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2009年5月 1日 (金)

0196 -090501 言い換え部分、対比を未知語類推に用いる

 前回のエントリーでは、文脈をつくるカギが、1)同格、言い換え 2)対比逆接 3)原因結果にあると述べた。今回は特に1)の同格、言い換えを 2)対比逆接を取り上げ、それを未知語類推に実際に用いてみたい。

  同格部分、言い換えを見破るポイント

  1)カンマ  ------ , --------  は同格
  2)ダッシュ  __________ - ____________  は同格
  3)コロン  __________ :  ____________  は同格
  4)SVCは究極の同格  S=C
  5)前置詞asはイコール regard A = B
    6)抽象的な話が終わり、具体例が述べられていたら2文は同格
    7)andでつながれた語句と語句は基本的には同じ意味

  +対比、逆接の前後では意味が逆になることが多い。

では上の1)〜8)のポイントを用い、実際に問題を解いてみよう。

     下線(A)(B)(C)(D)の意味を類推せよ

  Daydreaming(空想) once was considered a waste of time.  Psychologists regarded it as evidence of (A)maladjustment, an attempt to escape from reality. They warned habit of daydreaming could reduce a person’s effectiveness in real life and (B) hamper his ability to come with problems.  Even the more indulgent psychologists considered daydreaming a childish habit which caused students to get bad grades and adults to fail at their jobs.

   Recent research on daydreaming, however, indicates that it is an (C)intrinsic part of daily life. Daydreaming, it has been discovered, is an effective means of relaxation. But the beneficial effects of daydreaming go beyond that.  Experiments conducted by Dr. Joan T. Freyberg, a New York City psychotherapist, showed that daydreaming significantly helps intellectual growth, powers of concentration, and the ability to communicate with others. Dr. Freyberg also discovered that her patients who easily engaged in fantasy-making usually responded more quickly to treatment. 

 

  An electronics executive makes it a habit to daydream a few minutes everyday. He says that it has added considerably to his mental energy. He reports that after a brief respite of daydreaming he feels more vigorous and (D)zestful, and that he is better able to deal with sudden pressures and crises.

考えかた

 

(A)は、 カンマ以降が具体的な言い換え部分。「現実から逃げだそうとする試み
   英語ではまず抽象的なことを述べ、次にわかりやすく述べることが多い。

(B)は、andで、他動詞hamperとreduceがつながっている。
   andでつながれているものは基本的に意味は同じ。
   よって、hamper his ability to come with problems.で
   「様々な問題に対処する能力を減ずる、削いでしまう

(C)1パラ第一文と2パラ第一文がhoweverで対比になっている。
  1パラは第一文が最も抽象的で、その後は単にその文を具体的に言い換えてるだけ。
  よって対比は1パラ第一文と、2パラ第一文で起こっている。

  1パラ第一文で daydream = waste of timeとあるのに対して、
  2パラ第一文で daydream = intrinsic part of daily lifeとあるので、
     intrinsicは、waste「ムダ」の反対の意味となり、
  「重要な、なくてはならない」の意味となる。

(D)zestfulとvigorusはandでつながれているのでほぼ同じ意味になる。しかし、vigorusの意味がわからないとどうにもならない。では、どうするか。視野を前後の文まで広げてみよう。英文は1文だけぽつんと存在するのではなく、(抽象的なこと)を言ったら、それを筆者が納得するまで(具体的なこと)を述べて、説得力を増そうというパターンが極めて多い。つまり、ある部分がわからなくとも、前後で「抽象→具体の言い換え部分」が必ずある。それを探せば良い。

He reports that after a brief respite of daydreaming he feels more vigorous and (D)zestful, の直前の文がひょっとして言い換え部分ではないかと推理してみよう。

直前の文He says that it has added considerably to his mental energy.は
彼は空想をするとすごく精神的活力が得られる」と述べている。 

その直後に、He reports that <after a brief respite of daydreaming> / he feels more vigrous and zestful.  とあるから、これは「精神的活力を得られる」ということの具体例では?と見抜き、少し空想をした後でvigorousでzestfulになる=「精神的活力が得られる元気になることだな」類推できる。 そしてその結果問題や重圧によりよく対処できるようになるのである。(and that he is better able to deal with sudden pressures and crises.)

まとめると

最後の「視野を広げて前後の文の同格部分・言い換え部分を探す」というテクニックは極めて重要である。これは現代文の読み方にも通じるものがある。

このような読み方は実は語い力と英文解釈力に支えられている。この2つがおざなりであれば、言い換えに気付くというレベルまではいけない。しっかり基本を押さえ、その上でマスターさせたい読解技術である。

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コメント

ご無沙汰しております。
英語できたえた文脈類推能力を国語に、
国語できたえた文脈類推能力を英語に、
いかす。
その点で、先生の解説、まさしく国語にそのままいかされるべきものだと思いました。
評論、古文、漢文、あらゆる「読解系」に通底するものです。文法、単語の知識があまりなくても、ワシワシ読み進めてしまう生徒さんがいますが、そのような「力ワザ」に共通するのが、「文脈類推能力」だと思います。
「空気」読まなくてもよいから、「文脈」読めよ、といったところですね。

投稿: 添削担当者 谷村 | 2009年6月 9日 (火) 19時53分

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