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2008年8月27日 (水)

0155 -08026 長文の読み方

英文解釈と、長文の読み方は意識して変えて読むべきである。長文読解ではすべての文を精読していたらいくら時間があっても足りなくなる。下線部の部分は精読で丁寧に読む。そうでないところは、筆者のいいたいことを大づかみにして読んでいく。SVXXをとる読む方を意識して読む読み方をやめ、「筆者がいいたいことはこんなかんじだな」ぐらいとどめてで次にどんどん行く。

ただしこの状態はある意味、英文解釈が自動的に出来る状態である。この状態にするためには、高2までには英文解釈系の本を2冊は与えてやらせる。ここが自動的にできないと、長文を構文解析しながら読んでしまう。それでは間に合わない。

筆者のいいたいことを大づかみにするには条件が3つある。1)下線部以外の構文の意味がほぼ意識せずとれること。そのためには長文問題とは別に解釈系の問題集を複数こなす 2)語い力養成。3)長文の問題集では、下線部訳以外は構文解析を主眼におかず、筆者の主張をおおづかみにすることを主眼に置く。そのためには数をこなす。3年で週1〜2長文しか授業で扱えないのは問題がある。数をこなせないのは、長文の指導ではなく、解釈の指導で終わってしまっているから。 (By キムタツ先生)

ずきっとくる。まあ生徒がPassageのはじめの方で読んだことを忘れているのは、一文一文の処理をしているから。50文からできあがっているpassageなら、50回精読していることになる。これでは先に読んだことをつぎつぎ忘れていっても無理はない。


でも50文の文章を5つぐらいのセグメントにまとめることができたらどうだろう。おそらくpassageの最初から最後までおおよその筋は覚えていられるだろう。解釈ではない長文の読み方はそれでよいと思う。メモをとりながらのメソッドもあるが、そうではなく、結局何がいいたいのかを大づかみしていく。内容を覚えながら理解していくほうがpassage全体の理解度はあがり、結果、試験の得点率もあがる。


よって、複数の文を読み、ここからここまでは「〜ということだな」「筆者は〜と考えているな」と

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2008年8月20日 (水)

0154 -08021 小学校英語 うーん困った

「小学校英語教育の最大のマイナス点は教師の発音にある」先日知り合いの英語の先生(女性)と子供の英語教育を話していた際に出てきた言葉だ。その方によると、英語力を子供の内から付けようと、英語指導をしてくれる幼稚園に子供を入園させたそうだ。その幼稚園には英語のネイティブスピーカーもいて、生活の様々な指示も英語でしてくれるという。あるとき子供の RとLの発音を聞いてびっくりしたそうだ。日本人が苦手とする発音を完璧にわけて発音していたからだ。

ところが小学校に入り、そこでの英語教育が始まると、RとLの発音の区別がだんだんあいまいになってきてしまったという。その子は最初、授業で話される英語の発音と、幼稚園で覚えた発音のあまりの差異に、きょとんとしていたという。先生が何を言っているかわからなかったからだ。でも今は「小学校の英語の先生の発音に慣れてきた」ので、よくわかるそうだ。はっきり言って笑えない状態である。幼児期に英語学習を始める最大のメリットの一つは英語のリズムと発音、イントネーションをなんなくものにしてしまう点にあるのに、それが台無しになりかねない。

問題はまだある。幼児または小学校低学年から英語教育を受けている子にとって小学校で提供される英語教育の質があまりに低い点だ。その子が通っている小学校では3年生(8歳)に、1〜20までの数字と、ものの名前、簡単なあいさつを教えていると言う。幼稚園で英語を習っているその子にとっては3歳〜4歳の時点で終わっていることである。おもしろいはずがない。私と話をしたその英語の先生によると、「レベルごとに段階的に教えてくれれば」とのことであった。子供の英語力はすでに小学校、いや幼稚園レベルからすでに大きく差が開いてしまっているのだ。同じ教師で全員教えるのは無理がある。

しかし、レベル別の指導は現状では不可能に近い。以下は小学校の先生に英語授業を指導するセミナーで、セミナーの主催者が小学校の先生から実際に言われた台詞である。「先生、なんとか(英語の授業で)英語を使わないですむ方法はないですか?」くだんの主催者は苦笑するしかなかった。笑い話ではなく実話である。普段の授業でさえ小学校の先生がたは困り、悩みは深いのである。

小学校での英語指導の流れは現状では消えそうもない。親の期待も大きい。しかし、実態はどうだろうか。文科省の小学校英語教育に関してアドバイザー的な立場にある某有名大学の先生がおっしゃった言葉は、「まず走り出すことが重要だ。あとから直せばいい。」だそうだ。もっとも、つまづいたり、ころんだりして走らねばならないのは発案者ではなく、現場の先生方であるが。文科省は英語嫌いを小学校からつくらないだけの、プログラムと小学校の先生方への十分なケアが用意できるのだろうか? 

というか、英語指導者を養成して、各小学校に一名ずつ配置し、英語指導専属で行う方がよいのではないか。予算措置もあるだろうが、文科省の本気度がためされる時だ。お茶を濁すような、「一応は先生方へのセミナーは行いました」的な文言で逃げることがあってはならないと思う。


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2008年8月13日 (水)

0153- 080813 単語学習くり返しのシステム

前回のエントリーでも書きましたが、効果のある語彙学習方法は、1)リスト型の単語集で 2)1週間に100〜200語程度同じ単語をくり返し音読することです。

1)に関してですが、英文の中で単語を覚えるのは、Z会の速読英単語でものすごく流行りました。でもこれは、単語を効率よく覚える点から言えば、非効率なのです。脳科学の観点から言えば、人間は労力を非常に要する活動をやりたがりません。当たり前です。単語を覚えるのにまず読解をしなければならないのはこれにあたります。速単は読解専門の本でもありませんので説明もくわしくないことと、生徒の学力に応じて最初の方に抽象度の低い英文をもってきているわけでもありません。つまり単語を覚えるのに抽象度が高い文を読まねばならず、多大なる労力を生徒に課す単語本と言えます。学力がある生徒ならいざしらず学力のない生徒にとっては敷居が高すぎるのです。力がつかないとは言いませんが、単語を学習するのにそんなに苦労をせなあかんの?という生徒の気持ちは理解できます。

また読解は読解、単語は単語で覚えた方が受容語彙を覚える効率がよいことは Nationをはじめ語彙習得理論のエクスパートも認めています。僕もそう思います。例えば、eraserけしごむという単語を覚えるのに難しく長い英文はいらないですよね。僕なら、pencil and eraserで覚えることを進めます。(メンタルレキシコン理論から)語彙の習得にターゲットをしぼっていない、速読英単語系の勉強は、読解力養成、覚えた単語のチェックにはいいと思いますが、単語習得の効率という点からはきびしいものがあります。その点、リスト型単語集はやるべきことが決まっています。淡々と、読解という大きな支障もなく学習が進められます。以前このブログでも紹介した、泉正人さんの仕組み化の話とも合致します。単語学習は面倒なもの。読解というさらにめんどうくさいものを追加するのは得策とは言えません。単語学習のメインはできるだけシンプルなシステム(=リスト型)で行う方がいいわけです。

2)ですが、単語を長期記憶に入れるためにはくり返し学習がどうしても必要です。それも1週間に100語がベスト。50語だと少なすぎ、200だと人によっては多すぎます。毎日七日間、同じ100語の単語に関して 単語→意味 と音読します。できれば2回ずつ。それを一日10〜20分継続。すると、100語の単語ならば、1日に4回ほどは繰り返せます。7日間で28回!くり返しでき、海馬くんが「これだけ短期間にくり返しはいる情報なんだから、長期記憶するにたる情報だ」と判断するわけです。また100語という数字にも意味があります。単語の「貯蓄額」を計算しやすいのです。どれだけやったかわかるし、あとどのくらいやればいいのかわかりやすいので、目標が立てやすく、やる気に結びつきやすい数字と言えます。

逆にやってはいけないのが、短期記憶で終わる学習法。1日20個、7日で140個覚えるという方法。かけた時間分の効果は全く得られません。くりかえし、くりかえし同じ情報がはいってこないと長期記憶にならないからです。

そう考えると1週間に100語くり返す方法であっても、最初の方に戻って、できなかった単語はくりかえしくりかえしチェックする方がよさそうです。記憶のメンテナンスですよね。

ともかくこの方法の一番いいところは、作業をするにあたって何の迷いもなくできるという点。何も考えず、さくさく学習が進むシステムが結局は一番効率がいいと思います。

また単なるくり返しだけでは不安だという人のためには、1)チャンク 2)反意語、同意語、連想語 3)語源 4)語呂合わせ などで記憶を補強する方法と組み合わせるのがベストです。

1)ですが、provideは、provide A with Bの形式で覚えておいて欲しいです。ですから単語帳にはそのようなチャンクで載っているのが正しいです。2)hugeなら、small反意語、big同意語、whale連想語などと単語のネットワークの中で覚えるのが吉。ただし、欲張って、hugeが新出語にもかかわらず、tremendousも覚えようというのは×。語彙習得の阻害要因になります。逆にtremendousを覚えるときに、既習語のhugeとドッキングさせて覚えるのはメンタルレキシコン構築に役立ち、吉。3)predictなら、pre(前もって)dict(言葉を述べる)=予言する と覚えるのが吉。ラテン語、ギリシャ語由来の学術語はけっこうこのやり方で覚えられます。 4)contemplateならどうでしょう?語源に分解もできますが、難しすぎたり、記憶のひっかかりには使えない場合もあります。そんな時は語呂合わせが有効。(こん)きつねが あぶらあげの (てんぷら)を食べるべきかたべないべきか「熟慮している」と覚える こともできます。このように、4つぐらいの記憶のひっかかりの作り方を知っていると、単語の意味をすっと引き出すことができやすくなります。必ずしも一つだけの覚え方にこだわる必要はありません。覚えられればOKです。

さいごになりますが、アウトプットの話を。以前脳科学のエントリー(茂木健一郎氏、鶴の恩返し学習法)でも書いた通り、インプットだけでは効果は薄いです。意識的にアウトプットしなくてはいけません。単語学習ではそれは「意味を隠してみて、1秒以内に言えるか言ってみる」です。脳の中に入れる、脳から出す。このくり返しが記憶を強化します。強制的にアウトプットする方法として、音声CDを作ってしまう方法があります。ただしキクタンなどにあるような 英語→日本語 ではなく、英単語を2回連続して読み上げるだけのCDです。例 huge, huge, contemplate, contemplate ....... これって結局アウトプットするには最適なんですよ。答え(意味)を自分で言わなくてはなりませんからね。作り方は簡単。Macを持っている人なら Applescriptを使えば、単語を読み上げさせられる上に、iTunesや、Garagebandで読み込めるaiff形式で書き出しが出来ます。ポーズの時間設定も思うがまま。OS 10.5 Leopardの英語読み上げ機能は秀逸なので使えます。

まとめます

1)同じ100語の単語を1週間
2)単語と意味を2回ずつ音読
3)覚えが悪い単語にはし


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2008年8月 9日 (土)

0152 -080809 百式英単語を使って

4月で書店で見かけていらい、選択の英語授業クラス30名の生徒に購入してもらって使っています。生徒の声は、とにかく覚えやすい!ということにつきます。単語の選択も適切で、模試にも結構でているとの報告もうけています。

理論がすばらしい。いちいち語彙習得理論にあっています。まず長期記憶と短期記憶に焦点をあてている点。単語は7回以上出会わないと頭に入らないという語彙習得理論がありますが、まずここを圧倒的なくり返し回数をシステムで確保することによりクリアしており長期記憶にむすびつけています。

2点目は音読を用いている点。音読とは、目から入れた情報を口からアウトプットして、再度耳に入れる活動。インプットとアウトプットを同時に行っている点で単にリスニングするより格段にすぐれています。

3点目は圧倒的に見やすいレイアウトと練習法の極めてていねいな説明。これがなぜいいかというと、泉正人さんの仕組み化の本にもあったように、「迷いなく、取り組みやすい仕組み」を提案している点です。人間は迷ったり、判断が必要とされる場合、思考や作業をストップします。そしてこれが作業の遅延をまねきます。しかし、迷いがないくらい、覚え方、何を覚えればいいのかが明示されているので効率よく練習に専念できるのです。

具体的にいうと....

1)音声に関しては発音記号とカタカナがあるので、すぐ音読ができてストレスがありません。2)意味に関しては単語と意味がとなり同士によせられているので、視線移動が少なくてすみます。3)単語ごと、語源、語呂合わせ、コロケーション等、その単語にあった覚え方をあらかじめ指定してくれているのも迷いなく取り組むにはGood. 4)見開き50語のレイアウトは大変見やすいだけでなく、50語というところに意味があります。つまりどれだけやったか数をつかみやすく、数値化して目標化しやすいのです。5

すべてが音読作業を気持ちよくできるために仕組まれています。著者の方のなみなみならぬ研究心と生徒への愛情のたまもののような単語本です。

要望もあります。

1)難関大レベルの単語数を200〜300増やして欲しい。
2)正確な発音を確認するCDないし、ネットでのMP3音声データの配信が欲しい。

 解説や派生語のかずを増やすことはこの単語帳のよい点をそぐ結果になるかも。
 よって、プラスアルファの解説や派生語、語源の説明がほしければ別な本に求めるが吉。
 この本をメインに、竹岡広信先生のドラゴンイングリッシュ単語編を補助本として使えば
 最強でしょう。

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