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2009年5月 8日 (金)

0205- 090508 時制ー未来の表現will と教室での指導例

未来のことを表すのに、英語はいくつかの表現を使い分けることをまず意識する必要がある。日本語であれば、「〜するつもりだ。〜する予定だ。」ですませるが英語はもう少し使い分けがあるのだ。

1) will V
2) be going to V
3) be Ving
4) 現在形
5) be to V

このうち、 まず1) willVについて考えてみましょう。
willVの使い方は

willを使う最初の場面は、その場で決めたことをのべる場合です。以前から決めていたことや計画していたことは、be going toや進行形でのべ、絶対にwillは使えません。

A) May I talk to Bob?
B) He is out now. Would you like to leave some message to him?
A) No.  I'll call him later. 

最後の I'll call him later.(あとで彼に電話をかけ直しますよ)はその場で決めた意志です。
これはwillでのべます。 be going toや 進行形で I'm going to call him later.とのべると「あとで彼に電話をかけ直そうと前から思っていた」になりおかしなことになります。よって、willのひとつめの使い方は、その場/今この瞬間で「〜するよ」と決めた自分の意志になります。そしてこの、その場で決めた自分の意志から、[ 相手への申し出 I'll help you. ] [相手への約束 I'll do it. ] [相手への脅し Gime me your money, or I'll kill you. ]という意味に発展します。文法書には意志未来と書かれてありますが、この用語では、be going to...や進行形との区別がつきません。もう一度いいますが、意志は意志でも、今この瞬間に決めた意志でしかwillは使えません。

willの使い方の2つめは、「極めて強い予測」です。

その場で決めた「自分(あるいは自分たち)の意志」をのべる場合、普通主語は I または weになるはずです。どちらにせよ、「自分」が含まれている必要があります。その一方、He, Sheなどの第三者が主語の場合、彼らの意志は知りようがありません。よって、He will.... とか、She will....となった場合は、「その場で決めた自分の意志」を表しません。その場合は「極めて強い予測」を表します。どれだけ強いかと言うと、相手の反論の余地を認めないほど強い予測になります。例えば、官房長官が Prime Minister Aso will call a general election next month. (麻生首相は来月きっと必ず総選挙を行う)と言った場合、国会議員は皆すぐに総選挙の準備を始めます。 もう少し、はっきり言い切ることを避け、表現を弱めたいなら、probablyや、I thinkを使い、 Prime Minister Aso will probably call a general election next month. (麻生首相はおそらく来月に総選挙を行うだろう)とか、I think Prime Minister Aso will....とします。 くり返しますが、willは極めて強い予測であるので、単なる「だろう」ではすまないものがあります。もし訳すとしたら「絶対、必ず、きっと〜するだろう」です。文法書には習慣のwillなどと書かれてあることがあります。例文 Accidents will happen.しかしこれも、強い予測の延長だと思えば楽に理解できますね。「事故とは絶対、必ず起こるものだ」 ね。強い予測の延長でしょう?

willの3つめの意味は「依頼:絶対やってくれるよな」になります。

中学時代、Will you....? でお願いの表現だと習ったと思いますが、Will you....? は確かに相手の意志を尋ねる形式はとっています。ただし、2つめの意味で学んだように、willには「絶対、必ず」というニュアンスもつきまといます。したがって、Will you....? は相手の意志を問うている形にはなっているものの、「絶対やってくれるよね?」という実際は相手の意向をくみ取らない、押しつけがましいニュアンスになります。Will you open the window? なら「窓あけてよ。(開けてくれるよね)」です。したがって、仲が相当いい人同士には使えるでしょう。しかし、先生や、上司、よく知らない人に言う表現としてはふさわしくありません。無難な言い方はと言うと、Would you.....? を使うことです。Wouldになると、willのおしつけがましさがなくなります。「あなたの意向としては〜するのはどうでしょうか?」ぐらいです。なお、Would you...?とCould you....?はほぼ同じ意味です。

willの4つめの使い方は、お願いに対する返答と拒絶です。
A) Would you make me the cake?
B) Yes, I will.
拒絶するときは、won'tを使えばいいわけです。 
Yoko won't make the cake for me.  洋子はそのケーキを作るつもりはない。

この応用で、人間以外にも拒絶の won'tを使うことがあります。
The door won't open.  そのドアは開くつもりがない。 =どうしても開かない。

これが過去形になり、The door wouldn't open. どうしても開かなかった。
willとwouldは使い方が非常に異なる部分があるので、別に取り上げます。

willの4つの大きな使い方でした。

.................................................................................................................................................................

指導例 willとbe going to... 

このうち、中学などで指導するとしたら、「最初の will」になろうかと思います。僕なら、Mr. Suzuki  Ms. Tanaka  Mr. Yokoyama  Ms. Takeshita と選挙に立候補した人の名前を書き、一緒に政策の優先順位を表に書きます。Mr. Suzuki 1位 Education   2位 Economy   3位 Environment  4位 Medical Treatmentなどです。その上で生徒に、I will vote for... , because...という形で書かせ、インタビュー活動を周囲の生徒とさせます。理由は必ず2文以上で述べると指導しておくと、because it's important.という答えの連発はさけられると思います。また、この活動の前に 比較級の指導をすませておくと、Education is more important than .....等を理由にでき、指導項目間の連携も狙えます。

be going to..ならマンガの1コマを見せ、次に登場人物やものがどうなるかbe going to...で言わせるという活動もあるでしょう。あるいは、スケジュール帳に予定を書いておき、Are you free next Sunday?  Sorry, I'm going to ..... などの会話を言う活動も考えられます。

大事なのは、willはその場できめた意見であり、be going to..はもう流れの中ですでに決まっていること、流れからすると次の展開はそうなりそうなことに使うことを教えることです。

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