« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月24日 (日)

0215- 090524 Google カレンダーは3週間表示で

Google カレンダーでいくつかの機能をカスタマイズしている。

まず、カレンダーは日曜始まりにしてある。1週間は日曜日に始まるという意識を持つと、月曜からの仕事に対応しやすくなる。日曜は休みの日でもあるが、月曜日への準備の日でもあるのだ。また、「月曜日か〜1週間がはじまるな〜」といううつな気持ちを抑えることが出来る。(いわゆるサザエさん症候群)

金曜日の午後、夜にスケジュールをじっくりみて、仕事を書きだしてみる。土曜日の昼間は時間がかかりそうな面倒な仕事を一気に片付ける。土曜の午後から日曜午前は休養、勉強、家族の時間にあてる。日曜の夕方からはその週の準備である。

2つめには、カレンダーを3週間表示にしてあることだ。1週間単位の表示だと、どうしても俯瞰しきれない仕事がある。2週〜3週の、中・長期の準備がいる仕事などがそうだ。でも3週間表示なら、3週間前から逆算して一気に仕事の to doを決めて入力していける。1ヶ月だとすべて視界に入れることは難しいが、2、3週間なら全体が見渡せる。宮本武蔵は五輪書で、「観の目」という言葉を使った。一点にとらわれないで、全体を集中して見渡す目(集中状態)のことだ。これは剣術における話ではあるが、仕事をする際にも必要な考えであろう。そして僕みたいな凡人にも2〜3週間なら見渡せる。

3つめには、カレンダーに記入する項目にキーワードをつけておくこと。
1)年度 H21
2)仕事の名前  役員会の場所をおさえる
3)メモ     第一回役員会

この場合、カレンダーに記入するのは、2)の項目のみであるが、各項目にあるメモ欄を活用する。そこに1)と3)も記入しておく。そうすると、「H21 第一回役員会」で検索すると、ずらっと、前もってすべきこまごまとした仕事のto do一覧表が、検索結果としてでてくるのだ。便利である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

0214- 090524 google カレンダーとicalを同期する

仕事Hackのためにはカレンダーソフトでスケジュール管理すると便利。イベントをまず書き込み、そのイベントに向けて発生するこまごまとした To doも一緒に書き込んでいきます。こうすることで、いつ何をしなければならないかをはっきり確認することができ、自分の行動の管理がしやすくなるからです。To doで仕事を細かく書き出すことによって、何も考えること無しに、サクサク行動できます。また行動が管理しやすければそれは次第に習慣化していきます。そして行動が習慣化すれば目標は達成されやすくなります。

私がよく使うのは、icalとgoogle calendar。ical はMac標準のカレンダーソフトでgoogle calendarは ネット上のカレンダーソフト。それぞれいい点があります。icalはアップル純正ですからマックとの連携は抜群にいいですし、ネットがつながっていないときもスケジュールが確認できます。一方、google calendarは検索性の良さと、パソコンに万一の事態が起こったときのバックアップの機能を果たしています。

しかし両方使うとなると、スケジュールの同期の問題がありました。一方に書き込んだデータは今までは同期しずらかったのです。しかし、googleはこの問題を見事に解決してくれました。"Calboration" (コラボレーション共同作業と Calendarをかけてますね)というソフトがそれ。これがあれば、ical上で修正を加えたとしてもすぐgoogle カレンダーに反映されます。逆に、googleカレンダーに加えた修正もすぐにicalに反映されます。双方向でスケジュールの同期が可能になりました。しかもこのソフトは無料です。さらに、1度Googleカレンダーの登録e-mailとpasswordを入力したらすぐ使えて、それ以降は自動で内容が更新されるというお手軽さ。Macは OSX 10.5以上に対応しています。

Google さんありがとう!!

Calboration
http://code.google.com/p/calaboration/downloads/list


マイコミジャーナル 2008 / 12 /3 記事

Googleは2日、Googleカレンダー / iCalユーザ用同期設定支援ツール「Calaboration」を公開した。動作環境はMac OS X 10.5以降、Apache License 2.0準拠のオープンソースソフトウェアとして無償提供される。

Calaborationは、CalDAVプロトコル経由でGoogleカレンダーとiCalを同期するための、環境設定支援ツール。Googleカレンダーに登録済のカレンダーをiCalに追加すると、以降iCalでくわえた変更はGoogleカレンダーに、Googleカレンダーにくわえた変更はiCalへとただちに転送され、データを常に同じ状態に保つことができる。

Googleは以前からCalDAVのサポートを推進しており、7月にはiCalとGoogleカレンダーの同期も実現されている。11月下旬には公式ブログ上でCalDAVの正式対応を発表、Mozilla Sunbirdとの同期が可能となるなど、同期可能なCalDAVクライアントも増加した。今回リリースされたCalaborationは、GoogleのCalDAVサポートの集大成的な意味合いで用意された、導入支援ツールという位置付け。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月22日 (金)

0213- アクセント対策1

2つ前の母音にアクセント

-graph, -gram, -ism, -asm, -ite, -ate, -izeの語尾で終わる言葉は2つ前の母音にアクセントがある。しかしこれでは覚えにくい。少しだけ覚えやすくしてみた。


覚えよう

グラフ(graph/gram)が好きないずみ(ism/asm)ちゃん、いーって(ite), えーって(ate), とってもいーぜ(ize)


アクセント記号が使えないので、( )で表すことにする。

ph(o)tograph  p(a) ragraph
t(e)legram         d(i)agram 
cr(i)ticism         enth(u)siasm 
f(a) vorite         (o)pposite
appr(o)priate     d(e) licate 
s(y)mbolize       r(e)alize   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月20日 (水)

0212- 090520 世界最凶の環境破壊者

 牛肉を食べることが、二酸化炭素の増加、水資源の枯渇、世界規模の飢えを促進するデータがある。人間の食への欲望が地球環境を破壊し、人類の生存そのものを脅かしている。なんとも皮肉なものである。

  また、グリーンピースや環境テロリストの異名をとるシーシェパードが、この環境破壊の元凶をなぜ攻撃しないのか、はなはだ不思議である。「牛を食べることは野蛮だ! 他の生物の生息環境を脅かしている。けしからん。」と言うべきところが、まったくその様子はない。2団体の活躍拠点が米国と豪国だから、言うわけないか。

   牛さんに罪はないので言っておきますが、史上最凶の環境破壊者とは人類または人類の欲望のことです。

以下はFAO 世界食料農業機関 2006年度調査結果です........................

 世界で15億頭を数える牛の数が現在も最も深刻な環境問題の最大の元凶の一つになっていると言う。

 主に牛などのゲップからの温室効果ガスの排出量は、排出される温室効果ガスの18%を占め、自動車や飛行機、その他のあらゆる輸送手段から排出されるすべてを合せた量よりも多い。

 牧畜は世界中で森林破壊の主要な張本人となっており、過放牧は世界のすべての草地と放牧地の5分の1を砂漠に変えた。

 家畜は今や地表全面積の30%を使用している。新たな放牧地の造成のために森林が刈り払われ、特にラテンアメリカでこれが森林破壊の主要な要因になっている。以前のアマゾンの森林の70%が放牧地に変わった。

 同時に、牛は世界規模の土地の砂漠化の原因ともなっている。およそ20%の草地が、過放牧、踏み固め、侵食で劣化したと見られる。

 家畜(とりわけ牛)の牧畜により、水汚染が急速に進んでいる。主な汚染物質は動物排泄物、抗生物質とホルモン剤、製革所からの化学物質、肥料、飼料作物に散布される農薬だ。その上、飼料生産のために大量の取水が行われている。

 高い水価格は、払えなくて飢え死にする農民を増やすだけだろう。重大な環境汚染と健康被害を引き起こすと長い間非難が集中してきた米国の”工場畜産”も、環境規制強化を逃れてますます繁盛している。オーストリア農民は、生態系どころか、都市民の飲み水さえ犠牲に、大量に水を使う輸出農業に励んでいる。

 世界の現在の人口は約60億だから、15億の牛が飼育されているということは、平均すれば4人が1頭の牛を飼っていることになる。1家庭4人とすれば、すべての家庭が1頭の牛を飼っているということでもある。その上、およそ160億羽の鶏と10億頭の豚もいる。

   人間が牛肉から100カロリーを摂取するには、牛は植物から1000カロリーを摂取せねばならず、牛からではなく、植物から直接100カロリーを摂るとすれば、植物生産は10分の1で済む。牛肉から500カロリー摂るには米から500カロリーを摂る場合の20倍の水が必要になると言っている(国連環境計画地球水アセスメント 水効率の悪い灌漑農業を止め、肉消費も減らせ,06.3.24)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月17日 (日)

0211- 090517 教育は子育ての一部

  はるくんが生まれて10ヶ月。日ごとすくすく成長する様子を見るのは、本当に楽しみだ。授業の準備や教材作成の合間にはるくんと、いないいないばあ遊びをするのが目下の楽しみである。赤ちゃんの笑い声が響く家というのは本当にいいものである。

  そんなはるくんをどう育てていくか、奥さんと真剣に話しあっている。基本方針は決まっている。生きる力がある子供に育てるというものだ。もっとはっきり言うと、「生き抜く力」のある子である。「生き抜く力」とは? これは「思考力」がある子どもと言える。難問がふりかかることは人生ではよくあること。そんななか、解決方法を自分でみつけだせるように「好奇心いっぱいの、自分から学習を楽しんでできる子」にしたい。知識は問題解決に必要だが、それをどう変形させ使える形に加工するかは思考力次第であろうと思う。

  「早期教育やらせる?ビッ○式とかあるけどやらせてみる?」「右脳の○田式もあるぞ」「○文もやらせようか」「論語の音読なんかもいいんじゃない?」(親とは気がはやいものである。)しかし、いろいろ話しあったがピンとくるものがない。

  そんなとき、昔、Yahooの英語教育掲示板で知り合いになった、糸山さんのホームページを思い出した。糸山さんは九州で「どんぐり倶楽部」という塾を主催している。で、ホームページをしっかり読んでみてびっくり! 糸山さん曰く

  1)5歳から9歳(あるいは12歳)までは思考力の発達を最優先にさせる
  2)百○○計算や○文など、小学校低学年で始めると大きな害がある。

  1)に関してだが、欧米の研究によると人は12歳ぐらいまでで、思考力の回路を作り終えるとのこと。具体的に言えば小脳の働きに関係があるとのこと。小脳は大脳が行っている作業をサブルーチン化して大脳をサポートする働きがあるとのこと。つまり決まったきった手順に関しては、大脳から小脳に場所を移し替えて、小脳が自動的に手順を代行するようにするのだ。このサブルーチンの数が多ければ多いほど、思考回路が多いということになる。5歳から12歳は小脳にこの自動思考回路を数多く作り出す時期でこれがすべてに最優先すると糸山さんはのべている。

  また、この時期に○マス計算のような「徹底反復学習」をさせてしまうと、思考回路の発達が阻害されてしまうとも糸山さんはのべている。なぜか。「徹底反復学習」は「楽」だからだそうだ。「なぜそうなるのか?どのようなプロセスをへてそうなるのか」ということを考えることはしんどいことでもある。一方、大量反復学習は「考えなくてもよい」からとても楽だ。楽としんどいを一緒にやると、子供は必ず楽を選択する。また、一見、すごく勉強ができるように見えて、先生や親からほめてもらえることもあり、反射的に答えることが子供にとって学習=重要になってしまう。このような学習に慣れた子供は「考えなくてもよい」から→「考えることがきらい」に変化しがちだと言う。かくて、算数の文章問題は大嫌いという思考力も読解力も欠けた子供を量産することになるそうである。

  「高速に計算できる力は思考力養成の基礎であり、それをベースに思考力を鍛えればよいのでは」と思う人もいるかと思う。しかし糸山さんは反論する。高速徹底反復学習は考えなくともよい学習で、いわば単一の思考回路を使っているようなもの。一つの考え方がダメでも、ああじゃない、こうじゃないと様々な思考をする力は全く培われていない。12歳までが思考力を育てる重要な時期。そのあとは、脳が効率化を図るため、使われない回路はどんどん破棄されるとのこと。大量に高速に何かをさせる時間をとることは、限られた期間にしか培えない思考力獲得を邪魔していることと同じとのことだ。もう一つ。「脳の活性化」という言葉は、「脳のある部分に血流が集まる」ということを意味し、「活性化」=「良い」ではないのが専門家の意見だそうだ。  

  ここまで読んで○文式をやっていた私はガーン。(ただし、本をたくさん読んだり、様々な体験をしたり、スポーツなどで勝つためにどうすればいいかなど考えている子供はその弊害を少しは抑えられるとのこと。本は大好きだったので少しほっ)

  ではどうすれば思考力を養えるのか。糸山さんは「視考力」の重要性を説く。どんぐり倶楽部では絵を描かせることで、算数の文章題の内容を視覚化させている。その視覚化したものをベースに考えるのである。いわゆる難関の小学入試、中学入試には思考力(読解力)を試す問題が多い。どんぐりの問題を解いていくことでこれらの入試に対応できる力がついてしまうとのことだ。ネット等でお父さん、お母さんの反応をひろうと、文だけ読んでも問題がとけないが、絵を描くことによって確かにものごとを筋道立てて考える力、難関の学校の入試問題が解ける力がついているとのこと。絵は具象イメージ。それが抽象思考・イメージを変形、加工する場合なくてはならない重要なステップになるというのが糸山さんの考えのようである。そしておもしろいことにこの効果は算数だけにとどまらず、国語の力のアップにもつながっているようだ。「お母さん、国語の文にも絵が見えた」というお子さんもいるらしく、国語の成績も伸びたそうである。ものごとのイメージ化はマインドマッピングでもビジネスマンや教育者がやっていることでもあり、この辺はつながりがあるのかもしれない。

小3の問題から

 午前11時59分28秒にカタツムリのムーリー君が、いつもの様に学校に向かって歩き始めました。学校までの距離はちょうど100mです。ムーリー君はいつも10mを5分15秒で歩きます。ムーリー君が学校に着くのは何時何分何秒ですか?

                              (答えは最後に)

  では、計算や漢字を覚える学習を否定しているのか?というとそんなことはない。どうすれば計算が正しく出来るか、漢字を一発で覚えられるかという方法論ものべられている。(少なくとも英語の指導に関してはかなり造詣が深く、私が見てもしっかりした方法論を確立している)

  私も調べ始めたばかりで、早期教育をどうするかはまだ結論がでていない。しかしだいじなことは、ちょっとしたことでも子供と関わり、愛情を伝えること。また、その時期その時期で子供の教育には重要な優先事項が確実にあるということだ。 このことを踏まえて、子供がたくましく成長していけるように親も学んでいきたいと思う。

どんぐり倶楽部ホームページ
 http://homepage.mac.com/donguriclub/frontpage.html
どんぐり倶楽部オンライン   
 http://www.donguriclub.com/

                         問題の答え 12時51分58秒

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月13日 (水)

0210- 090513 あららら.....

民主党の代表選。鳩山さんがでるとのこと。僕は大失敗と見ます。理由1 スキャンダルで辞任に追い込まれた代表の幹事長がすぐ代表選にでるのはどうでしょうか? 理由2 世論調査を見ると、民意は小沢氏辞任で動いています。なのに、小沢さんの近くにいて、影響を受けそうな方を選ぶのは院政では?という疑念を有権者に抱かせます。 民主党、総選挙を前にやってしまいましたね......。いっそ年金問題で追及をしている長妻さんがでると有権者も、民主党は年金問題に本気だ!となって民主党に有利になったと思うのですが....。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月10日 (日)

0209- 090510 現在形は現在だけを表していない ー英語ぎらいを作らない教え方考ー

現在形は現在だけを示していない!

 名前と学習内容が一致していないことに注意すべきです。特に、現在形は要注意です。現在形は、現在のことも確かに含みますが、私たちが「現在形」という名前から受ける印象とは違い、時間の範囲は驚くほど広いのです。しかし、最初に統一イメージ(コアイメージといいかえてもいいかも)を正しくつかむことで、この問題もうまく対処することができます。

現在形     いつも普段していること→ずっと変わらないこと→物理学上の真理

 「物理学上の真実は現在形でのべる」と教えるのは、一見なんの問題もなさそうです。しかし、これは各項目をばらばらに教えて単なる暗記を強要する教え方の代表例であり、英語嫌いを作る教え方です。現在形の統一イメージとどうつながっているかを教えなければ「なるほど」と生徒は納得できません。現在形のイメージは「不変」です。つまり「いつもそうだ。いつも変わらない。」 物理学上の真実は昔も今もおそらく未来も変わりそうにないことです。だから現在形なのです。
  例 The earth goes around the sun.

 現在形で未来のことをのべる言い方があります。これは時刻表など公共のもの、したがって時間を固定する必要があるものに限られます。「時刻表はいつも変わらない」だから現在形で未来の代用が可能になります。
      例 Your train leaves in ten minutes.

 「現在の習慣は現在形でのべる」がなぜダメダメな教え方か、もうわかるでしょう。統一イメージとどうつながっているか教えていないからダメなのです。「普段いつもしていることは現在形でいうよ」ならOKですね。 He says....なら「彼は普段からよく....と言っている」ですし、He plays tennis.は「彼は普段からよくテニスをしている」となります。Do you drive?なら「ふだん運転しますか?」ですし、What do you do? 「仕事は何ですか?(普段なにをしているのですか)」「私は福島出身です」は “I'm from Fukushima". あるいは “I come from Fukushima”. 福島出身ということは生涯ずっとかわらないことですから、cameではなくcomeと現在形で書きます。「いつもかわらない。いつもそうだ。」これが現在形のイメージです。
       例 What do you do?   I teach English at a high school.

 なお、センターテストを見ると、絵の説明などには現在形が用いられています。これはなぜでしょうか? 絵や写真というのは「ぴたっと静止」しているものです。現在形の「不動」のイメージにぴったりです。またスポーツの実況中継も、よく現在形で「松井ヒットを打った」など試合の様子をのべたりします。これも、ネイティブが、試合をワンシーンワンシーンに切り分けて「絵」と同様に考えているからかもしれません。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

0208- 090510 未来の表現

 英語は未来時制がない。時制とは語形変化であり、現在形、過去形に見られるような動詞の変化形が未来についてだけない。未来のことは「現在、どうするつもりか」と現在の視点から語られるのが英語だ。それになによりwillは現在形なのだ。

 とは言っても、「現在、過去、未来」と時間を3分割して考えた方が日本人にとっては理解しやすい。よって多くの教科書では便宜上「未来形」という用語を使う。あるいは、「未来の表現」という用語で「時制」という言葉を使うのを巧みに回避しつつ、未来の話を導入しようとしている。

 私なら未来形という用語は使わないと思う。未来形という用語を使用する最大の問題は、willVだけ未来形とするのかという点だ。「 be going to..や進行形、現在形は未来形ではない?」という疑問が出てきてしまう。 また,wouldが出てきたとき、「え、未来形の過去形?」などと混乱しかねない。「未来のことをのべる表現」あたりでよいと思う。

willVは、今この瞬間に「○○をやろう!やるぞ!」と決めたことについて使える。第三者に使えば「絶対〜だろう」という強い推測になります。これは自分以外の人間の意志はわかりようがなく、推測するしかないからと覚えればいいと思います。willの他の用法も結局この2つから出ています。

be going to...  は、willと違って、前々から決めていて、やるつもりでいることに使える。willは今決めたことでした。例) I am going to get married next year. (来年結婚しようと思っている) また目の前に何か証拠があり、それにもとづいて「〜するだろう」という場合は、be going to..を使う。 例えば、空がにわかに曇って暗くなってきたとする。このように、目の前に確たる証拠がある場合、It is going to rain.と言える。飛行機に乗っていて、エンジンから火を噴き、落下しているとする。We are going to die.である。 be going to...は進行形の形をしているのが理解のカギだ。もう「そうなる」段階に着々入っているのだ。ものごとがA段階、B段階、C段階の順におこるとしたら、もうA段階まで起こりつつあるから、Cが起こるだろうと言っているのだ。これは「推測」に近い用法である。 We are dying. と進行形でのべるのは「推測」の域を出て、ほぼ事実になりかけている。よって「確たる証拠に基づいた推測」を進行形で代用するのは適さないと思う。また、willは自分の経験や主観に基づいた推測であり、確たる証拠に基づいた推測be going to...とは分けて考えたい。

進行形 は、具体的な準備にもう入っているので極めて実現性が高い未来に使える。例えば、パソコンを梱包している友人に向かって、A) What are you doing?  B)I'm selling it. もう売る具体的な準備に入っているから進行形となる。I'm going to sell it.でも間違いではない。でも、進行形を使うと、「Yahooオークションにすでに申し込んだ」とか、より細かい点まで決まっている感じがする。

現在形は、不変のイメージ。ずっと変わりがないこと。よって、時刻表などスケジュールが決まってしまっている、「公共のもの」に限って未来のことをのべる。 例 Your train leaves in ten minutes.

will be ...ingは未来進行形と呼ばれる。未来のある時点においてちょうど進行中のことをのべるのが最も基本(例 I will be studying this time tomorrow. )  だが、もっと大事な用法がある。その場合、 willは推測。be ...ingで自然な流れでそうなっているだろうこと。以下の2つの文を比較してみよう。

 ○I will visit you at four. よし4時に絶対あなたのところに行くぞ。
                 (強い意志)

 ○I will be visiting you at four. 4時にあなたのところにうかがっていることでしょう。
                    {推測のwillだろう+(自然な流れで)そうなっている}

 上の言い方だと、意志のwillが使われるので「あなたがどう思おうと4時に絶対行くぞ」となり、押しつけがましくなりますが、下の言い方だと「私」があなたに用事があり、その自然な流れで、「あなたの家に4時に行くことになるでしょう。」という推測のwillが活かされた意味になります。自分の意志でそうする感じが抑えられ、「(このままの流れでいくと自然と)私は4時にあなたと会っていることになりますね。」という、押しつけがましさは回避され、より客観的な言い方になります。

 したがって「4時にお宅にお伺いしますね。」は、自分の意志を優先させた、I will visit you....より、I will be visiting you at four.の方がはるかに自然な言い方になります。

  ちなみに、Will you be .....ing? という疑問文もありますが、これは、相手に御願いがあるときの表現になります。 Will you be going to the supermaket?  あのスーパーに行くの?(裏の意味として、買ってきてほしいものがあるんだけど....) これは、will you....?に依頼の表現があるということを思い出せばいいのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

0207- 0905010 統一イメージを持つのが重要

時制指導などは特に統一イメージを持たせるのが大事

ある時制に関する統一イメージを持たせることが最も大事である。

文法的にわけると、時間についての学習は下の12個にわけることができる。

現在形
現在進行形
現在完了形
現在完了進行形

過去形
過去進行形
過去完了形
過去完了進行形

未来(形)
未来進行形
未来完了形
未来完了進行形

しかし、12の内容を確認しながら使い分けていくことは
日本人にとってはかなりハードルが高い。
さらに、12の中でも使い方が細かく分かれていたりする。
ひとつひとつ細かく学習するうちにいやになってしまう。
12で学習が済まず、24、36,48項目と、倍々で学習項目が
増えてしまうからだ。細かい学習項目をつなぐ統一イメージ
があれば、「なるほど」と納得感が得られる。それがないと
単なる暗記に終わり、嫌気がさしてしまうのだ。

各項目について最初にその基本コンセプトについての
「統一イメージ」をもつことで格段に理解が進むことになる。
最初に細かい知識があるのではなく、統一イメージがあり、
そこから細目が派生していく。
また各統一イメージを導入するにあたって、既存の統一イメージ
との比較対象を行う。
そうすることで、知識は体系化されていく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

0206- 0905010 文法指導のポイント

分けるだけじゃダメ!

  結局、どの文法指導についても言えることだが、私たち英語教師は各文法項目を細かく切り分けて教えることは得意だ。しかし、その背景に統一されたイメー ジ、考え方があるということは教えていないのではないだろうか。教えるという行為は「分ける」だけでなく「まとめる」ということも重要なのだ。こまかい学 習項目が「全体」の中でどう位置づけられているか、理解できれば、文法の理解度はぐーんとアップする。

  逆に各文法項目の統一イメージを最初に生徒の頭の中に作り出せれば、あとあとどんなに細かく分けて教えても、統一イメージで各項目間につながりを見いだすことができる。また、既存の知識を新しい知識と対比させてみることにより、新しい概念のイメージが格段にやりやすくなる。 した がって、ものの理解のしかたとしては、

  →既存の知識の確認
  →それと対比させた形での新概念(統一イメージ)の導入
  →具体例1,2,3,4............ etc.
  →新概念まとめ

   が最も理解しやすい。
   「分ける」だけでなく「各項目間の統一イメージをもたせる」ことが理解を促進する。
   理解のためには具体的項目だけではダメで、抽象概念と具体的項目を同時に
   理解しなくてはならないのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月 8日 (金)

0205- 090508 時制ー未来の表現will と教室での指導例

未来のことを表すのに、英語はいくつかの表現を使い分けることをまず意識する必要がある。日本語であれば、「〜するつもりだ。〜する予定だ。」ですませるが英語はもう少し使い分けがあるのだ。

1) will V
2) be going to V
3) be Ving
4) 現在形
5) be to V

このうち、 まず1) willVについて考えてみましょう。
willVの使い方は

willを使う最初の場面は、その場で決めたことをのべる場合です。以前から決めていたことや計画していたことは、be going toや進行形でのべ、絶対にwillは使えません。

A) May I talk to Bob?
B) He is out now. Would you like to leave some message to him?
A) No.  I'll call him later. 

最後の I'll call him later.(あとで彼に電話をかけ直しますよ)はその場で決めた意志です。
これはwillでのべます。 be going toや 進行形で I'm going to call him later.とのべると「あとで彼に電話をかけ直そうと前から思っていた」になりおかしなことになります。よって、willのひとつめの使い方は、その場/今この瞬間で「〜するよ」と決めた自分の意志になります。そしてこの、その場で決めた自分の意志から、[ 相手への申し出 I'll help you. ] [相手への約束 I'll do it. ] [相手への脅し Gime me your money, or I'll kill you. ]という意味に発展します。文法書には意志未来と書かれてありますが、この用語では、be going to...や進行形との区別がつきません。もう一度いいますが、意志は意志でも、今この瞬間に決めた意志でしかwillは使えません。

willの使い方の2つめは、「極めて強い予測」です。

その場で決めた「自分(あるいは自分たち)の意志」をのべる場合、普通主語は I または weになるはずです。どちらにせよ、「自分」が含まれている必要があります。その一方、He, Sheなどの第三者が主語の場合、彼らの意志は知りようがありません。よって、He will.... とか、She will....となった場合は、「その場で決めた自分の意志」を表しません。その場合は「極めて強い予測」を表します。どれだけ強いかと言うと、相手の反論の余地を認めないほど強い予測になります。例えば、官房長官が Prime Minister Aso will call a general election next month. (麻生首相は来月きっと必ず総選挙を行う)と言った場合、国会議員は皆すぐに総選挙の準備を始めます。 もう少し、はっきり言い切ることを避け、表現を弱めたいなら、probablyや、I thinkを使い、 Prime Minister Aso will probably call a general election next month. (麻生首相はおそらく来月に総選挙を行うだろう)とか、I think Prime Minister Aso will....とします。 くり返しますが、willは極めて強い予測であるので、単なる「だろう」ではすまないものがあります。もし訳すとしたら「絶対、必ず、きっと〜するだろう」です。文法書には習慣のwillなどと書かれてあることがあります。例文 Accidents will happen.しかしこれも、強い予測の延長だと思えば楽に理解できますね。「事故とは絶対、必ず起こるものだ」 ね。強い予測の延長でしょう?

willの3つめの意味は「依頼:絶対やってくれるよな」になります。

中学時代、Will you....? でお願いの表現だと習ったと思いますが、Will you....? は確かに相手の意志を尋ねる形式はとっています。ただし、2つめの意味で学んだように、willには「絶対、必ず」というニュアンスもつきまといます。したがって、Will you....? は相手の意志を問うている形にはなっているものの、「絶対やってくれるよね?」という実際は相手の意向をくみ取らない、押しつけがましいニュアンスになります。Will you open the window? なら「窓あけてよ。(開けてくれるよね)」です。したがって、仲が相当いい人同士には使えるでしょう。しかし、先生や、上司、よく知らない人に言う表現としてはふさわしくありません。無難な言い方はと言うと、Would you.....? を使うことです。Wouldになると、willのおしつけがましさがなくなります。「あなたの意向としては〜するのはどうでしょうか?」ぐらいです。なお、Would you...?とCould you....?はほぼ同じ意味です。

willの4つめの使い方は、お願いに対する返答と拒絶です。
A) Would you make me the cake?
B) Yes, I will.
拒絶するときは、won'tを使えばいいわけです。 
Yoko won't make the cake for me.  洋子はそのケーキを作るつもりはない。

この応用で、人間以外にも拒絶の won'tを使うことがあります。
The door won't open.  そのドアは開くつもりがない。 =どうしても開かない。

これが過去形になり、The door wouldn't open. どうしても開かなかった。
willとwouldは使い方が非常に異なる部分があるので、別に取り上げます。

willの4つの大きな使い方でした。

.................................................................................................................................................................

指導例 willとbe going to... 

このうち、中学などで指導するとしたら、「最初の will」になろうかと思います。僕なら、Mr. Suzuki  Ms. Tanaka  Mr. Yokoyama  Ms. Takeshita と選挙に立候補した人の名前を書き、一緒に政策の優先順位を表に書きます。Mr. Suzuki 1位 Education   2位 Economy   3位 Environment  4位 Medical Treatmentなどです。その上で生徒に、I will vote for... , because...という形で書かせ、インタビュー活動を周囲の生徒とさせます。理由は必ず2文以上で述べると指導しておくと、because it's important.という答えの連発はさけられると思います。また、この活動の前に 比較級の指導をすませておくと、Education is more important than .....等を理由にでき、指導項目間の連携も狙えます。

be going to..ならマンガの1コマを見せ、次に登場人物やものがどうなるかbe going to...で言わせるという活動もあるでしょう。あるいは、スケジュール帳に予定を書いておき、Are you free next Sunday?  Sorry, I'm going to ..... などの会話を言う活動も考えられます。

大事なのは、willはその場できめた意見であり、be going to..はもう流れの中ですでに決まっていること、流れからすると次の展開はそうなりそうなことに使うことを教えることです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月 6日 (水)

0204- 090506 語い習得理論 part 6 結論と辞書指導

結局単語の覚え方は1種類ではありません。一つのやり方で覚えられないとしても、他の方法を選択して覚えられればOKです。(これをメタ認知能力といいます)

1)1週間同じ100語セットの単語をくり返しテキパキ音読する
2)覚えが悪いものをピックアップし、少しずつ間隔をあけながら復習する
3)同義語、反意語、上位語、下位語などのネットワークに組み込みながら覚える
4)語源(接頭語、接尾語など)を活用すると多義語対策にもなる。
5)語呂合わせを活用する
6)コロケーションを使って覚える

結局、どれか一つだけではなく、複数の覚え方で攻めると、かなりの確率で定着します。

また、単語の意味がどの意味で使われるか確定していく力は長文を読みながらでない培えません。いくら単語帳だけやっていてもダメですね。生徒の中にはよく英語と日本語を1対1で覚えている生徒がいますが、文脈を無視しているため実にへんてこな訳文を作ってきます。単語集だけではほんとの語い力は付かない所以です。そのためには辞書の活用も絶対必要になります。文脈を読んで、意味の推測をしてから辞書を引く。当たり前のことをするだけでものすごく英語力は伸びます。生徒は中学では辞書のひきかたを十分習得しないで高校に進学してきます。よって、オリエンテーションで高校1年生にやらせることは、様々な角度から辞書を大量にひかせる訓練をすることではないかと考えています。



| | コメント (0) | トラックバック (0)

0203- 090506 語い習得理論 part 5 語呂合わせについて

—語呂合わせは使えるのか?—
 例えば、「feasible」という単語を覚える場合、覚え方はいくつかあります。
      1)コロケーションで覚える feasible plan
      2)語源で覚える。faire する(=fact)ことが ableできる

    3)ゴロあわせ。「feasible, ひじがぶるぶる。腕相撲で優勝するのは実現可能。」 

  このうち今回私の脳の防御ラインを突破した方法は3)の語呂合わせでした。「feasible -ひじがぶるぶる-腕相撲大会-優勝は実現可能」と「音」と「ストーリー」を組み合わせて覚えたわけです。これですべての単語を覚えるのはさすがに無理があります。しかし、どうしても覚えられない時の最終手段としてはアリです。音とストーリーを結びつけるこのやり方は英語学者からは問題視されますが、脳科学的には○です。人間の脳はなんの脈絡もないものをばらばらに大量に覚えるのにはあまり適していません。 ところが、既存の知識や、イメージと組み合わせた新しい知識は脳の防御機能を突破しやすくなります。 脳はまさにストーリー記憶が得意中の得意だからです。語呂合わせは前述した「②の深い処理」を促す方法の一つとも言えます。feasible単独では突破できない記憶の壁も、イメージがわくストーリーと一緒なら、のりこえられるわけです。確かに全ての単語はこれで覚えるのは得策とはいえません。しかし、それは採用に値しないということではありません。このようなメソッドはその限界を理解した上で用いれば有用と考えます。語呂合わせも含め、語彙学習ストラテジーは学習者にとって多いほどよいと思います。異なるストラテジーを持ち、ひとつのメソッドがダメでもその単語にあった異なるやり方を選択できること(=メタ認知力があること)または組み合わせられることは語彙力アップには必ずプラスに働くと思います。

—語の細かいニュアンスはどうつかむか? 辞書を使い経験値を高める中でつかむー
  Nationも言っていますが、どのような方法でもよいのでとにかく5000語程度の単語は体に入れてしまうべきです。その後の学習がスムーズに行きます。単語のもつ「感覚」などはそのあと、辞書 (E-Gateか?) を使いながら大量のReading, Listening, Speaking, Writingで培えばよいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

0202- 090506 語い習得理論 part 4 脳科学から見た語い習得(2)テキパキ音読とアウトプットの効用


—音読の記憶パワーとは?

 次に②「異なる2系統以上から情報を入れる」について考えてみましょう。語彙のインプット方法は2つしかありません。「読む(見る)、聴く」です。つまり異なる2系統からの入力とは、「目」と「耳」からの入力に他なりません。そして読む、聴くを同時にできる活動は「音読」です。もっと言うと、音読は目からインプットしたものを音でアウトプットし、耳で再インプットしている活動となり、リハーサル効果が強力です。

テキパキ音読とアウトプットの活用 :茂木健一郎氏の「鶴の恩返し学習法」

  音読パワーはまたつい最近NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介された、気鋭の脳科学者茂木健一郎さんの「鶴の恩返し学習法」でも活用されていました。これは、覚えたいもの(特に英単語など)を大声で音読し、その後、テキストをみないで書いてみるというものでした。人にみせられないくらいアクティブに動いて、音読してする学習法なのでこの名前がつきました。気持ちを込めて読んだり、書いたりもします。茂木氏によると、この場合、なるべく速度を上げて、テンポよく、大量に音読をこなしていくのがよいそうです。それが没我感=Studiosにつながり、夢中になっていくとのことでした。黙読学習法と音読学習法を光トボグラフィという機械でしらべたところ長期記憶を司る側頭連合野の活性化が大きく違いました。また被験者のかたも学習効果の違いに驚いていらっしゃいました。

やる気のみなもとは :テキパキした簡単作業

 実は上記の下線部のようなことは何も茂木先生だけがおっしゃっていることではありません。NHK出版「脳と気持ちの整理術」の中で著名な脳神経外科のお医者さんである築山節先生も以下のように述べられています。

  ①やる気を起こす脳の部分は「側坐角」と呼ばれる。
  ②側坐角を刺激する一番よい方法は「体を動かすこと」である。
    =作業しているうちに興奮してくる
        *窓ふきなどやっているうちに夢中になるのがまさしくこれ。
  ③脳に興味をわかせるためには「ハードルが低く、すぐできる問題から始める」
  ④短時間の集中ですむ作業を連続させること。
  ⑤テキパキとした行動や状態が脳にほどよい作業興奮状態を作り出す。
  ⑥脳に「集中せよ」という指示は直接送れない。「時間を区切ること」で人は集中する。
  ⑦「○○時までに絶対覚えるぞ」という断固たる決意をもつこと。

テンポよく英→日音読することが、効率のよい単語記憶に結びつく

  語彙学習をするときには「やる気」をいかにおこすが肝心ですが、従来の語彙習得理論では、「やる気」は当然あるはずのものという前提で組み立てられていたように思われます。しかし現実はそうではありません。脳科学的に生徒をやる気にさせる方法を見つけることはとても大事です。
  さて、二人の脳科学のプロフェッショナルが共通で言っていることはなんでしょうか。それは、「短時間で、テキパキテンポよく、体を使った作業」です。ここに一つの語彙指導のポイントがありそうです。また、上記③の「ハードルをできるだけ低くして活動を行う」という点からは、語彙を覚える作業と、読解の作業はいったん切り離して行った方がよさそうだということがわかります。語い研究の権威、Nationも語い学習の際はいったんdecontextualize (脱文脈化)すべきと述べています。つまり「短時間にテキパキ行える活動で、脱文脈化した活動」とは、

「英語→日本語」または「日本語→英語」への変換活動に限られると思われます。

つまり次のように音読します。
○「artificial 人工の、artificial 人工の artificial 人工の」。

  1度だと記憶的には弱いので2〜4回読みがいいのではないでしょうか。考えてみれば、昔の寺子屋は論語を音読していました。artを「人の技術で作った」と覚えておくとさらに忘れにくくなると思います。

  このような繰り返しと、声に出す音読パワーを使った学習は、通訳者のトレーニング方法にも見ることが出来ます。それが「クイックレスポンス練習法」です。「英語→日本語、日本語→英語」を素早く変換していくのがクイックレスポンス法で、語彙のトレーニング法として極めて効果が高い方法として、プロの間では定着しているものです。

  まとめ

○「テキパキ英→日音読」を同じ単語セットで1週間くり返すことが大事。
○1週間の終わり2日で、覚えたかどうか、英語だけみて日本語をアウトプットしてみる。
○単語を音読する作業と、語法や同位語などの確認作業はとりあえず切り離す。
○ハードルが低く、テキパキ、ポンポンやれる作業活動が「やる気」を引き出すカギ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

0201- 090506 語い習得理論 part3 脳科学からみた語い習得(1)

 次に、語彙学習理論から離れ、「脳科学」の観点から語彙を増やす方法を考えたいと思います

 —くり返しと、異なる入力ルートから情報が入ると覚えられるー

  「脳の可逆性」という言葉があります。
可逆性とは、ある圧力をあるものに加えると、ぐにゃと曲がり、その圧力がなくなったあともその形のまま残ることです。脳も同じで、ある一定以上の信号が脳に入ると、その信号がなくなったあともその情報は脳に残り続けます。脳に変化が起こったわけです。これが「記憶」と呼ばれるものです。

  ただし、人の脳は、覚えすぎをふせぐための調整弁があります。日常の起こることをすべて記憶していくと、すぐ容量オーバーしてしまいあす。そのため、重要ではないと認識したものはどんどん忘れるようにできているのです。つまり覚えすぎをふせぐための、防御ラインをもっているわけで、これが単語記憶等を阻害します。

  脳が「重要な情報」と判断するポイントは2つあります。1つめは、同じ情報がくり返し入る場合。1週間に渡り同じ情報がくり返し入ればそれは重要な情報とみなされ、海馬に送られ、長期記憶の倉庫に入ります。このくり返し作業を「リハーサル」と呼びます。リハーサルが多いほど長期記憶になります。

  

2つめは情報の強さです。当然ですが、情報強度が強ければ強いほど、つまり、インパクトがあればあるほど記憶には残ります。例えば脳に入る信号の強さを「▲」で表すことにします。「▲▲▲」なら強度不足で脳の防御ラインを突破できなくとも、「▲▲▲▲▲」なら突破できるという信号の強さだとします。この強さはある意味ビジュアル的記憶とも言えます。いきいきと映像化、イメージ化できるものは長期記憶になります

  ただおもしろいことに、あるルートからの信号強度が「▲▲▲」であっても、別のルート(別の神経シナプスから)から「▲▲」の信号がくると「合体」して「▲▲▲▲▲」になり、防御ラインを越えるのです。つまり異なる2系統以上の入力があると、記憶に残りやすいことが分かっているわけです。これは何を意味するのでしょう。ひとつは、覚える際には、五感を総動員して覚えた方が、様々なシナプスを経由して情報が入るので覚えやすくなるということです。ただ単に本を眺めるより、CDを聴きながら読んだ方がいいでしょうし、ただ聴くだけより、音読しながら覚えた方が記憶の効率は高まる可能性が高いということです。

  また、ばらばらな知識を結びつけて覚えた際も、信号の強度はあがり、やはり防御ラインは突破できそうです。▲▲+▲▲+▲▲ これはつまり、メンタルレキシコンの中に組み込むように、他の同義語、反意語、下位語、上位語、語源、語呂合わせなどと結びつけて覚えると防御ラインをやはり突破しやすくなることを示していると思われます。

まとめてみましよう。長期記憶に残りやすい条件は…

①一定期間内に一定以上のくり返し入力があること。
②異なる入力ルートから同時に情報が入ってくること

—1週間に何回も入力があると覚えるー
 ①についてもう少し考えてみましよう。
  次のうち、どちらがより効果的な語彙の覚え方でしょうか。

   A君「毎日10語覚えよう。5日間で50語覚えるぞ。」
   B君「5日間、毎日同じ50語をくり返し練習しよう。」

                                    答え B君

・ A君の方法では毎日異なる単語を覚えることになり、「同じ情報を数日間入れる」という原則に反します。
・ 脳が「長期記憶に入れよう」と思うのは、数日間同じ情報が来た場合に限られます。つまり長期記憶にするには、数日に渡って、同じ情報を 脳におくりこめばいいわけです。

 

ですから、単語は1週間毎日同じ単語のセットをくり返し勉強するといいわけですね。

—異なる情報を間にはさみつつくり返しー
  次に注意する点は、一つの単語を一度に60秒かけて覚えるより、4秒の学習を15回くり返したほうが結果はよいということです。ただし、Ellisに よると、「ある単語のリハーサルと次のリハーサルの間隔が開いていればいるほど単語の意味を想起しやすくなる」とのことですから、ある単語のリハーサルは その場ですぐくり返すのではなく、わざと他の単語の練習を間にはさんであげた方が結果は良さそうです。つまり、artificialがターゲット語だとす ると、これを一度に15回リハーサルするのではなく、他の数十語の単語のリハーサルを間に入れながら、結果として15回くり返したほうが効果はあるという ことになります。

  さらに学習すべき単語は、最初からある一定数のグループにしておいたほうが効率とやる気(数量がはっきりし、数値的目標が立てやすい)が高まると思い ます。100語1グループとして、10〜20分で3〜4周のくりかえし練習が可能ですから、7日実施すれば、1単語あたり、21回から28回のリハーサル が可能となります。そしてリハーサルの間隔は少しずつ広げていくのが効果的です。(Schmit,2000 : Spaced Rehearsal仮説)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

0200- 090506 語い習得理論 part 2 望月テスト

◎望月テストで生徒の語彙サイズの確認をし、現状把握を

  医者の診断と同じで、現状がどうかの把握から始めれば、正しい処方をすることができます。ここでは「望月テスト」と呼ばれる語彙サイズテストを用いて、生徒の語彙数を把握したいと思います。望月テストは麗澤大学教授・望月正道先生が開発された、受容語彙のサイズを測るテストです。1000語ずつレベル分けされ7000語レベルのテストまで用意されています。各レベル30問の問題から構成されていて、1000語〜7000語レベルの問題なら、計210問の問題が用意されています。生徒に問題を答えさせ、簡単な計算をさせるだけで、1語単位で生徒の語彙サイズが出てきます。
  これを用いて、生徒に現状での語彙力を知らせることにより、語彙学習に数字として目に見える目標を持たせ、内的動機づけを高める目的で望月テストを導入いたしました。試験に要した時間は30分程度。そこから自己採点させ、自分で計算させて語彙サイズを割り出させました。結果は、以下の通りです。

  対象者は福島県立○○高等学校3学年320名全員  平成20年4月10日実施
    平均: 3810語 
    最高: 5387語
    最低: 1800語

  語彙サイズが出た後で、Readingの教科書の裏表紙に数字を転記させたあと、別紙に書かせて提出させました。この結果多くの生徒が3000語、4000語レベルの単語でつまずいているのが分かりました。望月テストは 北大英語語彙表という単語リストを元にしています。それでどの単語のレベルかがすぐ分かります。

  生徒には「4500語あると浪人と戦えるレベル。5000語で難関大レベル。6000語で東大、京大、一橋、早稲田、慶応、上智クラス。」と伝えました。生徒達はしばらくの間「おれ○○千語レベル。お前は?」とお互いに質問し合っていましたので、生徒に与えたインパクトはかなり大きかったのかと思います。3年の4月の時期に、目標とすべき数値を意識させる指導は正解だったと思います。数値化することで、どれだけやればいいか目標が定まり安くなります。生徒には「7月にもう一度語彙サイズテストをするよ」と伝えてあり、語彙学習を促進する手だてとしても考えています。2回目の語彙サイズテストで結果が大きくのびていれば、生徒にとって大きな励みになりますし、実際に英文を読める量も増えるようになると思われます。7月にもう一度インパクトを与え、夏休みにスパートをかけさせるねらいです。

* 望月テストは「意味の推測がしやすく、語数が多めに出る」との批判もあります。
* 読解対策として受容語彙サイズのみ問題にしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

0199- 090506 語い習得理論 part 1

◎はじめに
  英語を学ぶ上で生徒が高校3年生の最後まで苦しむのは、語い力の少なさです。語い力増強は生徒にとっての苦行であることは間違いなさそうです。では生徒の語い力をどうつけていくか考えてみたいと思います。

◎これだけは知っておきたい ー3つの語彙学習理論—

① Mental Lexicon (Aitchson, 2003)
  脳の中には単語の意味がランダムに記憶されているわけではなく、他の様々な単語と結びついてorganizedされた形で入っている。ゆえに高速に話したり、高速な英語を理解できたりするという理論。 
  例えば、redという単語を覚える際に、greenやblueと言った等位語と結びつけて覚える。また、colorという上位語と結びつけて覚える。または、同義語、反意語や連想される語と一緒に覚えると覚えやすいという理論である。
  もうひとつ具体例をあげよう。hugeという言葉を覚える際には、big, smallという同義語、反意語また、hugeからelephantといった連想語を生徒にあげさせ、結びつけたりしても効果は高い)ただし、同時に提示される同義語・反意語・連想語は既習語でないと、生徒はかえって混乱するのでやめたほうがよい。

まとめ
○ huge – big (同), small(反), elephant (連想語)(全て既習語)   
× huge – enormous (両方未習語はかえって学習者が混乱)

② 深い処理理論 (Craik and Tuluing, 1975 )
   「単語のもつ内容をイメージしたり、その単語の様々な側面に目を向けさせることで脳が深い処理をし、忘れにくくなる」という理論。例えば、vehicleという単語を

   a) 日本語の意味を考えて10回書きなさい。   
   b) vehicleが道路を進んでいるイメージを持って10回書きなさい。
   c) 発音しながら10回書きなさい。
     では、b)が一番深い処理をする。発音しながら書くと深い処理はしない。
           抽象語はなんらかのイメージを頭に描き覚えると深い処理になる。

   深い処理を促すと考えられるものは、イメージの他には…

・ 連想語(hugeからelephantやwhaleを連想)

・ 同義語・反意語(huge --big, little)
     同義語、反意語を提示する場合、既習語であることが大前提。)

・ コロケーション( huge budget:この場合budgetは既習語であること)

・ 語源(接頭語、接尾語の知識:in (ない) different (いてもいなくとも差が)=無関心)

・ 英語ヒントでの単語の推測活動 ( If something is huge, it is very big.  Is elephant small or huge? )

 が考えられる。 つまり、深い処理理論によれば、単なる(英語・日本語)のセットで覚えるよりこれらの情報のいづれかと共に覚えた方がより深い処理がなされ、長期記憶に入る可能性が高まる。深い処理とは、鮮やかなイメージおよび、強烈な気づき、既存の知識と結びつくことで、想起しやすくなるというものであろう。

③Involvement Load Hypothesis (Laufer and Hulstijn, 2001)
   単語を覚えるかどうかは ( Need / Search / Evaluation ) に影響されるとする理論。
   ・Need … 先生が覚えろといった単語より自分が知りたい単語は覚える
    ・Search... 知りたいと思ったら、辞書をひいたり先生に聞いたりして調べる
   ・Evaluation…辞書などで調べた意味が文脈にあうかどうかチェックする

 では次の内容をこの理論にあてはめてみてください。 
  A)先生に単語帳を覚えろと言われた。
  B)テキスト中の知らない単語を辞書でひいた。
   たくさん意味があったが、文脈から意味を決めた。

 A)は( No Need / No Search / No Evaluation )単語帳を渡すだけでは最悪の結果に。
 B)は( No or Moderate Need / Search / Strong Evaluation)なので定着していきます。

ベネッセのスタディーサポートの結果も「未知語をいきなり辞書でひくより、文脈にあう意味を考えて選ぶ生徒ほど成績がよい」と同じことをのべていました。

 さて実は上の①〜③の3つの理論はそれぞれが排他的な関係ではなく、重なりある部分があるようです。(以上3つの理論はELEC同友会語彙研究班/岡田順子先生より学ぶ)

 次の活動を①〜③の理論にあてはめてみましょう。 

・ 授業で、 “Some flowers don’t need water. Why? Because they are artificial.  They are made by men.” などと書いた文を見せ、生徒にartificialの意味を推測させた上で辞書で確認させた。 

  まず、日本語で単に「人工の」と教えるのではなく、英語でヒントを出し、「なんだろう?」という推測活動を入れていますので、②の、「より深い処理」 がなされています。また、artificialを flowerというイメージがわきやすい名詞とセットにしてコロケーション情報も出していることも②の深い処理につながります。 また③の Involvement Load Hypothesisの観点から見れば、SearchとEvaluationも入っている上に、artificialの他はすべて既習語なので、「なんだ ろう?あと少しで分かる、知りたい」という欲求がでてきますので、Strongまたは Moderate Needになります。もし「artificialなものを3つあげなさい」という追加指示を出せば、連想語を考えさせることになり、①のMental Lexicon構築もすることになります。「反対語はnaturalだよ」と確認すれば、①のMental Lexiconも構築され、②の深い処理もされることになります。「語源は art(技術でつくったもの)から来ているよ」と教えれば、やはり①②の強化につながります。ただしこの場合、artに「技術」の意味があることは既習事 項になっていなければなりません。

次に、Readingの授業で、comprehensive book of mapという言葉が出てきました。先生方ならどう指導なさるでしょうか。

  一番てっとりばやいのが、日本語の意味を確認する方法です。ところが「包括的な、総合的な地図」と訳したのではなんのことを言っているのかわかりません。これでは深い処理になりません。次に語源を使うことを思いつかれるかもしれません。「com=全部 prehensive=とらえる」ですが、これも ここではピンと来ません。そこで、「A comprehensive book of map covers a lot of areas, but it doesn’t show you detailed information. about each area. Which is a comprehensive book of map, a map of Japan or a map of Iwaki?」といいます。すると、comprehensive のイメージがわきます。com(全体を)(ざっくりと大ざっぱに)prehensive (とらえる)で、「細かい情報はのせず、とりあえず全体をざっくりと網羅した地図」の意味だったわけです。このように抽象語は、実物を持ち出したり、実例 を挙げると、イメージがわきやすくなり、深い処理につながりやすくなります。このようにどんどん具体例などの情報を付け足して、未知の表現の推測を手助け する行為を、「精緻化 elaboration 」と言います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

0198- 090506 NextStageの功罪(熟語パート)

桐原書店 NextStageは全国でかなりのいやほとんどの学校で採用している教材ではないだろうか。事実受験ででてくるポイントはほぼ全て網羅しているのだから文句はないかもしれない。しかし、他はさておき、熟語パートはまったくいただけない。以下は桐原の営業の方にも伝えてある。次回の改訂が迫っているそうだから、劇的な改善を求めたい。

問題は以下の通り

1)句動詞と動詞の意味はイコールではないのに、イコールといいきっている
     例hand in=submit とあるが、イコールではない。

2)語義が正確に書かれていない
  例 set in =天気、季節が始まる とあるが、これでははなはだ不十分である。

3)句動詞ではなく、動詞で表現した方が自然な場合があるが、そう書かれてない。
  例 find fault with=criticizeと書かれているが、criticizeの方が自然。

4)なぜそういう意味になるのか、前置詞などの説明がない。1つ1つ暗記を強いる。
  例 take on  =「おびる、ひきうける、やとう」どこからこういう意味がでてくるの?
  例 yield to =「屈する、産出する」この2つの意味がなぜでてくるの?
...................................................................................................................................................................................
1)に関してはいまだに多くの大学で句動詞と「ほぼ同じ意味」の動詞を選びなさい。などという問題が見られる。使われる文脈が非常に違うのにも関わらず、「日本語の意味的に似ている」「問題を作りやすい」という理由で「ほぼ同じ意味の動詞を選びなさい」という設問を作ると思われるが、このことは生徒の英語力増強にマイナスにしかならない。

 この状況をネクステが作り出しているとまでは言えないが、hand in =submitなどと書かない方がいい、むしろ、多くの句動詞と動詞は決してイコールではないと明記し、大学入試問題作成者にプレッシャーを与えるべきと考える。安易な大学入試問題に同調しているならば、こと、熟語に関してはネクステは日本語の英語教育界には多大なマイナスをもたらしていることになる。くりかえすが、重なりあっている部分がある一方、重なってない部分も多い。そこを無視はできない。使えない形で句動詞を覚えさせられる生徒が悲劇なのである。

 hand in A  :上司や先生などに報告書や宿題を提出する
 submit A   : 役所などに陳情書を考慮してもらったり、申請書などを提出する場合

2)は意味が正確に書かれていないという問題だ。set inは「梅雨や厳しい冬など、好ましくない気候が始まる」という意味である。こんなのはロングマンを見れば一発でわかる。それほど生徒に負担を強いるものでもない。編者がロングマンをもっていないとは思わないが、もう少し語義の書き方に慎重さがあってよい。

3)はなんでもかんでも句動詞がよいのではなく、人を批判するという意味では criticizeが最も自然で好まれるということ。そのような実際の使用状況などの情報も、よく使うものに関してはぜひ知りたいところである。コーパスなどでチェックして載せて欲しい。

4)前置詞や副詞や動詞の原義を取り扱っていないことがネクステの英熟語パートの最も弱い点と言える。だからひとつひとつの熟語について記憶の強化のポイントを書いてくれるだけで生徒の負担はぐっと減る。

   take on...      take(〜をとって)何かに on (くっつける)=start to have....   
            「新しい意味をおびはじめる・(新たに)責任や仕事を負う」の意味。
           

    yield to....         「与える」が原義。勝利や何かを人に与えて「〜に屈する」
            「〜を産出する」も言い換えれば「出す、与える」である。

 とまあ、さんざん文句を言っていますが、結局ネクステには期待をしているのです。桐原書店のみなさんには、がんばってほしいです。多くの受験生がネクステを手に取るのですから。次回の改訂は今よりもっともっとよくなることを心より期待しています。





   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月 2日 (土)

0197 -090502 ユメタン2

木村達哉先生のユメタン2の巻末に勤務校名と私の名前が載っています。(アンケートにて意見を述べさせていただいただけですが)メディアに自分の名前が載るというのは不思議な感じもしますが、大変光栄なことです。チームキムタツの一員としては、本当にチームで何かができるのではという感じがしています。

メーリングリストにあった、木村先生の新構想にも大賛成。できるだけ協力したいという気持ちです。全国の学校の先生が協力すればきっといいものができると思います。ばらばらだったパワーを結集する。そして英語教育を豊かにしていく。そこにかかわれたら教師としては本望と言わざるをえません。

本校の2年生ではユメタン1を採用いたしました。私は現在3年生の副担ですので、たいしたことはできませんが、来年1年生をもつときには、ぜひ採用を考えていきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月 1日 (金)

0196 -090501 言い換え部分、対比を未知語類推に用いる

 前回のエントリーでは、文脈をつくるカギが、1)同格、言い換え 2)対比逆接 3)原因結果にあると述べた。今回は特に1)の同格、言い換えを 2)対比逆接を取り上げ、それを未知語類推に実際に用いてみたい。

  同格部分、言い換えを見破るポイント

  1)カンマ  ------ , --------  は同格
  2)ダッシュ  __________ - ____________  は同格
  3)コロン  __________ :  ____________  は同格
  4)SVCは究極の同格  S=C
  5)前置詞asはイコール regard A = B
    6)抽象的な話が終わり、具体例が述べられていたら2文は同格
    7)andでつながれた語句と語句は基本的には同じ意味

  +対比、逆接の前後では意味が逆になることが多い。

では上の1)〜8)のポイントを用い、実際に問題を解いてみよう。

     下線(A)(B)(C)(D)の意味を類推せよ

  Daydreaming(空想) once was considered a waste of time.  Psychologists regarded it as evidence of (A)maladjustment, an attempt to escape from reality. They warned habit of daydreaming could reduce a person’s effectiveness in real life and (B) hamper his ability to come with problems.  Even the more indulgent psychologists considered daydreaming a childish habit which caused students to get bad grades and adults to fail at their jobs.

   Recent research on daydreaming, however, indicates that it is an (C)intrinsic part of daily life. Daydreaming, it has been discovered, is an effective means of relaxation. But the beneficial effects of daydreaming go beyond that.  Experiments conducted by Dr. Joan T. Freyberg, a New York City psychotherapist, showed that daydreaming significantly helps intellectual growth, powers of concentration, and the ability to communicate with others. Dr. Freyberg also discovered that her patients who easily engaged in fantasy-making usually responded more quickly to treatment. 

 

  An electronics executive makes it a habit to daydream a few minutes everyday. He says that it has added considerably to his mental energy. He reports that after a brief respite of daydreaming he feels more vigorous and (D)zestful, and that he is better able to deal with sudden pressures and crises.

考えかた

 

(A)は、 カンマ以降が具体的な言い換え部分。「現実から逃げだそうとする試み
   英語ではまず抽象的なことを述べ、次にわかりやすく述べることが多い。

(B)は、andで、他動詞hamperとreduceがつながっている。
   andでつながれているものは基本的に意味は同じ。
   よって、hamper his ability to come with problems.で
   「様々な問題に対処する能力を減ずる、削いでしまう

(C)1パラ第一文と2パラ第一文がhoweverで対比になっている。
  1パラは第一文が最も抽象的で、その後は単にその文を具体的に言い換えてるだけ。
  よって対比は1パラ第一文と、2パラ第一文で起こっている。

  1パラ第一文で daydream = waste of timeとあるのに対して、
  2パラ第一文で daydream = intrinsic part of daily lifeとあるので、
     intrinsicは、waste「ムダ」の反対の意味となり、
  「重要な、なくてはならない」の意味となる。

(D)zestfulとvigorusはandでつながれているのでほぼ同じ意味になる。しかし、vigorusの意味がわからないとどうにもならない。では、どうするか。視野を前後の文まで広げてみよう。英文は1文だけぽつんと存在するのではなく、(抽象的なこと)を言ったら、それを筆者が納得するまで(具体的なこと)を述べて、説得力を増そうというパターンが極めて多い。つまり、ある部分がわからなくとも、前後で「抽象→具体の言い換え部分」が必ずある。それを探せば良い。

He reports that after a brief respite of daydreaming he feels more vigorous and (D)zestful, の直前の文がひょっとして言い換え部分ではないかと推理してみよう。

直前の文He says that it has added considerably to his mental energy.は
彼は空想をするとすごく精神的活力が得られる」と述べている。 

その直後に、He reports that <after a brief respite of daydreaming> / he feels more vigrous and zestful.  とあるから、これは「精神的活力を得られる」ということの具体例では?と見抜き、少し空想をした後でvigorousでzestfulになる=「精神的活力が得られる元気になることだな」類推できる。 そしてその結果問題や重圧によりよく対処できるようになるのである。(and that he is better able to deal with sudden pressures and crises.)

まとめると

最後の「視野を広げて前後の文の同格部分・言い換え部分を探す」というテクニックは極めて重要である。これは現代文の読み方にも通じるものがある。

このような読み方は実は語い力と英文解釈力に支えられている。この2つがおざなりであれば、言い換えに気付くというレベルまではいけない。しっかり基本を押さえ、その上でマスターさせたい読解技術である。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »