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2006年3月13日 (月)

小学英語

小学校で英語の授業は必要か?

私の結論:いりません。というか無理です。

1)児童のための英語授業をどのように行うか国(文部科学省)がグランドデザインをもっているでしょうか? Noです。つまり設計図も何もないのです。

2)小学校の先生は英語の指導ができるか?
 Partly Yes. ですが,一般的にはNo です。
 役人は小学校の先生方がどれくらい忙しいかわかってません。
 プラスアルファの仕事が増えて十分に教材研究できるでしょうか?「うちの小学校ではやっているよ。子供が英語が好きになったよ。」という方,とてもラッキーですね。実際には「小学校6年で英語が嫌いになった。モチベーションが下がった。」という事例をよく聞きます。英語は初心者対象ほど,教えるものの力量が問われるのです。成功例の一つとして現在,あの陰山校長の土堂小学校がクローズアップされていますが,どのくらいの学校であのくらいの指導ができるのでしょう? しっかりした哲学のもと英語が指導できる小学校はまだまだレアケースでしょう。また,なにをもって小学英語の成功とするかはまだ基準さえありません。

 つまり設計図がろくにない状態で,素人(教えていらっしゃる先生方には失礼を覚悟でいいますが)が「マンション」をたてようとするのを国が後押ししているようなものなのです。

 私の住んでいる市では「英語特区」申請を文科省にしました。しかし,県内の7つの地域と比較した場合,学力は相対的に下の方です。他にやることはいろいろあるでしょうに。

 小学校で英語を教えるなら,せめて専門家をしっかり雇って行うべきです。民間委託でもいいかもしれません。小学校のうちにみについた発音はなかなか抜けません。

3)土曜日の授業を減らし,かつ総合学習の時間を増やし,それで英語の授業を入れたら,国語や算数,社会といった重要な科目の授業時間数が減らされます。果たしてそれでいいんでしょうか?私はやるならせめて総合の時間に実施するべきだと思いますが。

4)文部科学省のお役人と働いた経験のある先生からお聞きしたのですが,文部科学省では「国民の3%程度が英語ができれば国は動いていく」と考えているとか。本気で彼らが何かを変えようと考えているとは思えません。大学の先生や,経済界の有識者会議,大臣がそういっているから動いているのでしょう。私は高校の教員ですが,いまいち文科省の話は信用できません。

 小学校英語が世の流れであるのは否定できない事実です。親もそれを望んでいる状況もあるでしょう。しかし,条件整備をしない指導,授業は小学生のうちから英語嫌いを作り出します。それならば,中学の英語の先生を増やし,しっかり少人数で指導したほうが良いのではないでしょうか。民間委託という方法もあります。ただその場合でも授業時間確保という問題が依然として残っています。

 現在中学では英語の授業は週3時間です。行事でつぶれれば週2時間になることもあります。これは外国の学習時間としてはありえない事態です。週に最低4時間は確保すべきです。「ゆとり教育」というのはいったいなんなのでしょうか?教える内容を減らすことでしょうか? 私は内容を減らすことでなく,授業時間を多くしてあげることこそ,ゆとりにつながると思うのですが。

 私は中学で総合学習の時間を無くすか,または土曜授業復活を支持します。今のままでは公教育での英語教育は見限られ,親と生徒は塾にますます依存していく状況になるでしょう。そして塾に行けない子はどうするのでしょうか? 塾に行けない子は希望校に行けなくなるのです。 

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