説明,発問,指示
小学校,中学校の先生にはよく知られていますが,TOSSというものがあります。教育技術をシェアしていこうという団体で向山洋一氏が主催している団体です。
自分はTOSSには所属していませんが,授業に役立つ基礎的な考え方をたくさんもらっています。その一つが,授業を,「説明,発問,指示」に分解するやり方です。
教師はながなが説明するので有名な人種です。しかし生徒の集中力は説明を聞くだけなら5分程度で切れます。興味がないモノは自分でもそうですし。
ながながと説明する時間を極力減らし,発問と指示におきかえて,生徒が能動的に考えて答えをだすことはできないでしょうか。そのやり方の一端は,本ブログの「変化のあるくり返し」や,「スラッシュリーディング4」にも書きました。
ここでは教師の説明だけから発問と指示を中心とした授業へ変えることについてふれたいと思います。
例をあげます。Unicorn 1 Lesson 6 より
That's why we are able to stand at a distance and laugh at him.
指示)That's whyに線を引きなさい。
発問)どういう意味だっけ? となりの人に教えてあげなさい。
指示)andに△の印をつけなさい。
発問)このandがつないでいるのは?
指示)つないでいるものどうし,波線をひきなさい。
文法的に同じ物どうしがつながるのだったよね。
名詞なら名詞,動詞なら動詞。 that節ならthat節。
生徒が引いたのを見届けて
指示)となりと確認しなさい。 ではBくん?
発問)are able toはstandだけにつながる?それともlaugh at にもつながる? C君?
説明)そうだね。andは,A(B+C)の分配法則の機能を持つのだったね。
発問)「そんなわけで遠く離れたところに立って,笑っていられる。」
とあるけど,どんなわけで?
指示)Thatが指すところを線で引き,隣と比べなさい。
発問)遠く離れたところって,物理的な距離?心理的な距離?どっち?
上記の文を単に「そんなわけで遠いところに立って,彼を笑っていられる」と訳して終わりにするのは簡単にできます。でも,「説明ー発問ー指示」の技術・考え方をもっているのにわざと,簡単にすますのと,その技術をもっておらず簡単にすますのでは意味が違うと思うのです。教師がくどくど説明する前に,「発問ー指示ー説明」に分解してみませんか。よっぽどこのほうが生徒は授業に参加すると思います。
*発問,指示をしたら,ペアで教えあいさせる,答えをチェックさせる指示を結構出しています。
*発問は多くの場合,指示と一体化します。
*説明をする場合も,言葉を厳選して,すぱっと納得がいくものを常に用意します。
*こういうことはすべての文においてするのではなく,生徒が理解できる文に関してはさらっと終わり,緩急をつけるのも大事です。
*もちろんこういう1文ずつの解釈の前には,通し読みプリントを作り,T or Fで全体を通して読ませる。こともしています。これはまたどこかで。
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