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2008年7月13日 (日)

0146- 080713 受動態の使い方

受け身

(すみません。でかけるので、レイアウトの崩れはあとで直します)

★★be +過去分詞という形にする理由★★

John  broke  the window.  ジョンがその窓を割った 

という文がここにあります。この文だけでよさそうなのに、なんで、受け身の文ってあるんだろう?
そう思ったことはありませんか?

The window was broken by John.  その窓は割られちゃったよ ジョンにね。 
なぜこの受け身の表現があるんでしょうか?実は理由があるんですよ。

次の2つの文を見比べてみて理由を考えましょう。どちらかはあまりよくない文章です。

1)Look at the window.  John broke it. 
2)Look at the window.  It was broken by John. 

英語には、すでに話題に上っている情報は文の先頭に置き、新しくでてきた情報はなるべく後ろに置くという大事な法則があるんです。

なぜかというと、英語では、相手がわかっている旧情報を文の先頭にもっていって相手を話題にすっと引き込み、相手がしりたいなしりたいなと思っている情報=新情報を文の最後までじらすように持って行くからです。文の最後におくと、その情報のインパクトが強くなります。そこにスポットライトが当たるみたいに強調することができます。

×上の文は、新情報 Johnが文の先頭に来てbad。
Look at the window.      John  broke  it. 
      新情報   新情報    旧情報
 
○下の方の文は、旧情報が先頭、新情報が最後に来ていて Good。
Look at the window.   It   was broken   by John.
      新情報    旧情報         新情報
         
★★文末には強調したい情報(=新情報)を置け★★

たとえば、「この番組はソニーによって提供されています」という文は、英語でどう表すのがいいでしょうか。

1)(Sony) presented this program.    
2)This program is presented (by Sony).   

話題の中心はあくまでこの番組ですから、主語はThis programでないとまずいです。Sonyを主語にすると、まるで、Sonyの話が話題の中心になってしまった印象がありますから。あくまで話題の中心はThis program。その大きな特徴のひとつとして、ソニーがスポンサーですよ。と文末で強調しているのです。ですから答えは2)になります。

このように、英語は文末に置く情報が注目をあびる効果があります。これを「文末焦点」または「エンドフォーカス」といいます。エンドは「終わり」フォーカスで「焦点をあてる」ですね。

さきほどの、 It was broken by John. ですが、文末に来ている言葉は何でしょう? by Johnとありますから、文末焦点はジョンです。ジョンを強調してますよね。「割ったのは、ジョンだよー」と「ジョン」をことさら強調してしまうんです。ちょっとジョンがかわいそうです。

一方、あなたがあるお店に行き、グラスを床に落として割ってしまった場合、お店の人はスタッフに向かって次のように指示するでしょう。

  “A glass was broken.   Could you get them another glass, please? “ 

あれ?by 以下を言ってませんよね。文の最後に「by him. 」などとつけようものなら大変。「グラス割っちゃったのよ〜、そうこのお客がね。」という感じになってしまい、そのお客は2度とその店には行きません。^^ ; そう、by...は、文末。文末焦点の原則からお客であるhim が強調されてしまいます。

つまり “A glass was broken.”のように、受け身の文ではby をつけないほうが当たり前なんです。 byをつけてしまうと、その情報をあなたがわざわざ「強調したいっ!」と思っていると相手にとられるということなんです。

練習 次の2つの文で、強調したいことって何? となりの人と話しあおう。

1) The window was broken.                   The window was broken by Yoko.
2) That cake was made yesterday.          That cake was made by Yoko. 
3) That temple was built 200 years ago.  That temple was built by Syotoku-taishi.

ーここまでのまとめー

旧情報は文の先頭に置かれ、新情報は強調のために文末に置かれます。(エンドフォーカス)

ー指導をする場合の注意ー

能動態の文を機械的に受け身の文に直す練習はある意味危険だということです。強調したい内容がイコールではないのですから。なんでも受動態にする生徒を量産します。

★★byを付けない理由★★

受け身の文では「by行為者」をつけないほうがふつう。と述べました。
なぜ つけないか4つの理由を考えてみましょう。

●1つめの理由 :誰がやったかぼかすことで波風をたてたくない場合

□A glass was broken.   (by Yoko.とすると洋子がかわいそう)
□Sorry. Smoking is prohibited here.  (by us. とすると押しつけがましくなる。)

●2つめの理由 :言わなくたってわかるよ! 

□The man was arrested in Tokyo yesterday. その男は昨日東京で逮捕された。
  *by...がありませんが、警察に決まっています。
□English is spoken in many countries.   英語は多くの国で話されています。
  *by...がありませんが、多くの国の国民によって だとわかります。

●3つめの理由 :誰によってかは、わからないし、書いても意味がない。

□Those pyramids were built in ancient times. 
  これらのピラミッドは古代に建造された。
  *by...がありませんが、誰が作ったの? と言ってもわからないです。

□John was killed in the car accident. ジョンは交通事故で亡くなった。
  *相手のことをことさら強調したいのでなければ普通書きません。

●4つめの理由 : 意見に客観性をもたせたい場合

「〜が...と言った」というより、「〜ということが言われている」とした方が
相手に世間一般で通用するような、客観的事実のように思わせられます。

□It is often said / that English is a difficult language.   
  英語は難しい言語だとよく言われている。
  *by...以下がない。世間の一般的な意見だからあえて書く必要もない。

★ただし、by...以下をつけたほうがいいこともあります。
 それはSが長すぎるとき。あたまでっかちは嫌われます。

 △Ken and Yoko’s decision to get divorced     shocked   everyone.
= ○Everyone was shocked  / by Ken and Yoko’s decision to get divorced.

   ○Ken was shocked / to find he failed all the entrance exams.
                                 that he found he failed all the entrance exams.

★★受け身に絶対できない場合★★

さあ受け身の文は、文脈をつけていかないと、使うかどうか決められないということが分かってきたのではないかと思います。

次には、生徒が書いてくる受け身の文の検証方法についてです。生徒の書く受け身の文で「これっていいのかな〜。」と思って事はありませんか。適格か不適格か何で決まるのでしょうか。実はたったふたつで判断できます。

1)Sの特徴づけになっていない文。
  
  A)       Hamlet  | was written by Shakespeare.  
  B) ??? Hamlet   |   was read by me.
  
話題の中心はハムレットです。A)はハムレットの特長を十分述べています。○ですね。しかしB)はどうでしょうか? 「私によって読まれた」のがハムレットの特長とは言えないでしょう。よって、A)は○ですが、B)は×になります。

  C) Hamlet  | is read by quite a few people in the world. なら ○です。

ハムレットが世界中の人に読まれているというのは「名作」であるという特徴を物語ってます。

2)Sに影響変化をもたらしていない文。

  A)  Seto-Ohashi Bridge  |  was destroyed by the typhoon.
  B)  Seto-Ohashi Bridge  |  was seen by me. 

話題の中心は橋ですね。A)は○です。台風によって壊されたとあるので、Sは影響変化がありましたね。でも、B)は×です。なぜなら、私が見たからと言って橋になんら変化を与えてません。

  C) Mona Lisa was photographed by all the visitors, so the paint was damaged.

C)はどうでしょう?フラッシュの光に大量にさらされて、絵の具が劣化する。これは影響があると考えていいでしょう。また大勢の人に写真を撮られるのは名画の特徴を示しているとも言えます。よって、C)は○です。

 

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