« 0078-07820 大学入試問題研究から見えてくるもの | トップページ | 0080-070901 仮定法未来にはなぜshouldを使うのか?スッキリ。 »

2007年8月26日 (日)

0079-070826 分詞構文の指導1

分詞構文(Vingの副詞的用法)の歴史をひもとくと、
1)「しながら」がもとの意味であり、
2)もともと文尾にVingがあり
3)接続詞を消してできたものではないことは以前のエントリーでも書いた。

しかし、歴史的な経緯とどう教えるかは切り離して考えてもいいように思う。
今「つかえるようになるかどうか」だけが学習者の最大の興味であるからだ。

分詞構文の指導のポイントは大きくわけて2つ。

1)Vingの形容詞用法と名詞的用法を復習し、Vingの副詞的用法があると紹介。
2)分詞、動名詞、分詞構文を自力で区別し、意味がとれるようにする。

  1)2)を通じて大事なことは「カンマにまるをつけなさい」ということ。
  分詞と動名詞と区別させることが最大のポイントです。

  2つめは訳させるたびに次の呪文を生徒に唱えさせること。  
  「して、しながら、時、ので、そして、もし」と、お経のように唱えさせます。 
   

  3つめは分詞構文の曖昧性を理解させること。
   *「Listening to the CD, はどういう意味? 意味の候補は?」   
   *「そうだね、「して、しながら、時、ので、しなそして、もし」だね。」
   *どんな意味になる?A君?」 
   *「え、時?ブー。はずれ。意味は言えません。」  

    「どれになるかわからないよね。」
    「どうすれば意味が確定する?」
    「そう、うしろ(または前)の文の意味がわかれば意味が確定できるね」

   この際、「して、しながら、時」など複数の答えがでてきそうな文を使います。そうすると、「分詞構文って文脈次第でどうとでもとれる結構いいかげんなやつなんだよねー」と話が出来ます。「でもさ。どの意味になるのかぱっとわかる方法知りたくない?」と話をし、

  位置に注目させます。位置は文頭(A)文中(B)文尾(C)の3カ所です。

   A−−−−−−−−−− , Bーーーーーーー , Cーーーーーー      

       ここで「○トク情報」といって生徒をひきつけます。

  「実は、位置によってでてきやすい意味があるよー」

   文頭は原則 「時、ので」になる。 
   文中は原則「して、しながら、ので」になる。 
   文尾は原則「して しながら 」になるよと教えます。 

例文を出します。

1主節の前に分詞構文がくると「時、ので」が来やすい。
 Walking along the street, I happened to meet a friend of mine.
     道を歩いていたとき、 私は友人に会った。
 Being sick, I went to see a doctor.
   具合が悪かったので、医者に診てもらった。

2挿入句として分詞構文が入ると「ので」 か、「しながら」  
が来やすい、
 Kenta, playing his favorite video game, didn't notice her coming into his room.
     健太は、お気に入りのTVゲームをしていたのですが、彼女が部屋に入ってきたことに気づかなかった。

 Prime minister Abe , visiting Washington D.C. , met President Bush for the first time yesterday.
    阿部首相は、ワシントンを訪問して、昨日ブッシュ大統領に初めて会いました。

3 文尾に分詞構文がくると(そ)して〜、〜しながら の意味になることが多い。つまり「動作の連続」か同時の動作ということです。
 The train left Ueno at 6 , arriving at Iwaki at 7:20.
  その電車は上野を6時に出、そしていわきに7時20分に着いた。

 He studied math, listening to the radio.
  彼は数学を勉強した  ラジオを聞きながら。

さて、指導のつながりを考えると、次は<接続詞SV>の文を示し、そこから接続詞、Sをカットし、VをVingにするという作業を入れたいと思います。

この作業は特に予備校講師の方から言わせると、「歴史的には間違い」「分詞構文は別に接続詞をカットしているわけでもなんでもない。」「学校の先生が教えていることは間違いだ」と言われるかたがいます。こういうのを聴くと「うーん」と思ってしまいます。自分の授業の価値を高めるため、また生徒をひきつけるため、こういう言い方はされない方がよいと思います。自己の授業のよさを伝えるのに、何もひとの授業をこき下ろす必要はありません。(^^;)

確かに分詞構文は接続詞をカットして出来たものではありません。しかーしです。
分詞構文のポイントである、
 1)受け身の分詞構文
 2)独立分詞構文
 3)付帯状況のwithがついた文
   

 は、Sとの関係が大きなポイントになるところ。この作業をさせておくと、以降の学習がスムーズに進みます。要は、接続詞、Sのカット作業が「目的ではなく、次の学習項目理解の手段になればいいだけのこと」です。教師がわかってさえいればそれでいいと思います。

 Sを意識させる指導(接続詞が入った文からの書き換え指導)を伏線として

 「あえて」ここで入れておきます。

 
 

 
 

 

|

« 0078-07820 大学入試問題研究から見えてくるもの | トップページ | 0080-070901 仮定法未来にはなぜshouldを使うのか?スッキリ。 »

英文法ー準動詞(不定詞、動名詞、分詞)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/36697/7686193

この記事へのトラックバック一覧です: 0079-070826 分詞構文の指導1:

« 0078-07820 大学入試問題研究から見えてくるもの | トップページ | 0080-070901 仮定法未来にはなぜshouldを使うのか?スッキリ。 »