伝えて、友人同士にチェックをさせ合っていた。アセスメントがはっきりしているのである。アセスメントとは評価する前に生徒に伝える、評価項目のことである。

 ひるがえって僕はどうだろう?。現在作ろうとしているが、まだ作り切れていない。しかし、作らないではいられない。でなければ教科書をページごと教えて終わりではないか。これは本当の意味のシラバスとは言わない。シラバスは、マスターすべきポイントを順序よく配列したものでなければならないはず。読解なら読解で、ライティングはライティングで、文法は文法で生徒に身につけさせたいルールや、項目が必ずあるはずだ。そしてそれは定期考査に何をだすかという問題と直結する。田尻先生は「授業で学んだことによって、生徒は、自力で構文をつかめるようになり、読んだことがない文を読めるようになっていないといけない、自分の意見を書けるようになっていないといけない」とおっしゃっている。これをつきつめると、教科書に関連した文で初見の文でも定期考査に出し、生徒は点がとれないといけないし、自由英作文でも似たようなテーマで出した場合、書けるということだ。

 授業とは生徒が自力でできることを増やしていく場であり、教科書をページごと終えていく作業ではない。そのためには「自分」が動く生徒作りをしないといけない。活動に対しやりがいを感じながら、学習者同士が心地よく互いを助け合う集団にならなければならない。松本先生の記事を読んでそのようなメッセージを強く感じた。

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2009年11月 6日 (金)

岩手から戻る

やっぱり田尻先生のお話はすごくおもしろく、ためになりました。興奮さめやらぬ感じです。来てよかった。11月七日、つまり明日発売の田尻先生の本、英語授業改革論、をゲット。仙台からの三時間かかる鈍行のなかで貪り読んでます。話しの中身は田尻先生に支障のない範囲でアップしたいと思います。原則原ノ町。あと八十分はかかります。まずは報告まで。田尻先生が僕のことを覚えてくださっていたことがうれしかったです。お会いするたびしつこく質問しにいっていますもんね。

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0236- 091106 仕組み化、単純化、測定力

大人の勉強に求められるのは、結果。これは生徒も同じ。時間は限られているので、効率をあげなければならない。ここまでは誰しもが分かっている。分かっていないのはどうすればいいかだ。

仕組み化の法則

勉強の効率をあげるにはひとつには仕組みを作ってしまうことだ。仕組みとは、考える前に体が行動を開始する習慣を付けるということ。自動化・習慣化と言ってもいい。仕組み化を促すには、できるだけやり方がシンプルな方がよい。でなければ続かない。やり方の自動化だ。できれば頭を使わず、口や手を動かすことによってポンポン勉強が進んでいくのならベストだ。また、何を覚えるべきか勉強のポイントを決めて、そこだけくり返し勉強をするのだ。つまり覚えるポイントも自動化されていないといけない。(学力が低い生徒はこれができないので指導者が提示する必要がある) さらに、勉強をするべき場所を決めておいて、そこに座ると自動的に勉強が始まるというモードを作っている生徒もいる。勉強スタートの自動化と言える。このように仕組み化は、考えこむことなしに、一定の行動を自動的に行うことである。「わかっちゃいるけど始められない。」という生徒が非常に多いので、この考え暗記物が多い語学にとっては特に重要だ。

単純化の法則

細分化されすぎた文法の学習では知識体系を作り上げるまでにはいたらないことが多い。なんの関連もなさそうなことをばらばらに覚える。これは学習者にとって苦痛である。よって指導者により、細かい学習項目のまとめあげ=単純化 の視点をもたせることにより、体系的知識の獲得に役立ち、その結果、生徒のやる気をアップさせられるのではないかと思う。これは多義語の学習でも同じで、もとになる考え方をキーにして、どう意味的なつながりが生じているか指導しなければならない。ばらばらの知識のままでは「どれだけ覚えればいいんだ」と生徒は学習に徒労感を覚えるだけだ。このためには僕はマインドマップを使うのがいいと考えている。

測定化

最後には覚えたかどうか測定しなければ学習は完結しない。生徒は自分が勉強したと想っているかもしれないが、「言わせたり書かせてみると」できていないことが多い。自分で、どれだけ覚えたか、アウトプットして、測定していないからだ。測定化は見える化でもある。「何秒以内に言える、リスト全部言える、なぜだか理由を人に説明できる。」この3つが見える化である。覚えたあとくり返しアウトプットして覚えたかどうかチェックすることが重要なのに、わかっていない生徒が多い。



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2009年11月 5日 (木)

0235- 091105 東北六県英語研究大会

高教研英語部会の県の事務局長として、東北六県英語研究大会に参加して参ります。講演はあの田尻悟郎先生。すごく楽しみにしています。田尻悟郎先生には辞書指導の研究会や、筑駒での研修会で2度お目にかかっています。NHKわくわく授業で流れた、女の子の詩的な話(もちろん英語で発表していました)にものすごく感動したのを覚えています。(ミーハーなもので携帯電話の写真には田尻先生とのツーショットがしっかり残っております。)

授業や分科会も楽しみ。分科会は、同じ県から発表される方のサポートにつきます。彼は「学習意欲を高めるための工夫」という題で発表します。県大会では、「単にこれをしたらよかった」というレベルを超えて、学習意欲をかきたてる要素をつかみだし、その視点から諸活動を見直したらよいのでは、などアドバイスさせていただきました。先生にはがんばってほしいです。

ではこれから岩手、盛岡に行って参ります。

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2009年11月 3日 (火)

0234- 091103 学力テスト作りで、教員のスタンダード力向上

現在、各教科で学力テストの問題と解答解説を作っている。対象は3年生。問題はすべてオリジナル。解説もオリジナル。教科の先生が全員協力して作っているのだ。

協力して作ることで自然と話し合いが始まる。その話し合いがすごく勉強になる。なぜその訳になるのか、別の訳がよいのではないか?その根拠は?その説明では生徒はわかりにくいのではないか。語法の説明はこれでよいか。自分が良いと思っている説明が他者からみるとわかりにくかったり、論理に飛躍があったりする。試験をともに作ることで経験値が共有できる。なにがよくてなにが悪いかというスタンダードが共有できる。若い教員はベテラン教員の視点を獲得できるチャンスであるし、ベテラン教員と言えど、刺激と学びがある場にもなる。九州のある進学校はオリジナルの学力テストを全教員が参加して作り上げる作業を年に3回行っていると言う。教員の力=スタンダードが向上するはずだ。

うちの学校では、大学入試問題研究という冊子を作っている。各大学の入試問題について先生方が分担して解説を書くというものだ。これはこれでよいのだが、人の批評にさらされることがない。経験の共有はできないのだ。

この学力テストの作成にも課題はある。それは2次利用が進んでいないことだ。問題と解説を1回作ったら終わりで、それをまとめて土曜課外の指導に使うとかが出来ていない。せっかく手間暇をかけて作った共有財産なので、他にも使用できるのではないかと思う。前出の九州の超有名進学校では、年3回分の学力テストを2次利用し、英文解釈のテキストを独自に作り、授業時に使用しているそうだ。年3回も作っているので、問題のストックは豊富にあり、テキストの改訂作業は比較的ラクのようだ。先生方が作る問題は実際の入試を参考に作られているのでこのテキストをやるだけでも実力はアップしていく。そういうプラスのサイクルができれば、この実力テストづくりもさらに意味があるものになっていくと思う。

それにしても、主任のO先生、お疲れ様でした。テスト作りはある程度力のあるかたの誘導がとても大切。O先生はその意味で適任でした。多謝。

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