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2007年8月20日 (月)

0078-07820 大学入試問題研究から見えてくるもの

うちの学校では毎年夏、教員全員に宿題がでる。東大、東北大、筑波大、千葉大、などの入試問題の解説本を全員で作るのだ。目的はどちらかというと、教員の勉強のためである。解説本を作ることにより、主な大学の入試問題は目を通すことになる。

私は筑波大学を担当。筑波大の問題は東大とは大きく違うと思う。

特徴1)英文和訳と和文英訳が主体。
特徴2)英文和訳は、周りの文脈への依存度が低く、そこだけ読んでも解答可能。
特徴3)長文の中にでてくる会話表現 "Do you have the time?"などに下線をひき、
    どういう意味なのかを問う。

    ??なのは下線部は、それ自体で問題が完結し、文脈も何も関係ないの
    である。であるなら、長文で問う必要はないのでは? そして
    なぜ会話表現問題を別の大問にして問わないのか?ということ。

    それと、文脈に頼らずに訳せるのなら、長文自体なんの意味があるのか
    ということが疑問。 長文のなかでDo you have the time?などという
    どうでもいい会話表現を聞くくらいなら、パッセージ全体で何をいいたい
    のかなどを問うほうがはるかにいいと思うのはわたしだけだろうか。

    「入試はふるいおとすためにあるのだから、様々な問題をごちゃまぜにし
    た総合問題でよい」などとは私は絶対に思わない。テスト理論をしっかり
    勉強していない人間が、適当にパッセージを探し出してきて、そこにある
    素材を活用するために問題を作問している。そう思われ、批判されても
    しょうがないと思う。

    読解の技能をためすためには大問ごと本来、ねらいがあってしかるべきだ
    と思うのだがいかがだろうか。これは何も筑波大に限ったことではない。

    素材を探し出してきて、下線を引いてはい完成。では学問の府である大学
    教員が作成する必要はどこにもない。京都大学のように確信犯的にあのよ
    うな問題をだす大学もあることは認めるが。

    入試が英語教育に及ぼす影響は計り知れない。日本にある大学は、
    どのような英語力、または「言語のチカラ」を生徒に持って欲しいのか?    

    日本が英語と出会ってから100年以上。もうそろそろ

    落とすための試験の問題ではなく中学生、高校生がまっとうな英語力を構
    築するために役立つ「人を成長させる、目標となるべき試験作り」を

    大学には切にお願いしたい。

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