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2008年8月20日 (水)

0154 -08021 小学校英語 うーん困った

「小学校英語教育の最大のマイナス点は教師の発音にある」先日知り合いの英語の先生(女性)と子供の英語教育を話していた際に出てきた言葉だ。その方によると、英語力を子供の内から付けようと、英語指導をしてくれる幼稚園に子供を入園させたそうだ。その幼稚園には英語のネイティブスピーカーもいて、生活の様々な指示も英語でしてくれるという。あるとき子供の RとLの発音を聞いてびっくりしたそうだ。日本人が苦手とする発音を完璧にわけて発音していたからだ。

ところが小学校に入り、そこでの英語教育が始まると、RとLの発音の区別がだんだんあいまいになってきてしまったという。その子は最初、授業で話される英語の発音と、幼稚園で覚えた発音のあまりの差異に、きょとんとしていたという。先生が何を言っているかわからなかったからだ。でも今は「小学校の英語の先生の発音に慣れてきた」ので、よくわかるそうだ。はっきり言って笑えない状態である。幼児期に英語学習を始める最大のメリットの一つは英語のリズムと発音、イントネーションをなんなくものにしてしまう点にあるのに、それが台無しになりかねない。

問題はまだある。幼児または小学校低学年から英語教育を受けている子にとって小学校で提供される英語教育の質があまりに低い点だ。その子が通っている小学校では3年生(8歳)に、1〜20までの数字と、ものの名前、簡単なあいさつを教えていると言う。幼稚園で英語を習っているその子にとっては3歳〜4歳の時点で終わっていることである。おもしろいはずがない。私と話をしたその英語の先生によると、「レベルごとに段階的に教えてくれれば」とのことであった。子供の英語力はすでに小学校、いや幼稚園レベルからすでに大きく差が開いてしまっているのだ。同じ教師で全員教えるのは無理がある。

しかし、レベル別の指導は現状では不可能に近い。以下は小学校の先生に英語授業を指導するセミナーで、セミナーの主催者が小学校の先生から実際に言われた台詞である。「先生、なんとか(英語の授業で)英語を使わないですむ方法はないですか?」くだんの主催者は苦笑するしかなかった。笑い話ではなく実話である。普段の授業でさえ小学校の先生がたは困り、悩みは深いのである。

小学校での英語指導の流れは現状では消えそうもない。親の期待も大きい。しかし、実態はどうだろうか。文科省の小学校英語教育に関してアドバイザー的な立場にある某有名大学の先生がおっしゃった言葉は、「まず走り出すことが重要だ。あとから直せばいい。」だそうだ。もっとも、つまづいたり、ころんだりして走らねばならないのは発案者ではなく、現場の先生方であるが。文科省は英語嫌いを小学校からつくらないだけの、プログラムと小学校の先生方への十分なケアが用意できるのだろうか? 

というか、英語指導者を養成して、各小学校に一名ずつ配置し、英語指導専属で行う方がよいのではないか。予算措置もあるだろうが、文科省の本気度がためされる時だ。お茶を濁すような、「一応は先生方へのセミナーは行いました」的な文言で逃げることがあってはならないと思う。


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