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2009年6月12日 (金)

0217- 090612 even though

even though と even if は譲歩表現である。
文法的には
evenは強調のための語で、
though, ifの方が重要であるとしばしば解説される。

even thoughのうしろには事実がくる。
even if のうしろには仮定がくる。

Even though he is good at math, he can't solve the problem.
確かに彼は数学が得意だよ  でもね その問題は解けないよ。

Even if I were poor, I would do the same.
もし仮に彼が僕の兄だとしても 僕は同じ事をするだろう

文法的にはこのような説明でもよいのだが、
レトリックの立場から言えばこれでは十分な説明とは言えないだろう。

「譲歩とは相手の意見や一般論をいったん認めておいてその上で自分の
主張をする表現」 これも確かにそうなのだが、あとひといきの説明である
気がする。

譲歩とは、3つの要素があって初めて成立するのではないかと思う。
次の例を見て欲しい。

文A That problem is too difficult for him to solve.
譲歩 Even though he is good at math,
主張 he can't solve the problem.

この場合、文Aはほぼ主張である主節と同じ意味を持っている。
プラスマイナスで論理を表すと次のようになる。

文A マイナス (その問題は難しすぎて彼には解けない)
譲歩 プラス (確かに彼は数学は得意だよ)
主張 マイナス (でもさ、彼にその問題を解く力はないよ)

譲歩の役割は、文A→主張と続けてしまうと、読者が「本当にそうか?」
と、うさんくさく思ってしまうので、あえて間に
読者の疑問や一般論を代弁して入れ、それを完全に否定する形で
自分の説の説得力を高める手法だと思う。

このプラスマイナスは入れ替わる点にも注意。

文A プラス (彼はこんな問題はたやすく解ける)
譲歩 マイナス(たしかに彼は数学が超得意というわけではない)
主張 プラス(でも、このレベルの問題ならたやすく解けるのだ)

よく問題集に、 Even though...から始まる文を訳させる問題が載っている。
しかし きちんと even thoughの役割を理解させた上で訳させるなら、
even though....の前に本当はもう一文必要だよなと思います。

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