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2007年11月14日 (水)

0091-071114 学習の見通しとシラバスの意味

生徒にはなるべく学習の見通しを持たせるようにしています。文法のテストなども「英語テストの年間計画表」に実施日まで載せていますし、範囲も生徒は1年分わかっています。つまり何をいつまでやればいいかスッキリとした見通しを持たせているわけです。でも英語教育界のカリスマを前にすればこれでも不十分かもしれません。

「年単位(または3年単位)のきちんとした計画を立てなければならない」とその重要性は頭でわかっていましたが、実践できていませんでした。しかし田尻悟朗先生の講演を聞いてから変わりました。先生は、Lesson単位ではものを考えていませんでした。「現在形を教えたあとは文法事項を使って日記文を書かせよう、修学旅行の後には過去形を使って感想文を書かせよう」などと、3年間のある時期、ある時期に既習事項をちりばめて復習させることを最初から決めて1年生の授業をスタートさせたそうです。1回授業をしてあとはずっとその文法事項が出てこないという授業とは根本的に異なります。

高校では中学と違い、完全にこのように計画を立てるのは難しいのですが、いろいろな機会を利用して既習事項の復習を行わせている取り組みには大きな影響を受けました。田尻先生の取り組みにはほど遠いですが、繰り返し学習するチャンスを与えるというエッセンスだけはくみとったつもりです。

考えてみるとこれは「シラバス」です。本来シラバスは年間を通してどのようなことを学ぶのかわかるものになっています。しかし、たいがい、「教科書の範囲を指定するだけのシラバス」も多いのは事実です。私も田尻先生に会うまでは「ひとつ仕事が増えただけだ。シラバスで何が変わるのだろう。」という意識でした。でも本来の目的は、「いつごろにどんな仕掛けをしょうか」「どんな技能の種まきをして、いつごろ復習させようか」ということを計画するものだったと気付いたわけです。「1回やっただけで終わりではなく、繰り返し3年間のどこかで復習をしかけていく」「1年のこの時期には○○させることは無理だけど、2年のこの時期なら可能かもしれない」といったようなことを考えることがシラバス作成の本当の目的ではないかなあと思ったりしました。

現在Writingの授業をしていますが、「1億あったら何をする?」とか「次に生まれ変われるなら男と女どちらがよい?」などの題なら「仮定法学習のあとにもってくれば、仮定法の復習・定着ができるなあ」とか、修学旅行のあとなら、「京都や奈良の寺社や、日本文化を外国人に説明させる=descriptionの仕方を教えるきっかけとして使えるなあ」「今、英作文でディスコースマーカーを教えておくと、3年のセンター指導で生きてくるよなあ」などと考えるようになっています。

「ページを割り振るシラバス」から「種まきと復習を折り込んだシラバス」へと、来年は少しは進歩できたらいいなと考えています。

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