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2009年11月 9日 (月)

0238- 091109 松本涼一先生の取り組み

 福島にはスゴイ先生がいる。中学で教えていらっしゃる、畑中豊、松本涼一両先生の師弟コンビだ。達人セミナーでもおなじみのお二人はとにかく授業がすばらしい。このうち松本先生とは何かと縁があり、達セミでご一緒させていただいたり、高教研の地区研究会に講師として招いたりして、知り合いになることができた。ばりばりのマックユーザーでもあり、お互い気が合う?方だと思っている。

 その松本先生がSTEP英検情報の11.12月号に記事を載せている。彼は中嶋洋一先生の弟子。中嶋先生主催の求道塾の塾生だ。この記事は求道塾の塾生がリレー形式で今書いているのだが、彼もその一人というわけだ。内容は読んでいただくことにして、ポイントだけを書いておくことにする。

 僕がこの記事から受けた印象は、「人をやる気にさせるのにはどうしたらよいか」という視点。そのために、1)目標をはっきりさせ、2)何をすれば評価されるかはっきりさせ 3)学習者支援の方法を考え、(ペア学習、グループ学習=仲間からの支援)しっかり評価し(場合によってはやり直しさせる) 4)評価のあり方を追求している。

 1)は実は4)とつながっている。評価すべき、つまり生徒がマスターすべきポイントを教師がしっかりもてれば自動的に評価の仕方も決まってくる。そうすれば何を試験に出さねばならないかも決まってくるから、事前予告問題も作れるし、目標があるから指導がぶれずにすむ。その目標を達成するためにはどのようか活動、あるいは活動の組み合わせがベストかも考えることができる。

 カナダ研修にいかせていただいて思ったことは、「教師は教えるポイントをもってなんぼ」ということ。向こうのセカンダリースクールの教師達はauthorized textbookをほとんど使わず、必要な本からコピーして使っていた。これは何を意味するかというと、教えるべき項目が各自もうできあがっているのである。生徒がマスターすべき項目がわかっているから、いろいろな本からつまみぐい的によいところをコピーして持ってきているわけである。やるべきことが明確だから、課題の出し方も明確である。スピーチの授業などは、「今までに習ったこの表現とこの表現を入れ、かつ、内容的にはこの内容も入れて、600字以内で発表」となっていた。かなり具体的である。当然、アイコンタクト、話の速さ、声の大きさなども点数に入ると伝えて、友人同士にチェックをさせ合っていた。アセスメントがはっきりしているのである。アセスメントとは評価する前に生徒に伝える、評価項目のことである。

 ひるがえって僕はどうだろう?。現在作ろうとしているが、まだ作り切れていない。しかし、作らないではいられない。でなければ教科書をページごと教えて終わりではないか。これは本当の意味のシラバスとは言わない。シラバスは、マスターすべきポイントを順序よく配列したものでなければならないはず。読解なら読解で、ライティングはライティングで、文法は文法で生徒に身につけさせたいルールや、項目が必ずあるはずだ。そしてそれは定期考査に何をだすかという問題と直結する。田尻先生は「授業で学んだことによって、生徒は、自力で構文をつかめるようになり、読んだことがない文を読めるようになっていないといけない、自分の意見を書けるようになっていないといけない」とおっしゃっている。これをつきつめると、教科書に関連した文で初見の文でも定期考査に出し、生徒は点がとれないといけないし、自由英作文でも似たようなテーマで出した場合、書けるということだ。

 授業とは生徒が自力でできることを増やしていく場であり、教科書をページごと終えていく作業ではない。そのためには「自分」が動く生徒作りをしないといけない。活動に対しやりがいを感じながら、学習者同士が心地よく互いを助け合う集団にならなければならない。松本先生の記事を読んでそのようなメッセージを強く感じた。

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コメント

松本先生の授業って本当にわかりやすいですよね(≧∇≦)

すごく楽しいですo(*^▽^*)o!!!

投稿: nana | 2010年3月 3日 (水) 20時43分

nanaさん、コメントに返事を出すのが遅れてごめんなさい。
松本先生いいですよね。彼に教えてもらえるのは本当にラッキーだと思いますよ。僕が中学生なら習いたいもの。

投稿: エンゾ | 2010年3月 5日 (金) 21時44分

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