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2008年12月31日 (水)

0186- 081230 英語教育とフレームワークと守破離

勝間和代さんのいうフレームワーク力は英語教育にも使えるものだと思う。 フレームワークとは物事の切り取り方、整理の仕方である。 

発音のフレームワーク、アクセントのフレームワーク、文法指導のフレームワーク、英文解釈のフレームワーク。 

フレームワークは、武道で言うところの、守・破・離の、「守」に相当するところもある。守とは師匠の教えを弟子がしっかり守ることを指す。(破は師匠の教えを破り、離は自分のやり方を編み出すことを指す) 武道家は師匠に弟子入りし、弟子はひたすら師匠が提示する「かた」をくり返すのである。実は、自分勝手にいろいろ試行錯誤するより、かたを身につける方がはるかに効率的に上のレベルに到達できるのである。自己流で上のレベルに到達する人も確かにいるが、そこにいたるまでの効率が違う。 「上達がしやすいように望ましい行動をとり続けさせること」それこそが「かた」にはめ込む意味であろう。

現代では師匠の提示する「かた」の代わりをするのが、フレームワークかもしれない。 「かた」が自分でその意味を見いだしていくのに対して、フレームワークは最初から理論的な部分はクリアできている。なぜそうするのかは指導者が与えてくれるのである。その分「かた」よりとっつきやすいと言える。

勝間和代さんによると、フレームワークとは「何かの概念や考え方を自分なりに束ねて整理して、考えやすくするもの、覚えやすくするもの」「フレームワークをたくさん持つことは頭の中で様々な情報を整理し、判断し、意志決定を行う際に、その場に応じて適切な道具を使えると言うことです。」

授業でも、ある知識をばらばらに教えているよりも、「フレームワーク」を教えた方が生徒の知的興奮が強いと感じる。

例を出そう。 

<文頭にくるVingに関するフレームワーク>

1)カンマがあるかチェック。あれば分詞構文。
  「して、しながら、時、ので」で処理。
2)カンマがないときは、「〜している」「〜すること」のどちらかにする。

たったこれだけでも読みの効率は激変する。

ただ、フレームワークを守とするならば、破、離はどうするのだろうか。勝間さんは上司に次のように言われたという。「いくつかの事例が自分の持つフレームワークに合わない場合、新しいフレームワークを作るのだ」 これは、破、離に相当するだろう。

フレームワークを生徒に提示し、そのかたにあてはめて物事を考えさせるのは効果的であると思う。これは学習効率を上げることができる。一方、大学など高等教育になるとこの考え方だけでは成り立たない。学習とは違い、学問とは自問自答し、自ら問題を考え出し、新しいフレームワークの創造し、学ぶものであるからだ。

小学校、中学校、高校まではひたすら「かた」の練習を主眼に置く。しかし、教育はそこで終わってはならない。でないと、フレームワークにあてはまることしか考えられない、イレギュラーに対応できない人間を作り出すことになる。そうではなく、考えて、考えて新しいフレームワークを作り出す人間こそ作らねばならない。「その基礎を作る」ことを高校で僕はしようと思う。

そのためにはこの学年のこの時期にはこのフレームワークを身につけさせようという指導計画がぜひとも必要になる。また行動分析学の勉強もしたい。来年はこのあたりを真剣に考えていく時期になると思う。

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