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2008年12月31日 (水)

0187- 081231 今年一年ありがとうございました。

今年も気ままに英語教育について語ってきました。本ブログご覧になられたかたには本当に感謝しております。この一年は自分にとっても大きな出会いの年でした。英語のエキスパートである予備校の先生、キクさんと出会えました。灘の木村達哉先生、田中十督先生、アルクの皆様方に会うことが出来ました。人とのつながりを大事にすることがこれほど大切だと思った年もありませんでした。思い切って教師塾で授業をして、また、ブログをほそぼそとながら書き続けてきたよかったなあという一年でした。このような出会いを通して学んでいるのは他でもない僕です。英語教育の発信をしてきたつもりが、自分が一番大きく学んでいたのでした。

個人的には長男が7月に誕生した大きな年でもありました。甘えん坊で僕がだっこしないとすぐ泣いてしまう長男です。でも親になるということがこんな素敵な気持ちになることだとはわかりませんでした。本当によい一年でした。

ブログをご覧になっているかたも,
来年が今年以上にいい年でありますように心から願っております。

P.S. センター試験間近の3年生諸君。あと一息です。やれることはやったと思いますが、最後の瞬間まで点数はあがります。あきらめるな!夢は絶対かなえましょう。

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0186- 081230 英語教育とフレームワークと守破離

勝間和代さんのいうフレームワーク力は英語教育にも使えるものだと思う。 フレームワークとは物事の切り取り方、整理の仕方である。 

発音のフレームワーク、アクセントのフレームワーク、文法指導のフレームワーク、英文解釈のフレームワーク。 

フレームワークは、武道で言うところの、守・破・離の、「守」に相当するところもある。守とは師匠の教えを弟子がしっかり守ることを指す。(破は師匠の教えを破り、離は自分のやり方を編み出すことを指す) 武道家は師匠に弟子入りし、弟子はひたすら師匠が提示する「かた」をくり返すのである。実は、自分勝手にいろいろ試行錯誤するより、かたを身につける方がはるかに効率的に上のレベルに到達できるのである。自己流で上のレベルに到達する人も確かにいるが、そこにいたるまでの効率が違う。 「上達がしやすいように望ましい行動をとり続けさせること」それこそが「かた」にはめ込む意味であろう。

現代では師匠の提示する「かた」の代わりをするのが、フレームワークかもしれない。 「かた」が自分でその意味を見いだしていくのに対して、フレームワークは最初から理論的な部分はクリアできている。なぜそうするのかは指導者が与えてくれるのである。その分「かた」よりとっつきやすいと言える。

勝間和代さんによると、フレームワークとは「何かの概念や考え方を自分なりに束ねて整理して、考えやすくするもの、覚えやすくするもの」「フレームワークをたくさん持つことは頭の中で様々な情報を整理し、判断し、意志決定を行う際に、その場に応じて適切な道具を使えると言うことです。」

授業でも、ある知識をばらばらに教えているよりも、「フレームワーク」を教えた方が生徒の知的興奮が強いと感じる。

例を出そう。 

<文頭にくるVingに関するフレームワーク>

1)カンマがあるかチェック。あれば分詞構文。
  「して、しながら、時、ので」で処理。
2)カンマがないときは、「〜している」「〜すること」のどちらかにする。

たったこれだけでも読みの効率は激変する。

ただ、フレームワークを守とするならば、破、離はどうするのだろうか。勝間さんは上司に次のように言われたという。「いくつかの事例が自分の持つフレームワークに合わない場合、新しいフレームワークを作るのだ」 これは、破、離に相当するだろう。

フレームワークを生徒に提示し、そのかたにあてはめて物事を考えさせるのは効果的であると思う。これは学習効率を上げることができる。一方、大学など高等教育になるとこの考え方だけでは成り立たない。学習とは違い、学問とは自問自答し、自ら問題を考え出し、新しいフレームワークの創造し、学ぶものであるからだ。

小学校、中学校、高校まではひたすら「かた」の練習を主眼に置く。しかし、教育はそこで終わってはならない。でないと、フレームワークにあてはまることしか考えられない、イレギュラーに対応できない人間を作り出すことになる。そうではなく、考えて、考えて新しいフレームワークを作り出す人間こそ作らねばならない。「その基礎を作る」ことを高校で僕はしようと思う。

そのためにはこの学年のこの時期にはこのフレームワークを身につけさせようという指導計画がぜひとも必要になる。また行動分析学の勉強もしたい。来年はこのあたりを真剣に考えていく時期になると思う。

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2008年12月25日 (木)

0185- 081225 高校英語授業 指導要領改訂

平成25年度から順次、現行の英語1,2、Reading, Writing, Oral Communication  がなくなり、

コミュニケーション英語基礎 2単位
コミュニケーション英語1   3単位
コミュニケーション英語2   4単位
コミュニケーション英語3   4単位
英語表現1           2単位
英語表現2           4単位
英語会話            2単位

になります。

この変更は多分にPISA型テストの結果を意識したもので、日本の順位を上げるための措置の一環だと思われます。また、アジア最低ランクの英語力の底上げを「教師の英語力アップ→生徒の英語力アップ」という側面から狙ったものとも言えます。内容的には「読む」一辺倒から「読んだものを人に話す、読んだ感想を書く」といった、「インプットとアウトプットをセットで行う」方向に舵を切っています。また、ただ単に話したり、書くのではなく、「自分の考えを論理的に人に伝える」といった部分にも踏み込み、ディベート、エッセイなどを推進する構えです。

ただし良い点ばかりではなく、問題点も山積みです。1点目は入試です。このような指導要領にするならば併せて入試改革を行い、ディベート、エッセイを入試に出すことが重要になります。2次試験は論理的に意見を表明する部分、つまり「ホールランゲージ的な能力」を問う形にしなければなりません。英文和訳がどうとか、和文英作がどうとかという細かいレベルをはるかに越えなければなりません。もし、従来どうりの試験をだしつづけるならば、授業は変わらないでしょう。そして日本語を使わない入試ならば、TOEFL+エッセイライティングを使えば?ということになるでしょう。各大学は日本語を用いないことが自分たちの意図に沿うことなのか精査する必要がでてきます。

2点目はクラスサイズです。40人学級で、コミュニケーション(アウトプットさせよう)の授業をするというのは、ペア学習をするにしても用意ではありません。発表する時間は極めて限られてしまいます。クラスサイズは10〜15名にし、教師の大幅増員が必要です。予算はとれるのでしょうか?

3点目はインプットとアウトプットのバランスです。日本のようなEFL(English as Foreign Language) 環境では教室外では英語を使う環境がまだまだありません。むしろインプットを多めにして、アウトプットを少し入れた方がEFL環境の日本には合ってます。8時間あれば、6時間はインプットの時間になるでしょう。残りの1〜2時間でアウトプット活動をしたほうがいいのではないでしょうか。ただし必ず行います。

教師が英語を使うという点に関しては語研のオーラルインターラクションの手法や、ジグソーリーディン グ、ディブリーフィングの手法を知っていれば英語で授業を行うことは難しくはありません。さらなる研修計画は用意されるのでしょうか。

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■外国語(英語)

 現行の選択必修から「コミュニケーション英語I」の共通必修に
変更。科目構成を変更。指導する語数を充実し、コミュニケーショ
ン英語I・II・IIIを履修する場合、高校で1800語、中高
で3000語を指導(現行は高校で1300語、中高で2200
語)。英語に触れる機会を充実、授業を実際のコミュニケーション
の場面とするため授業は英語で行うことを基本とすることを明記。
(ただし英語の使用は学校の実情に応じて)

 【コミュニケーション英語基礎】生徒の実態に応じ中学における
指導内容等を整理し定着を図る。

 【コミュニケーション英語I・II・III】「聞く」「読む」
「話す」「書く」の4技能の総合的かつ統合的な育成を図る科目と
して創設。例えば聞いたことや読んだことを踏まえた上で話したり
書いたりする活動を適切に取り入れる。II、IIIにおいて指導
する新語の数をそれぞれ700語とし充実(現行は英語II、リー
ディングでそれぞれ500語、400語の新語を指導)。

 【英語表現I・II】「話す」「書く」技能を中心に論理的に表
現する能力の向上を図る科目として創設。例えば「発表(プレゼン
テーション)」「討論(ディベート)」等の言語活動に係る能力を育成。

 【英語会話】身近な話題について会話する能力を養う科目として
従来のオーラル・コミュニケーションを改編。

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2008年12月24日 (水)

0184- 081224 自公の罪と反貧困ネットワーク

ニュースステーションを見ていて暗い気持ちになった。所持金が千円もない人。所持金が500円しかない人。派遣切りで今日住む家がない人。ひっきりなしに電話がかかってくるオフィス。反貧困ネットワークのオフィスの光景である。

派遣法の改正はもともと公明党、坂口氏のもとで行われたこと。その一方で給付金を配るという。手足を縛って海に放り出し、子供用の浮き輪をなげて、「がんばれよ」「俺たちの党がこれを勝ち取ったんだぜ。感謝してくれ。」と悦にいっているようではないか。はっきり言って納得しかねる。

なぜ給付金でばらまく2兆円の金を、「派遣切り等で苦しむ人たちに使います。」と言えないのか。なぜすぐにでも政府が住むところ、食事を用意すると言えないのか?なぜ反貧困ネットワークのような政府機関でないところが手弁当で彼らを救わなければならないのか?政治家はいったいどこにいてやっているのか。麻生さんはたぶん、ホテルのバーにいるのだろう。

消された年金記録の確認、入力作業等で政府が困っている人たちを雇えないのか。マンパワーはいくらでもある。彼らの再教育に金を使い、年金記録修復作業を手伝ってもらう。という案はどうか。(ある人などは3600万円も未払いがあった。ところが、事務手続きのおくれで、先に数百万払うという。もう80歳の高齢のかたである。普通、3000万円を先に払い、細かい数百万円を計算して後から払いますではないのか。)

給付金のような税金の無駄遣いの仕方はあまりにひどい。本当に現政権に日本の将来をまかせておけるだろうか。労働者は自分の一票を間違いなく次の選挙で行使すべきだと考える。オバマ氏のスローガンはチェンジであった。日本もその時が必要ではないだろうか。

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