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2008年1月29日 (火)

0125-080129 教えると学ぶ

STEP英語情報に北原先生のお話がでていた。そこで気になった言葉。以下引用

北原先生には、今でも心に残っている長勝彦先生の言葉があるという。それは「生徒は誰に教わってもだめ」。北原先生は授業中、生徒からの単に「分かりません」という内容の質問には「自分で考えてごらん」と返答するという。「辞書で調べれば分かる質問には絶対に答えません。でも発音だけは別です。」

「教師が完璧に一度教えるよりも、『適当』に3回ほど教えたほうが生徒達の頭に残ります。しかも小難しく教えない分、彼らのメンタルにもずっと負担をかけずにすみます。」

北原先生の授業では生徒はかなり忙しく活動している。ところが先生はわずかな指示を出すだけ。
「子供の率先した自学力の向上なくしてほんとうに学力とは伸びるものなのでしょうか? 私は、子供は納得すれば自分で学ぶものと思っています。」

うーん Students should be busy.ということですね。北原先生のおっしゃる「納得」という意味は「こういう活動をつづけるとこういう力がつくよ」と見通しを与えることと、勉強のしかたを教えること。教室での様々な活動の中で反復学習をし、その結果英検準2級合格という目にみえる成果を手にしていることと無縁ではないと思います。活動自体が楽しい。英文が読めるようになった。発音がきれいになった。リスニングが得意になった。自分のやっていることに自信が持てると生徒は勝手に学習をはじめる。

うまく教えられて二流。子供の心に火をつけられて一流。一流の先生は子供を英語好きにすることにおおむね成功しています。そして好きなことならくり返しも苦ではありません。自分は..... 一流にはほど遠いなあ。2月10日は北原先生、田尻先生と飲んで話ができるのを楽しみにしたいと思います。

尚、このブログの一番最初のエントリーも似たようなことが書いてあります。

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0124-080129 使役動詞 make have let 追記の記述をバージョンアップ

0112-080103  使役動詞 make have let 追記の記述をバージョンアップしました。

以下のエントリーをご覧下さい。 http://blue-enzo.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/0112080103_make_3f9e.html

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2008年1月28日 (月)

0123-08128 EGword Universal 2 販売終了

ショックなニュースだ。エルゴソフトが2008年1月28日、つまり本日をもってEGwordおよびEGbridgeの販売を終了するとのこと。パッケージ事業から撤退する旨のメールが届いた。1年間はオンラインサポートを得られるとのことだがまたMacの老舗ソフトが消える。でたばかりなのにあまり売れなかったのだろうか。PagesとWord 2008 におされていたかもしれない。これで選択肢はほぼWordのみになってしまった。Leopard対応にしてくれたことがせめてもの救いか。フォントの表示が非常にきれいで気に入っていたのだが。今後も OSが対応しなくなるまで EGwordは使うつもりだ。Macの売り上げが伸び、また帰ってきてくれることを切に願う。最後に、エルゴソフトさん、社長さん、長いあいだありがとうございました。

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0122-08128 くじら構文 no more...than... 追記

英語教育に関するあるメーリングリストに入りました。そこで投稿した記事です。

くじら構文に関しては以前のエントリーでも取り上げています。2006 12/11のエントリー
「no more...than... 」をご覧ください。

At present there is no more urgent and important task than solving the problem of food.を両方否定の文と訳してしまう生徒への指導方法をYutakaさんに尋ねられて.........

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Yutakaさんありがとうございます。Yutakaさんがあげられた文の説明には、やはりプラスマイナス法では限界がありますね。ご指摘ありがとうございました。そこであらためてこの件に関して調べ直してみて自分なりに一つの結論に達しました。

まず最初に研究社「英文法がわからない!?」からひとつ例文をあげさせてください。

I can no more swim / than a hammer can.

筆者は述べています。「ネイティブは果たしてthan以下を否定文ととらえているのでしょうか。素直に訳せば「君、泳げる?」と聞かれて「うんかなづち程度に泳げるにすぎないよ」と言っているのではないでしょうか。」

この文に衝撃を覚えました。

ひとつには、than以下は「お互いどうしがわかっている絶対的基準でなくてはならないということです。」それがいいことでも悪いことでもです。かなづちはどうしたって泳げるわけありません。それと同程度だよ。という修辞的表現だったんですね。as...as構文にも He is as smart as a monkey.(彼の知的レベルはサルと同程度)という修辞のしかたもあります。そういう意味では私が使った She is no more beautiful than her sister. はダメ例文でした。her sisterが大変なブス(失礼)だということをこの例文単体では生徒に伝えきれていないからです。

この構文は一文単位で訳させるだけでは全く不足で、「君、泳げる?」のような前文というか文脈をつけた上で学習させることが必要だと考えています。そしてthan以下は筆者と読者、話者と聞き手の間で共有された絶対的な基準である必要があることにも改めて気付きました

そういう意味から言えば、「かなづち」の例文は大変優れています。修辞が分かりやすい上に文脈が設定しやすく、さらに生徒にとって身近だからです。A whale is no more..でいくら機械的に練習させても生徒は使えるようにはならないようです。例文は生徒にとり身近であればあるほどいいと思います。

次に「現代英文法講義」 578ページからの抜粋をあげます。no 比較級について触れてある場所です。

I am no taller than John.

上の例文で noは、tallerを否定している。
I am [ no taller ] than John. ということだ。

これは「私はジョンよりゼロ程度しか背が高くない。差がない。(ー身長が同じだ)」= I am exactly as tall as John.と書かれています。

*ジーニアス大英和ですとno 比較級.... than...は「反対の意味の形容詞のas原級asでいいかえられる」とあります。すると I am no taller than John,は I am as short as John. という意味になり, ジョンが背が低いことが前提として、ジョンと私の背は同程度だよ。という意味になるわけです。ただこの点はジーニアス大英和と現代英文法講義の説明が一致していないところで、よくわからない点です。

話を元に戻します。まとめますと、no 比較級は「より〜だということはないよ。差はないよ。=同じ程度だよ」という意味になります。(no 比較級がゼロ差を意味するということは 英和辞典E-Gate 1109ページにも明記されています)

現代英文法講義からの抜粋をつづけます。582ページに
I am no more mad than you are. という例文があります。

単なるno比較級...than...と、no more...than...の違いは、後者の構文のthanのうしろは話者と聞き手が共有している、ちっともそう思っていない話がくるという点です。

この例文には、「君は僕と同様に気が狂っていない」という意味がつけられていますが、私は以下のように解釈しました。「君も僕も君が狂っていないのをわかっている。僕は君よりくるっていることはない。差が0。つまり僕もくるっていない。」この文のyouは、ふだんまともな発言をしている人なのでしょう。thanのうしろには話者、聞き手とも全く信じていない話がきます。ただしこの文が例文として弱い点は、この文だけでは「you が正常」という二人の間で共有されている前提条件は学習者=読者によく伝わりません。単文の例文として使うには修辞が非常に分かりにくい文でもあり、一文訳の弊害があるような気がします。前文として「お前気は確かか?」という文があり、「I am no more mad than you. 狂っている度合いは同じぐらいさ/お前さんと比べてね。」と返すのなら使われるシチュエーションもうかびます。「君が狂ってないのと同様に僕も狂っていない」とするとこの修辞法を使う意味がなくなってしまうような気がします。単に as...as..構文を使えば十分ということになります。

このように考えると、くじら構文も前に次のような文を足すと生き生きしだすかもしれません。

A君「なあくじらって魚だっけ?」

B君「お前は馬鹿だな〜。ほ乳類に決まってるだろ!

   いいか。馬ってのは魚じゃないよな。それと同じ事でくじらってのは魚じゃ

   ないの!」 こんなかんじでしょうか。 

   一文レベルで訳させるナンセンスさが伝わったでしょうか。



以上のようなことを踏まえ、At present there is no more urgent and important task than solving the problem of food.の理解のさせ方ですが、

私の場合、この文だけ単独で訳させることは絶対避けたほうがいいかなと思います。直後に、For example, there are millions of people starving in the world.とでも文をつけた形で指導に入り、なんとなく食糧危機が重大問題でありそうだな〜という情報ををまず生徒に理解させます。その上で「食料問題の解決と同様に、現在は緊急で重要な問題はない」ではおかしいことを確認させます。さらにno task is more urgent and important /than solving the problem of food.とno....比較級 than....の文に言い換えるよう指導します。

 



There is no more difficult problem than this one. A lot of scientists have tried to solve it for many years, but have failed so far.

1)一文で単位で訳させることはしない。生産的ではないから。
2)最初に「...と比べて同程度〜だ」と訳させる。
3)文脈に合致しないとき、最上級表現にぱっときりかえられる練習を
  意図的に組み込む。

 私が考えたことは以上です。高校レベル(大学入試レベル)ではこのくらいでいいのではと思います。このような思考のきっかけをつくってくださってありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 追追記

自己レスです。

At present there is no more urgent and important task than solving the problem of food. に類する文が江川先生の英文法解説 176ページにでています。江川先生は「ふつうのno more... than...構文とくれぐれも混同しないように」と書いています。構造がそもそも違うわけですね。

ふつうの no more... than...では、noは more....の部分を否定し、「差はない・同程度」と言っています。このnoは副詞ですね。

それに対し、ご指摘の文の noは、more形容詞でなく、名詞(ここではtask)を否定している形容詞であるような気がします。no taskということですね。「よって No task is more urgent and important than...という文と同等の意味になる」という説明ではだめでしょうか。

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2008年1月26日 (土)

0121-0127 強調構文

強調構文について

強調構文はIt isとthatの間に強調したい言葉をはさんだ構文だとよく言われますが、では、このitは何なのでしょうか?そしてthatはなんなのでしょうか?考えていきたいと思います。高校生レベルの教え方はこのブログの後半にでてまいりますので、強調構文の正体について少しおつきあいいただければと思います。

......................................................以下 現代英文法講義より...........................................

強調構文は分裂文とも呼ばれる。1aは典型的な強調構文(分裂文)である。
ところが1bも1aの文と比べ機能差はないと述べている方がいる。
現代英文法講義を書かれた安藤先生である。

1a  It is a car that he wants to buy.
1b  It is a car.     

安藤先生はこうも述べる。「強調構文のitは単なる飾りでなく、なにかを指し示しているもの。その証拠にitのかわりに that、those, heなど、指示性のある言葉が用いられることもある。」つまり、このitではじまる強調構文を使うには、文脈からitが指す内容が分かってないとダメというわけです。

言い換えると、前に Jack has something to buy.  Can you guess?  などの文がもともとあり、それを受ける形で It があるという主張です。安藤先生は続けて、Itは前文のある要素を受ける代名詞であると同時に、関係詞節の先行詞であることも述べられています。先生によると強調構文のもともとの形=基底構造は次のようなものでした。

It (that he wants to buy ) is a car.

これが基底構造としてありましたが、関係詞節が文尾に義務的に(=必ず)移動し、It is a car (that he wants to buy. )という文になったと述べられています。

まとめますと、現代英文法講義には、「強調構文のitはかざりではなく、上記の場合は、前文のsomething to buyを受けている、代名詞であり、かつ、関係詞節の先行詞であるとの意見が有力」と述べられています。安藤先生は細江(1971), Jespersen, MEU(1926), Chomsky (1981)などの研究をあげて例証されています。

これらの研究結果から学べることは、強調構文は一文単位で練習していてもダメで、文脈の中で練習しないとほんとうの使い方が見えてこないということです。上の例でいくと、「Jackには買いたい物がある」という前提が話者の頭の中になければ強調構文を使うことができません。別例を見てみましょう。

○関係詞節の側面を確かにもつ強調構文

Can you guess the woman who I love?    It is you (who I love).  基底構造は It (who I love) is you.でこのitは前文のthe womanを指している指示代名詞。who以下は関係詞節です。ちなみにIt isのうしろに人間がくるときは、thatよりwhoが一般的。(whomよりwhoのほうが多いようです。)

強調構文ではthatのかわりに、who, which, when, whereなどが使われることがあります。

It was my brothers who were living in the house.

これはthatに明らかに関係詞的な性質があることを示しています。
よって次のような強調構文も「あり」になります。

It is the chess club to which I belong.

It is the chess club that I belong to.

It is  to the chess club that I belong.

It is their own parents whom children values and with whom they identify themselves.
子供が大切にし、一体感を持つのは他でもない彼らの両親である。

○強調構文のもう一つの側面ーサンドイッチしただけの構造ー

このように強調構文には関係詞節としての一面もありますが、その一方で、単にIt is....とthatの間に被修飾語をはさんだだけという一面も確かにあります。両方の面があるのが強調構文でしよう。その証拠に、It is... that 動詞の場合、動詞は被強調語の名詞に呼応して、先行詞としてのItに呼応しているわけではありません。

It was my brothers that were living in the house.

                           *wereは先行詞Itではなく、被強調語my brothersに呼応。

           「思考力をみがく英文精読講義」薬袋善郎 より引用

○情報構造から見た、なぜ強調構文を使うかの理由

もっとも根本的なことは、たくさんのもの、人、時などのなかで、他のものを排除する役割です。「他でもない〜」が強調構文で大事な点です。

さて今までは文単位での強調構文の成り立ちを見てきました。ここからはパラグラフの情報構造の側面から、強調構文がなくてはならない理由をみていきたいと思います。まず質問です。次の文は書き言葉として好ましいでしょうか。

A Russian made the first practical television system.

答えはNOです。普通書き言葉では旧情報→新情報の順で書いていきます。A Russianという新情報が文頭に出てしまうとこの原則に反するため、好ましくありません。もういいたいことはおわかりの人がいるかもしれません。そう強調構文の使用動機は、文頭に新情報が置かれることをさけるためでした。強調構文をつかわないと不自然な文になってしまうのです。強調構文を使うのは、新情報を文頭ではなく、It is の補語の位置、つまり節の末尾に配置すること(End Focus )で自然な情報構造にするためです。

 

It is < 新情報 > that <すでに出てきている旧情報>

なお、この文の後ろには、新情報についての文がつづくことになります。

もうひとつの強調構文の使用動機ですが、
 It is < 旧情報 > that < 新情報 New B> というものです。

あれさっきと言っていることが違うじゃないと思うかもしれません。説明します。

①Nearly every  traveler who enters a new culture experiences some  unpleasantness thta has come to be known as culture shock.  ② Jet travels makes possibles the abrupt loss of a familiar environment.  ③ Experts believe that it is this sudden change that cause culure shock. 

ここで言う、新情報とは全く新しい情報(NewAとします)ではなく、前に一度でてきた情報でこれを (NewB)とします。①でカルチャーショックの話を出します。②でジェット旅客機が環境をすぐに変えてしまうと言う話。次に③で話をまとめます。this sudden changeは②をまとめたもの。そして that cause culture shockは①をまとめた内容です。

つまりです。It is <旧情報> that <新情報B>のパターンの時の強調構文は、前に出てきた文章達をまとめ、要約してくれているありがたーい文になっているわけです。一応完結しているわけですから、次からは全く新しいテーマがでてくることが予想されます。

以上、情報構造の点から見て、2通りの強調構文があることがわかりました。

             英文読解のグラマティカより一部引用

*その後分かったこと

 It is ( 1 )that  (    2    ).   は、1+2ではじめてひとつの新情報になることがあります。( 1 )だけ新情報の場合は、that節以降は省略が可能ですが、前者のパターンはthat節を省略すると意味をなしません。この場合、1+2の新情報は完全な新情報ではなく、世間の合意あるいは常識を失念しているかもしれない相手に思い出してもらうために述べています。あるものごとに対して、こういう見方もあったよね。思い出してねと使います。

 一般論 (A=Bである)

     However

 It is ( C  ) that  (  D   ). (C=Dの見方もあるよ)

○高校生にどう教えるか

 強調構文の指導ポイント

1)オリジナルの文の中で強調したい言葉を抜き出しなさい。
2)it is とthatの間にサンドイッチしなさい。
3)残りはすべてthatの後ろに置きなさい。

4)強調できる言葉は、名詞、副詞句、副詞節のみ。
5)It is と thatをとりさり完全な文が復活できれば強調構文。
  そうでなければ 仮主語itと真主語thatの文。
6) It was not until yesterday / that she met him. は結局強調構文。

7)主節と従属節の時制に関しては予備校で教えていらっしゃいますこのブログの読者・キクさんから次のような情報が寄せられています。有り難うございます。

1 従属節が過去形でも、従属節の内容が現在時に至るまでの間に変更を受けることがなかったと考えられる、つまり現在でも通用する場合、現在形を用います。
2 従属節にのべられていた内容がその後、何らかの変化を被っている場合、つまり、従属節の内容に対して話し手が責任を持つことができないと考えられる場合は主節は過去形になります。主に天候や気温や気分、感情に言及する場合です。
ex.It was not love that John needed most, but money.
また、過去に言及する語句があり、現在の事態と切り離される場合も過去形のみ用いられます。
ex.When he went to California, it was a car that he wanted to buy first. 

   
では今後どう指導していけばよいか。実はあまりくわしい説明は生徒にはしないつもりです。英語学的にどうかというのはあまり生徒に関係ありません。ただひとつだけ改善するとしたら、前文を必ずつけた上で練習させようとは思っています。強調構文の命は情報の流れですから。

○追記(強調構文の時制や疑問文について)

1)強調構文の時制

  分裂文では2aのように主文と従属節の時制は一致することが多い。
  2a) It was John who broke the window.

  しかしいつもそうであるとは限らない。
  2bのように発話時において、誰がやったか特定するのを主眼においている
  場合、主文に現在時制を用いる。

  2b It is John who broke the window. 

2)強調構文の疑問文がある。

  It is John who broke the window.
     →Who is it who(that) broke the window?  
        窓を壊したのは一体だれ?

     →I don't know what it is that has been bothering him.

  
  Who was it who interviewed to you? 
      君にインタビューしたのは一体だれ?(Quirk et al. 1985)

  上のWho was it...の文は、疑問詞Whoを強調した強調構文です。
  疑問詞を強調するときは、疑問詞をIt is とthatではさむのでは
  なく、疑問詞の直後に is(was) it that....?を置きます。
  疑問詞+is it that......? という形になります。

3)It was I who loved you most,
      It was me who love you most.  はどちらとも正しい?  

  答えはYesです。

  マイケルスワンOxford実例現代英語用法辞典にありました。

  ○It is I who am responsible. ○It is me that is responsible.

  前文は I am responsible.という文を意識した言い方
  後ろの文は、先行詞Itと関係詞節を意識した構造。
    その証拠に It ( that is responsible ) is me.と、
    that節内の動詞はamでなく、先行詞Itにあわせ
    isになっています。

  なお、スワンによれば、
  前者は形式ばりすぎで、後者はくだけすぎです。

  このような印象をさけるためにたとえば

  「I am the person who is responsible. と言えばよい。

  とスワンは書いています。
  なんでもかんでも強調構文ではないようですね。
      

参考 謎解きの英文法       くろしお出版
   現代英文法講義       開拓社
   思考力をみがく英文精読講義 研究社
   英文読解のグラマティカ   論創社
   Oxford 実例現代英語用法辞典   Oxford Univ. Press

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0120-0126 北原・田尻の辞書ワークショップ in 福島

いわき市に北原先生と田尻先生がいらっしゃいます。両先生ともNHKわくわく授業で取り上げられた
英語教育界のカリスマ的存在。さっそく申し込みました。2月10日が楽しみ。もちろん懇親会にもいきます!

僕は田尻先生の講座は一度だけ筑駒で聞いたことがありますが、やはりすごい方です。質問ぜめにしてしまいました。NHKわくわく授業での「英語の詩」の授業も感動。鳥取の安木先生にメルアドを聞いてメールをだそうと考えましたが、さすがにミーハーだなと思ったのと、先方も迷惑だろうと考えてやめておきました(笑)田尻科研にもいこうと思いましたが、さすがに広島は遠く断念。いわきでワークショップがうけられるとはすごくラッキーです。

北原先生も北研という勉強会を立ち上げているとのこと。おふたりとの出会いがほんとうに楽しみです。

申し込みは福島県立富岡高校の松本涼一先生です。(松本先生は地元の英語教育界のためにいろいろなさっている方。英語達人セミナーの人気講師でもあります。松本先生お疲れ様!各高校の英語科主任の先生方にメールで連絡しましたからね。手伝えることがあったら言ってください。)

申し込みメールは、jisho.iwaki@gmail.com 松本涼一先生まで。 

北原先生と田尻先生については以下参照ください。

ベネッセコーポレーション VIEW21, http://benesse.jp/berd/center/open/chu/view21/2006/01/c01toku_15.html
NHK わくわく授業
http://www.nhk.or.jp/wakuwaku/jugyo/english.html  (直接リンクできないようです)


「第24回 北原・田尻の辞書指導ワークショップ IN 福島」 のご案内

2002年度から中学では英語が週3時間になって先生方は授業の中で何を削られましたか?もし、辞書指導であったらとてももったいないことだと思います。以前から辞書指導を授業でやっていないとすれば、さらにもったいないことだと思います。
 中学生になって初めて英語を勉強する中学1年生にとって未知の世界である英語への案内役は先生であると同時に辞書です。授業時数が減って先生の手が届かない部分は、もう一人の案内役である辞書に動機付けを委ねたらどうでしょう。そのためにも中学時代に辞書指導が必要だと思います。
NHK教育テレビ「わくわく授業」のコンビ,北原延晃先生と田尻悟郎先生が辞書指導と語彙指導、そして授業のアイディアを皆さんに提案します。中・高を問わず、多数の先生方のご参加をお待ちしています。

● 日  時: 2月10日(日)10:00~16:40 (受付 9:30~)

● 場  所: グリーンプラザいわき 2階ミーティングルーム
福島県いわき市平谷川瀬字泉町64
http://www.ja-iwakishi.or.jp/green-plaza/index.html
※JRいわき駅より車で5分
※高速・常磐道 いわき中央ICより10km
※会場への問い合わせはご遠慮ください

● 講  師: 北原 延晃(東京都狛江市立狛江第一中学校)
        田尻 悟郎(関西大学 外国語教育研究機構)

● 協  賛: NHKエンタープライズ・NHK出版・開隆堂出版・教育出版・正進社・バンブルビー
ベネッセコーポレーション
             
● 進行予定:
 10:00~12:30 ワークショップ1「英和辞典を使った指導」「目からウロコの指導法(予定)」
北原延晃
 12:30~13:30 昼食
 13:30~16:00 ワークショップ2「和英辞典を使った授業」「生徒のライティングの力を伸ばす(予定)」
田尻悟郎
 16:00~16:30 Q&A
 16:30~16:40 閉会セレモニー
※終了後、懇親会を予定しています

● 参 加 費: 2000円(要予約) ※弁当代・懇親会費は別途
● 定 員: 70名(先着順)
● 申し込み・問合わせ先: 松本涼一 (富岡高等学校)
email: jisho.iwaki@gmail.com
電話: 090−9034−4536
FAX: 0240−22−6284

●申し込み方法: e-mailまたはFAXにて下記の(1)~(5)をお知らせ下さい。
    (1)氏名(フリガナ)
    (2)都道府県名・勤務先
    (3)連絡先(メールアドレス・電話・ファックスのいずれかでOK)
    (4)弁当注文の有無(500円)
(5)懇親会参加希望の有無

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2008年1月19日 (土)

0119-080119 Macbook Air

でました, Macbook Air。超薄型のモバイルコンピューターです。Macbook Airは2台目として使用することを強く意識した商品です。第一に最大80GBの容量では写真、音楽、ムービーまで1台で完結させられませんし、BootCampも使用は厳しくなります。第二に光学ドライブを搭載していません。1台すでにMacかPCを持っていることを前提としています。(光学ドライブは別売りであります。)Appleはひょっとして Desktop remote を使えば、出先からでも、自分のメインマシンのHDにネット経由でアクセスできるから、HDの容量はそれほどいらないと考えているのかもしれませんね。でもうちの田舎はユビキタスではないんですね.........

装備面での不安もあります。USBが1つしかないこと。USBは壊れます。1つでは不安。確かにAirmac Expressやbluetooth経由でワイヤレスでプリントできますし、bluetoothではファイル送付(7m以内ですが)も、ワイヤレスのキーボード、マウスを使用することも可能です。しかしひんぱんに抜き差しするであろう、カメラのデータ取り込みにはやはりUSB経由が多いはず。Scansnapで文書を取り込むにもUSBは必須。また、USBメモリーでのファイルのやりとりもまだ多いはず。保険の意味でも2つ欲しいところです。

またEthernetが省かれたことも痛いです。学校のLANには、データ保護の観点から無線で接続してはならないことになっており、Ethernetケーブルでの接続がもとめられます。(電波は暗号化されているよ?と意見もありますが、危機管理上この措置には賛成です) 確かにEthernetーUSBケーブルは別売りであります。(これも同梱すべきでは?)ただそうすると貴重なUSBスロットがなくなってしまい、外部モニターにつなげられなくなってしまいます。(画面を閉じて使うにはキーボードが接続されていないとできない)結局アップルのワイヤレスキーボードを買う必要がでてきます。

結局Macbook Airは都会に暮らす人のためのセカンドマシンなのです。Wifiでネットにすぐつなぐことができる環境で、外出が多く、顧客にプレゼンをする機会が多いプロコンシューマーの方にはうってつけのマシンと言えるでしょう。ipod touchのジェスチャーをMacでも使いたいという人はいいかもしれません。(次のMacbookや、Macbook Proにはワイドトラックパッドは実装されていくでしょう)しかし私のような学校の教員にはアピールするものが少ないのです。

アップルの提唱したいことは確かに理解できます。しかし、ここにはアップルの自信と理想(=傲慢さ)が見えます。「仕事をするスタイルをアップルが提唱する(ここでは完全ワイヤレス生活)ものに合わせなさい。自社の製品を組み合わせて使えばもっと便利になるんだ。」というのがAppleの主張です。確かにそうなのですが、もっと消費者の要望に応えたものになってもいいのでは?と思うのも確かです。

デザインは確かにスバラシイ。そのコンセプトも。でも僕のニーズには残念ながら合いません。Macは僕にとってほんとうに必要なツール。そしてそのようなツールは自分にあったものを選びたいと思います。今なら迷わずMacbookを選びます。



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2008年1月14日 (月)

0118-080115 ジョブスの卒業スピーチ字幕版

AppleのCEO スティーブジョブスのスタンフォード大でのコメンスメント(卒業)スピーチです。字幕つきのものを作ってくださったmbp&coさんのブログのURLを掲載しておきます。最近参考にさせていただいているブログです。

http://applembp.blogspot.com/2008/01/blog-post_12.html

また2006年3月14日のエントリーで彼のスピーチを全文載せていますのでそちらもどうぞ。

http://blue-enzo.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_08db.html

Stanford > Heard On Campus > Interview and Speeches にジョブズのスピーチ音声ファイルがあります。要 iTunesです。
http://itunes.stanford.edu/

ジョブスのスピーチは学ぶことが多い大変よいスピーチです。(内容面で)オススメです。

MacWorldも1月14日から開催。There's something in the air. と意味深なタイトルがついていますので、iPhoneの3G版か、超薄型のMacBook Air でもでるのかな〜と期待に胸が膨らみます。ジョブスの今年の基調講演は要チェックですね。

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2008年1月10日 (木)

0117-080110 状態動詞は進行形にできないか

つみのないうそをwhite lieと言います。実は英語教師はwhite lieをたびたび使うことがあります。

たとえば、進行形の項目。

高校では、進行形を教える場合、「状態動詞とか、知覚にかかわる動詞、like, loveなどは進行形にできない」と教えます。例えば、「持つという意味のhaveを進行形にして、My father is having a yacht.などはできない。」とか、「I'm living in this town.」は不可というものです。ところが実は状態動詞の多くは進行形にできます。

  その例

    1)自分の意識でコントロールできることで、一時的状態の連続の場合
   We are living in Tokyo.   
    2)ちょっとずつちょっとずつ変化してきている場合
   I'm liking her more and more.
     3)  一時的状態がくり返し起こる場合
   I'm hearing strange noises.

ではなぜ英語教師は「状態動詞は進行形にできない」と教えるのでしょうか。その理由は2つあります。一つめは、一度にいろいろなことを提示してみせても生徒は覚えきれないからです。目の前にひとつのルールがあるほうが生徒は覚えられます。(局面の限定です)高1の最初の段階で、上記のような様々な情報も同時に提示された場合、私が高校生ならうんざりします。文法項目を教えるときは、間口はせまいほどいいと私は考えていのです。大きなルールを先に教えるのが大切です。高校での進行形の学習で一番大事な点は、現在形との違いをあきらかにすることです。高1の4月5月段階の生徒の中には「僕はよくコーヒーを飲んでいる」と「今コーヒーを飲んでいる」が区別できていない生徒もいます。「今しているのか」「ふだんよくしているのか」から教えていき、「一時的」という進行形の大原則を確認していくわけです。上記のようなことを教えるのは「状態動詞は原則進行形にできない」というルールが定着したあとでよいと思います。

状態動詞が進行形にできないと教える2つめの理由は、上述の細かすぎる点までは入試にでないことがあげられます。その一方で、「I have been knowingはダメで、I have known とするのだ」という誤文訂正問題が入試で出題されるので、「状態動詞は進行形にできない」というルールをたたき込むことを優先するわけです。文法にかけられる時間は限られているので、時間対効果を考えると現実的だと思われます。

「状態動詞は進行形にできない」という間違った情報を覚えたまま卒業というものなんですので、教えますが、なにごともいっぺんにはいきません。「実はね......」と、あとで「残りの部分」をわけて教えていく方法もあると思います。

まとめ
状態動詞が進行形になる場合には特別な意味がでてくる。
「ずっとではない、ほんのいっときのことである」
    I'm living in the dome, but I'm going to move to that apartment house next month.
「変化しつつある」
 I'm knowing about her little by little.
「一時的状態が繰り返しおこる」
 I'm hearing strange noises.

ただし、局面の限定というルールから、まずは状態動詞は「原則として」
進行形にできないというルールを教え、徹底してから、実はね...と次のルールを教える。

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2008年1月 6日 (日)

0116-081006 そ わ かの法則

ドラゴン桜でおなじみ、竹岡広信先生のブログを拝見していたら目に飛び込んできた言葉 ー そわかの法則。これは小林正観さんの言葉です。

究極の損得勘定 - 損得で考える宇宙法則
小林正観/著 宝来社


◆ 「そわか」の法則


般若心経の最後の部分は「ボウジ ソワカ」と言います。

この「ソワカ」とは「事が成る」「事が成就する」という意味です。
神が人間の成す行為の中で好きなものは、「そわか」の3文字のようです。


「掃除」の「そ」、「笑い」の「わ」、「感謝」の「か」の3文字です。


この3つの行為を続けている人間を、神さまが応援しているように思えます。

「そわか」の1番目は「掃除」です。

神さまは「きれい好き」らしいのです。

「姿かたち」がきれいな人、心がきれいな人、「水まわり」や「身のまわり」をきれいにしている人を神さまは支援・応援します。

2番目は「笑い」です。

「笑い」とは肯定すること、受け入れること、共鳴、共感すること。

「笑顔」や「笑い声」は、宇宙や地球が神の為した行為を、「肯定的」に受け止めた、ということにほかならないのです。

笑える人は肯定的な人、受け入れられる人、明るい人。


3番目は「感謝」です。

「ありがとう」の言葉を言っているだけでいろいろな奇跡が実際に起こっています。


「ありがとう」の源の言葉は「ありがたし」。

人の力ではできないことが成されたとき、「有り得ないこと」(が起きた)たというので「ありがたし」と言いました。

「ありがたし」「ありがとう」という言葉は、神をほめたたえる言葉、神に対しての感謝の言葉だったのです。

人に対して使われるようになったのは室町時代以降のことでした。


「ありがとう」を言われ続けたら、神さまもその人に対して好意的になるのではないでしょうか。


「ありがとう」だけでも神さまを味方につけることができるのですが、それに加えて「掃除」と「笑い」が加わるのです。

神さまが強い味方になってくれそうではありませんか。

◆ トイレ掃除のもう一つの効能 ウツが治る


トイレ掃除をやり続けていると、臨時収入があるという話をしてきました。

さらに、素手でやると臨時収入の0がひとつ増えるということを言ってきました。

トイレ掃除の効果はそれだけでなく、「精神が安定する」ということなのです。


怒らなくなって、イライラしなくなった。

いつも冷静でいられるようになりた。

今が人生の中でいちばん心が安定し、楽しい。

子供に対して怒鳴ることがなくなった。


以前、1年に12人のウツ病患者の方が私の前に現れたので、「治りたいですか」と聞いてみました。

8人の方が治りたいと答えたので、「では、トイレ掃除をやってみてください」と言いました。

治りたい人はワラにもすがる思いでやるのです。

すると、8人ともウツ病が治ってしまったのです。

いちばん短い人で1ヶ月、長い人も半年ほどで治ってしまいました。

なぜだかはわかりませんが、治ったという事実が存在しているのです。


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なぜだか知りませんが、経営の神様と言われる人や、教育指導のカリスマ
と言われる人でトイレ掃除(少なくとも清掃)を推奨している人は少なく
ないように思われます。

トイレ掃除は僕もしていることです。使ったあとのトイレをブラシでこすり、
水をかけ、「ありがとうございます。感謝します。」といいながら掃除して
おります。掃除をしたあとは不思議とよいアイディアが出たりしますので、
気のせいともいえず、今まで続けています。

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2008年1月 5日 (土)

0115- 080105 のだめカンタービレ

のだめほんとうに楽しかった! フランスに行ったとき、日曜日のモンサンクレール
に行ったことがある。パイプオルガンの演奏と、敬虔な人々の静かだが力づよい祈り
で圧倒されそうになったことを思い出す。

最後のベルリオーズは特によかった! ベスト盤は買ってしまいそうだ。

人が伸びていこうともがく時には苦しみも伴うが、その分きらきら光ることができるのだ。
苦しみをつきぬけたあと、最後はよろこびが待っていると信じたい。

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0114-080105 単語の覚え方

単語の覚え方についてはいくつか書いてきた。脳が必要なものと認め、その防御ラインを突破する方法も書いた。今回はどうすればいいかまとめてみたい。

1)ストーリーで覚える。ただしZ会速単のように欲張らず、ワンストーリー7個ぐらいまで。
2)コロケーションが書かれてあるものを利用して覚える。
3)反意語、または、連想ゲームの要領で言葉で覚える。例a dog- tail - wag - bark - breed
4)語源を活用する 
5)イメージストーリーをつけて覚える。

  *イメージストーリーとは?
   例えば、staple の意味が「主食、ホチキスで留める」であるとする。
   頭に「米袋のくちをホチキスでとめる」映像を思い浮かべて覚える。
   また、feasible 「実現可能」なら
    →「ひじをぶるぶるふるわせているが、腕相撲大会で優勝するのは実現可能」とする。

以上の方法は思い出すきっかけを持ち、その「きっかけ」を頼りに思い出す方法である。
新しい単語は、「自分の脳にある既存の情報と結びつけられれば、かなりの確率で思い
出すことが出来る。(あえて覚えるとはいわない)」のである。そして自分の経験では
イメージ化できるとその傾向は強まるようだ。

よって単語の覚え方も一通りではなく、あらゆる角度から脳の防御機能を攻めていくのがよい。
単語単独で覚えられなくとも他の情報と一緒なら脳の防御を突破できるからだ。
とにかく思い出せるようにしてしまえば勝ちである。

そしてどんな単語リスト、単語帳を使おうがとても大事なことは、くり返しである。
単語リストを活用し、忘れる前にくり返し覚える。そのタイミングは....
覚えた日の翌日に必ずチェックする。
  
やり終わったところを高速で最初からくり返しチェックする。やりっぱなしは×。
時間がなければ覚えにくかった単語のみくり返すだけでも効果はある。
これらのやりかたは単語がしっかり音読できることが前提である。単語はやはり音で脳に収納
されていくからである。

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1991年カイロ大で英単語を4日で40語覚えさせる実験が行われました。目的は以下のどのやりかたが最も記銘率がよいか調べるといったもの。実験群は3つ。

1)イメージ法のみの群。
2)*意味処理のみの群。
3)最後に両方を組み合わせた群。


 

     *意味処理
  (既存の知識を活用し、新出語を覚えるもの。例えば、inventionがターゲット
  語とすると、「telephones, Bell's invention 」などと、覚えること)のみの群

結果は両方のやり方をあわせた最後の群が一番結果が良かったそうです。まずイメージ法で音と意味をつなぎました。そして意味処理でより既存の知識と合体し、より深い処理が脳でなされ、長期記憶に入ったたわけです。イメージ法だけでは処理が若干浅いようなので他のメソッドと組み合わせることにより効果がアップするということでしょう。

さてこの実験結果は何が何でもイメージ法を使うのがよいということを言っているわけではありません。脳の防御ラインを突破するのは、一つの単語に対して異なる2種類以上のやりかたで覚える方が効果的ではないでしょうか。(1)イメージ法はfeasibleの例にあるように、音と、イメージを組み合わせて覚える方法です。(2)反意語や、Semantic Map、連想法を使った覚え方は既存の知識とネットワーク化して脳の防御ラインを突破する方法。 (3)コロケーション (4)語源 (5)自分で文やコロケーションを作る などと組み合わせるとさらに深く記銘できるでしょう。

また、忘却率を考えると、3日目で60%と約半分ぐらいになります。復習は、覚えた翌日、3日目あたりが記憶を強化できるタイミングだと思われます。完全に忘れきってから復習するのでは永遠に前に進めないと生徒にはくり返し伝えたいですね。

参考文献 英語リーディング辞典

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2008年1月 4日 (金)

0113-080104 文法用語 不定詞

新年2号目。

to VにおけるVとは何か。

歴史的には,このVは一種の動名詞であったらしく,そこに〈方向や志向〉を示す前置詞toがついたものである。元々は,前置詞のあとに置かれるゆえ,きちんと形態変化を行なっていたが(ちょうど代名詞などが,前置詞のあとで目的格に変形するのと同じである),その後面倒な形態変化が消失し,いわゆる動詞の原形と同じ形態になってしまったらしい。

ちょうど試行的に書いてみると,

to goingのように,前置詞に付随することにともなう形態変化があったのが,
しだいに
to goのように,前置詞に付随しても形態変化を起こさなくなってしまった。

ということらしい。

形態論はさておき,次にto不定詞の意味について考えておきたい。これについては,さきほどの歴史的経緯の説明に含まれる〈方向や志向を示す前置詞〉という文言が手がかりとなる。つまり,現実として誰かが行為をしているという意味ではなく,今後誰かがその行為をしうるといったニュアンスが,to不定詞には含まれるのである。

ただしここでも少し注釈をつけておくと,いまの考察から判断して,不定詞という名称は,「まだ現実の行為となっていない」=「定まっていない=不定」というイメージにその淵源があると考えてしまうのも,なるほど一理あるけれども,不定詞という用語が指し示そうとしているのは,じつのところは,「だれがやるかはっきりしていない」という意味である。だれがやる行為かはっきりすれば,主語が定まり,動詞が主語の人称や数に応じて形態決定される。それが決定されていないから不定詞,というわけなのである。

ということは,同様に動名詞であれ分詞であれ,主語が明確に決定づけられていない動詞由来の表現は,総じて「不定詞」と呼ばれるべきものなのである。しかし,to Vといえば不定詞という思考の枠組が日本で定着してしまったいま,その地位を動名詞や分詞に譲り渡すのはむつかしい。(ヨーロッパ系の言語では,不定詞も動名詞も分詞もすべて「不定形」あるいは場合によっては大胆に「不定詞」の一言で括ってしまっていることが多い)

英語研究の分野では,そうした動かしがたい現状を鑑み,「準動詞」あるいは最近のものとしては,「非定形動詞」といった用語が採用されるようになった。

Veritasピンポイントレッスンより 2007年02月13日より引用
http://juken.alc.co.jp/veritas/archives/2007/02/post_32.html

.........................................................................................................................................
確かに、誰がやるか主語が定まっていないので、「不定詞」という用語が出来ているわけなので、動名詞も分詞もその理屈で言えば「不定詞」である。語尾を一定に定めているという意味では「定詞」でもいいかもしれない。用語が本質の理解を阻害している最たる例と言えるのではないだろうか。

生徒は塾で不定詞または原形不定詞という言葉を習ってくるかもしれないが、学校で導入する場合、to +動詞の原形 ぐらいにとどめておいたほうがよいかもしれない。不定詞(infinitive)という言葉を「まだ未定のこと、将来のこと、具体的でない抽象的なこと」という概念をむすびつける意味で使用するのはよいと思う。ただし、上述のように本来の意味=「主語が未定」という意味で使うのはかなり不毛な作業と言えるのではないだろうか。日本全国に広まってしまった用語であるが、提案としては「 未来抽象詞」とでもしたほうがいいかもしれない。また、不定詞の名詞用法は特に「動名詞」とも呼べるのではないかとも思う。用語の日本語訳が不適切なのでこのようなことが起こるのだ。文法用語の再整理がそろそろ必要ではないだろうか。

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2008年1月 3日 (木)

0112-080103 使役動詞 make have let 追記

みなさま明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

今年一発目は使役動詞から。かなりヘビーです。

使役とは、自分以外の人になにかさせるか、してもらうということ。何らかの働きかけをしてなにかさせたり、してもらうわけです。そういう意味では、次も「人にやらせる動詞」と言えます。

これを「やらせ動詞パート1」とする。
ask 人 to V
tell 人 to V
want 人 to V
allow 人 to V

次にtoを使わない「やらせ動詞パート2」がある。これは文法書では使役動詞として、上の「やらせ動詞パート1」とは完全に区別されているものである。いわゆる「使役動詞」では、to Vのかわりにtoがつかない原形不定詞を使う。toがあるかないかだけなので、これは連続で教えるべきだと思います。(本来は「to Vつきのやらせ動詞」が主流であり、to なしの使役動詞がごくわずかな存在。もともとあったtoがなくなってできたのが使役動詞。)

  make 人  V    He made his secretary type the document.
  have 人  V  He had his secretary type the document.

* get  人 to V      He got his secretary type the document.

make の場合は「これぐらいのことはやってくれよな。今度もやらなかったら人事に言って左遷するからな」と、強引にやらせるイメージです。「無理矢理感があるのがmake 人 Vということになります。

have は「これやっといて」「はい、わかりました」というイメージ。「当然やってもらえる場合」に使います。日本語の訳としては、「彼は秘書に書類をタイプしてもらった。」上司や客など目上の立場のものが当然という感じで人にしてもらう感じ。

get の場合は「申しわけないんだけど、そういう理由なんだ。これやってくれるかな」「仕方がないですね、今回だけですよ」というイメージ。退勤時間間近に急ぎのしごとを頼んだかんじがします。つまりgetには「苦労してある状況を手に入れる」という苦労感、説得感がつきまといます。「苦労して説得して、人に何かしてもらう」これが get 人 to Vの心でしょう。

—間が感じられる時は toありー

ではやらせ動詞パート1(to あり)とやらせ動詞パート2(to なし)ではどのように違うのでしょうか。to は、「方向」を示しますから、相手をある方向へ押しやる力を示したのです。

□ tell(命令し) 人が→ to Vする方に向かうようにする。
□ force(力づくで)人が→to Vする方に向かうようにする。

実はtoがあると、時間差が生じるニュアンスが生じます。相手はすぐやるわけではありませんから。つまり「ある方向へ向かう間」をネイティブは感じているわけです。toがないと、「直接的」「すぐ行われる」という感じがあるのです。同じ「許可する」でも、let人Vにはtoがついてませんが、allow人 to V, やpermit 人 to V はto がついてますよね。allow, permit,は「手続きや了解を得て〜を許可する」という意味で、すぐ許可するのではなく、相手に間を感じさせるからtoが必要です。get人to Vはtoがついていますよね。これは説得して相手をVする方へ向かわせるという「手間」があるため、to が入っていると考えられます。ではmakeは人Vと、force 人 to V,  の違いはなんでしょうか? forceは「力づくで」というニュアンス。相手は抵抗したかもしれません。しぶしぶやったかもしれません。相手がしぶしぶ応じて何かをする感じがし,makeほどすぐやらせるというニュアンスがなくなります。言い換えると、makeは何かを「すぐさせた」という結果重視の言い方で、forceはなんとか〜させたと過程重視の言い方です。

 make 人 V    He made her go there. 彼は(有無を言わせずすぐ)彼女にそこに行かせた。
 force 人 to V   He forced her to go there. 彼は(力づくでようやく)彼女にそこに行かせた。

persuade人 to Vは、get人to Vと同じ理由でtoがありますし、expect人 to Vも相手がある方向に向かうことを期待してますが、あくまで期待ですから相手がすぐ行動してくれるわけではななく「間」が感じられます。このように多少間を感じさせる動詞の場合はtoがあり、 make , have, letのように間を置かないものはtoがありません。このように理解したあとは問答無用に上記の12個のパターンは覚えてください。

—すぐやってもらう場合 toなしー

toなしのmake人Vなら、つべこべ言わせずすぐやらせる。have 人Vも、当然と思っていることですからすぐひとにやってもらう。let人Vは、letには「つかんでいたものを離す」という意味があり、相手が望んでいることをすぐやらせてあげるというニュアンスが出せます。ただし、この3つの動詞が例外なのです。多くのやらせ動詞は上記のようにtoつきなわけです。

—toがとれかかっている動詞 help 人 (to) V —(548)


また一方では、toがとれかかっている動詞もあります。helpです。help人 (to) Vは、toがついている場合とついていない場合が見られます。これはどういうことでしょうか。歴史的には、help人 to Vが最初にあり、だんだんto がとれてきているのです。つまり過渡期にある動詞です。ちなみに toがあると「間接的」というニュアンスがでますので、「他者から言われて助けてあげた」というニュアンスになります。

□ John helped her to do her homework.
□ John helped her do her homework.

下の文なら直接、自分から進んで手助けしたという意味です。

歴史的に見てみると、使役動詞と呼ばれるものも、最初は toがあり、徐々にtoがとれてきていると言えそうです。make、have, letだけtoがとれていったのは、非常によく使っている表現だからtoがとれていったとする説もあります。よく使われている言葉は、簡略化していく傾向があるわけです。しかしはっきりわかりません。今後の宿題としたいと思います。いずれにせよ、現在ではtoなしなら、「すぐに、ただちに、直接」といったニュアンスがネイティブには感じられるということです。

—知覚動詞ではtoなしを選ぶー

さて第5文型SVOCのCに動詞を置くときは、圧倒的にtoVがくるのはわかりましたね。しかし、ごくわずかな例外があって、make,have,let,getそれに知覚動詞、これらのうしろだけは、Vの原形やVing, Vppが来るのです。

□I saw John practice soccer.
 (私は見ていた ジョンがサッカーの練習をしているところを)(547)
 S V    O    C

practiceにはtoがついてません。なぜでしょうか。やらせ動詞の場合は「人をVする方向へ押しやる」ということから圧力を感じさせるtoVが必要でした。しかし、知覚動詞は「相手に〜させるという」という、なんらかの行動に向かわせるいうニュアンスはありませんからtoは必要ないのです。

この動詞の原形がくる時には、「最初から最後までずっと見ていた」というニュアンスがあります。それに対し、OのうしろにVingがくると、「一瞬だけちらっと見た」のニュアンスになります。

□I saw John practicing soccer.
(私は見た ジョンがサッカーの練習をしているのをちらっと)
 S V    O      C

これは、Johnとpracticing soccerの間に was を入れれば分かることです。そう、過去進行形が隠れていたのです。このように主語と述語の関係が隠れているのをネクサスと言います。進行形が隠れているのですから、「一瞬、ちらっと」というのはわかりますよね。

最後に OのうしろにVppがくるパターンです。

□I saw John’s bike stolen.
(私は見た ジョンの自転車が盗まれるのを
  S  V        O              C

これもJohn’s bikeとstolenの間に was を入れれば関係は分かります。そう、受け身の文が隠れていたのです。John’s bikeとstolenの間にはネクサスがあります。受け身の文が隠れているのですから、「彼の自転車が盗まれるのを」という意味になるのはわかるでしょう。

まとめますと、知覚動詞のうしろには、Oとの関係で V原形、Ving, Vppのいづれかが来ます。to Vは来ません。

—have ・make・ get O Vppは特にネラワレル—

 さあ、Point 135, 136, 137, 138 の最後の解説です。(→ネクステの番号)

  □make O  Vpp   She couldn’t make herself  understood in English.
                        S             V            O            C

herself と understoodの間に wasを入れてみましょう。すると、She was understoodという受け身の文が現れます。ネクサス有りですね。この文の構造は「自分の話を相手に理解してもらう」状況を作れなかったと言っているのです。ここから「私は英語で私の話を理解してもらえなかった」という意味になります。

□ have モノ Vpp  John had his bad teeth  pulled out.  (543)
                       S   V      O          C

bad teeth とpulled outの間に wasを入れてみましょう。すると、受け身が現れます。ネクサスがありますよ。 「歯を抜いてもらう」状況をジョンはもったわけです。 「ジョンは歯を抜いてもらった」という訳になります。have 人 Vの時と同様に、「してもらって当然」というときに、have O Vppを使います。

そしてこのパターンは被害を表すことも出来ます。

Yoko  had  her bag  stolen then. 
ヨウコは「バッグを盗まれた」状況を持った。

* ただし、英作文ではYoko's bag was stolen then. と普通に受身の文にした方が無難です。ネイティブによっては、『「わざわざ盗んでもらった」という意味にもとれておかしい』という人もいます。have O Vppは「してもらった」という時に留めておいた方が無難かもしれません。

□get   O  Vpp   
 We have to finish the job today.  We have to get  it  done today. (544)
  =have O  Vpp                        S        V     O   C

itはthe jobを指しています。「私たちは手に入れなければならないのです、仕事を終わらせる状況を。」となります。it (was )doneとすればわかりやすいでしょう。ネクサスがあります。結局受け身のネクサスなので、done(=finished)という過去分詞が
くるに過ぎません。この get O vppは have O vppと同じ意味になります。

 

参考 スペースALC 松澤先生のコラム 等 http://www.alc.co.jp/eng/vocab/verbs/03.html

謎解きの英文法

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