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2006年2月 5日 (日)

音読の効果について(1)

—英語のIntakeの量を増やし、アウトプットにつなげるにはー

   日本のEFL環境を考えれば,意識してIntakeのチャンスを授業中増やさないといけません。日本人が、[My name is…. Nice to meet you.]という状態から前に進めないのは、体に英語が取り込まれていないからです。効果的に英語をIntakeするにはどうしたらよいか、それをアウトプットにつなげられないかを[音読]の視点から述べてみたいと思います。

[音読 — 受験に効く音読]

 音読は受験に有効に働くことがわかってきました.STEP英語情報 2004年11・12月号で、京都教育大学の鈴木寿一教授が音読に関する実験データ(下参照)をのせています.6〜7回音読した大量音読グループと、2回程度音読したグループで明らかに大量音読グループの模試の成績は高いです。

        6月客観   11月客観
大量音読グループ    60.4       63.1
形式音読グループ    56.4       55.6

*京都にある進学校の模試データ

[音読 — なぜ音読が効くのか 理論的背景] 

 なぜ大量音読グループは成績が向上したのでしょうか。推測ですが、ひとつには音読によりボトムアップの処理速度があがった可能性が考えられます。人間の脳は言語を音声で処理します。文字を見たときにぱっと音声化できるかできないかで大きく読解の処理スピードが変わると思われます。2005年のELECの夏の研修で教わったのですが,日大附属高校の吉田章人先生によれば次のようなことがわかっているそうです。

 吉田先生のハンドアウトより

 dolphinという単語を見たとき,または聴いたとき,「イルカ」という聴覚像しかなかったら,「イルカ」という概念は思い浮かばない。「ダルフィン」という聴覚像(アコースティックイメージ)が自分の中にあってはじめて,概念と結びつく。

 Palmerによれば,聴覚像と,イメージ(概念)を強く結びつけることが重要であるとのことである。そうしておいて,次に文字(記述像)と音声(聴覚像)を結びつけると,読解速度アップに寄与すると述べている。

 おおよそ次のような流れで語は認識ではされているのではないかと言われます。

ダルフィン(音声化)→長期記憶内の聴覚像のデータベースに「ダルフィン」という音があるかどうか照合→長期記憶から「イルカ」というイメージを呼び出す。

 よって,音読により,「聴覚像と文字の関係を反応がすぐ起こるように強化」しょうとしているわけです。また音読により,今まで自分にはなかった聴覚像そのものも作り出しています。例 first time  は「ファースタイム」at that timeは「アッザッタイム」など。

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