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2008年1月 3日 (木)

0112-080103 使役動詞 make have let 追記

みなさま明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

今年一発目は使役動詞から。かなりヘビーです。

使役とは、自分以外の人になにかさせるか、してもらうということ。何らかの働きかけをしてなにかさせたり、してもらうわけです。そういう意味では、次も「人にやらせる動詞」と言えます。

これを「やらせ動詞パート1」とする。
ask 人 to V
tell 人 to V
want 人 to V
allow 人 to V

次にtoを使わない「やらせ動詞パート2」がある。これは文法書では使役動詞として、上の「やらせ動詞パート1」とは完全に区別されているものである。いわゆる「使役動詞」では、to Vのかわりにtoがつかない原形不定詞を使う。toがあるかないかだけなので、これは連続で教えるべきだと思います。(本来は「to Vつきのやらせ動詞」が主流であり、to なしの使役動詞がごくわずかな存在。もともとあったtoがなくなってできたのが使役動詞。)

  make 人  V    He made his secretary type the document.
  have 人  V  He had his secretary type the document.

* get  人 to V      He got his secretary type the document.

make の場合は「これぐらいのことはやってくれよな。今度もやらなかったら人事に言って左遷するからな」と、強引にやらせるイメージです。「無理矢理感があるのがmake 人 Vということになります。

have は「これやっといて」「はい、わかりました」というイメージ。「当然やってもらえる場合」に使います。日本語の訳としては、「彼は秘書に書類をタイプしてもらった。」上司や客など目上の立場のものが当然という感じで人にしてもらう感じ。

get の場合は「申しわけないんだけど、そういう理由なんだ。これやってくれるかな」「仕方がないですね、今回だけですよ」というイメージ。退勤時間間近に急ぎのしごとを頼んだかんじがします。つまりgetには「苦労してある状況を手に入れる」という苦労感、説得感がつきまといます。「苦労して説得して、人に何かしてもらう」これが get 人 to Vの心でしょう。

—間が感じられる時は toありー

ではやらせ動詞パート1(to あり)とやらせ動詞パート2(to なし)ではどのように違うのでしょうか。to は、「方向」を示しますから、相手をある方向へ押しやる力を示したのです。

□ tell(命令し) 人が→ to Vする方に向かうようにする。
□ force(力づくで)人が→to Vする方に向かうようにする。

実はtoがあると、時間差が生じるニュアンスが生じます。相手はすぐやるわけではありませんから。つまり「ある方向へ向かう間」をネイティブは感じているわけです。toがないと、「直接的」「すぐ行われる」という感じがあるのです。同じ「許可する」でも、let人Vにはtoがついてませんが、allow人 to V, やpermit 人 to V はto がついてますよね。allow, permit,は「手続きや了解を得て〜を許可する」という意味で、すぐ許可するのではなく、相手に間を感じさせるからtoが必要です。get人to Vはtoがついていますよね。これは説得して相手をVする方へ向かわせるという「手間」があるため、to が入っていると考えられます。ではmakeは人Vと、force 人 to V,  の違いはなんでしょうか? forceは「力づくで」というニュアンス。相手は抵抗したかもしれません。しぶしぶやったかもしれません。相手がしぶしぶ応じて何かをする感じがし,makeほどすぐやらせるというニュアンスがなくなります。言い換えると、makeは何かを「すぐさせた」という結果重視の言い方で、forceはなんとか〜させたと過程重視の言い方です。

 make 人 V    He made her go there. 彼は(有無を言わせずすぐ)彼女にそこに行かせた。
 force 人 to V   He forced her to go there. 彼は(力づくでようやく)彼女にそこに行かせた。

persuade人 to Vは、get人to Vと同じ理由でtoがありますし、expect人 to Vも相手がある方向に向かうことを期待してますが、あくまで期待ですから相手がすぐ行動してくれるわけではななく「間」が感じられます。このように多少間を感じさせる動詞の場合はtoがあり、 make , have, letのように間を置かないものはtoがありません。このように理解したあとは問答無用に上記の12個のパターンは覚えてください。

—すぐやってもらう場合 toなしー

toなしのmake人Vなら、つべこべ言わせずすぐやらせる。have 人Vも、当然と思っていることですからすぐひとにやってもらう。let人Vは、letには「つかんでいたものを離す」という意味があり、相手が望んでいることをすぐやらせてあげるというニュアンスが出せます。ただし、この3つの動詞が例外なのです。多くのやらせ動詞は上記のようにtoつきなわけです。

—toがとれかかっている動詞 help 人 (to) V —(548)


また一方では、toがとれかかっている動詞もあります。helpです。help人 (to) Vは、toがついている場合とついていない場合が見られます。これはどういうことでしょうか。歴史的には、help人 to Vが最初にあり、だんだんto がとれてきているのです。つまり過渡期にある動詞です。ちなみに toがあると「間接的」というニュアンスがでますので、「他者から言われて助けてあげた」というニュアンスになります。

□ John helped her to do her homework.
□ John helped her do her homework.

下の文なら直接、自分から進んで手助けしたという意味です。

歴史的に見てみると、使役動詞と呼ばれるものも、最初は toがあり、徐々にtoがとれてきていると言えそうです。make、have, letだけtoがとれていったのは、非常によく使っている表現だからtoがとれていったとする説もあります。よく使われている言葉は、簡略化していく傾向があるわけです。しかしはっきりわかりません。今後の宿題としたいと思います。いずれにせよ、現在ではtoなしなら、「すぐに、ただちに、直接」といったニュアンスがネイティブには感じられるということです。

—知覚動詞ではtoなしを選ぶー

さて第5文型SVOCのCに動詞を置くときは、圧倒的にtoVがくるのはわかりましたね。しかし、ごくわずかな例外があって、make,have,let,getそれに知覚動詞、これらのうしろだけは、Vの原形やVing, Vppが来るのです。

□I saw John practice soccer.
 (私は見ていた ジョンがサッカーの練習をしているところを)(547)
 S V    O    C

practiceにはtoがついてません。なぜでしょうか。やらせ動詞の場合は「人をVする方向へ押しやる」ということから圧力を感じさせるtoVが必要でした。しかし、知覚動詞は「相手に〜させるという」という、なんらかの行動に向かわせるいうニュアンスはありませんからtoは必要ないのです。

この動詞の原形がくる時には、「最初から最後までずっと見ていた」というニュアンスがあります。それに対し、OのうしろにVingがくると、「一瞬だけちらっと見た」のニュアンスになります。

□I saw John practicing soccer.
(私は見た ジョンがサッカーの練習をしているのをちらっと)
 S V    O      C

これは、Johnとpracticing soccerの間に was を入れれば分かることです。そう、過去進行形が隠れていたのです。このように主語と述語の関係が隠れているのをネクサスと言います。進行形が隠れているのですから、「一瞬、ちらっと」というのはわかりますよね。

最後に OのうしろにVppがくるパターンです。

□I saw John’s bike stolen.
(私は見た ジョンの自転車が盗まれるのを
  S  V        O              C

これもJohn’s bikeとstolenの間に was を入れれば関係は分かります。そう、受け身の文が隠れていたのです。John’s bikeとstolenの間にはネクサスがあります。受け身の文が隠れているのですから、「彼の自転車が盗まれるのを」という意味になるのはわかるでしょう。

まとめますと、知覚動詞のうしろには、Oとの関係で V原形、Ving, Vppのいづれかが来ます。to Vは来ません。

—have ・make・ get O Vppは特にネラワレル—

 さあ、Point 135, 136, 137, 138 の最後の解説です。(→ネクステの番号)

  □make O  Vpp   She couldn’t make herself  understood in English.
                        S             V            O            C

herself と understoodの間に wasを入れてみましょう。すると、She was understoodという受け身の文が現れます。ネクサス有りですね。この文の構造は「自分の話を相手に理解してもらう」状況を作れなかったと言っているのです。ここから「私は英語で私の話を理解してもらえなかった」という意味になります。

□ have モノ Vpp  John had his bad teeth  pulled out.  (543)
                       S   V      O          C

bad teeth とpulled outの間に wasを入れてみましょう。すると、受け身が現れます。ネクサスがありますよ。 「歯を抜いてもらう」状況をジョンはもったわけです。 「ジョンは歯を抜いてもらった」という訳になります。have 人 Vの時と同様に、「してもらって当然」というときに、have O Vppを使います。

そしてこのパターンは被害を表すことも出来ます。

Yoko  had  her bag  stolen then. 
ヨウコは「バッグを盗まれた」状況を持った。

* ただし、英作文ではYoko's bag was stolen then. と普通に受身の文にした方が無難です。ネイティブによっては、『「わざわざ盗んでもらった」という意味にもとれておかしい』という人もいます。have O Vppは「してもらった」という時に留めておいた方が無難かもしれません。

□get   O  Vpp   
 We have to finish the job today.  We have to get  it  done today. (544)
  =have O  Vpp                        S        V     O   C

itはthe jobを指しています。「私たちは手に入れなければならないのです、仕事を終わらせる状況を。」となります。it (was )doneとすればわかりやすいでしょう。ネクサスがあります。結局受け身のネクサスなので、done(=finished)という過去分詞が
くるに過ぎません。この get O vppは have O vppと同じ意味になります。

 

参考 スペースALC 松澤先生のコラム 等 http://www.alc.co.jp/eng/vocab/verbs/03.html

謎解きの英文法

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