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2009年6月25日 (木)

0219- 090625 参考書

K原の営業の方と話をしました。「NSが今順調に売れていること。残念ながら当面改訂の予定がないこと」など話されていきました。

営業の方は現場を回って先生方の声を拾い上げ、ほんとうによいものを作ろうとしています。でも、おそらくトップは「売れてるんだから、あえて、改訂しなくていいんとちゃう?」というスタンスなんだろうなあと思います。

NSは説明が不親切な点もあるし、こうだったもっとよくなるのにと私が思う点も多々見受けられます。入試に合わせて見直しすることもしなくてはならないこともあるでしょう。でも改訂は当面なしのようです。教育に携わる会社がビジネスの事情優先させるとは何事か! などときれい事を言うつもりはありません。でも、よいものを作れば、それは先生方や生徒に伝わると思うんですね。それはビジネスにとっても、営業さんをはじめとした現場の士気にも大いにプラスになるのではないかと考えます。

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2009年6月18日 (木)

0218- 090618 分けるとまとめる

 英語の授業に限らず、分けるとまとめるは、学習にとって極めて重要な考え方です。私たちは未知のことがらを勉強するとき、少しずつ、分けて学習していきます。完了形の3つの用法、不定詞の用法、動名詞と分詞などです。これはスモールステップと言って、理解するためには一足飛びではなく、こまかい段階に分けた方がわかりやすいという原則に則っています。

 ところが、細かく分けすぎると今度はわけが分からなくなってきます。完了形の用法を完了、継続、結果と分けるのはいいのですが、その用法を貫く重要な考え方を見落としてしまうのです。完了形は「今どうなのか」を強烈に意識している点と、「過去から現在まで」ーというように時間を「線」でとらえている点で過去形とは対をなしています。このような視点を獲得すると、おおっ分かった! となるわけです。つまりものごとを教える(学ぶ)際には「細かく分ける」と「まとめる」という作業が同時に必要になります。

 次はキムタツ先生のブログからの引用です。


This bridge is 10 meters
longer than that.とI have no more than 500 yen.を分けるのも解せん。
僕の場合、たとえば比較をやるときに黒板に次のように書く。

This bridge is much longer than that one.

This bridge is a little longer than that one.

This bridge is three times longer than that one.

This bridge is 20 meters longer than that one.

This bridge is no longer than that one.

こんな感じで比較級の前に置かれた語句は全て「差」を表すのだということを
理解させる。そうすればno more thanもno more~thanも理解しやすい。

引用終わり

どうでしょうか。木村先生の文法指導を推察するに、

「他の文法事項と新出の文法事項はどう違うのか」比較しつつ(この部分が分けるに相当)、
「その文法機能のイメージを大づかみで教えて導入」してしまう。(この部分がまとめるに相当)

ことをなさっているようです。

上記の比較級の教え方のように、まとめて教えてしまえるところはどんどんまとめていいわけです。そうすると今までばらばらに覚えていた知識(ばらばらに教えていた知識)をひとつにぐーっとまとまって「するっと」理解できてしまうわけです。

覚えなければならない文法事項がばらばらで100あるとします。100! これはしんどいですよね。それが20の重要な考え方・ルールを覚えれば残り80を応用できるとすればどうでしょうか。こんな楽なことはありません。しかも定着率もよくなります。イメージで言うと、カギが20個!あるけど、カギ束で全部つながっているイメージとでも言ったらいいでしょうか。これは生徒のなるほど感が強くなります。

もう一つ例をあげましょう。
look forward to...ing と stop ...ing 、mind ..ing もばらばらに覚える必要はありません。 ...ingのイメージは「具体的な身の回り感があること」です。

「いきいきと今おこなわれていること」 like ...ing / stop...ing
「現在心でいきいきと具体的に思い描いていること」look forward to ...ing
「身に迫っていること」avoid ...ing
「経験が今までにあること」remember ....ing

 ぜんぶ「具体的・身の回り感がある」ということでまとめられますよね。
 ただここで終わらず、他の文法項目と対比して、分けることもします。

「具体的、身の回り感びんびんな」動名詞に対し、不定詞は、「ばくぜんとしたこと・これからのこと」です。目の前の特定のことを表すのには向いていません。よって一般論に使われます。私たちは他人事のように、 It is difficult to study English. [英語の勉強って難しいよね]と言い、一方でI have difficulty studying English. [英語を勉強しているんだけどさあ苦労しているんだよね。」と言ったりします。(ただしこのvingは分詞とらえることもできる)対比すれば、具体的なVingに対し、不定詞のばくぜん感が感じられるでしょう。I have no time to study English. も to study Englishは具体的な行動ではありません。

このように「分ける」と「まとめる」はともに教える技術の対をなす重要な考え方なのです。

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2009年6月12日 (金)

0217- 090612 even though

even though と even if は譲歩表現である。
文法的には
evenは強調のための語で、
though, ifの方が重要であるとしばしば解説される。

even thoughのうしろには事実がくる。
even if のうしろには仮定がくる。

Even though he is good at math, he can't solve the problem.
確かに彼は数学が得意だよ  でもね その問題は解けないよ。

Even if I were poor, I would do the same.
もし仮に彼が僕の兄だとしても 僕は同じ事をするだろう

文法的にはこのような説明でもよいのだが、
レトリックの立場から言えばこれでは十分な説明とは言えないだろう。

「譲歩とは相手の意見や一般論をいったん認めておいてその上で自分の
主張をする表現」 これも確かにそうなのだが、あとひといきの説明である
気がする。

譲歩とは、3つの要素があって初めて成立するのではないかと思う。
次の例を見て欲しい。

文A That problem is too difficult for him to solve.
譲歩 Even though he is good at math,
主張 he can't solve the problem.

この場合、文Aはほぼ主張である主節と同じ意味を持っている。
プラスマイナスで論理を表すと次のようになる。

文A マイナス (その問題は難しすぎて彼には解けない)
譲歩 プラス (確かに彼は数学は得意だよ)
主張 マイナス (でもさ、彼にその問題を解く力はないよ)

譲歩の役割は、文A→主張と続けてしまうと、読者が「本当にそうか?」
と、うさんくさく思ってしまうので、あえて間に
読者の疑問や一般論を代弁して入れ、それを完全に否定する形で
自分の説の説得力を高める手法だと思う。

このプラスマイナスは入れ替わる点にも注意。

文A プラス (彼はこんな問題はたやすく解ける)
譲歩 マイナス(たしかに彼は数学が超得意というわけではない)
主張 プラス(でも、このレベルの問題ならたやすく解けるのだ)

よく問題集に、 Even though...から始まる文を訳させる問題が載っている。
しかし きちんと even thoughの役割を理解させた上で訳させるなら、
even though....の前に本当はもう一文必要だよなと思います。

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2009年6月 1日 (月)

0216- 090601 不定詞の時制のズレ

to have Vppという不定詞の形がある。これは主節の動詞の時制とのズレを表しているのだが、こう説明してもピンとこない生徒も多い。従って、便宜的に次のような解説をしている。

問題 次の文Aを書き換えて、The Internetで始まる文Bを完成させよ。

 文AIt seems that the Internet plays a vital role in our society.

 文BThe Internet seems / to (          ) a vital role in our society.


このような場合、僕は文Aの動詞のところに(+)か(−)の記号を書かせている。
記号の対応表は次の通り。

現在形・・・・(+)
過去形・・・・(−)
have Vpp ........have(+)Vpp (−)

そしてこの(+)と(−)の記号をかけ算させるのだ。まずはやってみよう。

文AIt seems that the Internet plays a vital role in our society.
   (+)   ×    (+)=(+)

かけ算の結果は(+)になった。そしてこのかけ算の結果が(+)であれば、
主節の時制と不定詞の時制は一致していることを表す。
一致していれば、to V....でいい。
もしかけ算の結果が(−)になれば、
主節の時制と不定詞の時制にはズレがあることを示す。(不定詞の時制のほうが過去にずれている)
この場合は、to have Vppで表すことになる。

さて、文Aだが、計算結果が(+)なので、主節と不定詞の時制にはズレはない。
よって、答えは、to play になる。

答え The Internet seems / to play a vital role in our society.

では2問目。

問題 It seemed that he killed the woman.
    (−)  × (−)=(+)よって時制のズレ無し。
to V で表す。

答えHe seemed to kill the woman.

3問目
問題It seems that he has established a new method.
   (+) × (+)× (−) =(−) 時制のズレあり。 to have Vppで表す。
答えHe seems / to have established a new method.

実は have vppで主節の動詞とのズレを表すのは、
Vingを使う場合も同じ(動名詞、分詞構文)

僕は「時ズレのto have Vpp」「時ズレのhaving Vpp」で一気に教えちゃいます。(^_^)v

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