« 0199- 090506 語い習得理論 part 1 | トップページ | 0201- 090506 語い習得理論 part3 脳科学からみた語い習得(1) »

2009年5月 6日 (水)

0200- 090506 語い習得理論 part 2 望月テスト

◎望月テストで生徒の語彙サイズの確認をし、現状把握を

  医者の診断と同じで、現状がどうかの把握から始めれば、正しい処方をすることができます。ここでは「望月テスト」と呼ばれる語彙サイズテストを用いて、生徒の語彙数を把握したいと思います。望月テストは麗澤大学教授・望月正道先生が開発された、受容語彙のサイズを測るテストです。1000語ずつレベル分けされ7000語レベルのテストまで用意されています。各レベル30問の問題から構成されていて、1000語〜7000語レベルの問題なら、計210問の問題が用意されています。生徒に問題を答えさせ、簡単な計算をさせるだけで、1語単位で生徒の語彙サイズが出てきます。
  これを用いて、生徒に現状での語彙力を知らせることにより、語彙学習に数字として目に見える目標を持たせ、内的動機づけを高める目的で望月テストを導入いたしました。試験に要した時間は30分程度。そこから自己採点させ、自分で計算させて語彙サイズを割り出させました。結果は、以下の通りです。

  対象者は福島県立○○高等学校3学年320名全員  平成20年4月10日実施
    平均: 3810語 
    最高: 5387語
    最低: 1800語

  語彙サイズが出た後で、Readingの教科書の裏表紙に数字を転記させたあと、別紙に書かせて提出させました。この結果多くの生徒が3000語、4000語レベルの単語でつまずいているのが分かりました。望月テストは 北大英語語彙表という単語リストを元にしています。それでどの単語のレベルかがすぐ分かります。

  生徒には「4500語あると浪人と戦えるレベル。5000語で難関大レベル。6000語で東大、京大、一橋、早稲田、慶応、上智クラス。」と伝えました。生徒達はしばらくの間「おれ○○千語レベル。お前は?」とお互いに質問し合っていましたので、生徒に与えたインパクトはかなり大きかったのかと思います。3年の4月の時期に、目標とすべき数値を意識させる指導は正解だったと思います。数値化することで、どれだけやればいいか目標が定まり安くなります。生徒には「7月にもう一度語彙サイズテストをするよ」と伝えてあり、語彙学習を促進する手だてとしても考えています。2回目の語彙サイズテストで結果が大きくのびていれば、生徒にとって大きな励みになりますし、実際に英文を読める量も増えるようになると思われます。7月にもう一度インパクトを与え、夏休みにスパートをかけさせるねらいです。

* 望月テストは「意味の推測がしやすく、語数が多めに出る」との批判もあります。
* 読解対策として受容語彙サイズのみ問題にしています。

|

« 0199- 090506 語い習得理論 part 1 | トップページ | 0201- 090506 語い習得理論 part3 脳科学からみた語い習得(1) »

語彙指導」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/36697/29467689

この記事へのトラックバック一覧です: 0200- 090506 語い習得理論 part 2 望月テスト:

« 0199- 090506 語い習得理論 part 1 | トップページ | 0201- 090506 語い習得理論 part3 脳科学からみた語い習得(1) »