スラッシュリーディング6
今回は「判断の保留」を前回の「修正」にからめて話をしていきたいと思います。
まず単語レベルから。多義語のplayを使って。
He played.... playedはどんな意味でしょうか。
答え:わからないが答えです。
He played tennis.ならどうでしょう? 「した」ですよね。では、
He played the piano. ならどうでしょう?「弾いた」ですよね。
つまり、playedの意味はうしろまで読まないと決定できなかったわけです。うしろのしかるべき語句にあたるまでplayed の意味は「保留になります」tennisや、the pianoまで読んで初めて意味が決まります。
次に句のレベルではどうでしょうか。
文頭の Studying English .... この意味はわかるでしょうか?
答え:わからないが答えです。
文頭にくるVingはまず
1)カンマをさがします。カンマがあれば、分詞構文「して、しながら、時、ので、もし、そして」です。
2)カンマがなく、「〜している○○」 と意味がとれれば、分詞です。
3)それでだめなら動名詞で「〜すること」になります。
Studying English, you will be able to communicate with quite a few people around the world.ならどういう意味になるでしょうか。いきなり訳せませんよね。「英語を勉強する」ぐらいで一たん保留にしてカンマを探します。ありますよね。分詞構文です。でもこれでも意味は決まりません。分詞構文は分詞構文以外の文の意味がわかってはじめて意味が決定されるのですから」
うしろの文の意味は「あなたは世界中の人と意思疎通ができるようになるだろう」ですから、分詞構文は「英語を勉強すれば」になります。
このことは文型にもいえますよね。
I found the Internet....で、foundの意味は何でしょうか? 一時、「私はインターネットをみつけた」と訳してもかまいません。しかし、usefulがつづくと、「the Internet = usefulだと気づいた」と意味を修正しなくてはならないわけです。欧米人も基本的にはこのような頭の働かせ方で、推測→判断→修正をくり返しています。これでいいのです。
そしてこの「推測→判断→修正」は、2つのタイプがあります。
1)前からスラッシュごとにつつこみを入れて、次の語句の意味を決定する。
2)うしろまで読み、前にでてきた、あいまいな語句の意味の決定をする。
そして2)のタイプは未知語の推測にも利用可能です。そしてパラグラフリーディングでも役立ちます。英文の構成としては、抽象的なトピックセンテンスのあとに、具体例が出てきます。するとトピックセンテンスがわかりづらくても、結局何をいいたいか、うしろまで読むことで理解できることが起こってきます。
英文解釈の問題点のほとんどは、1)2)の考え方を導入することで自力で解決できるようになると思います。つまり、「文頭のVingの判断方法」のような自力で読めるようにさせる教師独自の読解ルールをいくつか(十数個)決めておきます。あとは長文問題や教科書でそのルールを徹底させていけばいいのです。「このレッスンではこのルールを徹底させよう。次のレッスンではto Vがポイントだから、その判断方法を徹底させよう。(読解がメインであれば)」それでいいと思います。最初に教え込みたいこと・ルールが先にあり、教科書のどこにそのルール、教えたいことがでてきているかチェックし、教科書上に落とし込んでいきます。授業の終わりに、またレッスンの終わりに私たち教師が何を生徒の頭に残したいか。何をできるようにさせたいか。それをはっきりさせてから、指導のやりかたが決まります。指導方法については様々なやり方を知っている必要があります。それは自腹を切った研修、実践でしか身に付かないと思います。
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